Terrell Carter / Ma Baby

あのTERRELLこと、Terrell Carterの新譜がiTunes Music Storeにてリリースになりました!前作Plansでは、録音状態の悪さ、Terrellらしい吼えが見られなかったことから、ファンの期待にあまりこたえられなかった感がありました。あれは、日本でしか流通してないことから・・・誰か勝手にマスタリング前に、CD Pressしたのでは?という憶測まで飛びました・・・この作品はそれを払拭する楽曲です!起死回生のシングルリリースとなりました!なんといってもサウンドの分厚さと、直球勝負な吼えっぷりが、気持ちがいいです!

OFFICIAL MYSPACE

TERRELL / Plans

01.Plans
02.Baby I Swear
03.Beautiful Girl (Live) feat.SAMMY
04.Das My Girl
05.I Can Be Your Man
06.Heaven
07.Unhappy
08.For You
09.Work It Out
10.I Need Her
11.Black DDiamond feat.Vanessa Bell Armstrong
12.The Way I Love You

(総評)

インディーソウルをここまで押し上げた男!TERRELLの4枚目となる作品が届きました。もうその唯一無二の濃く素晴らしい歌声で、聞くものを昇天させてくれます。今回は内容もさることながら、そのジャケット!筋肉ジャケがR&Bでは定番となっていますが、それの理想系ともいえるほどに、見るものさえも魅了してくれます。そして、内容も黒く濃い熱い作品から、しっとり大人なセクシーさを見せ付けてくれるような作品まで、幅広い曲を聞かせてくれます。
プロデュースは、今作もいろんな方がしていますが、作詞・作曲に関しては、このTERRELLは自身でしていて、その素晴らしい作曲能力を披露してくれています。そんな中から、前作までにはなかったしっとりとした大人な雰囲気をもった曲が多くて、TERRELLの新たな魅力をまた見せてくれています。今までのようなシャウトを聞かせてくれるような、2曲目「Baby I Swear」や、10曲目「I Need Her」などで、シャウト好きの人も魅了しつつ、1曲目「Plans」で見せるようなシットリとした歌声のセクシーさをアピールしたような作品や、大人な一面を見せる「For You」もっと柔らかな今までにないシンプルな楽曲「Unhappy」声の良さだけに頼らずに軽快なアップサウンドで聞かせる4曲目「Das My Girl」など、様々な面を一枚で見せてくれています。ただ、今作は以前の3作品に比べて、どうも楽曲クオリティーというか音質のクオリティーが低いのと、OFFICIALでリリース情報があがらないのが、なんとも不安というか、本人の承諾を得た発売なのかな?と疑ってしまう部分もあるのと、そのOFFICIALのMYSPACEで聴けた、あまりにすごいシャウト系の歌が収録されていないのも、なんとももったいない・・・ある意味次回作を今すぐにでも出して欲しい!と思うようになってはいるのですが。そういう面で、新しいTERRELLの魅力を感じられてよかった反面、よくない面も出てしまった作品だなと思います。
本当に、TERRELLの作品というのは、インディーから出しながらも、歌以外にも音質楽曲ともにメジャークオリティーを誇っていたからこそインディーを代表するアーティストであったのに、とても残念。そういう意味でも、MYSPACEでの曲も含めて、きちんとした形でのリリースを今後されることを望んでいます!
TERRELLなら、もっともっとすげーアルバムが作れるだろう!っていうファンならではの、惜しさみたいのはあるのですが、トータルバランス的に考えて、下手なメジャー作品を凌駕する作品であることは変わりなく、とてもメジャーでは出せない、黒さ濃さみたいなのが、滲み出ている作品になっています!2006年チェックを外してはいけない一品です!オススメ:(2),(10),(12),(8),(1),(4),(6)

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TERRELL / Carlela’s Reign

01. Intro
02. Life
03. Thick Girls
04. My Life
05. Carlela Spoken
06. Finally
07. I Had It Hard
08. Better Than
09. Sunshine
10. Hero
11. Ill Treat You Better
12. It’s You
13. Smooth Groove
14. Getting Over You
15. For the Love of the People
16. Better Than (live)

(総評)

去年のNo.1アーティストTERRELLが今年早くも自身3枚目となるアルバムをリリース!もうすでに円熟味を増してきているボーカルスタイルに、完成度の増した楽曲の数々・・・もう、完璧!としかいいようのない素晴らしいR&Bアルバムを届けてくれました。
その強靭な喉と、抜群の歌唱力で、聞くものを虜にするTERRELL!その魅力をこれでもかと見せ付けてくれます、なんと今回はボイストレーニングでの教え子のIndia Arieとのデュエットまで収録!このTERRELLがIndia Arieのボイストレーナーだっていうんだから、すごいですよね。確かにこんな風に歌を歌えたら最高ですよね!India Arieが師事を仰ぐのも分かる気がします。
そして、このアルバムのタイトルCarlela・・・実はTERRELLの母親の名前なのです、Lela Carterという名前のニックネームだと思うのですが、この死んでしまった母親へのメッセージとも取れる温かみに溢れた楽曲が数多く並んでいます。その思いの強さをその強靭な喉に乗せて歌い上げていくのです・・・!
今作では、どちらかというと、完成度に重きを置いて、前作のような縦横無尽にシャウトしまくるスタイルよりも一歩紳士へと駆け上がったダンディズムとCOOLさを兼ね備えた曲を歌い上げていきます。若干後半アコースティックなサウンドが多めですが、今作でのキーとなっているのが、タイトルにもなっているCarlelaこと亡き母親へのメッセージ性が非常に強い楽曲が多く感情の沸き立つような内面の強さが強烈に光っています。内面を歌い上げる術がかなりうまくなってるなーということをまざまざと感じさせます。また、そういう表現力や歌唱力だけでなく、サウンドプロデュースも自分でこなしている曲が数曲あり、それの水準も恐ろしいほど高く、今後の将来性を期待せずにはいられないのです。
自信でプロデュースをこなしている曲は、いかにもR&B調なサウンドが多く、それ以外にもレゲエを意識して取り入れたり、アルバム全体としてプロデューサーを多く招き入れ、非常に幅のあるつくりになっています!前作のR&Bサウンド一辺倒なつくりもよかったですが、ここでは将来につながる素晴らしいプロダクションを見せています。そして、なんといっても最後の2曲でのライブの収録!これには感動ものでした!いかにこの人のライブがすごいかっていうのがよくわかる、吼えまくりな内容!これは聞くべきでしょう!ぜひとも今作も多くの方に聞いて欲しい一枚です。末永く聞けますよ。
それにしてもジャケ写のSEXYなこと!さすがです!
オススメ:(2),(3),(4),(6),(7),(8),(9),(11),(15),(16)

