F.O.H / Summer Gorgeous

(概説)

F.O.Hひさびさのシングルは夏らしい~FUNK SONG!歌詞はいかにもって感じの夏の軽い~雰囲気の曲なのであるが、こういうJazzっぽいPianoやギターや特に管楽器をFeatした曲はないので、面白い曲なのです。若干A.O.R的な歌謡曲っぽい要素も強いのですが、そこら辺に3人でしか出せないメロディーラインや、3人がそれぞれRapをしていたりしてカッコいい曲に仕上がっています。特にHookでのメロディーラインの強さや印象深さという点では今までのシングルの中でも群を抜いていいと思います。こういうメロディーラインの強さと今までのR&B的な視点をうまく融合できれば次のシングルにはすごい期待できるのではないかな。シングル一枚としても、すごい聞き応えのある出来で、韓国のProducer Dr.Kを全面プロデュースに使ったのは、R&Bとしては先進国である韓国ということをわかってか、しらずかはしりませんが、そういういい点を取り入れているのも、魅力を感じます。

曲紹介

1曲目『Summer Gorgeous』

韓国の「I Believe」でも関与したDr.Kによる作品。フルートと思われる管楽器の音色がなんとも印象的なHOOKがよく、3人ともがRapをして、それがさまになっていることには驚きました。このFUNKYな雰囲気は、夏とか外とかにもあうR&Bだという感じで面白く今までのF.O.HのカッコいいR&Bというカテゴリーの中にはない曲でした。こういう挑戦的なことはドンドンやっていってもらいたいものである。その代わりアルバムではしっかりとコーラスとハーモニーを聞かせて欲しい。

2曲目『JOY』

YUTAKAとARATAのコーラスが作り出すHOOKで出す声がなんとも心地よくて気持ちがいい~!すごい温かみがあるし、メロディーラインが綺麗でいながら、インパクトがある曲だと思います。HIROの歌声も、「儚い花火~」のところのファルセットの使い方なんてたまりません。ARATAの「だからその笑顔のままで」ので~のところからの絡み方なんて、絶妙です!この3人にしかできないなと感じさせてくれます。アレンジで、Dr.Kの他にBLも参加しています!BLのってるなー。

3曲目『I Believe OT’s Unplugged Version』

アカペラ風な入り方から、ピアノが印象的なリミックスになっています。ただのREMIXではなく、全て歌を取り直しているのも評価できます。ゆったりとろうそくに火をつけながら聞きたい静かさを持った曲です。

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F.O.H / I Believe

(概説)

アルバムを出したばかりのF.O.Hの新たな局面を見せるシングル!彼らとしては、『さよならが言えなくて』以来の、王道ともいえるストレートなLove Songです!韓国映画「猟奇的な彼女」の日本語版主題歌で、もちろん、原曲は韓国のアーティストによるもので、Lyricsだけでなく、Musicも韓国のKIM HYUNG SEUK, SHIN SEUNG HOONというアーティストが手がけていて、それに、Natsumi Kobayashiさんの歌詞をつけて、F.O.Hと今井了介さんのプロデュースにより手がけられています。でも、十分に彼らの曲として歌い上げています。
 曲としては、最初の一音から引き寄せられるような音に魅力がある曲で、音も3人の声も優しさが溢れていて、かつ、リリックが素晴らしい・・・胸にスゥーと沁み込んできます。カップリングの『Love Song』も素晴らしいバラードで、この一枚で、かなりシットリとした気分にさせてくれます。『I Believe』のようなバラードが出せ、『S.E.X』のようなHIPHOPStyleの曲も出せるF.O.Hは、本当に懐が広いアーティストに成長したなーと思います。これからも、日本のR&Bを引っ張っていくことでしょう!

曲紹介

1曲目『I believe』

何といっても、String(バイオリンとかね(笑))の音が素晴らしいし!最近の日本のR&Bでは、Stringや、Pianoなどの綺麗な音を使いこなせる人が少ないので、これは評価すべきでしょう。なかなかこういう音はF.O.Hにはなかった感じなので、新鮮でした。さすが映画主題歌といえる感じで、曲の構成とかも押し付けがましくない考えられたバラードだなーという印象を受けました。歌詞も、自分の作ったリリックではないが、十分に自分の言葉として伝えることができるようになってきていますね。YUTAKAのちゃんとした歌い方を聞いたのも久々な気がします(笑)

2曲目『Love Song (Acoustic Ver.)』

Tiny Voice Production(今井了介)によるProduceのアルバムのVersion違いの一曲。この曲の素朴さをAcoustic Ver.にすることでより鮮明にしています。ギターとピアノというシンプルなスタイルで、進む歌は、F.O.Hのコーラスワークのうまさをまざまざと見せ付けてくれます。

