Raphael Saadiq / ALL HITS AT THE HOUSE OF BLUES

Disc 1
01.Body Parts
02.Charlie Ray
03.Excuse Me
04.Faithful
05.Ask of You
06.Just Me and You
07.Just A Manfeat.Devin The Dude
08.Copy Cat – Performed by Joi
09.Missing You – Performed by Joi
10.Still A Man – Performed by Tony Toni Tone
11.Lay Your Head On My Pillow – Performed by Tony Toni Tone
12.Whatever You Want – Performed by Tony Toni Tone
13.It Never Rains – Performed by Tony Toni Tone
14.Anniversary – Performed by Tony Toni Tone
15.Let’s Get Down – Performed by Tony Toni Tone
16.Loving You – Performed by Tony Toni Tone
Disc 2
01.Still Ray
02.Blind Man
03.Different Times feat. Ledisi and Goapele
04.Uptown feat.Leslie Wilson
05.You
06.Get Involved
07.Be Here feat. D’Angelo

(概説)

Raphael Saadiqの最新ライブアルバム!彼の所属していたグループTony Toni Toneは、ライブにも定評があるグループでもあり、彼の作る音は、生音感覚が強くフィリー系やRoots、最高のライブ盤を出しているD’Angeloとも交流があることから、昨年出たソロデビューアルバムよりも、実はこちらのライブ盤の方を期待していました。しかも、Tony Toni Tone、Joi、Ledisi、D’angeloなどが参加と聞けば、自ずと期待も高まります!
そして、実際アルバムを聞いてみてやっぱりこの人はライブでこそ栄えるなと思いました。アコースティックライブで、かなりSOULFUL!特に2枚目最後のD’Angeloとの一曲と3曲目Leslie Wilsonとの曲は圧巻・・・の一言。もう、こんなにSOULFULに楽しくノリとフェイクだけでこんなに何分間も続けられるなー・・・もう凄過ぎって感じでした。もちろん、Tony Toni Toneの曲や、Joiがボーカルの曲も素晴らしく、大きな音でかけると本当にライブにいってるようなステキな気分になれるアルバムです。しかも演奏陣がいい感じなんですねー。ラフでいながら、しっかりと抑えるところは抑えている演奏が気持ちいいです。何といっても、Raphael Saadiqが、歌うのですが、ゲストを生かしている絶妙な引きの美学。全面に押し出して歌うタイプじゃなくて、こう全体との調和を取りながら歌っていく様が気持ちがいいですね。そして、バンドと醸し出すSOULな味わい・・・Neo Soulの新しい流れですねー。Acoustic Soulやフィリー系とも違うNew Classic Soulの新しい流れのような感じがします。もう全体が作り出すどす黒い~感覚がたまりません!Tonyies好きよりはSOUL好きに聞いて欲しい一枚ですね。ただ、DISK1よりも圧倒的にDISK2のカッコよさが勝っています!その辺がちょっと変だなーと思ってしまいますが・・・まあ、お勧めするのは、やっぱり、一番の聞き所はDISK2ですね!Ledisiとの一曲「Different Times」, Leslie Wilsonが吼えまくる「Uptown」, D’Angeloの雄たけびが聞ける「Be Here」・・・もうこれに限りますねー。
もちろんDISK1にも、いいところはたくさんあって、Tonyiesでの「Let’s Get Down」なんて、たまりません!Tonyies好きは感涙ですね。
オススメ:DISK1:(2),(4),(5),(8),(7),(9),(10),(11),(12),(13),(14),(15),(16),DISK2:(1),(3),(4),(6)

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Musiq / Soulstar

01.Soulstar Feat. Dj Aktive & Carol Riddick
02.Youloveme
03.Womanopoly
04.Forthenight Feat. Aaries
05.Infatueighties
06.Whoknows
07.Babymother
08.Missyou0
9.Momentinlife Feat. Kindred The Family Soul & Cee-Lo
10.Thereason
11.Dontstop Feat. Bilal / Her
12.Whereareyougoing
13.Romancipation
14.Interlude
15.Givemorelove / Leavemessage

(総評)

Musiq通算3枚目となるアルバムは、前作のSOULっぽさを引継ぎしつつも、さらに明るさをました力作に仕上がっています。Musiqといえば彼独特の味のある歌唱法を思い浮かべる方も多いでしょうが、その歌い方をさらに深く突き詰めたような雰囲気が今作にはありますね。タイトルも「SOULSTAR」とかなり思い切ったタイトルをつけているのですが、それに嘘偽りなしのSOUL臭い~フィリーサウンドをさらに深化させたアルバムに仕上がっていると思います。前作よりも色鮮やかな楽曲がそろい前作の無骨なSOUL感もすきなのですが、このアルバムで魅せる色鮮やかなSOULの味わいも中々です。StevieのようなさわやかでいてFUNKYな楽曲の多く、気持ちが良くカッコいい曲がてんこ盛りです!もちろん味がある妖しげなFUNK SOUNDも満載で、ホント聞き飽きない内容じゃないかなと思います。

