Frankie J / The One

01.Obsession (No Es Amor) feat.Baby Bash
02.One feat.3LW
03.How to Deal
04.Without You
05.On the Floor feat.Paul Wall
06.Story of My Life
07.#1 Fan
08.Just Can’t Say It’s Love
09.In the Moment
10.Gone
11.Don’t Wanna Try
12.Suga Suga feat.Baby Bash
13.Obsession (No Es Amor) Spanish Version
14.Obsession (No Es Amor) [Reggaeton Mix]

(総評)

前作で、チカーノR&Bの水準の高さを世界中に認知させたFrankie Jの待望の2ndアルバム!彼の地位を不動のものとする底力を見せつける一枚で、彼の歌の艶をこれでもかと堪能できます。まず目につくのが、前作での成功を得ての、Producer陣の豪華さ!BRYAN-MICHAEL COXを代表として、Mario Winans, SOULSHOCK and KARLIN, STEVE RUSSELLそして、なんとあのNight & Day(最近仕事増えてるし、もうそろそろ復活しないかなー)がProduceを手がけています。そして、そのProducerの素晴らしい仕事にも増して素晴らしいのが、彼の歌声です!伸びやかで艶がある歌声でいて、そして、抜群の表現力!切ない歌はとことん切なく歌い上げるのです。線が細くありながらも、聞かせてくれます。その普遍的ともいえる歌声で、どんなプロデューサーの曲もFrankie J色に染め上げていってくれます。さらに、メロディーセンスも抜群で、ほとんどの曲のWrightingをこなしていて、彼の作り出すメロディーは本当に心に残ります。この作品でも、4曲目「Without You」のような本当に心に残る優しい気持ちにさせてくれる一曲を作り出しています。このメロディーセンスの良さが、アルバム全体を通してFrankie Jだな~と思わせてくれるのでしょう。UPサウンドでもSlowでも、彼はしっかりとその曲調にあったメロディーを作り出せるのです。かみ締めるほどに味がでる彼の歌声にはもう完敗です。
今回は盟友Baby Bash以外に、3LWという女性との爽やかな絡みを見せてくれて新たな彼の魅力も発見できます。さらには、Paul Wallなど個性的なゲストもいたりして、前作よりも幅があるつくりになっています。前作がDon’t Wanna Tryのみが売れたというイメージが強かったのか、もう一度Don’t Wanna Tryを収録するとは思いませんでした。自他共に認める代表曲ということになったのですが、正直お得感はあるけど、アルバムの斬新さという意味ではマイナスだったかなと思います。そうして、レゲトンミックスなんて、流行を取り入れているのも、チカーノ周辺らしいですね。
とにかくこれを聞いて癒されてください。夏にはさわやかな気持ちになるし、秋にはやさしくも切なく。冬には暖かい気持ちに、春には心地よさに心躍りますよ。年中通して聞けるような心地よい一枚です。良質なR&B作品ですよ!
オススメ:(1),(2),(4),(5),(8),(9),(11)

続きを読む

Frankie J / what’s a man to do?

01.What’s A Man To Do?
02.Won’t Change feat.Gemini
03.Interlude
04.We Still
05.Wanna Know
06.Diggin Your Style feat.Baby Bash
07.Don’t Wanna Try
08.Just The Way feat.Gemini
09.Be Home Soon
10.Drinks On Me feat.Baby Bash
11.From The Outside Lookin In feat.Bussell Lee and Max Minelli
12.Ya No Esigual

(総評)

2003年度の作品ですが、レビューします。カマDの密かな愛聴盤として、聞いていた一枚です。実は、2003年BESTの10位以内に入っていたりします。聞けば聞くほどはまっていってしまう、そのスムースな歌声とメロディーライン!どの曲もかっこよく特に前半でのかっこよさ、そして、中盤での「Don’t Wanna Try」のバラードとしての美しさ!もうこの一曲があるだけで、すばらしい!もう何もいうことはない!ただただウットリと聞きほれるしかありません。それなのに、それ以外の曲たちの水準のなんと高いことか!特にこのFrankie J自らがProduceをしている曲がもうR&B好きのリスナーの心を捕らえてやまない美メロ、切なげなシャウト満載な名作!もう、これを聞かずに2003年なんてかたれんぜ!ってぐらいに素晴らしい名盤の一つです。皆さんもぜひ!特に彼自身がProduceしている曲はどれも、歌心があってメロディーラインが切なげで心地よく気持ちよくなってしまいます。決してメチャメチャバリトンボイスで吼えれるってタイプじゃなく、滑らかな高音テナーで美しいメロディーを歌い上げるタイプなのですが、それだけに終わらない絶妙な切ないシャウトをしたり、何よりまずメロディーラインを作ることにかけての上手さは物凄いものがあります。そして、基本に忠実でさえあるR&B的な前のめり的な歌い上げ方!彼は自分の特性がよくわかっていてやってるんだなーっていうのが、物凄いです。この絶妙なメロウネスを体験してみてください。
7曲目「Don’t Wanna Try」が取りざたされることが多いですが、それ以外の曲も、かなりいい曲が多く、1曲目、2曲目なども、その絶妙なミッドテンポなメロディーに心踊らされてしまいますし、Boyz2Men直系の正統派なラブソング4曲目、5曲目で純粋な歌としての勝負をかましてくれています。こういう歌でうまいってことは、マジで歌がうまいんです!でも、歌がうまいだけで終わってないのが、彼の怖いところで、1,2曲目のような曲を自分でかけるんだから、トラックメイカーとしての才能にも恵まれていることになります・・・末恐ろしい人がでてきたもんです。ぜひぜひ速いペースで新作をリリースしてくれることを祈っています。
オススメ:(7),(1),(2),(5),(6),(8),(12)

続きを読む