Leon Ware / Love Droppin

01.All Around The World
02.Underneath Your Sweetness
03.Saveur
04.Breath On Me
05.Is It Drippin’ On Yourself
06.I’m Ooin’ You Tonight
07.Seriously Nasty
08.Finger Party
09.Hands On My Heart
10.Let Go
11.Don’t Think About It
12.’Round Midnight
13.Open Hearted
 

(概説)

もうすでに、63歳という年齢のおじいちゃん、Leon Wareの新譜!これが、とてもお年を召した方が作ったアルバムとは思えないほど、メローでエロスな作品です!メロー&スムースって言葉はこの人のためにあるんじゃないのか?っていうほど凄まじいSEX MUSICです。下で、Silkを紹介しましたが、あちらはどちらかというとギラギラしたエロさをもった一枚ですが、こちらはもう少し大人なMoodyさを持った一枚!無論内容は言わずもがなって感じですが・・・もう一曲目『All Around The World』でのシンプルなサウンドにのったメロディーの美しさと艶やかさにやられてしまいます。そこからの一気にSEXYな歌を怒涛のように歌い上げる様に完敗です。最近のR&Bしか聞かない人にはあまり馴染みにないアーティストかもしれませんが、Marvin Gayeの『I Want You』の作者であることはあまりにも有名な話です。Marvinの歌の中でもその完成度はずば抜けています。彼をSoulの大御所へと押し上げた一曲でもあるといえるのが、この曲です。そんな一曲を作り出すほど、彼のメロディーセンスとメローな雰囲気を作り出す能力は年老いた今でも凄まじいものがあります。
そんな彼の一枚ですが、曲間での水滴がなんとも美しいのですが、それが裏にあるエロスを感じさせていいんですよねー。まあ、歌詞の方は、Make Loveそのもので、英語じゃなければ、日本人は赤面しそうな内容なのですが、こんなおじいちゃんが切々と歌い上げるのが、また粋じゃーないですか!SEXYって言葉が似合いますよ。本当に、この人は。ですが、そのSEXYさに傾倒しすぎてて、曲毎の変化に乏しいのも確かで、ちょっとその辺はベテランの作品にいうのは厳しいところですが。こういうサウンド的なカッコよさももっていてSEXYなサウンドが好きな人にはオススメな一枚です!日本盤では(といってもUS盤はインディーズ扱いですが・・・)ボーナストラックが3曲入ってますが、どれも素晴らしい作品で特に11曲目のカッコよさは、前半のSexyさとは相対するカッコよさをもっていて、彼の若さと今のMellowな彼とを比較できる面白い作品になっています。ベテランの底力と彼の中の変わらぬ良さを見せ付けてくれた一枚ですねー。
オススメ:(1),(3),(6),(8),(11)

(曲解説)

01.All Around The World

いやーもう最高にセクシーな一曲!都会の喧騒のようなIntroから、SmoothにLeon Wareが歌いこんでいきます。艶やかなボーカルや溶けいるようなファルセット・・・もう、これをSEXYといわずしてどうするのでしょう。都会の喧騒の中で紡がれる大きな愛の歌が優しく包み込むように歌われています。もう今年No1といってもいいぐらいのSEXYな一曲に仕上がっています。これだけのために買ってもいいかも!いやー、凄過ぎ!

02.Underneath Your Sweetness

SmoothでJazzyなバックにゆったりと歌い上げるLeon。うーん、コンガのリズムが心地よい~まったりとした一曲です。軽く言葉を置いていくように歌っていくLeonの奥ゆかしいSEXYさはたまりませんね~。

03.Saveur

軽快なサウンドですが、あくまで歌いっぷりは艶やかに~。香りという意味のSaveurという名にピッタリの雰囲気です。後に引くような歌いっぷりが気持ちがいいですね。HOOKでのSaveurっという空気に溶けいるような歌い方が癖になります・・・それに絡みつくLeon Wareのファルセットや語りも絶妙です。一度音が消え入りそうになる瞬間からの押し寄せるようなサウンドには、体が包み込まれるような錯覚を起こします・・・浮遊感を持ちながらも、疾走感をもったサウンドがいい。オススメな曲。

