SHO / SHO ME LOVE

01. Your Day/your Hour Feat Gaz Night&Day
02. Sho Me Love Feat Obie Trice Shady Records
03. Gotta Luv Her
04. Lets Make Love
05. Sex Talk
06. Lets Ride
07. P.i.m.p Remix Feat Lu 75 Pharmacy Records
08. Who Do I Choose
09. Thank You
10. Someone Special
11. Come&Get It
12. Keep Ya Head Up Feat Tone
13. It’s So Hard Feat 1000 Bars Dopeboy Records

(総評)

なんとも優等生っぽいジャケットからは想像もつかないメインストリームなREAL HIPHOP,R&Bを聞かせてくれるストリートアーティストSHO!ホントメガネが似合うその顔から、ここまでカッコイイメインストリームなR&Bが聞けるとは、思いませんでした。なんとこのアルバム一曲がびっくりなのですが、あの名グループNight&DayのGazが歌で参加しているといるのです。いや~Producerとしては最近よく見ますが、歌で聴けるなんて、感動ですよ。この1曲目のためだけに買ってもOKっていうぐらいに完成度の高いUPビートが心地よい一曲!なんといっても、サウンドがカッコよすぎ!さらに、モロ90年代なメロディー展開や、アクセントのつけ方、この曲は、90年代R&B好きには悶絶モノのたまらないできばえです。これぞ、R&Bです!
そのほかにもあの50centの仲間のObie Triceが出ていたりと、地味にゲストがすげえのです!
アルバム全体的に、HIPHOP色が強くて、彼の目指すところがよくわかります。Rapperとの絡み合いも多くて、お互いに高めあうようなそんなうまい掛け合いが多く見られるところもこのアルバムの完成度が高い点の一つです。彼は決して、シャウターではなく、どちらかというと、しっとりと歌いつないでいくタイプの歌い手さんなのですが、その歌い方が、もう余裕たっぷり!ステージ上でお客さんと絡みながらしっとりと余裕たっぷりにパフォーマンスしながら歌うかのような、そんな余裕を感じさせるのです。なので、安心して聞けるのも、この人の歌をうまいと感じさせる要因でしょう。もちろん、ファルセットで吼えたりもするし、何よりも、メロディーが素晴らしい!かっこいいメロディーがこのアルバムにはたくさん詰まっています。歌の基本的な良さを改めて感じさせてくれる人ですね。
オススメ:(1),(7),(9),(10),(11),(2),(4),(5)

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三浦大知 / Southern Cross

(概説)

シングル3作目となるこの作品は、今までのR&Bサウンドをより進化させたUPテンポな軽快な一曲!実は、復帰後最初に見たライブで披露されている曲なのですが、かなりかっこよかった記憶がありしたが、それ以上に完成度も高い一曲へと仕上がっていました。
もう、彼を歌謡曲の世界で語るのは無意味でしょう。まさに、日本のR&Bのシーンをしょって立つ、逸材の一人としての十分な成長を見せてくれます。それは、プロデューサー陣が決してR&BやSOULオンリーな人たちでないにもかかわらず、これほどに完成度の高いR&Bを聞かせてくれていることから、歌詞の一フレーズや、メロディーなど、節々にR&Bを感じさせる要素がいかに高いかを証明しています。
1曲目はUPテンポに躍動感溢れる曲で心躍らせてくれて、2曲目は、かわいらしい感じを残しつつ、軽快なステップを踏ましてくれる小気味いい一曲となっていて、2曲でありながら、違う良さが詰まっていて、楽しめます、そうして、最後には、Southern CorssのPVがEXTRAで見れるようになっています。このダンスがいいですよね!やっぱり、R&Bはダンスも出来ると、見栄えも相当違いますね。もちろんできなくてもいい味出せるシンガーもたくさんいますが、こういう本場のR&Bシーンを意識してる人たちは、ダンスもやってくれると盛り上がります。
アルバム単位で聞いたら相当面白いもの作ってくるだろうなというのが、今からわくわくさせてくれます。きっと来年出るであろう、1stアルバムが楽しみですね。

曲紹介

01.Southern Cross

K-Mutoによるプロデュースと、ZOOCOの作詞という三浦大知の作品では、常に登場するクリエーターに、さらにSteve Duberry, Ricki Wildeという本場のサウンドメイカーの色を加えた作品。今までの本場のサウンドを周到しつつ、華麗にステップを刻みダンスを踊る様は、かっこいいです!そして、突き抜けるような歌声が、こういう唸りをあげるような躍動感溢れるUPテンポなサウンドにぴったり合っていて、心躍らせてくれます。ZOOCOも、大知くんの若さをよく表している歌詞でしっくりきますね。

