Nao’ymt / Ghosts in the Light

Nao’ymtさんは、今年多数の新曲を出してくれているのですが、特にこの曲が大好きです。もっともR&B色が強いと思われますが、どの楽曲も、Naoさんじゃないと歌えない儚い夢のような荘厳な世界観の楽曲が多い中、この曲はNaoさんの根源にあるR&Bの血と肉が濃縮されたような鼓動を感じさせるリズムを出していきます。

本当にかっこいい楽曲で、和の雰囲気が多いNaoさんの個人の楽曲ですが、これは完全にR&Bサウンドを感じさせて、ひさびさにキターという気分にさせてくれます。でも、楽曲の作り方の丁寧さはさすがで、言葉選びも、サウンドの盛り上がり方も、最高で、思わず体が動きました。

Nao’ymt / Nao’ymt wit’ 1st Season

01.Intro -Nao’ymt Web Theme 2006-
02.Okay / S-key-A
03.Oh Oh / 宏実
04.Next Morn’ / Kozo featuring Nao’ymt
05.We Can’t Back / YUKALI
06.Interlude -in the car-
07.Your Place / 真之介
08.Hot Voodoo / タイラヨオ featuring AKIYO
09.Think About U / 優美
10.Recover / 宏実
11.Interlude -in the room-
12.Sorry / STY
13.Boom Boom Boom / S-key-A
14.Sweet Apple Pie / 優美
15.Lil’ Goldfish / まりか
16.Outro -Nao’ymt Web Theme 2006- (Reprise)
17.no Respect / Jine
18.Anotha Man / Jine featuring Kozo
19.Bedroom / Jine

(総評)

「みんなの才能が金や権力に負けないように」・・・そんな熱い思いを掲げて、日本で行動を起こした人が居ます。その名は、Nao’ymt!彼がの妥協のない彼にしか作れない素晴らしい本物のR&Bサウンドと、それを表現できるR&Bを愛するシンガーたちが集い、本当の意味でR&Bが大好きな作り手たちが集った夢のような企画がこのwit’!
数多くのアーティストに曲を提供するNao’ymtですが、その原点は自身が所属するJineという素晴らしい日本でも随一のR&Bボーカルグループでの活動でした!さまざまな経験を経た彼らがネットだけで試聴させた、稀代のJineの名曲「Bedroom」!この歌から、この企画は始まります!そのすばらしさに、すべてのR&Bを愛する人たちは衝撃を受けます。その衝撃を受けてまもなく、誰もが密かに思っていた、日本の音楽シーンの矛盾点を突き刺すような一言「みんなの才能が金や権力に負けないように。。。」この言葉と共に自身のWebsiteで「wit’」の募集を掲載するのです!この言葉に衝撃をうけた志あるシンガーたちの多くが賛同し応募を開始します。その中でも才能豊かなアーティストたちが毎月選ばれwit’シリーズとして2006年前半からiTunesというツールを使い配信を開始します。わずか1年ほどの間に、このアルバムに収められている曲のほぼすべてを作り出しリリースするというハイペースで作り上げられた楽曲ながら、どれも素晴らしい水準の楽曲で、自然とR&Bを好きなリスナーの耳に留まるところとなりメジャーレーベルのアーティストを抑えすべての楽曲がiTunesのダウンロードチャートの上位を常に占めるという快挙を成し遂げます。
この大きなうねりは、とどまるところを知らず、今回Universal SIGMAというメジャーレーベルを通してリリースされることになりました!”Nao’ymt wit’ 1st Season”!1st Seasonと銘打っているように、これは実は新譜というよりも彼が行ってきたことの集大成でもあり、Jineのこれからの活動を示す指針でもあります。
もちろん、以前のiTunesのバージョンとはサウンドもよりダイナミックでドラスティックになっていて、曲順も練られていて、一つ一つのサウンドが深みを増していきます!このアルバムだけの関西の美しい歌声の女性シンガーS-key-Aの新たな魅力を見せてくれる新曲も収められていて、以前のバージョンを持っている人にも楽しめる一枚になっています!ブックレットもそれぞれのアーティストがわかるようになっていて、すべてにセンスを感じさせます!もちろん、これから触れる人には、その深遠で緻密なサウンドと多彩なメロディー、そしてNaoさん独特の奥深い詞の世界観に圧倒されることでしょう~!本当に、それぞれの楽曲が元曲よりも細かい息の抜けからサウンドの一音まで練られていて、和な雰囲気を大事にしつつも、より深みと力強さを兼ね備えています!アップからスローバラッドまで多彩で、リリックの奥深さまで、本当の意味で聞き手を最初から最後まで楽しませてくれています!
アルバムのアーティストは宏実、優美、S-key-A、まりか、真之介、STY、YUKALI、Kozo、タイラヨオ、AKIYOという個々が実力を見せつつ、Nao’ymtというフィルターを通して統一感を持っています。さらに、Jineの最新アルバムとしても、最後の3曲でJineというアーティストのすばらしさを表すに足る最大級の衝撃を与えてくれます!最終曲が「Bedroom」で閉じられているのも、この企画の意義を感じさせます!JineのNaoという存在から弛まぬ努力を重ね、理不尽なことに耐え強い思いをもった彼と、そんなNao’ymtの想いに答えようと、本当の意味で日本のR&Bシーンに何かを投げかけようとするメンバー心の力があったからこそ、これほどの衝撃をもって受け止められるのだと思います!
さぁ、今度はCDを手にする皆さんが、これほど強い作り手の思いに答える番です!手にとって見ましょう!「金や権力に負けないように」そんな熱い思いをもって歌っている仲間たちに力を与えてあげたい!本当の意味で、R&Bのシーンというものを考えてくれているアーティストやプロデューサーが一人ずつ今増えようとしています。そんな中で一つの形として出されたこのWit’でなのです!R&Bを愛する人、大好きな人だけに限らず多くの人に手にとって衝撃を受けてほしいと思います!
きっとR&Bという概念がまたこのリリースを機に日本において変化していくことでしょう!
2ndシーズンの応募は既に始まっています!ぜひ、新しい驚きを2nd Seasonで与えてくれることを待っています!オススメ:全曲!

