J.Poww / The Headliner

01.Holla@The Headliner!
02.Y Can’t She B U
03.Happy Home feat.D-Rick
04.Fall In Love All Over Again feat.Q from 112
05.Can’t Get Over U
06.Hold On Me
07.R U Still In Love
08.Wrong Or Right
09.Nobody Else feat.D-Rick
10.Driftin Apart feat.J.Pz
11.Feel Good Love Songs
12 Get it Poppin feat.D-Rick
13.Dyme Piece
14.I Want U
15.Just Stay feat.D-Rick
16.Something’s Goin On feat.Shawn Martin of UNV
17.Miss U
18.Who U Gone Believe

(総評)

UNVのメンバーのJ.POWWのソロデビュー作品!このUNVは、スウィートなコーラスワークが魅力的な正統派ボーカルグループだったのですが、ソロ作品ではよりストリート感覚を大事にした、ベテランでありながらも野心的な一作をリリースしてくれました。もちろんボーカルグループの一員であることを生かした美しいコーラスワークを魅せる魅力的なバラードも多数ありながら、アップサウンドも、流行にのっているというよりは、しっかりと地でかっこよさを追求したアップが数多くあって、曲数はかなり多いのですが、それでもしっかりと緩急つけて楽しませてくれる一枚になっています!
そんな中でも、一番のバラッドが11曲目「Feel Good Love Songs」では、サウンドもメロディーも豪華な一曲を披露して聞き手をひきつけ、さらに、7曲目「R U Still In Love」では、ボーカルグループらしいコーラスワークと、ボーカルグループ時代にはなかった見事な熱い熱唱を聞かせます。さらに熱唱といえば、最後の18曲目「Who U Gone Believe」では、見事な熱唱を見せ付けてくれます。そして、逆にアップサウンドではなんといっても、6曲目「Hold On Me」!Rapperも従えつつ、しっかりとクールなサウンドの上を熱く盛り上げていってくれます。こういう曲をベテランができるなんて、かっこよすぎます!そのほかにも9曲目「Nobody Else」では、D-Rickという気心のしれたRapperと一緒に、盛り上げたりとアルバムの要所要所で盛り上げてアルバム一枚通して聞けるようにしてくれています。さらに、UNVのメンバーのShawn Martinを招いた16曲目「Something’s Goin On」では、彼らの新生UNVらしいアーバンなボーカルグループ然とした曲を聞かせてくれています。
ボーカルグループすきはもちろんソロシンガーが好きな方も、誰もがなっとくできる力強い一枚でしょう。ぜひ、聞いて欲しい一枚です。
オススメ:(3),(4),(6),(7),(8),(9),(11),(16),(18)

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HI-D / Special Calling Exclusive Collection

01.May J. & DJ KAORI / SHOPPING
02.twenty4-7 / analog
03.ANTY the 紅乃壱 / 青空ver. ANTY feat. HI-D
04.May J. / 最後の一葉
05.湯澤かよこ / 追い風
06.JANEL / CATCH ME
07.MAY’S / 卒業
08.宏実 / 嫌いなもの (phat soul remix)
09.山口リサ / ペアリング~chapter 3~ (Bach Logic REMIX)
10.Asami, ANTY the 紅乃壱, 山口リサ / 太陽(DJ KOMORI REMIX)

(総評)