02.One Step Closer

JAMの作詞とゴスの黒沢氏による一曲で、爽やかに小気味よく歌いつないでいきます。軽めのダンスが似合いそうな心地よさがたまりません。思わず一緒にStep踏んでしまいそうなそんな気分にさせてくれます。三浦大知君がいかにR&BやSOULがすきかっていうのが、よくわかりますね、こういうさりげない英語の歌詞のフレーズの使い方とか、さりげない音への歌詞への乗せ方とかが、かなり工夫されています。単調なPOPに終わらないところがいいですね。貸しもなんか、かわいらしさもあって、微笑ましくなります。

OFFICIAL

Lee Wilson / My Time To Shine

01.My Time To Shine
02.So I Say Peace f/Blanco
03.She Stopped My Breathig
04.Be With You f/Don Dada
05.Amazing
06.Do To Me (live)
07.Pressin’ On f/Ghetto
08.Believer
09.One Day f/Golden Child
10.Gonna Be Alright -Live from the Basement

(総評)

現代によみがえったSOULシンガーLee Wilsonの1stアルバム!このシンガー凄いです!味のある声と渋みのある雰囲気、そして熱く吼え魂揺さぶるシャウト!もう、オーティスレディングとかカーティスメイフィールドとかその辺の不器用なほどに熱いアーティストを思い出してしまいます!Rahsaan Pattersonとかにも通じるその伸びやかでSOULの中にどことなくFUNKYな色合いを含んだ歌声にもうノックアウト!惚れました!
曲的には、HIPHOPとかにもちゃんと通じる部分もあり、Rapperとの掛け合いも見事なのですが、だからといって、HIPHOPよりな音楽じゃなくて、SOULやFUNKに絶妙にHIPHOPの色合いを混ぜ合わせている、天才的なプロダクションです。HIPHOPに偏っているsceneだからこそ、R&Bはいまこそ、こういう音楽が求められているのじゃないかな。基本的には、SOULなサウンドに絶妙なHIPHOP的なリズムを混ぜ合わせていて、カッコイイリズムだからまったく古さは感じないけど、どこかよき古きSOULな味わいがする素晴らしいセンスをしてて、躍らせてくれます。そして、自分の歌声を邪魔しない程度にしっかりと音数を抑えているので、彼の歌声がしっかりと生きています!その直情的なシャウトも見事にはまっていて、聞く毎に彼の歌声の魅力に引き込まれます。
その歌声の魅力が一番にでているのが、LIVE VERSIONの6曲目と10曲目の2曲で、特に10曲目「Gonna Be Alright」のカバーは、もう神がかりとしかいいようがない、ものすごいSOULFULで熱い音楽を聞かせてくれます。彼のシャウトにノックアウトですよ。鳥肌が立ちます。
Frank McCombや、Calvin Richerdsonとかが進めていた流れを一気に推し進めた、クラシカルなSOULでありながらも、しっかりと聞かせてくれる素晴らしい作品です。ぜひ聞いてみてください。

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REALL / THE “REALL” STORY

01. De’vante Interlude
02. Fly Featuring 18
03. All Night
04. Having My Baby
05. In Your Eyes
06. The Game
07. Reall Talk
08. About Us
09. The Best Part of Me
10. The Ghetto
11. De’vante Outro
12. Fly, the Remix, Featuring Reesecup

(総評)

