Heather Park / Dream In Pictures

01. What We Do (intro)
02. Dream In Pictures
03. Your Woman
04. 3 Meals A Day
05. Didn’t I
06. The Life
07. Baby I
08. Understanding
09. Is What It Is
10. Keep This To Myself
11. I Forgive You
12. Leave me To Dream

(総評)

2006年最初に出てきた素晴らしいアーティスト!見た目から解るとおり、アジア系の女性シンガーで、アジア系の女性が持つ独特な清楚感と女性的なしなやかさと内面的な芯の強さ、そして女性の持つ弱さ・・・女性らしさを感じることができる歌声や歌い方をもっているのです。彼女自身の容姿も独特な艶っぽくて、SEXYでどこか影がある雰囲気がたまりません。妖艶でさえある、その女性的な魅力に溢れたその歌にはついついグッと引き込まれてしまうものがあります。どこか弱々しい雰囲気も持ちながら、でもその爽やかでセクシーな歌声が、どこまでも広く優しく包み込んでくれるような感じがします。時には、強さを見せてくれる・・・本当に深みがあるシンガーがでてきました!
彼女の歌は、とても深みがあり、SEXYなのです。優しくて透き通る心地よい爽やかな歌声で歌い、そして見事なフェイクを見せてくれます、そのフェイクやシャウトが女性的な芯の強さを感じさせてくれます。サウンド的にも、アコースティックな曲から、ソウルな雰囲気を崩さない程度の打ち込みを入れてきたりと、全体的な雰囲気を優しいソウルフルな雰囲気にまとめつつしっかりと彼女の曲の味を出してくれています。
彼女自身は韓国系のアメリカ人みたいなのですが、黒人の女性シンガーにはない、表現力をもっています。本当に魅力的な歌を歌えるアーティストで、声だけじゃなくて、もっと歌唱力とか表現力とかそういうところで、一歩も二歩も上をいっている女性アーティストです。ぜひ、多くの人に聞いて欲しい逸材です!
オススメ:(6),(7),(10),(2),(3),(5),(9),(11)

(曲解説)

01. What We Do (intro)

爽やかで美しい歌声で心地よい空間を演出します。彼女のアルバムを飾るにふさわしい艶やかで素敵なイントロです。

02. Dream In Pictures

アルバムタイトルにもなっているちょっとしっとりと艶やかでいて、どこか影があるような雰囲気がたまらなくSEXYで、聞く者をHeather Parkの妖艶な世界へと見事に引き込んでいきます。最低限のリズム音で彼女の声を引き立てていて、最後で見せる哀愁溢れるアコースティックギターがさらにしっとりと聞かせてくれるとても雰囲気のいい曲です。

03. Your Woman

2曲目よりもちょっと明るく晴れやかな雰囲気のサウンドに、併せて心地よい爽やかな清涼感溢れるHeather Parkの歌声が響きます。この曲から徐々に見せてくれるフェイクやシャウトのうまさも彼女の魅力の一つです。メロディーをただ歌うだけではなく、様々なフェイクを織り交ぜて曲に様々な表情をつけていくことがとても上手なのです。

04. 3 Meals A Day

a cappellaで始まるイントロから、ストリングスが重く荘厳に鳴り響き、彼女の歌に力強さを加えてくれています。いろんな表情をもったボーカルで、本当にいろいろな顔を見せてくれる人ですね。この曲は、どこか深刻で重い雰囲気なサウンドとそれに併せて厳しい表情をもったボーカルが心に響きます。途中で激しいシャウトも見せるなど力強さも感じられて、女性がもつ芯の強さを感じることができます。かっこいいな~。

05. Didn’t I

テンポがいいサウンドにのって、心地よくノリがいいフレーズでHOOKを歌い上げていきます。こういう歌での彼女の歌の心地よさは群を抜いてますね~。ひたすら繰り返すHOOKのフレーズがどんどん癖になっていきます。ギターも味のあるいい響きをしています。

06. The Life

先行シングルとしてLPも出回った一品!この曲しっかりと歌を受け止めてくれるリズムトラックと、芯の強さをもったボーカルが絶妙なバランスでお互いを盛り立てています。ミッドテンポな曲調がカッコよくて、ついつい聞き入ってしまい、そこから伸びやかに歌い上げていくHeather Park!彼女のボーカルの美しさと力強さが最高にでた傑作曲です。最後のフェイク&シャウトなんかもう卒倒ものですよ。ホント最後が聞き所です!女性でこういう女性らしい雰囲気を出しながらも、これだけ歌える人もなかなかいませんよ。本当にこの曲聞くとかっこいい~と思ってしまいます。

07. Baby I

6曲目からトラックが面白いのですが、この曲でもいいトラックの上で、かなり真っ直ぐに歌い上げてくれます。その美しくまっすぐな歌声に胸を打たれます。SEXYで素敵な歌声にどんどん引き込まれていきます!最後にかけてサウンドも交えて掛け合いっぽいリズムをずらしたりみたいな即興演奏っぽいところも見せてくれます。もちろん生楽器でやっているわけではないと思いますが。この曲のドラスティックな展開は、彼女の歌声の艶っぽさを全面に押し出してくれています。

08. Understanding

今までのドラムやストリングス、ピアノといった美しい響きの楽器から一気にアコースティックギター主体の曲へと変わります。その変化がびっくりするのですが、ここでは、新たな彼女の魅力を見せてくれます。どんな曲調でもそれにあわせて歌い方を変化させれる柔軟性ももっているのを感じさせます。

09. Is What It IS

ゆったりと心地よい時間が流れている一曲!ギターとドラムが心地よいグルーブを生み出し、そのグルーブにのって、優しく歌い上げていきます。女性らしい歌声が、全てを包み込んでくれる母性を感じられる一曲ですね。彼女はアコースティックギターの使い方もうまいですが、エレクトリックベースがかなり曲で生きているのも面白いんですよね~。

10. Keep This To Myself

しっとりと、どこか切なく歌い始めるHeather Park。そして、そこから印象的なHOOKのフレーズへと移行していきます。これが一度聞いたら忘れられない切なさを持っていて、心に響き渡ります。サビでの儚くて今にも壊れてしまいそうな歌声を聞くと思わず抱きしめたくなります。こういう声が高音で歌う最近の女性R&Bや、パワフルな女性シンガーにはない、どこか儚くて消え入りそうな助成らしさをもったアーティストっていうのは、人間の弱い部分を優しく包み込んでくれるようです・・・。いいアーティストです。

11. I Forgive You

ここら変は、同じテンポで、しっとりとHeather Parkの歌世界を、展開していきます。アルバムとしてもこの辺が一番歌い手としての魅力を見せていますね~。曲の展開としてはつまらないのかもしれないけど、彼女の歌の素晴らしさ、フェイクのよさを存分に感じ取ることができる曲です。ビブラートを聞かせながら、歌っていくのがいいんですよね~。

12. Leave me To Dream

大人な空気感を見せてくれるタイトルどおり哀しい雰囲気の曲で、今までよりもビブラートやフェイクを押さえ気味にしながら、しっとりずっぽりと歌い込んでいきます。うーん、いいなーこういう曲が歌える女性アーティストは素敵ですね~!

(Producer)

All Produceed by Steve Francis

(Musician)

Heather Park:(1)Piano,

(LINK)

Official
Amazon Order

☆☆☆☆☆☆(2006年女性の最初の傑作アルバム)