three NATION [DON’T STOP]

(概説)

久々のJUN, ZANE, EIGOによるthree NATIONのシングルは、Whispersの名曲「And The Beat Goes On」をベースに作られたダンスクラシックを意識した作品です。あまり上げ目にはなり過ぎずに、いい具合のテンションの明るさをもった曲に仕上がっており、メロディーラインを生かしたつくりになっています。このシングルでも存分にJUNの覚えやすいメロディーライン、さらにEIGOとZANEのスピーディーでわかりやすいRapセンスが光ってます!three NATIONらしい明るい雰囲気をもった曲たちと、彼らが実は内包している切なさもこのシングルでは味わうことができますよ。特に3曲目は今までの彼らにはなかったような誠実さとDarkな雰囲気も持ち、彼らの楽曲の幅が広いのを証明しています。これに続くであろう、アルバムが非常に楽しみになる作品です!

(曲紹介)

1曲目『DON’T STOP [AND DA BEAT GOES ON]』

今までよりは、スムーズでメローな感じのサビのメロディーが印象的なのだが、EIGOとZANEのRapは、スピードUPしていて、聞いていて流れるようなテンポの良さがいい感じである。そして、途中の転調が仕方が、いかにもダンクラっぽい雰囲気もあり、聞いていて楽しいです。終わり方もいい感じです。彼らの十八番的な雰囲気をもっている曲ですね。

2曲目『VPL』

いい感じのギターサウンドで始まる一曲です。そして、畳み掛けるようなEIGOのRapがかっこいいですよ!さらに少し寂しい雰囲気をもったサビがインパクトがあります。しかも詩の世界観が、とても辛らつでメールやネットでの出会いをいってるのが、面白いですわ。これをちょっとさびしげな雰囲気で表現するっていうのが、面白いです。

3曲目『Why』

この曲はさらに静かでやさしさに満ちたアコースティックギターのサウンドで、JUNの語りのような歌がいい感じですわ。切ない遠距離になってしまった二人を歌った歌の詩の世界と、音の雰囲気がとてもあってて心地よくもある曲です。

4曲目『Don’t STOP! [AND DA BEAT GOES ON]-TURBO’S sigma Re-Edit』

GTSのTURBOによるREMIXです。限局の雰囲気を崩さずに、GTSっぽいHOUSEな雰囲気も込めつつも、聞きやすい感じに仕上げています。

www.three-nation.com www.artimage.co.jp www.toshiba-emi.co.jp

JOYCE [WANNA MAKE YOU SMILE]

(概説)

Voice Of Loveで、JINEと共に本格的なR&Bボーカルグループとして参加したことでも、記憶に新しいJOYCEがついにCDデビューをしました。それも、プロデューサーにTonyVoice Productionこと、今井了介氏!を招いて、いいバラードを仕上げています。オーソドックスなピアノのメロディーが美しいバラードで、メインのボーカルである、人の声が結構特徴があるハスキーボイスなのが、今までの日本のアーティストにはいなかったなーと思える感じです。このJOYCEは、元VOX-IVのメンバーが参加していることでも有名です。曲的には、オーソドックスなバラードという感じで、4人のハーモニーの絡み合いっていうのは少ないのですが、その分最初のシングルとして正統派でいったというのは、今後の広がりを見せてくれるということですから、楽しみですね!今度は、もっと4人が複雑に絡み合うシャウトや、それぞれがリードをとったりなどというのも、見てみたくなる一曲です。

曲紹介

1曲目『WANNA MAKE YOU SMILE』

哀愁漂うイントロのピアノがいい具合に雰囲気を出して、そこからハスキーなメインボーカルを聞かせてくれます。そして、要所要所で、3人のコーラスが絡み合う。ちょっと切なげな歌詞もいい感じにこの切なげな歌を盛り上げていきます。もう少しシャウトや、ハーモニー的な楽しさがあったら、かなりいい感じになったかなと思います。でも、かなり聞かせてくれる良曲です!