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F.O.H / PROJECT VIKING

01. Intro ~THE LEGEND OF THE VIKING~
02. CASINO DRIVE
03. S.E.X featuring Rhymester
04.”Full” too hot!
05. Only when you’re Lonely
06. Credit card
07. Interlude
08. Let Get Together (remix) HIRO&DOUBLE
09. Interlude10. THE RIDE
11. Outro
12. Who’s that?~3Men鏡
13. 星降る夜は誰のため~crazy for you
14. Magic
15. Love Song
16. my soul
17. Life Story
 

(概説)

F.O.H待望の3rdアルバム!これぞJapanese R&B!といえる素晴らしい作品に仕上がっています。洋楽のR&Bをここまで昇華できているアルバムもそうなかなかないと思います。彼らこそ本物のR&Bアーティストというに相応しいでしょう。1作目は、どちらかというと、洋楽への傾倒が強すぎた感じがありましたが(Balladは秀逸でした)、その反動で、2ndは、ちょっと日本風のベタなサウンドに落ち着いてしまっていたのですが、この3作目で、これぞF.O.H!これぞR&Bといえる作品を届けてくれました。音もAKIRA,今井了介、FIRSTKRAS(ZEEBRA+今井了介)、Mr.Drunk、Angela Johnson、Kasaun ”Keyz” Henry、813(DJ YUTAKA & Shingo.S)などのベテランともいえる今の日本のR&Bプロデューサーの中心に人物達に加えて、Tadashi Matsuda, YoYo(from SOFFe)などの新人も多数使っており、全体的に面白い仕上がりになっています。これだけの人を集められるってことが、F.O.Hが本物である証拠です。しかも、今作ではDouble、Rhymesterなど今までfeaturingされてた側の人間をFeaturingして、しかも、それを上回る実力を見せ付けています。さらに、それぞれのソロがあったり(ARATAは、ちょっと違いますが)、いろいろ面白い試みをしていて、しかもその試行錯誤している状態から、このレベルの作品が出来上がるというのは、本当に素晴らしいです。
 特に、「THE RIDE」でのカッコよさ、「Only when you’re Lonely」での切なさ・・・「星降る夜は誰のため」でのHIROの素晴らしい歌唱、7~8曲目でのHIROとDOUBLEのSexyな絡みなど、アルバムの随所に、シングル曲以外に、注目すべき聞かせてくれるところが随所に存在します。しかも、4曲目「”Full” too hot!」での、渋いカッコよさは、秀逸です!素晴らしい楽曲です。
そのほかにも、「Love Song」や、「Magic」など聞かせる曲もあり、どの曲も捨て曲なしの素晴らしい出来です。そして、締めでの「Life Story」が前向きさが、次回作への期待をイヤがおうにも、盛り上げます。トータルとして、いろんな今のF.O.Hを見せてくれる素晴らしい楽曲たちです。彼らの成長も十分に感じることができる、R&Bアルバムです! 
 日本でR&Bがスキだ!というなら、この作品を聞かずには、語らないでください。十分、洋楽が好きな人にもアピールできる、水準の作品だと思います。去年の傑作の一枚ですよ!
オススメ:(3),(4),(6),(8),(10),(13),(14),(15),(17)

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F.O.H / S.E.X

(概説)

F.O.Hひさびさのシングルは、その名も「S.E.X」(F.O.Hにかけて3文字を区切ってるんですね。)彼ら以外に出来ないであろう直球のタイトルです。しかもFeaturing Artistは、Rhymester!もう、夜!Nightな大人の世界です。こういうエロイ曲って日本じゃなかなか受け入れられなかったりしたんだけど、ライブでの気持ちよさとダブらせて、いい感じに昇華しています。油の乗ってきたRhymesterのサウンドの上を絶妙なハーモニーを絡ませつつ歌い上げていく3人が素晴らしい。無論RhymesterのRapも韻もおもしろくこの曲に欠かせないものである。そして、2曲目では、疾走感で一気に盛り上げ、3曲目では、非常に悲しく悲しく盛り上げていきます・・・
こんな種類の違う3曲を見事に歌いこなせるF.O.Hは、素晴らしいし、さまざまなサウンドメイカーたち(今回はMr.Drunk、AKIRA、今井了介)との仕事をこなせるというのは、非常に重要なことです。さまざまな楽曲ができ、自らも作り、サウンドメーカーとうまく仕事ができるのは、レベルが高い証拠です、しかも素晴らしいサウンドメーカーと出会っています。今後もこういう形でいい曲を作っていってほしい!

