K-Ci / My Book

01.My Book Prelude
02.My Book
03.It’s All Love feat.KansasCali
04.Conversation
05.Thug By Heart feat.Layzie Bone
06.Chetto Woman
07.Woman’s Gotta Have It
08.I Apologize
09.Much Too Soon feat.Al B Sure & Aaron Hall
10.What Else Can I Do
11.Limousine
12.Baby I’m Back
13.Soldier
14.Cheating On Us
15.You
16.Care For You
17.It’s Alright
18.It’s All Love Kazzu Remix feat.KansasCali
19.Conversation Dance Remix

(総評)

JODECIのK-Ciがソロアルバムをリリース!最近はK-Ci&JoJoとしたの作品に力を入れていましたが、ここにきて突然の日本先行発売のソロアルバムの発売となりなりました。最近はK-Ci&JoJoとしての作品もペースが落ち気味だったので、多くの方が待ち望んだアルバムでした。(まあ、JODECIのアルバムをいい加減出してくれ!って思う気持ちの方が皆さん強いと思いますが。)
やっぱり、K-Ciのシャウトは素晴らしいこれにかなうアーティストはいないでしょう!もう全曲豪快に歌いきってくれていて、UPからバラードまで全てをK-Ci色にそめてくれています。すごい一曲一曲を聞くといい歌がたくさんつまっています。特にK-Ciのシャウトは見事の一言で!今までのアルバムの中でもかなりのシャウトアルバムに仕上がっています。ほとんどの楽曲をほぼ無名ともいえるプロデューサーがトラック制作にかかわっているのですが、これといった特徴的なトラックメイカーがいないのはちょっと残念なところでもあります。
そのせいなのか、平均的な楽曲が多いというか、なんか同じ曲調が多いかもしれませんね~。普遍的なバラードや美メロがないですし、録音時期がちょっと古いのでは?と思わせる音使い(かなり古ければそれは味なのですが、ちょっと古いと流行遅れ的な雰囲気を出してしまうのです・・・)と、美メロや激しいUPというのはなくて、ミッドや濃い感じの同じ曲調が多く、しかも曲数が18曲と多いため正直かなり後半飽きが来るのがとても残念です。Al B SureとAaron Hallとの3人での熱い歌唱はとてもたまらないものはありますが、全体通して見るとどうしても評価が低くなってしまいます。曲数や曲順とかももう少し工夫してくれるともっと何度も何度も聞きたくなる一枚になったと思います。
K-Ciという現在のLegendの新譜としてはその歌の素晴らしさシャウトの凄さはもう最高級の出来です!ですが、年間を通して見ると、名盤というほどには、ちょっと曲個々の水準が平均点ぐらいで、普通のアルバムとなってしまうのは仕方ないかと・・・。僕もK-Ciファンですので、あえてこんなものじゃないだろう!ってことで厳しく・・・もうそろそろK-Ci、K-Ci&JoJoだけでは作品としての幅が狭まってきたので、ここらでやっぱり素晴らしいトラックメイカーであるDeVante Swingが加わったJODECIとしての新譜が待ち望まれるところです。オススメ:(2),(4),(6),(9),(11),(13),(15),(17)

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SOUNDS OF SALVATION / Alright!

(概説)

総勢12人がのったジャケ写から一目瞭然ゴスペルグループだなとわかることでしょう、でもただのゴスペルグループではございません!そのパワフルな歌声とクワイヤ、ソウルフルなサウンドが織り成す壮絶な掛け合いがかっこいい一曲に仕上がっています!もう”Alright!”の完成度が物凄い!彼らのパワフルなボーカルワークは往年のSOUND OF BLACKNESSを思い起こさせます。こういうクワイヤが絡んだゴスペルはあまりソウルフルじゃないのでR&Bファンには受け入れられなかったのを、あのグループが変えたのですが、それぐらいに強烈な一曲なのです。いや~聞いた後の爽快感と、かっこいい~!っていう感情を抑えることができません!やっぱりサウンドが今風でかっこいいのが大きいです。ぜひ彼らの曲をじっくり聴いてみてください!

曲紹介

01.Alright!

もう、ゴスペル直系でありながらも、ソウルフルでパワフルな男性ボーカルがたまりません、そしてそれを支えるクワイヤ-のなんと力強いこと!これはホント稀に見るゴスペルの名盤です!まるで往年の勢いがあったSOUND OF BLACKNESSを聞いているようです!それほどに完成度が高い楽曲で、リードシンガーのJames R.Robinsonがいい歌声で縦横無尽に歌い上げます!Michael B.Jonesの作曲によりオーソドックスだけど、晴れやかで鮮やかなサウンドがたまりませんね!最後にかけてのクワイヤとメインボーカルのお互いが掛け合いながら昇天していく爆発力には圧倒されます!

