B-NINJAH & AK-69 / Natural Nine

01.What’s up!-幕開け第2章-
02.Natural Nine
03.Staaand up!!!
04.ロミオとジュリエット
05.Mega Mix!!!
06.Badman deh pon di corner
07.To be Bigg feat. Hyena, Destino
08.Single Mother-16のあの娘-09.YO! WACK!
10.団地の少年
11.Promise
12.Bite the microphone feat. Mr.OZ, Ganxta Cue, SABOO
13.skit
14.Fuck it!!!
15.Watcha gonna do? feat. Big Ron, La Bono
16.God Knows (album version) feat. Equal

(総評)

1stアルバムがものすごい完成度で、衝撃的だったB-NINJAH&AK-69が、それぞれのソロ活動を経て、充実したそのアーティスト活動をさらに不動のものとする2ndアルバム「Natural Nine」をリリース!今回は、Kalassy Nikoff名義がないのを見て解るように、あえて歌を歌っているからと分けずに、B-NINJAH&AK-69という二人組みのアルバムということで、AK-69は歌もRapも自在に今回は絶妙のバランスでアルバムを完成させています!カッコイイサウンドにのる、彼らお得意の畳み掛けるような掛け合い!リアルに響くリリック全てにおいて前作をより進化させたアルバムを届けてくれました!1stがよかったアーティストは、2ndアルバムが難しいといわれるのですが、彼らにはまったく関係なかったようです。
何よりもその進化を感じさせるのが、リリック!4曲目「ロミオとジュリエット」、8曲目「Single Mother -16のあの娘- 」で見せる現在社会の闇ともいえる部分を強烈に描ききったものすごいREALに心に刻み込まれるリリックが衝撃的なのです!4曲目では、「ロミオとジュリエット」という芸術的なタイトルでありながら、その描かれる二人の恋愛はあくまで泥臭く現実味に溢れ、その恋愛のつらさや苦労、そして喜びや楽しさをこれでもかと鮮やかに描き上げていきます。8曲目では、まさに現実社会の闇をここまでリアルに描ききっていいのか?というぐらいに、強烈に聞いた人の心に残るリリックなのです。Rapperは男が多いので、どうしても喧嘩やストリートのやりとりに目が奪われがちですが、それの犠牲になっている女の子のことにスポットを当て、それでいて、その女性に向けて声援を送るその素晴らしい姿勢には感動を覚えます。女性にこそ聞いてほしい一曲!そして、11曲目「Promise」での家族愛、親や子、そして妻への深い愛を描いていて、彼らのリアルな愛を描ききっていて、ここまでHIPHOPって愛を歌えるのか・・・とも思いました。・・まさに、感動的な一曲!現実的には、うまくいかない人間関係を乗り越えて、よりよい関係を泥を浴びてでも築いていくという、力強さと深い愛情と、そして人間として大事なことをを描いている驚きと、暖かい二人の言葉に涙を浮かべて聞き入っていました。これは、全ての人に聞いてほしいと思える一曲でしたね。そのほかにもメッセージ性の強い曲が今回は非常に多かったです!
そんな感動的なリリックの素晴らしさもさることながら、もちろんギャングスタらしい彼ら本来のStreet臭の強い曲でも彼らの味である前向きさや力強さを前面に出していて、カッコイイし元気をもらえます!特に2曲目、3曲目、9曲目での勢いのあるサウンドやそれをさらに盛り上げる二人の掛け合いも見事だし、7曲目で見せる勢いのあるAK-69の歌のかっこよさと、Rapのリリックの面白さもたまりません!そんなカッコイイのばっかりかと思わせて、14曲目で見せるやる気のなさなんかも彼らの人間味を味合わせてくれて、本当に幅が広い深いアルバムだなと感じました。
サウンド面でも、今作では、なんとLUV and SOULなどのProduceで有名なDaisuke ‘DAIS’ Miyachiが、個人名義でも、DJ KOYAと共にTechniqesなどでも3曲も絡んでいるのが、びっくりでした。彼のProduceは、いい意味でのR&Bが得意な彼のゆるさのあるプロデュースも見せたり、激しい7曲目のようなものまでアルバムのサウンドに幅を与えてくれています。さらに、B-NINJAH&AK-69らしいカッコイイ激しいサウンドを提供するEQや、リリックが印象的な曲に絶妙なやさしさを与えてくれるFuekissのプロデュースなど、さまざまなプロデューサーや様々な特色あるRapperも絡んでいて、本当にプロデュース面やゲストの面でも今回の作品は優れた作品だなと感じさせます!
このアルバムは3月に発売になったのですが、この6月近くなっても十分にヘビーローテーションなんです、それほどにこのアルバムはリリック、サウンド、メロディー、全ての面において完成度が高いアルバムです、ぜひ聞いてみてください!彼らの紡ぎだす言葉に絶対に影響をうけるでしょう!それほどに衝撃的な作品です。
オススメ:(11),(8),(4),(3),(9),(2),(10),(14),(7)

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B-NINJAH &AK-69 / Staaand up!!