04.Breath On Me

3曲目とは打って変わって、じんわりじんわりと聞かせてくれる曲です。こんな余裕もって歌えるなんて、凄過ぎ。息遣いや歌い方がエロ過ぎます!うーん、63歳とは思えんな・・・エロですな・・・

05.Is It Drippin’ On Yourself

ここまで曲間でなっていた水滴の音が鳴り続ける一曲です。バックで切なげに歌いまくるLeon Wareのバックコーラスがいい感じに響きます。こういう艶のある曲をやらせたら右に出る人はいませんねー。多重録音によるLeonの声が重なり具合がかなりカッコいいですよ。でも、歌詞はもうMake Loveそのものです・・・うーん、エロ。

06.I’m Ooin’ You Tonight

ギターのIntroが最高にカッコいいです!それからやんわりとじっくり歌いこんでいくLeon Ware・・・そして、途中から鳴り響くJazz Piano!もう、演奏がカッコいい一曲ですよー!いやー素晴らしいなー。曲もサビはゆったりしつつも印象的です。歌詞の内容にあわせて女性の喘ぎ声なども入ってて、完成度の高い一曲です。

07.Seriously Nasty

かなりエロチックな女性の喘ぎ声のIntroから、Leon Wareは最小限のフレーズのみを歌いこんでいきます。本当に派手じゃない美しいメロディーラインを作るんですよねーこの人は。ホントもう、SEXの雰囲気満点な一曲って感じです。うーん、コンセプトを大事にした一曲って感じです。二人で愛を語らい確かめ合うことは何もいかがわしいことでも恥じることでもないとても自然で大事なことなのさ・・・と歌っております・・・

08.Finger Party

タイトルがエロ過ぎるー!しかも女性の語りの内容が・・・おいおい・・・そんなのに関係なくライブ風な収録となっているかなりカッコいい曲です。でもねーそのエロスを感じさせないほど、カッコいいんですよ!この一曲!もうこれがLeon Wareの力なんだなー。すばらしいです!このベテランさん、やっぱ素晴らしいシンガーですよ。

09.Hands On My Heart

美しい愛を描いた一曲。ゆったりと歌っていきます。ここではSEXYな雰囲気よりも歌を大事にじっくりと歌いこんでいく感じが、さらに好感を持たせてくれます。

10.Let Go

ピアノの演奏が素晴らしい一曲です・・・ひたすらカッコよく歌い上げていくのが、たまりませんねー。そして、徐々にバックのリズムの音に合わせてノリがよく歌い上げていく感じがたまらない一曲です。しっとりとしたおとなしめな最後を締めくくるような一曲。USのインディーズ盤ではこれが最後の曲になっていたのだが、日本版ではこのあと3曲続きます。

11.Don’t Think About It

この未発表音源のこの一曲が素晴らしい!たまらん!UPでもこれほどカッコよく作れるんだ!ということを改めて感じさせてくれます。ちょっと80年代風なキーボードの音から、しっかりと先ほどとは違い激しく歌いこんでいくLeon Ware!カッコいいです。この一曲。トランペットがいい味出していますし、キーボードとファルセットが絡む瞬間なんてたまりませんねー。

12.’Round Midnight

ベースがなり、じっくりとあまり熱くならずに歌いこんでいきます。DeepなSOULを感じさせる渋めな一曲です。最後にかけてフェイクしていく様がなんともいえない熱さがあっていいなー。Jazzっぽさももった渋い曲です。

13.Open Hearted

長めのIntroから、クワイアーを加えつつ、激しく歌っていきます。なんか昔の若さが感じられるいかにも未発表曲って感じです。

(Producer)

Leon Ware:(1)-(10),(13)
Leon Ware and Joohn Barnes:(11)
Leon Ware and Terry Marshall:(12)

(LINK)

www.lewnware.com

☆☆☆☆(63歳でこれは凄過ぎ)