02.Don’t Let The Devil Ride

ソウルなミッドサウンドにのせてゆったりと歌っていく医局で、先ほどはバックを勤めていたKeith Johnsonが歌を歌っていきます!ちょっとテナー直系のJamesくんとは違って、味があるオヤジソウルな歌声で気持ちよそうに歌うのがたまりません。ベーシックな感じなのですが、そこがまたゴスペルっぽくありながら、きちんとソウルにもなっていて、そこもS.O.Bと被るところでもあります。

(Producer)

Matilda “Tillie ” Wells, Henry L. Jordan

OFFICIAL

JINE / Anotha Man feat.Kozo

(概説)

トラブルで、リリース延期が続いていたJINEの新曲がついにリリース!和の音を自在に操るNao’ymtの見事なトラックにのり、Black&MindのSinger兼Track MakerであるKozoがRapでクールに曲の雰囲気をより切なげに盛り上げ、Nao’ymtさんのやわらかくも突き刺さる歌声が響き始まります。そして、彼氏がいる女性を好きになった哀しき男のどうしようもない切なさを、何故その笑顔がその優しい笑顔が自分に向かいないのか・・・そう自問するHOOKが心に響きます。届かないものだからこそ、美しいそんな気持ちが痛いほどに伝わります。その痛い心が、直で歌声とリンクして、心をかきむしります。そして、2ndバースのJUNの力強い歌声や感情をかきむしるシャウトに圧倒され、EIJIのファルセットやフェイクが力強く響き渡ります!KozoのRapも彼らの歌の力強さや感情表現のうまさをさらに引き立てています。声がもうストレートに心に響いて思わず涙を流しそうになります。この3人の歌を聞いていると、本当にバランスがよくて、声質が全然違うNao’ymtさんがアクセントになって曲のバラエティーを持たせていて、それによってJUNとEIJIの誰もが認める素晴らしい二人のボーカリストが立っているんだな~と感じさせられます。まさに稀代のグループです、確実にこれからのR&Bを変えていく存在でしょう!
ここまで、ハイクオリティーな作品を立て続けにリリースするJINE素晴らしすぎます。これはこの先にあるアルバムへの期待も高まります!というか、絶対にやばいです、このクオリティーでアルバム作られた日には・・・名盤間違い無しでしょう。彼らのこういうR&Bソングをやっていながらも、見た目はあまりそういうBlackの要素を無理に追わない姿勢も個人的には大好きです。

Ruffdue

Nao’ymt Official Website

JINE Official Website

i Tunes Music Store

Various – Kloud9 Presents / The Vibe Room

01. Intro – Kendall Duffie
02. Everything You Need – 2Way
03. Didn’t Think – Kloud 9
04. Jonesin’ – Men-nefer
05. Treasure – Leza
06. Ooh Baby I – Tim Dillinger
07. I Can – Althea Rene
08. Runnin’ – Maysa
09. Sunny Day – Men-nefer
10. Get Away – 2Way
11. You Got Me – Leza
12. Feel Love – Tia Smedley
13. Chill Funk – Michael Fair
14. Outro – Kendall Duff

(総評)

