G-WILL / A Blessing On The Shelf

01. Leave Right Now
02. Feelin’ You
03. Freaky Side
04. See You Happy
05. Big Daddy
06. Rub You Up
07. Should I Go
08. Tomorrow09. Sippin’ On a Forty
10. I Received Him
11. Open Your Heart
12. When Was the Last Time
13. Yo Mom
14. Don’t Hold Back
15. Come On Now Baby
 (総評)

Gregory WillisことベテランシンガーのG-WILLのソロアルバムがリリース!そのソウルフルな歌声と、ピアノや打ち込みを主体としたサウンドが心地よく響き渡る傑作インディーソウルアルバム!アルバム全体を通して、さまざまな楽曲があり、要所要所に素敵なバラードやかっこいい曲があって、アルバム全体としての完成度はすこぶる高いです!
特筆すべきははやり、そのソウルフルな歌声、一曲目のはじめから一気にもってかれてしまいます。これほど気持ちよく伸びやかに歌われたら、もう耳を傾けるしかできません!その中でも彼の歌のよさがでているのが、1、2曲目の美しいバラードと5曲目のパワフルでキャッチーな一曲と、6曲目のようなギターを使ったフェイクが見事な曲!などなど、つぶよりな曲がごろごろとでてきて、この人の歌だけでない、作曲能力やメロディーメイカーとしてのすごさも感じることができます!一度聞いたら忘れないフレーズをサビで繰り返すことで盛り上がりを見せる曲が多く、キャッチーでいてソウルフルで、聞きやすいんだけど、深いよさがある曲へと仕上がっています!
実は、88年のRay,Goodman&Brownの「Mood For Lovin」というアルバムで参加していたシンガーらしいのですが、そんな予備知識がなくともこのシンガーがすごいことは聞けば一目瞭然ですね。ぜひ手にしてみてください!今年はずせないシンガーの一人ですよ!
オススメ:(1),(2),(3),(5),(6),(9),(13),(14)

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Khalil / Tease U Please U

01.We Kicked It
02.On The Road
03.Get That
04.Tease U Please U
05.Are You Ready
06.How Would You Like It
07.Take My Time
08.Where You Are
09.Definition Of A Love
10.Picture This
11.Like This
12.I’ll Give All My Love To You

(総評)

魅惑のバリトンボイスを持つ男Khalilのデビューアルバム!バリトン特有の重みがあるというよりも、その歌い方に特徴があって、独特の泣き節を見事に聞かせてくれるアーティストです。この独特なシャウトや、重みのある歌声がどんどん癖になっていきます。ただのバリトンボイスよりも、感情豊かで密度の濃い歌声なのです。アルバム全体としては、インディーズらしいちょっとチープなアップもありつつも、バラードが中心であり、バラードの時には泣き節を聞かせて、どんどん聞き手を引き込んでいきます!特に4曲目「Tease U Please U」では、じっくりと歌いこむことで、Khalilの濃厚な歌声の良さがよく出ています!そして、7曲目「Take My Time」でみせるギターとのコラボレーションはなかなかのものです。もっとギターが激しくてもよかったけどね。でも、なかなかバラードで、まったりとした歌いっぷりは、末永く聞けそうな素敵なアルバムです。こういうバリトンボイスはなかなか出てこないので、このアルバムのようにアップから、スローまでじっくり歌ってくれるとうれしいですね!
ただ、中盤以降少し濃さが薄れてしまうところと、メロディーなどはいいので、気にならない人は気にならないかもしれないのですが、彼の声に濃さやパワフルさに対して、サウンドの厚みがどうしても薄く感じてしまうのがちょっと残念なところです。あと、もう少しドラマチックな展開をするバラードとかが聞けたら名盤になっていましたね~!
オススメ:(4),(1),(2),(5),(7),(11)

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SAMMIE / SAMMIE

01.Feelin’ It
02.I Can’t
03.You Shoud Be My Girl
04.What About Your Friend
05.Choose Me (Prelude)
06.Choose Me
07.Mission Impossible
08.Come Wit Me
09.Back 2 Love
10.Another Last Chance
11.Heavenly
12.Slow
13.Let It Ride
14.My Own Way
15.For All You’ve Done (Outro)

(総評)

