R Kelly / Untitled

01.Crazy Night feat.R.CITY
02.Exit
03.Echo
04.Bangin’ The Headboard
05.Go Low
06.Whole Lotta Kisses
07.Like I Do
08.Number One feat.Keri Hilson09.I Love The DJ
10.Supaman High feat.OJ DA JUICEMAN
11.Be My #2
12.Text Me
13.Religious
14.Elsewhere
15.Pregnant feat.Tyrese,Robin Thicke and The-Dream

(総評)

R&B KINGと呼ぶにふさわしいシーンの動向を見据えながら常に最新のかっこいいR&Bをリスナーに提供し続けるすばらしいアーティストR.KELLYの最新アルバムは、もっとも今のR&Bをあらわす指針にもなる作品に仕上がっています。現行のシーンの最新サウンドを斬新に取り入れながら、しっかりと彼らしい歌を聞かせてくれるところに、天才ともいえるその才能を思う存分に見せてくれています。本当にいろんなタイプの曲が詰まっているアルバムであり、バラード一辺倒でもなくアップだけでもなく非常にバランスのとれた一枚として完成された作品がここにあります。
なんといっても、Ms.KeriとMr.Kellyの2人が絡み合う8曲目「Number One」のインパクトの強さと、Keri Hilsonという新鋭のもっとも注目度の高い女性シンガーをさらっと迎えて素晴らしい楽曲を作り上げてしまうその素晴らしさは、もう驚愕としかいいようがありません。旬を捉えるその嗅覚の鋭さには、ただただ驚かされるばかりです。しかもそれがいい曲だっていうんだから、文句のつけようがありません。これがバラードじゃなくてミッドテンポなのも、非常にフロア受けもして、評価が高くなります!さらに、お蔵入りを免れた素晴らしいバラード6曲目「Whole Lotta Kisses」のエロくて素晴らしい美メロっぷりには、もうただただ聞き惚れるしかありません。さらには、Tyrese,Robin Thicke and The-Dreamという変則的な組み合わせの男性シンガーを招いて、そのそれぞれの声の面白さとメロディーの良さで聞かせる15曲目「Pregnant」も美メロっぷりが素晴らしく耳に残ります。それ以外にもすべての曲が、シングルカットしてもいいんじゃないかってぐらいに、個性的でいて、かっこいい楽曲が多いのは、本当にまさにR&B KINGという呼ぶにふさわしい存在であることを証明しています。いい曲が詰まっているアルバムはたまにありますが、いい曲でいて、個性的な楽曲が詰まっているアルバムっていうのはそうそうお目にかかれるものではありません。ずっと聞いていたいような一枚です。オススメ:(6),(8),(2),(3),(5),(11),(13),(14),(15)

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R.Kelly / Chocolate Factory

CD1-Chocolate Factory
01.Chocolate Factory
02.Step In The Name Of Love
03.Heart Of A Woman
04.I’ll Never Leave
05.Been Around The World feat. Ja Rule
06.You Made Me Love You
07.Forever
08.Dream Girl
09.Ignition
10.Ignition – (remix)
11.Forever More
12.You Knock Me Out
13.Step In The Name Of Love – Remix
14.Imagine That
15.Showdown feat. Ronald Isley
16.Snake feat. Big Tigger
17.Who’s That feat. Fat Joe
CD2-Loveland
01.Loveland
02.All I Want To Do
03.Heaven I Need A Hug
04.World’s Greatest, The
05.Far More
06.Raindrops
07.Apologies Of A Thug 

(概説)

R.KELLYの通算5枚目(ソロとして)となる本作!いやー、R&B界の問題児としていろいろやってはくれているんですが、仕事っぷりは見事です。これが彼の作品の中でも名作として残るであろうという出来なのですから世の中因果なものです。このアルバムはLimited Editionってことで、去年ネットに流失して流通することはなかったアルバムLovelandもボーナスCDとしてついているものです(正直こっちが出なくてよかったなと思うほどChocolate Factoryはいいんです)。ですが、改めて聞くと、別にボーナストラックの方は聞かないなーと思ってしまいます。彼らしい作品が多いのは、Lovelandの方なんですが、R.KELLYって一曲一曲はそれなりのインパクトはあるのですが、アルバムになると統一性がなくて、いまいちっていうのが、今までのパターンだったんですが、このLovelandはまさにそうで、「The World’s Greatest」なんていい曲が入ってる割に、アルバムとおして聞くといまいちなんですよね。それに比べて、Chocolate Factoryは、アルバム通して聞けば聞くほど全ての曲の印象が良くなっていく感じです。彼のバラッドのよさである、温かみが存分に感じられます。歌声的に決して力強いわけじゃなく、甘いSweetな歌声で曲調にあわせて流れるような歌い方をするので、曲がよくなければあまりよく感じられないアーティストなのですが、曲がうまく繋がって、全体として甘く香る雰囲気をプンプンさせています。特にJa Rule参加の「Been Around The World」や、シングル曲「Ignition(Remix)」などでのビートの跳ね具合と、「Chocolate Factory」や、前半の曲たちでの甘いゆるい感じが、うまく混ざり合っています。そして、Ronald Isleyが芝居までしてる「Showdown」でガッツリやられてしまうことでしょう。昼でも夜でも聞ける素晴らしい一品です!R.KELLYはもう少しなんだよなーって人ほど聞いたらハマりそうな気がします。彼ができる精一杯のバラードの魅せ方をしてくれていますよ。
R.KELLYのサウンドって、ウワモノというか、ひたすら繰り返すコーラスに、Mainが気まぐれにシャウトしながら絡んでいくイメージが強いんですが、そういう曲のオンパレード!もろR.KELLYらしいサウンドが詰まっている中、サウンドが全体の雰囲気をきちっと決めてくれているし、サウンドの遊びの要素も強く、飽きずに聞くことができます。ただ、R.KELLYのシャウトって、薄っぺらい(歌声も同様に)ので、物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、サウンドがいいので、聞いてみるべきでしょう。今作は、昼でも聞けるけど、エロエロっぽさがいい味だしてる雰囲気のあるアルバムですよ。このアルバムはかなり聞いています。
オススメCD-1:(1),(2),(3),(5),(6),(10),(11),(12),(14),(15),(16) CD-2:(1),(3),(4)

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