Frankie J / what’s a man to do?

01.What’s A Man To Do?
02.Won’t Change feat.Gemini
03.Interlude
04.We Still
05.Wanna Know
06.Diggin Your Style feat.Baby Bash
07.Don’t Wanna Try
08.Just The Way feat.Gemini
09.Be Home Soon
10.Drinks On Me feat.Baby Bash
11.From The Outside Lookin In feat.Bussell Lee and Max Minelli
12.Ya No Esigual

(総評)

2003年度の作品ですが、レビューします。カマDの密かな愛聴盤として、聞いていた一枚です。実は、2003年BESTの10位以内に入っていたりします。聞けば聞くほどはまっていってしまう、そのスムースな歌声とメロディーライン!どの曲もかっこよく特に前半でのかっこよさ、そして、中盤での「Don’t Wanna Try」のバラードとしての美しさ!もうこの一曲があるだけで、すばらしい!もう何もいうことはない!ただただウットリと聞きほれるしかありません。それなのに、それ以外の曲たちの水準のなんと高いことか!特にこのFrankie J自らがProduceをしている曲がもうR&B好きのリスナーの心を捕らえてやまない美メロ、切なげなシャウト満載な名作!もう、これを聞かずに2003年なんてかたれんぜ!ってぐらいに素晴らしい名盤の一つです。皆さんもぜひ!特に彼自身がProduceしている曲はどれも、歌心があってメロディーラインが切なげで心地よく気持ちよくなってしまいます。決してメチャメチャバリトンボイスで吼えれるってタイプじゃなく、滑らかな高音テナーで美しいメロディーを歌い上げるタイプなのですが、それだけに終わらない絶妙な切ないシャウトをしたり、何よりまずメロディーラインを作ることにかけての上手さは物凄いものがあります。そして、基本に忠実でさえあるR&B的な前のめり的な歌い上げ方!彼は自分の特性がよくわかっていてやってるんだなーっていうのが、物凄いです。この絶妙なメロウネスを体験してみてください。
7曲目「Don’t Wanna Try」が取りざたされることが多いですが、それ以外の曲も、かなりいい曲が多く、1曲目、2曲目なども、その絶妙なミッドテンポなメロディーに心踊らされてしまいますし、Boyz2Men直系の正統派なラブソング4曲目、5曲目で純粋な歌としての勝負をかましてくれています。こういう歌でうまいってことは、マジで歌がうまいんです!でも、歌がうまいだけで終わってないのが、彼の怖いところで、1,2曲目のような曲を自分でかけるんだから、トラックメイカーとしての才能にも恵まれていることになります・・・末恐ろしい人がでてきたもんです。ぜひぜひ速いペースで新作をリリースしてくれることを祈っています。
オススメ:(7),(1),(2),(5),(6),(8),(12)

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SHAWN KANE / GIRL, I WONDER

(概説)

洋楽のシングルを買うっていうのは珍しいのですが、かなりSOULFULに歌いこめる新人でアルバムが延期になってしまったので、ついつい買ってしまいました!この一音一音をかみ締めるように、粘着性のある歌声でSOULFULに歌いこまれてると、カッコいいのです!ストレートなラブソングで、じっくりと聞き入ってしまいます。それ以外にも、アルバムのサンプルの曲が数曲入っていて、「CHANGE IS GONNACOME」のカバーなど、なかなかSOULFULな歌い方で、どっぷりSOULに浸っています!ちょっとこれは、5月のアルバムまで待てない!って人にはオススメな一枚ですよー。あ、HPの方でも聞けますけどね(笑)

曲紹介

1曲目『GIRL, I WONDER』

粘着性のあるトラックにのって、SOULFULにフェイクして歌いこんでいくSHAWN KANE!ミッドテンポの名曲でしょう!CEDRIC SOLOMONという人のプロデュースで、聞くほどにくせになっていくようなサウンドプロダクションも素晴らしいです!そうして、最後にかけてのシャウトっぷりが、もう思わずにんまりしちゃいます。

2曲目『TELL YOUR MAMA』

Sweetなミッドテンポ調の一曲です。UNDERDOGによるProduceです。

3曲目『CHANGE IS GONNA COME』

往年のSam Cookの代表的な一曲ですね。これを負けないぐらいにSOULFULに歌い上げていきます。かっこいい!