2曲目『WANNA MAKE YOU SMILE -Back to 80’s remix-』

-Back 80’s Remix-ということで、最初に、ボコーダーを使ったような雰囲気で、1曲目よりもかなり明るさがあるバックのサウンドがいい感じで、ある意味80年代って言うよりは、新しい雰囲気になっているのも面白いですね。

www.brother-e.jp

Tashawn King / Tashawn King

01.3’s Company
02.Strung Out
03.He Don’t Love You
04.Make It Official. featuring KDO
05.Anything You Want
06.On Parole
07.Party
08.Crazy
09.Promise
10.Missing You featuring Lola
11.Come
12.Slow Down featuring Edo G

(総評)

2004年前半のインディーズの名作がこのTashawn Kingというソロアーティストのデビューアルバム!その力強いバリトンボイスで聞くものを引きつけます!このアルバムなんといっても、メロディーが本当にいい曲が前半にガッツリあるので、一気に聞き入ってしまいます。ミッド~スローテンポの曲たちで、一気に心を奪うようなHOOKのメロディーがテンコ盛り!そして、そのメロディーに絡み合うTashawn Kingのバリトンシャウトがたまりません。彼のシャウトは、どこかスモーキーであって、力強さの中にも哀愁を漂わせているので、どこか切なげな雰囲気を出しているので、シャウトが力入ってくると聞いていてグッと来ることが多いです!ただ、常にシャウトは余裕をもっているような感じがして、この声でもっと切なげに感極まるようにやられたら泣くのになーと思うところもありました。そうして曲のメロディー的には、特に4曲目のような流れるような軽快な美しいメロディーを見せてくれたり、5曲目のようながっちりと聞かせて一気に癖にしてしまうメロディーなど、一度聞くと忘れないメロディーで、彼のメロディーセンスは卓越しています!トラックメイカーとしてもこの人優秀なんだろうなーと感じさせるところが随所に見られるんですよね。こういうメロディーがいいアルバムっていうのは、R&Bの初心者にもオススメであり、よく聞く人にも楽しめるという良質なアルバムです!
ただ、バリトンボイス独特の唸りや吼えとかシャウトやフェイクなどを駆使して、あまりメロディーがない曲を思いっきり声一つで引っ張っていくような曲はあまり得意じゃないみたいで、あまりないのが、ちょっと残念かなー。あと後半ちょっと楽曲の勢いが落ちちゃうのも残念でした。でも、Big Jimにはちょっと及びませんが、メロディーセンスのよさと、スモーキーなバリトンボイスを楽しめるっていう点で、メジャー流通のアルバムを軽く凌駕しているインディーズの2004年の力作です。
普通のお店にはないかもしれませんが、ユニオンなどで手にしてみてください~!
オススメ:(4),(5),(8),(2),(1),(3),(11)

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Lemar / Time to Grow

01.Soul Man
02.Better Than This
03.I Don’t Mind That
04.What If?
05.Call Me Daddy
06.If There’s Any Justice
07.Don’t Give It Up
08.Time To Grow
09.Complicated Cupid
10.Maybe Just Maybe
11.Feels Right
12.All I Ever Do / My Boo (Pt II)
13.I Believe In A Thing Called Love (Bonus Track)

(総評)