HI-Dの活動の重要な一つである女性ボーカリストとのコラボ作品「Special Calling」。そのフロアに根付いた活動から、ピックアップした人選で、話題を呼んだ前作ですが、今回はより人選もメジャー級のアーティストも組み入れつつも、メジャーアーティストも今までと違う魅力を引き出せるように、工夫された作品になっています。
前作からのコラボになるAnty the 紅乃壱との一曲「青空」をリードシングルにして、前作よりもHI-Dの歌をより前面に出している点も、女性だけを特集した一枚と違い、よりバランスのとれた作品になっています。どうしてもREMIXが多いためSpecial Calling 2.0っていうよりも、1.5的な感じますが、プロデューサー陣にも、よりフロアライクな人選をしていて、古くから一緒に曲作りをしているEQ以外にも前作から大きく絡みだしたT-SKsらには、ZANE, pochi, MUNE,今までとは違う新しい風を入れつつ、DJ KOMORI, Bach Logicなど有名どころにもREMIXで参加させたりと、面白い試みを多く詰め込んだ、チャレンジ精神あふれるHI-Dらしい一枚になっています。
やっぱりお勧めは、3曲目「青空」ですね、このさわやかさと疾走感は、HI-Dだからこそ出せる一曲で、それに見事にAntyの独特な癖のあるラップが絡んでいきます!有名どころも、MAY J. twenty4-7, DJ KAORI, MAY’Sと旬な方や、話題のアーティストを招いていて、特にMay J.は、彼女のオリジナルではちょっとポップに走っているところを、このアルバムではしっかりとR&Bを歌えるところを、もう一度再確認させてくれていて4曲目「最後の一葉」は素敵なデュエット曲になっています。
なんといっても、新人の中では、突き抜けているのが湯澤かよこでしょう、独特の落ち着いた歌声が、面白くこのアルバムの中でも異色を放つことに成功していて、アルバムの色合いを豊かにしています。こういうsoulfulな歌声の人選はあまりしてくると思っていなかったので、新鮮な驚きをもって聞くことができます。そして、5人組女性グループJANELを、先行的にfeatしていて、彼女たちもHI-Dの色との絡みが似合っていて、「CATCH ME」はアルバムの中でもかっこいい一曲になっています。
REMIXもまた違った魅力を見せてくれていて、宏実の「卒業」も、艶やかな雰囲気を増していたりと、アルバムの中でもバラエティーにとんだ楽曲たちをうまく一枚にパッケージしています。
日本のR&Bを聴く上では、やはりチェックしておくべき一枚でしょう。オススメ:(3),(4),(5),(6)

(Producer)

Lyric

HI-D:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10)
ANTY the 紅乃壱:(3),(10)
MIKA(twenty4-7):(2)

Music

HI-D:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(10)
EQ:(1),(10)
T-SK:(2),(3),(4)
ZANE:(6)
pochi:(5)
MUNE:(7)
Masao Mase & Atsuhiro Watanabe:(8),(9)

(REMIX)

T-SK:(8)
Bach Logic:(9)
DJ KOMORI:(10)
UTA:(10)

(LINK)

OFFICIAL HI-D Website
☆☆☆☆

Playa / Unreleased Compilation

https://www.youtube.com/watch?v=wmYZ–b89ks

01.Welcome Back
02.Interlude
03.I’m Available
04.Meet Me
05.Weekend feat.Lil Flip
06.Gravy Train
07.Work Tha Middle (Bonus Track) / Smoke-N-Big (Smokey & Too Big Mafia)
08.Love Interlude
09.LUST
10.Wrong Of Tha Side
11.Hurt Away
12.What’s Ya Number? feat.Lil Flip
13.We’ll Meet Again
14.Don’t Be A Stranger feat.Native
15.Steady Ground feat.AALIYAH
16.House Is Not A Home
17.Ride 4 Me
18.Neva 2 Late
19.Tribute To Static

(総評)

