RUBEN STUDDARD / Soulful

01.Sorry 2004
02.No Ruben
03.How Can You Mend A Broken Heart
04.Take The Shot
05.What Is Sexy feat.Fat Joe
06.What If
07.Superstar
08.Can I Get Your Attention feat.Pretty Tony
09.For All We Know
10.Play Our Song
11.Don’t Quit On Me
12.After The Candles Burn
13.Flying Without Wings
14.We Have Not Forgotten Feat.Fred Hammond

(総評)

アメリカのオーディション番組出身のアーティストですが、これがすばらしくSOULFULで重みのある歌声でたまりません!しかも選曲がよくて、あのカーペンターズ原曲で、Luther Vandrossが、カバーしたことで有名なSuperstarをカバーしているのです。Superstarのカバーは、一度二年程前にインディーズの名盤作Cornell Stoneの「Stoned」で彼がすばらしいカバーを見せてくれましたが、それ以来のカバーでのいい感じのバージョンですね。アレンジなどはあまりせず、Luther Vandrossそのままな感じですが、その他にも、「Sorry 2004」、あのBeeGeesのカバー「How Can You Mend A Broken Heart」などバラードの出来が本当にすばらしい!バラードのできには及びませんが、Upperな曲でもFat Joeとの曲などもある程度の水準までには達していますし、その他の繋ぎの曲たちも、音的にも面白かったり、フレーズに特徴があったり、耳に残る曲が多いので、聞いていて、充実感がありますよ。
ジャケ写を見ればわかりますが、やっぱり、おでぶちゃんは、歌声がオヤジ声でかっこいいんですよねー・・・たまりません。好きな声です。やっぱり、こういうシンガーがいないと、R&B界もさびしいですよね。しかも彼はアイドルでもあるので、今後が非常に楽しみなアーティストでもあります。このSOULFULというタイトル通りのSOULFULな表現力を失わずにこのまま突き進んでほしいです!
オススメ:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(9),(13),(14)

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Big Jim / Commitment Episode 1

01.Without Your Love [Come Home]
02.Big Man
03.Certainly Girl feat.Ole-e
04.Bang Bang Bang
05.Do You Still Care
06.Do You Take [feat. Reba]
07.Give My You Back Original feat. Ram-Z
08.Like Whatcha Doin’
09.That’ll Be The Day
10.Commitment
11.Little Sister
12.Give Me You Back [REMIX]

(総評)

2003年インディーソウル界の話題をかっさらった一枚がこれ!あの90年代の名グループにSoloと共に名をあげられるIII From Tha Soulの超絶バリトンシンガーがついにソロデビュー!というか大復活!もうこれには、R&Bみんなが狂喜乱舞しました。もう彼の歌声が聞けるってだけで満点を与えたい!それほど彼のバリトンボイスというのは、壮絶でかっこよくありながらやさしく包み込んでくれるのです。シャウトかまされたらたまりませんよー。もう、ハートにバンバン響くんです。気持ちがいいぐらいに、特に11曲目でのシャウトもたまりませんし、9曲目での美しいサウンドやコーラスにのるやさしい歌声もたまりません。低音のバリトンで歌えば、やさしさが空気を包み、そして、一度シャウトをかませば、哀愁が空気を捉えて離しません。
そんな彼のアルバムですが、UPが数曲にあとはバラード攻め!このバラードがいいんですわー。壮絶なシャウトは今回はあまり見られないのですが、安定感がどっぷりとあるバリトンボイスがこれでもか!ってぐらいに堪能できます。楽曲的には、ちょっとUPで変則的なのがありますが、バラードはオーソドックスな楽曲だからこそBig Jimの歌声が冴え渡ります!バラードはどの曲も文句なしにいいですよ!特に4曲目、9曲目、11曲目はそれぞれが違うパターンでヤバスギル出来です!R&B好きなら彼のアルバムは持つべきですー!
しかも、なぜか突然このアルバムがメジャー店舗(Towerなど)での流通も始まりました!今が買い時です!
オススメ:特に(9),(11),(4)がオススメ、(1),(2),(5),(6),(7),(10)

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Luther Vandross / Dance With my Father

01.If I Didn’t Know Better
02.Think About You
03.If It Ain’t One Thing feat.Foxy Brown
04.Buy Me A Rose
05.The Closer I Get To You feat. Beyonce
06.Lovely Day feat.Busta Rhymes
07.Dance With My Father
08.She Saw You
09.Apoligize
10.Hit It Again feat.Queen Latifah
11.Right In The Middle
12.Once Were Lovers
13.Lovely Day Part II feat.Busta Rhymes
14.They Said You Needed Me

(概説)

がんばれ、Luther Vandross!ってことで、やっと集中治療室を出たそうで、ほっと一息という感じですが、この新作をリリースするという時期になって、急に倒れてしまった彼なのですが、これが最後にならないで本当によかった。まだまだがんばって欲しいものです!最近は悲しいNewsが多いですから。
そんな彼の最新作は、素晴らしいボーカルアルバムになっています。特に一曲目から迫力のある仕上がりになっています。彼独特な声質が、暖かく聞くものの回りと包み込みます。そして、彼の声というのは、深みがあると厚みがあるんですね、タダ優しい温か味があるというよりも温か味と深みの両方をもった稀有なボーカルなのです。そんな彼のボーカルを思う存分堪能できる一枚です。サウンド的にも十分に練られていて、UPでは激しく、Slow BalladはLutherの歌声をうまく活かした暖かい感じのBalladを持ってきて、たまに切ない曲で聞かせるというこれでもかっていうぐらい一枚にぎっしりとおいしさが詰まっています。
バックグラウンドボーカルでは、RLやBig Bubなども参加しています。Stevie Wonderも実は、参加していたりします。それにしても、Bill Withersの『Lovely Day』のカバーは秀逸です!ただ、切ない~すごい切ない~バラードがもう一つほしかったなーという感じです。全体的にはカッコよくて、バラードもホッコリできますが、もう一つ!何かあれば、名盤になっていたろうなー。十分に今年のBestには入るできです!
オススメ:(1),(4),(5),(6),(8),(9),(12)