4曲目『MISTREATED』

スローバラードで最後はゆったりと聞かせてくれます。うーん、フルバージョンできかせて!

http://www.shawnkaneweb.com/

DOZIE / Redemption

https://www.youtube.com/watch?v=tJildjDGdJ0

01.Uwa Ke
02.Gabriel’s Lounge
03.Soldier
04.Sensuality
05.Onwu Obi
06.Redemption
07.Nowhere
08.Home
09.Heaven Knows
10.Magdalena
11.Tar

(総評)

インディーソウルのレビューはひさびさ!物凄いいいのでご紹介!DOZIEというこのイングランド出身のアフリカ系のアーティストは、マルチミュージシャンであり、自分でピアノ、ギター、ドラムプログラミングとほとんど全ての楽器を自分でこなせてしまうアーティストであり、枯れたような美しく淡い歌声が聞くものをじわじわと引き込んでいきます。父親がナイジェリア出身ということもあり、曲のタイトルやアルバムのタイトルにはナイジェリア語がかなり使われているため、歌詞の意味などは半分ほどわからないのですが、そんなの不要なほどの彼は歌声に魂を込める術をしっているのです。まさに切ないバラードを歌うために生まれてきたような男です。そうして、曲調においてもとても美しく切ない物が多く、その切なげなサウンドには誰もが心揺さぶられることでしょう。聞くほどのその美しさに吸い込まれていくような、美しい芸術作品を見ているような誰もその中に入れないそんな強さももった一枚です。美しさに吸い込まれる・・・その感覚を味わうことができる数少ないアルバムです。
 なんといっても、1曲目~3曲目での切ない曲たち!特に1曲目のピアノからの切なさはもうホント久々に泣けるほどの名曲です。曲のメロディーもピアノも、DOZIEの歌声も全てが切なく、声を発しただけで回りの雰囲気をどこか儚げにしてしまう力があります。あまりの美しさが何者をも立ち寄らせないほどの美しさを持っていて余計に切なさを増していっているのです。そして、最後の11曲目での人を拒絶するかのごとく美しさ・・・美しすぎて、そのほかに何も入れないようなそんな芯の強さをもった美しい曲が、ただただ聞くものの心に感動と切なさを与えてくれます。これほどまでに、甘美でいて切ないアルバムは他に無いでしょう。1曲目は2004年のBEST曲と入っても過言ではないできです!
 中ジャケの海辺を歩くDOZIEの写真があるのですが、その海辺が太陽の光が差込んで美しすぎて・・・このアルバムの良さをジャケ写からも引き立てています。なんか都会の喧騒に疲れたり、日々の生活に疲れたときふとこんな一枚を聞いたら絶対泣いてしまうことでしょう。ぜひ手にして欲しい一枚です。
オススメ:(1),(2),(11),(3),(4),(5),(6),(8),(9)

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Lyfe Jennings / LYFE 268-192

01.INTRO
02.INTERLUDE
03.MUST BE NICE
04.THE WAY I FEEL ABOUT YOU
05.SHE GOT KIDS
06.I CAN’T
07.HYPOTHETICALLY feat.ERIN
08.SMILE
09.GREEDY
10.STICK UP KID
11.CRY
12.26 YEARS, 17 DAYS
13.MADE UP MY MIND
14.MY LIFE
15.LET’S Do THIS RIGHT

(総評)

アコースティックギターを片手にブルージーに歌い上げるSOULアーティストLYFEのデビューアルバム!彼の独特のセンスがたっぷりといかされた一枚で、ジャケットでギターを担いでいるので、ギターサウンドだけが中心かな?と思いきや、しっかりとピアノやらなんやらたくさん入っているマルチなサウンドを披露してくれます!このしっかりとしたリズムトラックにのせ聞かせてくれる歌がまたブルージーで渋いんですよねー!でも、ブルージーだからといって、FUNKでSOULな本当のブルースっぽい感じとはまた違い、HIPHOPトラックにのせ軽快に歌い上げたり、ピアノの美しいメロディーにのって、優しく包み込むような歌声を披露したり、その幅はかなり広いです。
サウンドプロダクションも全て自分でこなすマルチアーティストでもあり、そのセンスのよさには、今後を期待させられます。かなり聞けば聞くほどよくなっていく曲が多く、最初は彼のちょっとザラッとした声の感じがいまいち気に入らないという人もいるかと思いますが、それはそれでどんどん聞くほどに味が出てくるので、何度も聞いてほしい一枚です。古い感じのSOULFULでいながら、R&Bの要素も入っている作品を求めている人にはうってつけですよー。
ただ、全部の曲が短めでありLYFEの低い声の語りが全曲入っていて、ちょっとそれはいらないかなって思うところもあるのですが、その辺がちょっとマイナス要因かなって感じです。あと、15曲目はバラードとしての完成度は高めですが誰でもがすごい!って思えるバラードでの良曲が少なかったのが、ちょっと物足りなさを後々に残してしまいます。
オススメ:(8),(15),(6),(5),(3),(4),(9),(10)

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TOSHI / TIME TO SHARE

01.BEATING OF MY HEART
02.LIVING FOR TODAY featuring Mos Def
03.BREAKING THROUGH
YAHEAT/MYBEAT (Interlude Part 1)
04.HOLD ME DOWN featuring Angie Stone
05.NEVA SATISFIED
06.SHADOWS OF YOUR LOVE
07.IT’S TIME
08.’CAUSE YOU’RE SO BAD
09.HOPE YOU’LL BE WELL
YAHEAT/HYBEAT (Interlude 2)
10.VOODOO WOMAN featuring Renee Neufville
11.LIVING FOR TODAY