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YUKALI feat.Leanaski / We Can’t Back

(概説)

Wit’企画、夏のSummer Moodに続いて、Christmas Giftと題して男女二人のMoodyなR&Bシンガーを迎えて送る、寒くも心温まるこの季節にまた新しい色をNao’ymtが添えてくれます。そんなChristmas Giftの一曲目は、インディーズ、メジャー問わずコーラス・プロデュースなどでも活躍中のYUKALIと、スムーズなRapをみせてくれるGrainy-aimのLeanaskiを迎えての切ないバラード「We Can’t Back」。このIじゃなくてWeっていうのが、本当に取り戻せない二人の時間を思い起こさせます。そして、しっとりとした大人な女性を感じさせてくれるYUKALIさんの歌声に、クリスマスらしい美しい音色が鳴るバックトラックが、うまく混ざり合い、そこにNao’ymtさんのリリックが切なく切なく降ってきます。戻れない二人、想いをめぐらす人への切ないほどの気持ちを、情熱的に歌い上げます。Leanaskiも、切ないほどに盛り上がっていく情景を少しプレイバックさせるような淡いRapを披露して、さらに豊かに切ないほどのクリスマスの夜に想いをめぐらす女性の思い起こさせます。
本当にNao’ymtさんのトラックと女性シンガーとの相性って言うのは、抜群なんです!女性の歌声の繊細さをうまく引き出すトラックを作り上げます。そして戻れない二人の悲しさと、素晴らしいシャウトを交えながら歌う艶やかなYUKALIの歌声が見事にマッチして、美しさと儚さを余計に増していく耽美なメロディーにぐいぐいと引き込まれていく、この冬のクリスマス前にぴったりな一曲ですよ。真之介の男性バージョンと一緒に是非!。

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真之介 / Your Place

(概説)

Nao’ymtさんのWit’企画Christmas Gift第二段は、関西のR&BデュオTwiceの元リードボーカルである真之介がソロで送る、男の切ないほどの後悔の思いと一途な想いを歌い上げる麗しいバラード「Your Place」!男性ボーカルと絡んだのは、STY以来となるWit企画ですが、やっぱりこういうやわらかくて艶っぽい中に芯があるような歌声が、Nao’ymtさんの楽曲には映えますね。
真之介の強弱と緩急とをうまく使い分け、語りかけるようなセクシーなボーカルワークも見事で、じんわりじんわりと心に響くように聞かせるこの曲の雰囲気にとてもピッタリとはまっています。最初の緩やかな歌のどことなく思い返すような切ない歌い方から、徐々に感情を込めて最後にかけ、声を重ね厚みを増していくボーカルワークに釘付けにされます。サビでの美しいメロディーとそれを支える音数はそう多くないトラックのさりげないカッコよさが、たまりませんね。そして最後にどんどん転調していくのが、カッコよすぎます!さりげないフェイクと相まって、どんどんと聞き手を圧倒していきます。名曲ですね!
歌詞も、やっぱり、「We Can’t Back」と対になっているので、本当に切ないほどの想いをその美しいメロディーに乗せて聞かせてくれます。二人のためのクリスマス・・・そんな幸せをもう一度再確認させてくれるような一曲です。今年の聖夜の一瞬にこんな昔の恋人への想いを思い出してもいいかもしれませんね。
Nao’ymtさんは本当にその人のボーカルの良さを引き出すのがうまく、そして、それに答えるシンガーたちの水準の高さに毎回驚かされます。今後の真之介さんの活動にも注目ですね。

真之介Offiical
Naoymt Official

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タイラヨオ wit’ Nao’ymt / Hot Voodoo feat.AKIYO

(概説)

シンガー、トラックメイカー、作詞、ラップ全てを自作でできる多彩なアーティストであるタイラヨオと、艶っぽい歌声がセクシーなLOVE MINUTESのAKIYOを迎えてのWit’企画の第2シーズンの幕開けともいえる一曲!この曲では、よりRapをfeatureして、タイラヨオの軽快なラップが和なトラックに東洋チックなエッセンスと躍動感を与え、AKIYOの歌声が、それにダンサブルで心地よい揺れと浮遊感を与え、なんとも不思議な雰囲気を醸し出しています。Nao’ymtの作り出す煌びやかなループトラックが、二人の歌とラップを絶妙に支えていきます。
Rap主体の曲というのは、Wit企画の中でもKozo wit Nao’ymtの「Next Moon」ぐらいなのですが、あのシャープな雰囲気とは違う、女性ならではの力強さと躍動感に溢れた一曲へと仕上がっています。一気に空気を変えれる渋くてかっこいいヨオさんのRapと、幻想的なAKIYOさんの歌声が、絶妙に混ざり合い、曲にスピード感を与えてNaoさんのトラックをうまく料理しています。バックでいろいろ声が入っていたり凝ったつくりになっていて、ヨオさんの色が濃くでた作品に仕上がっていますね。wit企画の第2陣の幕開けとして相応しい力強い一曲の登場です!

nao’ymt OFFICIAL

タイラヨオ Official

LOVE MINUTES Official (AKIYO)

https://music.apple.com/jp/album/hot-voodoo-feat-akiyo/1446743583?i=1446744024