YUKALI feat.Leanaski / We Can’t Back

(概説)

Wit’企画、夏のSummer Moodに続いて、Christmas Giftと題して男女二人のMoodyなR&Bシンガーを迎えて送る、寒くも心温まるこの季節にまた新しい色をNao’ymtが添えてくれます。そんなChristmas Giftの一曲目は、インディーズ、メジャー問わずコーラス・プロデュースなどでも活躍中のYUKALIと、スムーズなRapをみせてくれるGrainy-aimのLeanaskiを迎えての切ないバラード「We Can’t Back」。このIじゃなくてWeっていうのが、本当に取り戻せない二人の時間を思い起こさせます。そして、しっとりとした大人な女性を感じさせてくれるYUKALIさんの歌声に、クリスマスらしい美しい音色が鳴るバックトラックが、うまく混ざり合い、そこにNao’ymtさんのリリックが切なく切なく降ってきます。戻れない二人、想いをめぐらす人への切ないほどの気持ちを、情熱的に歌い上げます。Leanaskiも、切ないほどに盛り上がっていく情景を少しプレイバックさせるような淡いRapを披露して、さらに豊かに切ないほどのクリスマスの夜に想いをめぐらす女性の思い起こさせます。
本当にNao’ymtさんのトラックと女性シンガーとの相性って言うのは、抜群なんです!女性の歌声の繊細さをうまく引き出すトラックを作り上げます。そして戻れない二人の悲しさと、素晴らしいシャウトを交えながら歌う艶やかなYUKALIの歌声が見事にマッチして、美しさと儚さを余計に増していく耽美なメロディーにぐいぐいと引き込まれていく、この冬のクリスマス前にぴったりな一曲ですよ。真之介の男性バージョンと一緒に是非!。

Naoymt Official

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真之介 / Your Place

(概説)

Nao’ymtさんのWit’企画Christmas Gift第二段は、関西のR&BデュオTwiceの元リードボーカルである真之介がソロで送る、男の切ないほどの後悔の思いと一途な想いを歌い上げる麗しいバラード「Your Place」!男性ボーカルと絡んだのは、STY以来となるWit企画ですが、やっぱりこういうやわらかくて艶っぽい中に芯があるような歌声が、Nao’ymtさんの楽曲には映えますね。
真之介の強弱と緩急とをうまく使い分け、語りかけるようなセクシーなボーカルワークも見事で、じんわりじんわりと心に響くように聞かせるこの曲の雰囲気にとてもピッタリとはまっています。最初の緩やかな歌のどことなく思い返すような切ない歌い方から、徐々に感情を込めて最後にかけ、声を重ね厚みを増していくボーカルワークに釘付けにされます。サビでの美しいメロディーとそれを支える音数はそう多くないトラックのさりげないカッコよさが、たまりませんね。そして最後にどんどん転調していくのが、カッコよすぎます!さりげないフェイクと相まって、どんどんと聞き手を圧倒していきます。名曲ですね!
歌詞も、やっぱり、「We Can’t Back」と対になっているので、本当に切ないほどの想いをその美しいメロディーに乗せて聞かせてくれます。二人のためのクリスマス・・・そんな幸せをもう一度再確認させてくれるような一曲です。今年の聖夜の一瞬にこんな昔の恋人への想いを思い出してもいいかもしれませんね。
Nao’ymtさんは本当にその人のボーカルの良さを引き出すのがうまく、そして、それに答えるシンガーたちの水準の高さに毎回驚かされます。今後の真之介さんの活動にも注目ですね。

真之介Offiical
Naoymt Official

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Heather Park / Dream In Pictures

01. What We Do (intro)
02. Dream In Pictures
03. Your Woman
04. 3 Meals A Day
05. Didn’t I
06. The Life
07. Baby I
08. Understanding
09. Is What It Is
10. Keep This To Myself
11. I Forgive You
12. Leave me To Dream

(総評)

2006年最初に出てきた素晴らしいアーティスト!見た目から解るとおり、アジア系の女性シンガーで、アジア系の女性が持つ独特な清楚感と女性的なしなやかさと内面的な芯の強さ、そして女性の持つ弱さ・・・女性らしさを感じることができる歌声や歌い方をもっているのです。彼女自身の容姿も独特な艶っぽくて、SEXYでどこか影がある雰囲気がたまりません。妖艶でさえある、その女性的な魅力に溢れたその歌にはついついグッと引き込まれてしまうものがあります。どこか弱々しい雰囲気も持ちながら、でもその爽やかでセクシーな歌声が、どこまでも広く優しく包み込んでくれるような感じがします。時には、強さを見せてくれる・・・本当に深みがあるシンガーがでてきました!
彼女の歌は、とても深みがあり、SEXYなのです。優しくて透き通る心地よい爽やかな歌声で歌い、そして見事なフェイクを見せてくれます、そのフェイクやシャウトが女性的な芯の強さを感じさせてくれます。サウンド的にも、アコースティックな曲から、ソウルな雰囲気を崩さない程度の打ち込みを入れてきたりと、全体的な雰囲気を優しいソウルフルな雰囲気にまとめつつしっかりと彼女の曲の味を出してくれています。
彼女自身は韓国系のアメリカ人みたいなのですが、黒人の女性シンガーにはない、表現力をもっています。本当に魅力的な歌を歌えるアーティストで、声だけじゃなくて、もっと歌唱力とか表現力とかそういうところで、一歩も二歩も上をいっている女性アーティストです。ぜひ、多くの人に聞いて欲しい逸材です!
オススメ:(6),(7),(10),(2),(3),(5),(9),(11)