名前の通りのREAL SOULシンガー、REALLのデビューアルバム!その超絶バリトンボイスを、自在に操りながら、その歌声を生かせる歌の技術と、シャウトの感情の込め方!うーん、どれをとっても超一流!であり、素晴らしい!もちろん、下でレビューしたCharlie Wilsonとかが上手いのは、あたりまえなのですが、このバリトンボイスのREALLは、そのちょっと泣き節が入ったバリトンで激しく感情を込めて、これでもかと感情豊かに歌い上げていくのが、素晴らしいのです!彼の心の揺れがそのまま歌声となって、聞き手にビシビシ伝わってくるのです。そして、サウンドまでも彼が手がけているものも多く、そのセンスのよさには舌を巻きます。本当にかっこいい曲が目白押しなのです。うーん、これは凄い。久々に、言葉を関係なく心に響く歌なのです。そうして、父親が、ゴスペルグループEcho Of Harmonyの一員でもあります。そういうゴスペルの下地も歌につながっているのです。
それ以外にもなんといっても、注目したいのが、彼の歌声もさることながら、De’VanteとなずけられたIntroとOutro・・・?なんだこれ?って思ってしまいますよね、特にJODECIファンの方々は。でも、これは全然関係はなく・・・自分の息子 his son であるDe’Vante君に向けた愛のメッセージなのです、その大きく広がる愛を高々とSOULFULに、誰もが悶絶し唸ってしまうような素晴らしいバリトンボイスで歌い上げる様は、感動的でもあります。ただ、愛の良い面を歌うだけではなく、彼が間違いを犯し今までたどってきたリアルなストリートの惨状、愛することの難しさ、現実の残酷さ、全てを踏まえて、それでも全てを愛で包み込もうとしている、素晴らしいメッセージ性をもったアルバムです。どんなことがあっても、自分は包んでいくという芯の強さを持った人で、子供や家族への本当の深い愛情をこれでもかと歌い上げるREALLに誰も惚れてしまうことでしょう。
だからでしょうか、ちょっと全体的に優しい歌声の中にどこか悲しみも持っていて、それが彼の独特な歌唱やバリトンボイスの特徴となっています。ジャケ写にもその雰囲気はでていますね。ただ愛を歌うR&Bが多い中、久々に出てきた社会の惨状もそしてそれを乗り越える愛をも歌える、社会派のシンガーの登場といえるでしょう。2005年を代表するGREATシンガーの登場です!
このアルバムでは、どの曲も素晴らしく、どれもがベストソングに上げたいのですが、特に10曲目は壮絶でさえあります。このストーリーが壮絶すぎます・・・凄惨なGettoの世界で、親に愛されない子供が、最終的に性的虐待を経て、自分の父親を殺してしまう曲なのですが、それでも、愛を失わない、愛を取り戻そうと、心を込めて歌えるこの人は、ホントかっこいいし惚れますね。
こんな全てを通して感じる、REALLパパの息子De’vanteに向けた大きな愛情がステキなのです!マジでこのおとうさんはステキです!今年の傑作インディーソウルの一枚であることはもう、間違いありません!でも、現在33歳なんですね、この方、深いです・・・。
絶対に今年聞いて欲しい一枚です!この深い本当の魂のこもった一枚!
今なら、TOWERの通販で買えますよ!今年中に買っておくべき一枚ですよー。
オススメ:(10),(3),(9),(7),(2),(4),(5),(6)

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TERRELL / Carlela’s Reign

01. Intro
02. Life
03. Thick Girls
04. My Life
05. Carlela Spoken
06. Finally
07. I Had It Hard
08. Better Than
09. Sunshine
10. Hero
11. Ill Treat You Better
12. It’s You
13. Smooth Groove
14. Getting Over You
15. For the Love of the People
16. Better Than (live)

(総評)

去年のNo.1アーティストTERRELLが今年早くも自身3枚目となるアルバムをリリース!もうすでに円熟味を増してきているボーカルスタイルに、完成度の増した楽曲の数々・・・もう、完璧!としかいいようのない素晴らしいR&Bアルバムを届けてくれました。
その強靭な喉と、抜群の歌唱力で、聞くものを虜にするTERRELL!その魅力をこれでもかと見せ付けてくれます、なんと今回はボイストレーニングでの教え子のIndia Arieとのデュエットまで収録!このTERRELLがIndia Arieのボイストレーナーだっていうんだから、すごいですよね。確かにこんな風に歌を歌えたら最高ですよね!India Arieが師事を仰ぐのも分かる気がします。
そして、このアルバムのタイトルCarlela・・・実はTERRELLの母親の名前なのです、Lela Carterという名前のニックネームだと思うのですが、この死んでしまった母親へのメッセージとも取れる温かみに溢れた楽曲が数多く並んでいます。その思いの強さをその強靭な喉に乗せて歌い上げていくのです・・・!
今作では、どちらかというと、完成度に重きを置いて、前作のような縦横無尽にシャウトしまくるスタイルよりも一歩紳士へと駆け上がったダンディズムとCOOLさを兼ね備えた曲を歌い上げていきます。若干後半アコースティックなサウンドが多めですが、今作でのキーとなっているのが、タイトルにもなっているCarlelaこと亡き母親へのメッセージ性が非常に強い楽曲が多く感情の沸き立つような内面の強さが強烈に光っています。内面を歌い上げる術がかなりうまくなってるなーということをまざまざと感じさせます。また、そういう表現力や歌唱力だけでなく、サウンドプロデュースも自分でこなしている曲が数曲あり、それの水準も恐ろしいほど高く、今後の将来性を期待せずにはいられないのです。
自信でプロデュースをこなしている曲は、いかにもR&B調なサウンドが多く、それ以外にもレゲエを意識して取り入れたり、アルバム全体としてプロデューサーを多く招き入れ、非常に幅のあるつくりになっています!前作のR&Bサウンド一辺倒なつくりもよかったですが、ここでは将来につながる素晴らしいプロダクションを見せています。そして、なんといっても最後の2曲でのライブの収録!これには感動ものでした!いかにこの人のライブがすごいかっていうのがよくわかる、吼えまくりな内容!これは聞くべきでしょう!ぜひとも今作も多くの方に聞いて欲しい一枚です。末永く聞けますよ。
それにしてもジャケ写のSEXYなこと!さすがです!
オススメ:(2),(3),(4),(6),(7),(8),(9),(11),(15),(16)

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