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AVANT / Private Room

01.Private Room Intro
02.AV
03.Read Your Mind
04.Heaven
05.Don’t Take Your Love Away
06.Have Some Fun
07.Hooked
08.Phone Sex [That’s What’s Up]
09.Feast
10.Seems To Be featuring Olivia
11.You Got Me
12.Wanna Be Close
13.Everything About You
14.You
15.Read Your Mind -Part II The Remix-
16.Flickin

(総評)

AVANTの3作目となるこの作品は、前作でのセールス的不振を受けてか、単純なエロエロ路線を止め、SOULよりな1stの毛色に近い、アットホームであり、エロさもあるSOULFULな作品に仕上がっています。JOEや、Musiqよりも個人的にはオススメです!とても、聞きやすい感じがします。AVANTは2作目はセールス的にはどうだったのかなーという心配もあって、ちょっとどうなるか心配していたのですが、いい意味で改善してきてくれていて、今回もSteve Huffとのがっちりのコンビネーションで、いい作品をたくさん作り出してます。
前作は、Sweetで、Sexyでよかったのですが、極めの一曲がなかったのです!でも、今作では6曲目「Have Some Fun」は、もう名曲です!一度聞いたら耳を離れないほど強烈でいて、メロディーラインが素敵です!その他にも、あのSexual Healingを大胆にサンプリングした「Heaven」など、かなりインパクトがある曲が多く、聞き飽きさせません。もちろん、AvantのSexyな歌声とファルセットは健在で、今作でもいい雰囲気の曲を聞かせてくれますが、それよりもよりSOULFULになった歌声を今作ではより堪能できます。ここまでSOULFULに歌えたのかとびっくりすることでしょう。ただし、単純にSOULFULじゃなくて、SOULFULさと斬新さが入り混じった非常に、聞き所たっぷりな作品を届けてくれました。これも、相方のSteve Huffががんばったんでしょうねー。
また今作からデュエット相手が、Oliviaに変わったんですが(前作までは、Keke Wyatt!)、これがうまいこと機能しているのも、見逃せません。やっぱり女性との絡みで、光る人なんですねー。OliviaもAvantの歌声に合わせて、あまり張り上げることなく歌っているのも好感が持てます。全体的にSOULFULなサウンドの作品が多く、それに影響を受けて、AvantもSOULFULに歌い上げています。あまり時代の潮流に流されないいいSOUL作品だと思います。2003年最後にでたんですが、オススメですよ。
オススメ:(2),(4),(5),(6),(7),(8),(10),(12),(13)

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Dwele / subject

01.Poppa You (Intro)
02.Truth
03.Find A Way
04.Twuneanunda
05.A.N.G.E.L. (Interlude)
06.Day At A Time
07.Subject
08.Sho Ya Right
09.Money Don’t Mean A Thing
10.Hold On
11.Kick Out Of You
12.Without You
13.Whoomp (Interlude)
14.Lody At Mohogany
15.A.N.G.L. (reprise) feat.Slum Village
16.Let Your Hair Down

(概説)

Dweleは、Slam Villageのアルバムにその名前が載っていて、素晴らしい歌を披露していたことから、デビュー前から注目を浴びていたのだが、現在流行ってクオリティーが落ちてしまった、オーガニックソウルやフィリー系に対する強烈な爆弾となる素質を備えたアーティストである。Dweleのスタイルは、最近流行のフィリー系とはちょっと一線を課し、Jazzの素養も感じさせてくれるアーティストである、性格にはオーガニックソウルというよりも、New Classic Soulに肌触りは近くて、でも、D’Angeloとか、MAXWELLなんかよりも薄い感じで、もっとJazzよりで素直な音と、少しかすれたような爽やかな声質が特徴です。ドラムの音がなんとも印象的で、スネアが聞いていて乾いた感じがたまりません、それに合う声をしているDweleも素晴らしいです!
全体的に薄い感じの楽曲が多く、強烈なインパクトがあるという曲はないのですが、アルバム全体としての雰囲気が素晴らしく、聞いていて本当に心地がいいです。Jazzyな雰囲気がそこはかとなく入っているので、まるで、カフェで流れているような音楽もあるし、昼間や夕暮れが似合うR&Bもあります。特に中盤の7~10曲目にかけては、怒涛の勢いでいい曲が流れ、全体としてのまとまりを良くしてくれています。最近フィリー系や、オーガニック系などいろいろ出てて困るなーと感じたら、これを買ってみるといいでしょう。適度な聞きやすさをもっているので、そういう系統が苦手な方にもおしゃれな音楽として映ると思います。
ただし、このCDの輸入版は、なぜかMDへのダビングも禁止している・・・そこまでする意味はあるのであろうか~。結構持ちあるいて聞きたい人には、ちょっとかわいそうな気がする。国内版の方が、あのBahamadiaも一緒にやっている曲が入ってるので、オススメである。
オススメ(3),(5),(7),(8),(9),(10),(15),(16)

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