曲紹介

01.S.E.X

最初のっから飛ばしっぱなしのいかにもエロという感じの曲。これがライブ栄えするんです!サビとメロやRapの混ざり具合がおもしろいし、サビが最初と最後に来ているのも曲の構成として、HIPHOPのトラックメイカーであるMr.Drunkらしいと思う。宇多丸師匠も、Mammy-DのRapも韻の踏み方がおもしろい!YUTAKAのRapもかなりうまくなっています。ARATAのVoice Modulatorを使ったVocalがアクセントになっていて、その前のHIROとの歌いっぷりと対照的でおもしろい。Mr.Drunkによる楽曲提供ということもあり、HIPHOP色の強い一曲になっていますが、ここは、F.O.Hだからこそ歌いこなせるんだということがよくわかります。ライブ会場の歌でもあり、ライブでの気持ちよさをS.E.Xとダブらせた歌でもあります。この曲!これからCLUBでまわされまくること間違いないでしょう。つーか、CLUBで聞きたい!

02.CASINO DRIVE~AKIRA’S MUSCLE HEAT REMIX~

AKIRAによる楽曲、彼のお得意なSPEED感溢れる楽曲を提供しています(バラードよりUPの方が現在はAKIRA氏はいい曲が多いですよね)非常にライブ栄えする出来で、ちょうどF.O.Hらしいハーモニーも楽しめつつ、疾走感もあるという絶妙のテンポで曲が進んでいきます。思わず踊りだしたくなるような曲です。

03.星降る夜は誰のため~crazy for you~single ver.

HIROのソロ曲です。Hitoshi TerashimaによるTalking Modulatorが素晴らしくこれをうまく使った好楽曲である、この辺のトータルプロデュースは、今井了介さんの力が光っています。HIROは、作曲と作詞を担当していて、かなりHIROのセンスが光る作品となっています。歌詞の内容も非常に切ない感じが出ていて、F.O.Hでは表現しきれないストレートな恋愛感情を語っているのが、また素晴らしい。ココまで正直に気持ちを吐露した歌詞って、すごい視点が身近で、感情移入しやすい。男性からの視点での曲って共感できていいと思う。やはり彼らの書く歌詞は視点が僕らと同じぐらいの低さでわかりやすい。

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F.O.H / Life Story / Who’s that?~3Men鏡

(概説)

F.O.Hの一年ぶりのシングル!『Life Story』と『Who’s that?~3Men鏡』の両A面シングル!去年の夏は、『さよならが言えなくて』でちょっと切ない夏の終わりを演出してくれた彼らですが、今年の夏は、爽やかな夏にこれから向かう直前の雰囲気をうまく出したシングルにしあがっています。何より、3人の成長が感じられる。歌声はもちろん、そのリリックがいい!3人の等身大の目線から書かれたリリックは、今までのどの楽曲よりも、身近に感じることができる。”Life Story”その言葉の深い意味をこのリリックを見れば、彼らの言葉でわかりやすく表現してくれている。『Who’s that』では、珍しくサグなリリックを披露していて、韻の踏み方がスムーズなのが、やっぱり、彼らのよさでもあるんだなーと改めて感じさせられます。ただ、歌うだけのアーティストならいるけど、こうやって韻をちゃんと踏んでくるR&Bアーティストって少ないんですよね!
レベルアップしたF.O.Hを感じられる1枚!オススメです!

曲紹介

01.Life Story

最初のイントロが爽やかな一曲で、そのリリックが素晴らしいです。「やっぱすべてが期待通りじゃないけど 明日の事思うより 今をいきるのみ」という歌詞ががんばろう!という気持ちにしてくれる応援ソングです!3人それぞれに色があるリリックをかけるようになってるし、SOFFetのYoYoのトラックもすごいシンプルで爽やかさを増しています。YUTAKAのRapも結構さまになっていて、かなり練習をつんだんだなーっていうのが良くわかります。これをライブで披露してくれるのを期待しています。個人的にはYUTAKAの「不安なんてあげりゃ ハンパねぇきりなくあんだぜって俺の心と会話」っていうLyricが、すんごい共感できるなー。

02.Who’s that?~3Men鏡

Trackをあの大御所DJ YUTAKAに頼んだ一曲。ボトムがしっかりした曲で、かなり楽曲がカッコいい曲です。ディスってるリリックって、なかなか難しいと思うんだけど、うまいこと取り入れることができているのが、魅力的です。かなりUPテンポでノリがいい曲です!J-lo好きなのかねー。

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