12歳にリリースした”I Like It”が大ヒットしたティーンシンガーSAMMIEが艶やかな歌声を引っさげてカムバック!若者らしいUPソングを中心としたノリのいい楽曲を中心として、ティーンシンガーからの実績に裏打ちされた魅力的な歌声をさらに磨きをかけて魅せてくれます!なんといっても、アップサウンドでの光り具合は、もうその子らへんのアイドルシンガーなんか打ち消してしまうほどに見事なものを見せてくれます!いいアーティストがカムバックしてくれました。
まだまだ、若い18歳!その若さをギラギラと見せつけるようなUPを前半に配置し、現行シーンで第一線で活躍できる、復活組みとは言わせないぞ!という意気込みを見せてくれます。でも、そんなアップだけに頼らずに、長年のキャリアがモノをいう後半の美メロの応酬!これによって、現行シーンのTeenシンガーとの実力差をまざまざと見せ付けてくれるのです!
特にProducerも、1曲目「Feelin’ It」3曲目「You Shoud Be My Girl」のJazze Phaらしい跳ねるサウンドから(イントロは毎度ですが、今回はスピードアップ!)、さらに驚きなのが、Bryan Michael Coxが以外にも美メロ以外の曲で、じっくりとアップサウンドをつく上げていて、これが2曲目「I Can’t」に代表されるように、水準が高い曲が多く入っています。そういうプロデューサー側の挑戦もありつつ、美メロが続く後半では実力を発揮してくれる、プロデューサーを随所に配置しています。Dallas Austinを配した13曲目「Let It Ride」など6曲目あたりから美メロがこれでもかとたくさん入ってきます!もちろんBryan Michael Coxが安定した曲を提供してくれています!なんといってもバラードでは、その美しいハイトーンボイスが繰り出す耽美なメロディーにウットリとさせられるのです。 復活組みの作品としてはとても水準が高い一枚です!なんといっても、このアルバムの美メロのキーを握るのが、6曲目「Choose Me」をProduceする、Jasper Cameronの力がかなり大きいです!彼が絡む柔らかく心地よい7曲目「Mission Impossibl」、見事なファルセットで魅了する11曲目「Heavenly」などどちらも趣は異なりながらも、どちらも美メロとして素晴らしい水準の作品です、昔は日本人とも仕事をしてたDallas Austinの元で仕事を良くしている人なのですが、本当に素晴らしい仕事です。
そんなプロデューサーに囲まれつつも、やっぱり主役はこのSAMMIEの歌声なのです!以前はハイトーンな美しさしか持っていませんでしたが、巧みにビートを乗りこなすうまさに、力強さが加わり、さらに美しさでは、丹念に歌う込む見事なソウルっぷりをみせたり、ハイトーンなだけではない、ファルセットを見事に操る12曲目「Slow」のような曲まで幅広い魅力を見せてくれるのです。歌い手の実力をプロデューサーに仕事の方向性が見事に合致した作品に仕上がっています!このように、素晴らしいプロデューサーに囲まれつつ、メジャーフィールドでこれほど素晴らしい作品を復活作として残したことは、賞賛に値します。手放しで復活を喜びたくなりますね。ノリのいい曲も、バラードも両方あって、とてもバランスが取れた誰にでもオススメでいる良作になっています!オススメ:(6),(7),(11),(1),(2),(3),(4),(10),(13)

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Brian McKnight / TEN

01.Used To Be My Girl
02.Comfortable
03.Find Myself In You
04.What’s My Name
05.Unhappy Without You
06.A Little Too Late
07.Holdin’ On (Missin’ U)
08.Shoulda Been Lovin’ You
09.Again
10.More And More
11.Can’t Leave You Alone
12.I Do
13.The Rest Of My Life
14.Red, White, And Blue with Rascal Flatts
15.Don’t Tkae Your Love Away

(総評)

Brian McKnight久々となる一枚は、通算10枚目となるアルバム(ベスト版含む)!そんな節目となるアルバムは、ここ最近のHIPHOP やJazzなどへの彼の新しいMUSICを魅せようという試行錯誤の連続を振り払うかのような見事な彼のオリジナリティーを感じさせる見事なSOUL ALBUMが届きました。もともと、バラードには定評があっただけに、バラードや、UPでもソウルフルな感じのを求めていた人も多かったのですが、なかなかそれで彩られたアルバムって言うのは出してなかったのですが、U-Turnあたりから、徐々に元に戻り始めていたのですが、やっとBrian McKnightらしさと、現行のR&Bシーンらしさの両方を兼ね備えた最高傑作が出てきました!
Brian McKnightは現行シーンではもうあまり見られない、オーソドックスで美しいバラッドを得意としているシンガーですが、そんな彼の真骨頂がこのアルバムでは味わえます。「Back At One」以降の彼のアーティストとしての軸のブレがあまり好きではなかった人も多かったでしょうが(HIPHOPやJAZZの要素を強く入れすぎたり・・・)、このアルバムは、名アルバム「Anytime」「Back At One」の頃の、美メロシンガーとしてのBrian McKnightが帰ってきました!現行シーンのトラックをしっかりと捕らえつつも、聞かせる曲が随所に散りばめられています。ただ最後の数曲は、ちょっと路線から外れてしまっていますが、ほとんどの曲が彼の歌の力をしっかりと伝えてくれるのです。アルバムとしてとても完成度が高い一枚になっています。
特に4曲目「What’s My Name」5曲目「Unhappy Without You」のようなR&B然としたバラードから、ミッドテンポな曲で、素晴らしい歌を聞かせ、6曲目「A Little Too Late」13曲目「The Rest Of My Life」のようなR&Bにこだわらない美しさを追求したようなバラードでは、彼にしか出せない正統派な歌いっぷりをこれでもかと見せてくれます!なんといっても9曲目「Again」の2段にも3段にも美しさを増していくような歌いこみっぷりには、もう惚れるしかありません・・・素敵な一曲をありがとうといいたくなります。本当にBrian McKnight10作目という安定感をこれでもかと見せ付け、美メロシンガーとしての実力をありありと示してくれました。前作とはくわべものにならない素晴らしい出来のアルバムです!2006年の最後に聞いておくべき一枚ですよ。
オススメ:(9),(5),(4),(1),(6),(8),(13)

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