90年代にTimbalandを支えた有名グループPlayaの未発表音源集が、日本のBout Recordの力でよみがえりました。Staticが亡くなった現在、新たなにPlaya名義でのリリースはないものと思っていたのですが、メンバーのSmokeyとBount’ Recordが、作り上げたこの一枚!本当に未発表曲集というには惜しい本当にすばらしい楽曲が数多く収められているPlayaの2nd Album的な一枚です。この間にソロ活動を再開していた、Digital Blackの新譜にも収められていた曲も入っていたり、同じくソロとしてもグループとしても活動していたSmokeyの音源も収められ、さらには、まさか!のAaliyahのみ発表音源まで収められるという、2009最も話題をさらった作品としてリリースされました。
日本がインディーソウルに熱心なことをUSにまで印象づけるに足るこの驚くべきリリースだったのですが、PlayaのStaticと Timbalandなどが90年代後半に見せた最新鋭のサウンドの全盛期を、現在に見事によみがえらせてくれています。本当に全盛期だったんだなというのは、今聞いてもその新鮮さが衰えていないところからも、感じ取ることができます。さまざまなプロデューサーが絡んでいますが、Playaというブランドは決してぶれることがなく、グループでいて、あのTimbalandサウンドを乗りこなしていたという独特の変則ビートとうねるような歌声の絡み合い、そして熱いシャウトは、独特のその雰囲気をまた2009年に味わえるというのは、本当に贅沢でした。今、美メロやさわやかなR&Bがすかれる昨今の中、本当にサウンドも歌も、黒くて濃い、変態性、中毒性の高い楽曲を聞かせてくれてそれが話題になっているということは、本当の意味でのR&Bの復権が望まれているということでしょう。これからのメジャーサウンドはよりこちらよりに近づくかもしれませんね。
楽曲的には、Digial Blackも収録した美メロ曲4曲目「Meet Me」がインパクトが強いですが、何よりよかったのが、Aaliyahの音源15曲目「Steady Ground」ですね。Aaliyahは本当にほかのアーティストとは違う妖艶な魅力を持ったアーティストだったんだなっていうのを、改めて感じさせてくれます。さらにその前の楽曲「Don’t Be A Stranger」も、PlayaがどのR&Bにもない独自なサウンドを持ちつつ、よりBlackな濃い思想をもったR&Bグループだったことを感じさせてくれます。どんどん濃いものを、深いものを追求するその姿勢は、本当に、頭が下がります。変則ビートがすばらしい3曲目「I’m Available」5曲目「Weekend」6曲目「Gravy Train」13曲目「We’ll Meet Again」など、この辺を歌いこなせるR&Bグループは彼らだけだよなーと改めて衝撃を受けてしまいます。 Intro, Interludeで、見せる熱いシャウトっぷりには、90年代の熱い魂がこもった歌を思い出すようで、目頭が熱くなりますね。本当にStaticが健在であれば、これを気に活動を再開しててほしいぐらいに熱い一枚に仕上がっています。Smokeyや、Blackの今後の活動もたのしみになるような一枚です!ぜひ、90年代R&B好きは、絶対に手にとってほしい一枚ですね。
オススメ:(14),(15),(4),(3),(6),(7),(11),(13),(16),(17)

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Junear / Amazing Love

01.Amazing Love
02.break out
03.glory days
04.say goodbye
05.君といれば

(総評)

「無類のソウルシンガー」Junearの初となるiTunes配信音源がリリースとなりました。彼のライブを見た人は、その圧倒的な歌声の存在感と、情熱を秘めたその歌唱と、時に猛るシャウトの熱さに、釘付けになります。そして、そのライブを見た人々から常に音源のリリースを望まれていたアーティストなんじょです。
 オールドソウルともいうべきソウルフルでハスキーな歌声には、聞くものをひきつけてやまない魅力に溢れていて、彼の心の熱さを写すそのパワフルなシャウトと緩急織り交ぜながらも歌で魅せてくれる魅力と、誠実でさまざまな表情を持つ心をつづる詞の世界が、見事に短いミニアルバムの中で表現されています。
特に、「君がいれば」でのパワフルな歌い上げっぷりは見事で、まさに今年のR&Bの傑作ともいえるすばらしいバラッドになっています。さらに、「say goodbye」での切ない心に残る歌や、「Amazing Love」での壮大な歌と、心に響く詞の世界、「break out」でのファンキーなかっこよさ、「glory days」での爽やかな前向きさをもった歌、曲によりさまざまな面を見せてくれます。どの曲もそれぞれの良さを持っていて、ソウルフルな歌だけでもすばらしい魅力を持つJunearが持つさらなる可能性の高さを見せてくれています。
バラッドだけではない、R&Bのもつ本来の魅力をいかんなく発揮したミニアルバムに仕上がっています!
オールドソウルな魅力を持つ、今まで日本では数少なかった、本格派なR&Bを歌えるシンガーjunearの音源をぜひ手に入れてください。
オススメ:(5),(4),(1),(2),(3)

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