して、今作では、GUESTがすごいです!あの怪人Cee-Loを初めとして、フィリー系から、Bilal!Kindred The Family Soulさらに、Aaries、Carol Riddickなどを招いています。特に、Aariesを招いた一曲「Forthenight」のSEXYな雰囲気とSOULな匂いの融合は見事ですね~。前作の名曲「Hlafcrazy」がいい感じに昇華された雰囲気の一曲です。さらに、Bilalとの共演なんて、誰が考えたでしょう。これがまた見事で、聞き応えがある一枚に仕上がっています。そして、Cee-loとKindredはやっぱり強烈でした!一番強烈な曲が出来上がっています。フィリーサウンドをさらに進化させたSOULな匂いがプンプンするアルバムに仕上がっていますよ!彼お得意の英語の表記の独特な省略形は今作品でも用いられていて、結構英語が面白かったりするのです。余裕があったら、約してみるのも面白いですよ。さらにジャケ写もあぐらかいてたり、面白いジャケが多いのも遊び心があって面白い!Joeのような本流のSEXYなR&Bではないですが、これぐらいSOUL臭いR&Bもたまに聞いてみると面白いですよ、SOULでブルージーなR&Bの入門辺としては最適なんじゃないかなー。
オススメ:(2),(4),(7),(8),(9),(11),(12),(13)

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R.Kelly / Chocolate Factory

CD1-Chocolate Factory
01.Chocolate Factory
02.Step In The Name Of Love
03.Heart Of A Woman
04.I’ll Never Leave
05.Been Around The World feat. Ja Rule
06.You Made Me Love You
07.Forever
08.Dream Girl
09.Ignition
10.Ignition – (remix)
11.Forever More
12.You Knock Me Out
13.Step In The Name Of Love – Remix
14.Imagine That
15.Showdown feat. Ronald Isley
16.Snake feat. Big Tigger
17.Who’s That feat. Fat Joe
CD2-Loveland
01.Loveland
02.All I Want To Do
03.Heaven I Need A Hug
04.World’s Greatest, The
05.Far More
06.Raindrops
07.Apologies Of A Thug 

(概説)

R.KELLYの通算5枚目(ソロとして)となる本作!いやー、R&B界の問題児としていろいろやってはくれているんですが、仕事っぷりは見事です。これが彼の作品の中でも名作として残るであろうという出来なのですから世の中因果なものです。このアルバムはLimited Editionってことで、去年ネットに流失して流通することはなかったアルバムLovelandもボーナスCDとしてついているものです(正直こっちが出なくてよかったなと思うほどChocolate Factoryはいいんです)。ですが、改めて聞くと、別にボーナストラックの方は聞かないなーと思ってしまいます。彼らしい作品が多いのは、Lovelandの方なんですが、R.KELLYって一曲一曲はそれなりのインパクトはあるのですが、アルバムになると統一性がなくて、いまいちっていうのが、今までのパターンだったんですが、このLovelandはまさにそうで、「The World’s Greatest」なんていい曲が入ってる割に、アルバムとおして聞くといまいちなんですよね。それに比べて、Chocolate Factoryは、アルバム通して聞けば聞くほど全ての曲の印象が良くなっていく感じです。彼のバラッドのよさである、温かみが存分に感じられます。歌声的に決して力強いわけじゃなく、甘いSweetな歌声で曲調にあわせて流れるような歌い方をするので、曲がよくなければあまりよく感じられないアーティストなのですが、曲がうまく繋がって、全体として甘く香る雰囲気をプンプンさせています。特にJa Rule参加の「Been Around The World」や、シングル曲「Ignition(Remix)」などでのビートの跳ね具合と、「Chocolate Factory」や、前半の曲たちでの甘いゆるい感じが、うまく混ざり合っています。そして、Ronald Isleyが芝居までしてる「Showdown」でガッツリやられてしまうことでしょう。昼でも夜でも聞ける素晴らしい一品です!R.KELLYはもう少しなんだよなーって人ほど聞いたらハマりそうな気がします。彼ができる精一杯のバラードの魅せ方をしてくれていますよ。
R.KELLYのサウンドって、ウワモノというか、ひたすら繰り返すコーラスに、Mainが気まぐれにシャウトしながら絡んでいくイメージが強いんですが、そういう曲のオンパレード!もろR.KELLYらしいサウンドが詰まっている中、サウンドが全体の雰囲気をきちっと決めてくれているし、サウンドの遊びの要素も強く、飽きずに聞くことができます。ただ、R.KELLYのシャウトって、薄っぺらい(歌声も同様に)ので、物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、サウンドがいいので、聞いてみるべきでしょう。今作は、昼でも聞けるけど、エロエロっぽさがいい味だしてる雰囲気のあるアルバムですよ。このアルバムはかなり聞いています。
オススメCD-1:(1),(2),(3),(5),(6),(10),(11),(12),(14),(15),(16) CD-2:(1),(3),(4)

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George Benson / irreplaceable

01.Six Play
02.Whole Man
03.Irreplaceable
04.Loving Is Better Than Leaving
05.Strings of Love
06.Cell Phone
07.Black Rose
08.Stairway To Love
09.Reason For Breathing
10.Missing You

(総評)