(概説)

B-NINJAH &AK-69ひさびさの新作となるこの一枚は、彼らお得意のノリのいい一曲!二人の絶妙な掛け合いとカッコいいサウンドへの歌とRapのノリ具合が最高に心地よい!やっぱり、AK-69ことKalassy Nikoffの歌は、この二人組になったときにこそ最強の力をもたらします!カッコいいノリがいいサウンドに流れるようにのるボーカルがたまりません!思わず1曲目からのりよく踊らされます。その他の曲もウエッサイな曲調を基本としつつも、名古屋弁で面白く纏め上げていて、独特な世界観をバッチリと味あわせてくれます!3曲と曲数も多く、それぞれが彼らの新しい一面をしっかりとだしています。仲間のTOKONA-Xへ向けた曲もあり、必聴な一枚です!個人的にはTOKONA-Xのこともあり名古屋シーン少し心配していたのですが、しっかり力強い一曲をこの人たちが届けてくれたことがうれしいです!3月のライブも楽しみ!

曲紹介

1曲目『Staaand up!!』

B-NINJAH &AK-69らしいサウンドと、二人の絶妙な掛け合いが見事な一曲です!AK-69の歌もめちゃくちゃスムーズで、やっぱりこういうスムーズなサウンドにのって歌を歌った方が、彼はノリがよくてカッコいいです!絶妙なサウスな雰囲気とウエッサイな感じが混ざったサウンドに、二人の名古屋弁を上手く使ったRapと歌が聞くものをぐいぐい引きつけます!一緒にのりよく踊りだしたくなるようなカッコよさです!作曲はEQとProduceは、Rixerによるものです。

2曲目『Skit』

TOKONA-Xと叫ぶところに彼らの愛を感じますね。

3曲目『God Knows』

モロウエッサイなサウンドが面白い曲で、これとB-NINJAHの絶妙なレゲエの感覚とのぶつかり合いがなんとも面白いのです。AK-69は、そのままって感じで、ウエッサイとの相性もバッチリなのですが、B-NINJAHがそれに加わることで、一風代わった面白みを味あわせてくれています。やっぱりこの二人組み凄い!きっとTOKONA-Xへと向けられた歌なのかなと感じさせます。

4曲目『Party Time』

なんとも不思議なミッドテンポなグルーブにのって、B-NINJAHとAK-69のちょっとやる気がなさげなサビのフレーズが聞くたびに癖になっていくような一曲です。

http://www.msrecord.co.jp/bnak/main.html

LITTLE [聖者が街にやってくる]

(概説)

KICK休止後のLITTLEのソロシングルの第2段は、このカバーです。でも、なんと、この曲のProduceがあのDJ YUTAKA率いる813 Productionの面子というところが驚きです。確かにサビのメロディーは大ネタ過ぎるので、賛否両論とは思いますが、そこまでの出だしからのサウンドのかっこよさは特筆ものですよ!ぜひぜひあの勢いを感じてください!そして、このシングルで一番うれしいのが、名曲”いいの”がリメイクされ、さらに原曲よりもかっこよくしあがっているというところが見逃せません!この一曲のためにかったといっても言いぐらいに素晴らしいリメイク作品です!1曲目は結構賛否両論があるので、好き嫌いが別れるとは思いますがサウンド的にはいい感じだし、それにこの3曲目のリメイクはカッコいいし!前作での今までのKICKのままの路線から、徐々にLITTLEらしさが入ってきていて、このままカッコいい曲がアルバムでは聴けるかな!と期待させてくれます。アルバムが楽しみです!

曲紹介

1曲目『聖者が街にやってくる』

タイトルを見れば、何をネタに使ったかは一目瞭然です。813のS.Singoによるトラックと、スカパラのホーンセクションが参加して、がっちり盛り上げていきます!LITTLEの韻踏みまくりのラップは顕在で、かなり楽しく聞くことができます。サビがどうもって人もいるかもしれませんが、なかなか楽しめる一曲に仕上がっています!勢いがある一曲です。

2曲目『12月』

12月が好きだからという理由で作られたDS455のDJ PMXと作られた一曲は、いい感じのマッタリ目な曲調が心地よいです!なんか、こういう普通なー感じの飾らないリリックもLITTLEらしくて、いい感じが、気持ちいいですし、Izという人の女性のコーラスも心地よく響きます。まあ、ゆったりときけます。

3曲目『いいの2004』

これがいいっす!ひさびさのリメイクモノですが、LITTLEはこういう自分の曲をリメイクするっていうことを結構やっていて、それがリメイクするたびにカッコよくなっていくんですねー。素晴らしい!本当に考えて曲作ってるんだなーっていうのが、よくわかります。ちょっとマッタリ目の一曲だった「いいの」が、テンポよくのれる一曲へと変化していて、一緒に歌いたくなります!これは素晴らしいです!サウンドが好きだなー!この曲のために買ってもいい一枚です!