Kloud 9 Kendallが監修した最近調子がいいExpansion Recordsのコンピレーションアルバム”VIBE ROOM”!その名前のとおり心地よいVibeの詰まった作品に仕上がっていいます。このVIBE ROOM!クレジットを見ればわかるとおり、Kloud9のKendallが所有しているスタジオの名前からとったものなのです。まさにそのスタジオからは素晴らしいVIBEが生まれ出でています。その素敵なスタジオの中で、Kloud 9らしい楽曲をいろんなアーティストが歌っているという感じの、Kloud 9の作品としても楽しむことが出来ます!
その参加メンバーはインディーソウルファンならかなり注目してしまうようなメンツで、メジャーからはMaysaが、そして、数年前USのみのリリースで話題となった、Tim Dillinger。そして、今年Kloud 9がfeatruingで参加した楽曲があるAlthea Rene!そして、新鋭の女性アーティスト2WayとMen-neferがいい味を楽曲でも出してくれています!そして、Leza, Tia Smedleyと様々なアーティストがいて、Michael FairやAlthea Reneのような楽器奏者が参加したインストモノまだ、楽曲的にも幅広い曲が楽しめるようになっています!特に新人の女性アーティストの出来が本当に素晴らしいです!
特に注目したいのが、Tim Dillingerとの一曲!この完成度はすばらしいです、SweetでSOULFULでかっこいいんですから。KendallとTimが二人でお互いを高めあうようにでも激しくなくうっとりとするような掛け合いで盛り上がっていきます。これほどに甘いのに盛り上げれる曲ってないですよね。ベットで流したいですわ~。あとはKloud9の新譜も彼ららしい完成されつつある形を見せてくれ、面白いのが13曲目のSAX奏者Michael Fairとの曲で最初のKendallのフレーズを口ずさむところなんか、一緒に口ずさみたくなります!
この作品から、Kloud9と一緒にDwayne A. WalkerというプロデューサーがKloud9の仲間のプロデューサーとして新たに素適な曲を提供してくれていて、今後の彼らの展開も楽しみになってきます。そして、このコンピレーション英語が話せない人たちにも意味を理解してもらおうと、詞がきちんと入っているのもうれしいところです。Kloud9の作品には全て英語詞がつけてあります。そういう心遣いもうれしいですよね。どの曲も素適なLove Songで恋人と聞いて欲しいですね。ホントコンピレーションアルバムでありながら、これほどKloud 9という個のアーティストの存在を強烈に示した作品も珍しいでしょう。これを聞くとますますKloud 9の作品が聞きたくなりますよ。
オススメ:(6),(5),(13),(3),(2),(8),(9)

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Urban Mystic / Ghetto Revelations Vol.2

01.It’s You feat. Paul Wall
02.Where Were You?
03.My Block
04.Can U Handle This? feat. Pit Bull
05.Bounce Wit Me feat. Stack
06.I Refuse
07.Your Portrait
08.I Got That
09.Why?
10.When U Hurt
11.Let’s Make A Change feat. Trick Daddy
12 A Change Gonna Come
13 Back It Up

(総評)

1stが高い評価を受けたUrban Mystic!その渋い歌声はJahiemと比較されますが、個人的には、似て非なるものかなと思っています。近作は製作陣までも、まるで一緒!ってことでどう差別化を図るのかなと思いきや、こちらはJahiemとはまた違った魅力溢れる作品を届けてくれました。なんといっても今作の驚きが4,5曲目でRapまでも披露していること!しかもそれが最高に様になっているから、凄すぎます。下手なRapperなんかその声の魅力で太刀打ちできませんよ。そして、さらに凄いのがKayGeeプロデュースの前半3曲の完成度の高さ!KayGeeプロデュース曲はどれも魅力的なフレーズに溢れていて完成度がすこぶる高いのです!これはたまらない!そして、その素晴らしい楽曲をさらに魅力的に見せるUrban Mysticのパワフルかつ一度聞いたら忘れられないフレーズの数々!彼が21歳だってことはすっかり忘れて聞き入ってしまいます。こういうクラブでもかかりそうなノリがよくてHIPHOPに負けないぐらいに盛り上がれるR&Bはしばらくなかったかもですね。
先ほどもいったKay Geeはもちろん、Scott Storchも素晴らしい仕事をしていて、Urban Mysticの若さをよりよく見せてくれるプロダクションで、HIPHOP世代にも十分アピールできるかっこいいトラックを作り上げていました。このメインの二人のプロデューサー以外にも若手からMike Cityまで、豊富なプロデューサーが揃ってUrban Mysticの魅力を引き出している一枚です。ただ、プロデューサーがJahiemと被ってて声の方向性もかぶっているので、ちょっと引き合いに出されることは多いかもしれませんが、魅力の種類が違いますね。Jahiemは、もっとソウルフルにどんどん自分の世界へと引き込むのに対して、Urban Mysticは聞く人をより自分の歌声で楽しませようとしているのがわかります。どちらも傑作にはかわりませんが。ちょっと最後の最後の終わり方が・・・もう少し最後しっとりと締めてもよかったかなと思います。
とはいっても、現行シーンの中心にいるといっておかしくないほどに、サウンドも緻密でノリがよくて、誰が聞いても楽しめる素晴らしい作品に仕上がっていながらも、R&BフリークやSOULオヤジの耳までも納得させる濃さを黒さを持った素晴らしき一枚です。このアーティストはバランス感覚も優れているので、今後もシーンにのって活躍していきそうな気がします。R&Bとソウルの両方の魅力を見せてくれるアーティストです。ぜひ今年の内に!
オススメ:(2),(1),(3),(5),(6),(9),(12)

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