2004年初頭にアルバムを出したLemarが2004年の終わりになんとも早いタイミングで2ndアルバムをリリースです!これが前作のノリのよさを踏まえつつも少し大人っぽさを感じさせる素晴らしいプロダクション!スローでいい曲が多いし、UPもノリがいいんだけど、少し落ち着いた感じで、じっくりと聞ける一枚に仕上げられています。彼の少しオヤジ声ともいえる、その特徴的なSOULFULボイスは、ますます磨きがかかり、味がある歌い方を見せてくれます。特にシャウトやファルセットが本当に上手くなっていて、しかもそのファルセットやシャウトに入るときの絶妙なタメ!これがもう言うことなしの絶妙なタイミングなのです。聞いていて気持ちがいい!ホント1年も見たいないのに、急に大人びたかんじがするその歌声の雰囲気に完全にノックアウトされてしまいます。見た目とかなりギャップがある、どこかオヤジっぽい渇きがありながらも、力強さも兼ね備えている、味のあるSOULボイスにやられますよー!
 サウンド的には、ストリングスや、ギターやピアノなどがメインで音数も多くなくシンプルな楽曲が多いのですが、その分元来の彼のメロディーセンスの良さが存分に引き出されていて、オッと思うようなメロディーの展開も多く楽しませてくれます。アコースティックな雰囲気さえする、シンプルな楽曲自体も、物足りないなんてことはなく、逆にごちゃごちゃしてなくて、爽やかな感じがして、SOULFULな彼の歌声との対比が実に面白い!そして、中にはまさに70年代SOULっていう感じのサウンドがあるのも彼のオヤジ声をしっかりと生かしきるのに、貢献しています。70年代SOULっぽい曲から、ノリがいいリズムトラック重視な曲まで幅広く聞かせてくれていながら、アルバムの1曲目にあるように、まさにSOULMANらしい全体がSOULFULな仕上がりになっています。ホント歌いっぷりもさることながら、メロディーセンスには驚かされますよ、どの曲もまずはメロディーでグッとひきつけながらも、その歌声のよさにうっとりしてしまいます。そしてそれを邪魔しないシンプルかつSOULFULなサウンド!UKのR&B界をこれからしょって行く人物としてふさわしいアルバムでしょう!
 こういう1stが売れたアーティストの2ndアルバムってあまりよくない場合が多いのですが、彼の場合は、1stの勢いでいきましたっていうのとは、また違う今度はR&B的なアプローチを見せてくれていて、ある意味2ndアルバムの方が数段面白いと感じさせてくれる、実に奥が深いアーティストです。今作では、Brian McKnightとの共演なんてのもあったりして、今後のUSでの活躍も視野にいれた感じで、期待してしまいます!
 そして何故かこの一枚なかなかTOWERやHMVに置いてないんですね・・・とってもいいUKのアルバムなのに!もったいない!絶対に買うべきだし、買って損はない一枚です!ぜひ1stを買った人なら、買わないと損です!1st以上のSOUL魂を感じさせてくれますよ!やっと3月のTowerで取り扱いになるかも・・・ちょっとUK盤がもう手に入らないみたいなので、3月のUS盤は皆さんぜひ!つーか、絶対いいから買ってください!
オススメ:(1),(2),(3),(6),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13)

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Kalassy Nikoff [NEVER GONNA STOP/THAT GIRL]

(概説)

ついに、あのAK-69こと、Kalassy Nikoffがソロデビュー!去年名古屋のHIPHOPシーンで衝撃的なアルバムを出した、B-NINJAH&AK-69のメンバーのHIPHOPラッパーAK-69こと、シンガー名Kalassy Nikoffがシンガーとしてソロデビューしました。そのB-NINJAH&AK-69のアルバム「Da Real Thing From the street」の一曲「Moving On Remix」は、名曲中の名曲で、Kalassy Nikoffの歌声が存分に楽しめる曲になっています。そんな彼の歌声はRapperでもあるので、力強くもありますが、透き通る透明感と力強さの絶妙さがなんともいえないかっこいい声なのです!R&B好きには、きっと訴えかけるものがあると思います。今作では、ただの歌モノというよりは、彼のHIPHOPをきちんとバックグラウンドにおいて、Rapと歌を絶妙に絡めていきます。なんか、西海岸の雰囲気がぷんぷんしてきて、Nate Doggほどモッタリした声じゃないのですが、それぐらいHIPHOPと歌モノとのバランスが取れていてすばらしい作品です!歌詞も名古屋弁が入ってても面白いし、ちょっとHIPHOPサウンドでがっちりと歌えるシンガーを探してる人にはオススメ~。

曲紹介

1曲目『Never Gonna Stop』

ProducerはあのDJ PMX(for DS455)が行なっており、もうウェッサイって雰囲気がかなり出ているかっこいいHIPHOPサウンドで、サビから力強く歌っていきます。そして、Rapっぽい感じで歌っていくのが、かっこいいのです!でも、歌詞はデビューシングルとしてふさわしい自問自答な問答と力強い歌で食っていく誓いを高らかと歌い上げています。名古屋弁で思いっきり歌っていますが、そんなのぜんぜん気にならないぐらい耳になじみます。

2曲目『THAT GIRL』

こちらの方が、Kalassy Nikoffの独特なファルセットが堪能できるし、掛け合い的な歌声があって、面白いですね!しかも、男の視点からみた女性との愛に落ちる雰囲気の歌詞もいい感じです。ファルセットで聞かせて、低音の地声でかっこよく聞き手をうならせていきます。うーん、この方の歌声はいいですなー。非常にこのAK-69の等身大の表情が伺えるリリックも見逃せません。ねえちゃんって歌っているのが、なんかほほえましい。僕はこっちのほうが好きですねー。かっこいいですわ。

www.msrecord.co.jp/bnak/main.html