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KREVA [ひとりじゃないのよ feat.SONOMI]

(概説)

希望の炎、音色に続く第三弾は、青森のフルボリュームクルーからSONOMIをfeaturingしての一曲「ひとりじゃないのよ」!KREVAのサウンド的には、一番KICKの初期っぽい感じがするシンプルな感じがステキなトラックに、SONOMIさんのソウルフルな歌声がのる素晴らしい一曲です!なんかすごい優しい雰囲気があって、心地よく聞ける一曲になっています。KREVAが一人で出来るといいつつも、SONOMIがひとりじゃないっていってるのが、なんかとても暖かいです。実は一人でやってるようで、いろんな力を借りているそれを築かせてくれます。なんか、KREVAのつぐむコトバはなんか素朴なかんじというか、飾ってない感じがとてもストレートに伝わってくるのもいいなーと思います。REMIXもいい感じで、2曲目はアルバムにも収録されていないけど、すごいいい歌で、非常に楽しめる一枚になっていますよ!

曲紹介

1曲目『ひとりじゃないのよ feat.SONOMI』

SONOMIの歌声が印象的な一曲です!KREVAのリリックの力強さというか独り善がりっぽいところもあるリリックを上手い具合にSONOMIの歌声が、やわらかく包み込んでいきます。SONOMIさんのメロディーセンスも生かされていて、心地よく一緒に歌ってしまいます。二人のなんか掛け合い的な面白さがいっぱい詰まっていて、聞いていてテンポよく歌が進んでいきます。これはKREVAファンじゃなくても、気になる曲なんじゃないかなーって思います。

2曲目『コトバにできない』

KREVAの歌心溢れる一曲です!こういうメロディーラインがしっかりした曲を作る能力にすごい長けてるなーと感心してしまいます。曲提供しても面白いとは思うのですが、シンガーに。SONOMIのバックボーカルがいい味を出しています。そして、コトバにできない苛立ちを感じつつも次へのコトバをつぐんでいくKREVAの気持ちを上手く表現しています。リリックがとてもいい曲だなーと思いました。

3曲目『ひとりじゃないのよ REMIX』

ちょっとレゲエノリな感じがとても面白い一曲!きもちよ~く乗れます!音数がさらに好くなって、手拍子でほとんどが構成されていて、最後のKREVAの英語のフレーズがなんともかっこいいですよ!一緒にレゲエのノリで手拍子しながら叫びたくなります。

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LITTLE [I SING, I SAY]

(概説)

ついにKICK THE CAN CREWのソロ活動の中でも、前からソロ活動を続けているLITTLEがシングルをドロップ!「I Sing I Say」で、愛し愛せなんて、しゃれの聞いたタイトルが面白い!DJ FUMIYAと組んで、新たなソロのLITTLEの魅力を引き出しています。もちろん、2曲目、3曲目では今までのLITTLEのスタンスをより進めたカッコいい曲が満載です!そして、なんといっても、2曲目のゲストLoop Junktionとの共演は見事でした!生演奏の素晴らしさをこれでもかと見せ付けつつ、それにLITTLEもしっかりとのっていく!このあたりのカッコよさは見事でした!そのほかにも3曲目では、いろんなアーティストと韻の踏み合いを見せたり、アルバムへと広がりを見せるシングルの内容になっていると思います!ぜひ、LITTLEの新しいアルバムに向けて、これは聞いて見ましょう!

曲紹介

1曲目『I SING, I SAY』

リップのDJ FUMIYAが手がけた明るい陽気なトラックの上で、LITTLEがラブソングをRapします!おー、これだけでも前作のハーコーな感じとか、不純異性交遊とかを知ってる人には驚きな内容!そして、このタイトル!「I Sing, I Say」日本語読みでは、「愛し、愛せ」と愛を歌うLITTLE!この辺の言葉遊びは変わらずに、LITTLEの面白さだなと思わせてくれます。それに韻の踏み方がやっぱり見事です!特に最後の方の、「どんどん感覚~」なんて、凄すぎます。なんかとてもかわいい曲で、聞いていくとだんだん好きになっていきますよ。

2曲目『サバーバリアン feat.Loop Junktion』

なんと!あのJazz HIPHOPバンドLoop JunktionとLITTLEが一緒に曲を作っていると前のKICKのツアーの時に聞いたときから気になっていた一曲!いやーやばいっすね!これカッコいいです!もう、Loop Junktionの間違いない演奏と、山仁と、LITTLEの流れるような韻踏みまくりなRapがすさまじい!もう目を離せないこの一枚の中でも一番ヤバイ一曲です!これは、アルバムが楽しみになる一曲です!まさかこの二組が組むとは思わなかったので、うれしかったですねー。それにしてもLoop Junktionの演奏と、山仁、LITTLEのRapのFlowの合わさり具合がやっぱり生演奏は素晴らしい!と改めて思わせてくれます!

3曲目『踏み上がり feat.BOLT, SKIPP, YOSHI』

BOLT, SKIPP, YOSHI, LITTLEのそれぞれが特徴あるMCがそれぞれの韻の踏みを競い合う、体が思わずゆれてしまうような一曲!かっこいいですわ。特にYOSHIの低音Rapがかなりいいぐあいですよ~!まさに韻の踏み上がりですよ!やっぱこういう感じのストリートな匂いぷんぷんするのが、LITTLEらしいな!

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