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和田昌哉 / New Beginning

01.Magnetic
02.Turn The Page
03.Goodbye
04.Hand In Hand
05.Down With U
06.The Way U Make Me Feel (Part II)
07.Because Of You
08.Back To You
09.No One’s Gonna Love You
10.They Say
11.Get Here
12.Find A Way (Album Mix)
13.Anytime
14.Hand In Hand (Eye To Eye)

(総評)

Masaya Wada名義で、HI-Dや数々のアーティストに楽曲提供してきたプロデューサーでもある和田昌哉さんが、ついに1stアルバムをリリース!彼は、プロデューサーであると同時に、シンガーにボーカルを教えているボーカルトレーナーでもあるので、その歌は折り紙付きなのです!そして、このアルバムでは、そのとても高い伸びやかな歌声で、彼らしい様々な楽曲を見せてくれます、R&B色が強い曲だったり、全編英語詞の曲や、とてもHappyになれる楽曲まで、R&Bというところに、こだわりは魅せつつも、プロデューサーらしい自分の良さを魅せてくれる一枚に仕上がっています。プロデューサーとしてだけでなく他の人にプロデュースを任せてシンガーに徹した一面も見せてくれたりと、アーティスト”和田昌哉”の名刺代わりの素晴らしい一枚に仕上がっています。
特に1曲目3曲目で魅せてくれるミッドで明るい曲調では、彼の歌声の爽やかさも合わさって、とても心に残る愛の美しさと寂しさをうまく表現している言葉が心にしみてきます・・・。とても、表現力がある歌い方なのですが、とても素直に声が出ていて、本当に歌のうまさにびっくりしてしまいます。そして、無理せずに見せてくれるミッド~アップテンポな楽曲で見せるビートにさらりのせた歌い方にはビックリさせられます。さらに、英語詞をこれほどすんなりと作り上げ歌いこなし、そうでありながらも、4曲目「Hand In Hand」のようなとても素晴らしい日本語詞を書き綴ったりと、全部が自然にやってのけているのが、和田さんのポテンシャルの高さを物語っています。時たま見せてくれるフェイクというか、面白いフレーズも印象的だし、フェイクも多彩でやっぱりSelf Produceで素晴らしいProducerであることを示すだけでなく、シンガーとしても素晴らしいところをこのアルバムで示してくれています。
アルバムトータルとして和田さんの表現力の豊かさをこれでもかと感じさせてくれます。全体的にほんわかとした優しい雰囲気を持たせているのも、和田昌哉さんの雰囲気がそうさせているのかなと感じます。R&BのProducerという先入観を持たずに聞くと、改めて詞と歌のメロディーの良さを改めて感じさせてく、それでいて英語詞の曲を通して洋楽へと通じる自然なR&Bとしての楽曲のよさも感じさせてくれます。是非聞いてみてください。
オススメ:(3),(1),(2),(4),(6),(9),(10),(12)

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Wallace Smith / The Chronicles of Wallace Smith

01. YOU
02. Man That I Am
03. Lonely
04. My Everything
05. Cold World
06. Brand New
07. I Live To Worship You
08. Shattered Soul
09. Heaven
10. Rest
11. Love Again
12. Something’s Missing
13. Love
14. Show Me The Way
15. Help Me
16. The River
17. Am I Just God
18. My Desire
19. WHY
20. Free

(総評)

ロスのゴスペルシンガーWallace Smithのデビューアルバム!聞けばわかりますが、1曲目のボイスジェネレータと古いシンセサイザーの絶妙のマッチングにやられます!この電子音を絶妙に使いかげたサウンドには、現行のR&Bシーンでも十分に通じるキャッチ-さと、どこか懐かしい90年代R&Bの良質な匂いがしてきます。特に前半の出来の素晴らしさが特筆モノ!1曲目の「YOU」のクラシカルともいえるそのサウンドの音色!そして、Wallace Smithの心地よくも突き抜けるテナーボイスが素晴らしい!そして2曲目「Man That I Am」での軽快なメロディーのやられて、そして4曲目「My Everything」の最初の突き抜けるようなイントロでノックアウトです。その後も、同じようなテンションを保ちつつ、ずっと素適な温かみのある曲を披露していきます。20曲と長いので、同じような曲というのもあるのですが、それでも、飽きがこない曲単体としての完成度の高い作品を披露してくれます。本当に20曲もありながら、捨て曲が一切無いという完成度の高さを誇ります。しかもそれがセルフプロデュースというのだから、驚きです。確かに似た雰囲気の曲は多数あるのですが、似ていてもどちらも素適と思えるほどに完成度が高くて、ずっとゆったりと聞き進んでいってしまいます。しかもゴスペルっぽくないそのサウンドの緻密さにも、驚愕してしまいます。一本筋の入った得意の曲調をベースにしながらも、様々な楽器やフレーズのアレンジによって、どの曲も面白く気持ちよく聞かせてくれています!
ちょっと他のゴスペル作品と違うのが、神への感謝についてさほど述べないことなのです、ジーザスとかそういうことはあまり出てこないのですよね。それはより身近なことについてリリックを書くことでより身近に感じさせようと努力していることが、かえってゴスペル好きだけじゃない、R&Bが大好きな人にも訴えかけるのです。素適なサウンドとリリックで迫ってきます。その力強い歌声と魅力的なメロディーどこかやわらかく心地よいサウンド全てにおいて完成度が高い一枚に仕上がっています!隠れた名盤でしょう。ただ、やっぱり20曲は長すぎかな(笑)上にあげたFEWに比べても後半の起伏がないのは、ちょっと残念ですね。でも、曲同士の起伏がないだけで、後半もいい曲が入っていて、素晴らしいアルバムには間違いありません!オススメ:(2),(1),(4),(3),(6),(12),(15),(17),(18),(19)

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