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TERRELL / TERRELL

01.INTRO
02.MAKING NOISE
03.MAKES NO SENSE
04.I CHEATED
05.ONLY ONE
06.THINKING ABOUT YOU
07.BABY U DON’T LOVE ME
08.THE ONE I LOVE
09.MATTER OF TIME
10.HARD FOR ME11.NEVER STRAY (INTERLUDE)
12.WITH ME
13.EVERYTHING
14.OUR LOVE TONITE (INTERLUDE)
15.LOVE
16.COME INSIDE
17.INTERLUDE
18.GOSPEL INTERLUDE feat.VANESA BELL ARMSTRONG
19.I SHALL

(総評)

2004年の最高峰ともいうべき超絶脳天直撃シャウトが聞ける一枚がこれ!!!シャウトってただがなるだけではなく、感情を露呈するかのように搾り出すシャウトを聞いたことがありますか?まさにそんな切ないほどのテナーシャウトをほぼ全部の曲で聞かせてくれるアーティストがTERRELL!彼の歌いっぷりがこのアルバムの全てを物語っています。まさに搾り出すかのような切なげなシャウト、感情に任せまくった脳天直撃系シャウト、絶妙にビブラートも効かせたり、ボコーダーなども上手く使ったり、それぞれを使い分けながらも、そのほとんどをアドリブのように複雑にMainのメロディーに絡めながら吼えまくるのです。もうその歌声がなんともSEXYでいて、吼えれば吼えるほど腰に来ちゃいます!しかも、音を外したり、ん?って思うようなところがまったくない、直感的に一番いいシャウトのパターンを探り当ててしまう才能!これが本当に凄いのです。それに、微妙に揺れる歌声なので、本当に歌声そのものがSEXYなのです!いやー絶対聞いた方がいいですよ。これの歌声に惚れましたわ!
サウンド的には90年代後半のR&Bが好きな人なら絶対好きっていうか思わずにんまりしてしまうような、打ち込みなサウンドや、しっとりとしつつも熱いBalladなど、アルバム全体から、熱気がムンムンと感じられます。こらー間近でこんなに風な曲たちを歌われたら泣きますよ。2曲目「Making Noise」や「Makes No Sense」という前半のUPのカッコよさで気持ちを持っていかれちゃいます。そして後半に近づくにつれ熱さを増していくバラードの素晴らしさ!一、二曲じゃないんですよ、いい曲が。本当に素晴らしいメロディーラインを作ることにかけても、才能があるなーと感じてしまいます。後半のSlow群の素晴らしさは、もう今年度No.1!特に、「Love」での最初のやっちゃってくれてるシャウトっぷりに悶絶です・・・卒倒して後ろに倒れそうですよ。そのほかにもHOOKのメロディーがステキな「Thinking About You」中盤のバラードの盛り上がりを見せる「THE ONE I LOVE」,「MATTER OF TIME」,「HARD FOR ME」そして、正統派なバラッド「EVERYTHING」でしっかりと聞かせてくれるバラード構成にはあまりのセクシーさと切なさにメロメロです。そして、「WITH ME」でJazzyに聞かせてくれたりや「I SHALL」などのもろゴスペルな曲もあったり、アルバムとしての幅もあります!ただ、全体の統一感が乱されるということはなく、盛り上がりとシットリした感じを繰り返しながらも、統一感の取れた一枚として聞かせてくれます。これほどの曲数を飽きさせることもなく聞かせてくれるのもうれしいところです!
カマDはですねー、こういうフェイクが上手い人って好きなんですよねー。TOSHI KUBOTAもそうなのですが、誰も真似できないような絶妙なフェイクやシャウト、複雑なそのラインがもうたまらんのですよねー。このTERRELLも、感情丸出しでシャウトしながらも、複雑でいて音を外さずにフェイク気味にシャウトをかましまくる様がなんともだぶるのですよね~。TOSHIはシャウトはあまりしないって点ではかなり違うのですが、このTERRELLのフェイク気味なシャウトでのアドリブの強さ!これは凄いと思います。それがこの人を一押しする理由です。本当に素晴らしいですよ!しかもボコーダーが使いすぎずに絶妙なところで入ってくるのもうれしいところです。
2004年のNo.1といっても過言ではないぐらいの作品です。ぜひ購入して聞いてみましょう。
オススメ:(15),(2),(3),(5),(6),(8),(9),(10),(12),(13),(16)

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