(総評)

ついに待ちに待ったTOSHIこと久保田利伸のUS盤の3枚目がリリースとなりました!USに居を構え、もう十年!それほど長い年月をUSで費やし、本場の音を吸収し、Raphael Sadeeq、The Roots, Mos Def, Angie Stoneなどの様々なNew Classic SoulからNeo Soul、フィリーと呼ばれる流れの、主流のR&Bよりもより深くSOULに根ざすアーティスト達との深い交流を経て生まれでた、傑作SOULアルバム!USでもトップレベルのアルバムを届けてくれました。  TOSHI KUBOTAとしての彼の作品の中でもその中心的なサウンド面での試みが大きく飛躍した作品でしょう。Urbanな雰囲気も漂わせつつNeo Soulやフィリーと呼ばれる独特のSOUL回帰作品に根ざしたサウンドを展開していく中で、久保田の歌の躍動感が絶妙に混ざりこんだ秀逸な作品に仕上がっているのです!特にTOSHIとして改めて名前を変えたあたりがMusiqなんかを連想させますが、そのつながりでしょうか、仲間内からTOSHIと呼ばれているのかな~?でもそのつながりかどうかはしらないですが、MusiqをヒットさせたCalvan & IvanがProduceでかかわるなど、フィリーの地の息吹がかなり練りこまれていながら、下にレビューを書いたAngieなどの本当にSOULを表現できるアーティストとも組んで、今までにないSOULFULな作品に仕上がっています!特にバラードにおいてのAngie Stoneとその相方Jonathan Richmondの役割は大きく、TOSHIと意見を交換しながら最高の曲たちを作り出しています。そんな素晴らしいProducer陣に囲まれたおかげで、それぞれの曲が特徴があり面白い!それに加えて、流れが重要視されていて、一気に最後まで聞いてしまう、素晴らしい一枚になっています。決して短いとも思わせず、退屈な曲もなく!すばらしい曲が11曲ずらー!と並んでいるのです。これは本当に最後までしっかり聞いて欲しいです。バラードとFUNKYな楽曲のバランスも見事としか言い様がなく、バラードでは様々な種類のバラードを聞かせて楽しませくれて、FUNKYなBeatの曲では、じっくりと体に染み入り躍らせてしまうような彼のフェイクを堪能させてくれます。本当に濃密な50分を過ごさせてくれますよ。
 まずは、シングルカットされている「Breaking Though」を聞いてみて欲しい、前述のCalvan & IvanによるProduceで、その艶やかで美しいサビと、絶妙な躍らせてくれる素晴らしい躍動感と、彼らしい独特のフェイクのかかった歌声!久保田のFUNKYさと、ネオソウルが絡みあい、熟成するとこれほどまでに素晴らしい曲が出来上がるのである。この歌の見事なこと!
http://www.toshionline.com
↑ここで、そのPVを見て欲しい、一緒に踊りたくなることだろう。そのほかにも、見事な曲のオンパレード!その後のAngieとのデュエット「Hold me down」での二人の絡み合い!もうその美しさに心奪われます。そして、Introで絶妙に入ってくるTOSHIのファルセットを用いたコーラス!このアルバムこのファルセットを用いたコーラスの積み上げ的な手法がよく使われていて、これが効果的にメロディーに変化を持たせて聞かせてくれるのである。そのほかにも1曲目「BEATING OF MY HEART」での一緒に鼓動を打ってしまうBeat!とゆる~い歌い方!「SHADOWS OF YOUR LOVE」での絶妙な上ずった歌い上げ方など、改めてTOSHIの歌唱力の高さも見せ付けてくれて。もちろん「’CAUSE YOU’RE SO BAD」のような遊び心溢れるFUNKも見せたり、11曲目のようなマジでカッコいいサウンドを展開したり、もう飽きさせない怒涛の展開を見せてくれます。リリック面でも彼らしい平和を歌う歌からラブバラッドまで面白く聞かせてくれます
じっくりと何度も聞いて欲しい!そうすることでこのアルバムはまた違う味わいを見せてくれ、貴方の耳を楽しませてくれることでしょう。それほどに奥深いアルバムであることをここに記する。まさに、傑作SOUL,極上R&Bアルバムを届けてくれた久保田利伸!これを聞かずして、日本でR&Bを語って欲しくない!15年来のファンであることを差し引いても、今年でたアルバムの中でも傑作名高いRashaan Patterson, Profyleと対等に並び賞されるほどの極上のR&Bアルバムですよー!
オススメ:(3),(4),(1),(6),(8),(10),(11),(2),(7),(5)っていうか全部です。

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