もう、何といっても1曲目の哀愁漂うスパニッシュギターと、George Bensonのステキな歌声にやられてしまいます。もう、この一曲のために買ってもいいです!それぐらいいい曲ですから!ひさびさに、こういう切ない系の名曲ですね!そんな素晴らしい一曲が入ったこのアルバムは、Jazzギターの大御所、George Bensonによる一枚です。前作や昔のCDを聞く人には、歌というイメージがあまり結びつかないかと思うのですが、これが傑作R&B Vocalアルバムになっているのです!無論Jazzギターの大御所であり、Electric Guitarを持たせたら右に出るものはいません。そんな実力に裏打ちされたGeorge Bensonのギターサウンドに、R&Bの有名Producerである、Joshua P. Thompsonが加わったから、物凄い!!!Joshua P. Thompsonといえば、最近では、Alicia KeysのProducerであり、JoeやCaseなども手がける新鋭?(Caseのころからなので、僕的には中堅どころと思いますが)のR&BのProducerで、モロR&Bの美メロ!って感じの楽曲を作ることに長けています。そんな彼とGeorge Bensonが組んだんですもの悪いわけがないです!しかも!4曲目にProducerとして、Joeが参加し、ボーカルでも6曲目に参加しています。さらに、ほぼ全曲に、Richard BonaがBassで参加しているのも見逃せない、充実した人材でのR&Bアルバムが仕上がっています。

2003年度の中でも屈指のアルバムであることは、少しでも耳にすれば自ずとわかるでしょう!特に1曲目でやられちゃいます。ちょっと全体のTotalの収録時間が、46分と最近のCDとしては非常に短めなので、あっという間に終わってしまうのですが、その分心に耳に残る強烈な曲たちがたくさん収録されています。JOEが前作の「Better Days」で目指したがあまりうまくいかなかったギターの音によるR&Bサウンドの構築というのを見事にやってのけています。やっぱその辺は、ギターの名手だからこそできるんだなと思いますね。オススメです。これを聞かないで2003年R&B界は語れません。


オススメ:特に(1)は名曲!(3),(4),(5),(6),(7),(9),(10)

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Brian Mcknight / U-Turn

01.All Night Long feat.Nelly
02.Back Seat (Gettin’ Down)
03.Shoula, Woulda, Coulda
04.Try Our Love Again
05.Where Do We Go From Here
06.Been So Long
07.Good Enough feat. Carl Thomas, Joe, Tyrese, Tank
08.Someday, Someway, Somehow
09.For The Rest Of My Life
10.If It Was Cool
11.U Turn feat. Fabolous, Six John
12.So Sorry
13. One Of The One’s Who Did feat. Kirk Franklin

(概説)

もう、ベテラン中のベテランになってきたBrian Mcknightの最新作です。前作はRock色に力をいれていたり、バラードとしてもメロディーよりもファルセットにこだわりすぎてて(ファルセットよりも地声の綺麗さが魅力的だと思います。)、個人的には面白みが少ないアルバムだったのですが、今作は彼らしい切ないメロディーラインの素晴らしさと歌声の艶やかさが存分に堪能できる出来になっています。
特に「Shoula, Woulda, Coulda」のようなSmoothなサウンドでさらっと艶やかに歌いこなすBrian Mcknightと、コーラスの淡い感じがうまく絡み合って幻想的でいてどこか切ない雰囲気を醸し出しています。やはり彼の歌い方は、ちょっとしたアクセントやファルセットでのメロディーラインなどで表現される細やかで、聞き手に切なさをフッと思わせる歌い口が魅力的です。前作では暖かい感じを追求し過ぎて同じ感じの曲が多くてあまりに退屈でしたが、今作はグッと来る切なさ満載の曲が多いんです!そして、今作では、Carl Thomas, Joe, TyreseにさらにTankまで参加した『Good Enough』という曲が凄過ぎます!もう、このメンバーの名前を聞いただけで、鳥肌ものですが、しかもこの曲の出来が素晴らしい!切ない切ない。女の子は泣きまくるしかないでしょうねー。これぞBrian Mcknightの真骨頂!これを聞かずに今年の前半は語れない一品に仕上がっています。この一枚聞いて鼻水すすりながら聞き入ってください。
後半では、また新たな取り組みもしていて、10曲目「If It Was Cool」曲が終わると最後に完全にJazzじゃん!っていうぐらいの完璧なJazzサウンドが爆発します。これがなかなかステキなんですねー。ピアノの跳ねるメロディーにドラムが絡み合いBrian Mcknightも隆々と歌っていきます。これが次の曲へのいいつなぎになっていて、アルバム全体が無駄がないつくりになっているのも、今作の素晴らしい点です。締めのKirk Franklinとの曲も素晴らしく、これぐらいのベテランにはやはりこれぐらい人脈を使って、派手に作ってもらうのが一番いいなーと感じました。一枚通してFeaturingの人の多さや、サウンド面やメロディーでもトータルで楽しめる完成度の高い作品に仕上がっています。これからのベテランBalladeerとしての活躍も十分に期待させてくれる作りになっています。必聴!
オススメ:(1),(2),(3),(4),(5),(7),(8),(11),(12),(13)

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