01.It’s You feat. Paul Wall
02.Where Were You?
03.My Block
04.Can U Handle This? feat. Pit Bull
05.Bounce Wit Me feat. Stack
06.I Refuse
07.Your Portrait
08.I Got That
09.Why?
10.When U Hurt
11.Let’s Make A Change feat. Trick Daddy
12 A Change Gonna Come
13 Back It Up
(総評)
1stが高い評価を受けたUrban Mystic!その渋い歌声はJahiemと比較されますが、個人的には、似て非なるものかなと思っています。近作は製作陣までも、まるで一緒!ってことでどう差別化を図るのかなと思いきや、こちらはJahiemとはまた違った魅力溢れる作品を届けてくれました。なんといっても今作の驚きが4,5曲目でRapまでも披露していること!しかもそれが最高に様になっているから、凄すぎます。下手なRapperなんかその声の魅力で太刀打ちできませんよ。そして、さらに凄いのがKayGeeプロデュースの前半3曲の完成度の高さ!KayGeeプロデュース曲はどれも魅力的なフレーズに溢れていて完成度がすこぶる高いのです!これはたまらない!そして、その素晴らしい楽曲をさらに魅力的に見せるUrban Mysticのパワフルかつ一度聞いたら忘れられないフレーズの数々!彼が21歳だってことはすっかり忘れて聞き入ってしまいます。こういうクラブでもかかりそうなノリがよくてHIPHOPに負けないぐらいに盛り上がれるR&Bはしばらくなかったかもですね。
先ほどもいったKay Geeはもちろん、Scott Storchも素晴らしい仕事をしていて、Urban Mysticの若さをよりよく見せてくれるプロダクションで、HIPHOP世代にも十分アピールできるかっこいいトラックを作り上げていました。このメインの二人のプロデューサー以外にも若手からMike Cityまで、豊富なプロデューサーが揃ってUrban Mysticの魅力を引き出している一枚です。ただ、プロデューサーがJahiemと被ってて声の方向性もかぶっているので、ちょっと引き合いに出されることは多いかもしれませんが、魅力の種類が違いますね。Jahiemは、もっとソウルフルにどんどん自分の世界へと引き込むのに対して、Urban Mysticは聞く人をより自分の歌声で楽しませようとしているのがわかります。どちらも傑作にはかわりませんが。ちょっと最後の最後の終わり方が・・・もう少し最後しっとりと締めてもよかったかなと思います。
とはいっても、現行シーンの中心にいるといっておかしくないほどに、サウンドも緻密でノリがよくて、誰が聞いても楽しめる素晴らしい作品に仕上がっていながらも、R&BフリークやSOULオヤジの耳までも納得させる濃さを黒さを持った素晴らしき一枚です。このアーティストはバランス感覚も優れているので、今後もシーンにのって活躍していきそうな気がします。R&Bとソウルの両方の魅力を見せてくれるアーティストです。ぜひ今年の内に!
オススメ:(2),(1),(3),(5),(6),(9),(12)