Jaheim / Another Round

01.Ain’t Leavin Without You
02.Finding My Way Back
03.Whoa
04.Till It Happens to You
05.Bed Is Listening
06.Impossible
07.Another Round
08.Her
09.II Pink Lines
10.Otha Half
11.Closer
12.In My Hands
13.Ain’t Leavin Without You feat Jadakiss (REMIX)

(総評)

Jahiem通産5枚目となる本作!やっぱり本物は違いますねー。回を重ねるごとによさをましていくのですから、どの曲もJaheim色であり、オールドソウルな香りを感じさせるソウルフルな作品でありながらも、やっぱり新しい!っていう実力者たる力をこれでもかと見せ付けてくれます。KayGeeとJaheimという最強の組み合わせが送り出す多数の楽曲が本当に魅力的でありながらも、ここではJaheim自身もProduceに参加し、多数のProducerがすばらしい楽曲を届けてくれています!2010年早くも傑作の予感さへ感じます。本当にどんなProducerと仕事をしてもしっかりとJaheim色に染めていくあたりが、もうさすがとしかいいようがありません!
なんといってもKayGeeとJaheimの最強コンビが送る1曲目「Ain’t Leavin Without You」の見事なかっこよさにはやられますねー!本当にPVを見たときにやってくれたなーと思わせられました。KayGee Jaheimというコンビはどちらかというともっとオールドソウルな香りがする楽曲が得意なのですが、こういうダンサブルな楽曲でもしっかりとソウルフルに聞かせられるところがすばらしすぎます!さらには、2曲目「Finding My Way Back」でオールドソウルな楽曲で、昔からのファンも安心させるアルバムとしての考えられた構成も見事ですね。そのまま3曲目「Whoa」でも、すばらしいメロディーと聞かせて、また5曲目「Bed Is Listening」でも、今までとちょっと違う楽曲で、Jaheimの良さを引き出す歌を見せてくれます!8曲目「Her」ではアップテンポなメロディーとJaheimという面白い組み合わせを絶妙のバランス感覚で見せてくれていたり、11曲目「Closer」12曲目「In My Hands」とJaheimらしい安心できるつくりで、本当にまさに充実作という楽曲の充実度を感じさせます!どこを切ってもJaheimらしさがあふれている傑作アルバムです!ソウルとはこういうことをいうんだよと、現在のシーンに訴えかけているかのようですね!

オススメ:(1),(5),(2),(3),(8),(11)

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Jaheim / The Makings Of A Man

01.Voice Of R&B
02.HUSH
03.Have You Ever
04.Lonely
05.Life Of A Thug
06.Just Don’t Have A Clue
07.She Ain’t You
08.Never
09.I’ve Changed feat.Keyshia Cole
10.What You Think Of That
11.Make A Wish
12.Back Together Again

(総評)

JaheimのGetto3部作が終わって初のアルバム!これが3部作という枠がなくなったからなのか、自由さとよりソウルクラシックなスタイルを増したサウンドで、現代のソウルアーティストJaheimというスタイルを既に確立しています!すべてのアルバムがソウルクラシックといえる名盤だからけの外れがないアーティストとしても有名ですが、何よりも彼にしか出せない温かみと深みとソウル古さを持ち合わせた歌声とそれを生かしきる自身の見せ方!それが本当にすばらしすぎます。自身もプロデュースをしながら、ちゃんと古くからタッグを組んでいるKay Geeはもちろんのこと、他のプロデューサーもいかしきりながら、どの楽曲も自分の歌へと昇華していきます。ソウルをリアルタイムに感じたことない人たちであっても、ソウルとは何かをより身近に感じさせる力があるアーティストで、70年代の香りをどこからか感じさせてくれます。
どの曲も水準以上のすばらしいソウルスタイルを見せてくれていて、温かみがあるJaheimの歌声がいきているすばらしい曲たちなのです。特に3曲目「Have You Ever」での伸びやかな歌声にはもう圧巻されてしまいます。これはもうソウルクラシックといっていいほどの出来ですね!さらに、6曲目「Just Don’t Have A Clue」も圧巻です・・・決してサウンド的には、ソウルらしさみたいなのは無いにもかかわらず、彼の歌声が加わることで、電子音とピアノ楽曲が、ソウルフルに感じてくるんですから・・・すごいパワーを持った歌声ですよ!もちろんプロデューサーであるbabyfaceのピアノ美メロ感覚があってこその作品なのですが。今回はKay Gee以外にも面白いプロデューサーが参加しているのも見所で、このBabyface筆頭に新しい絡みをみせてくれていることで楽曲としての新鮮さを保ちつつ、Jaheimの確かな歌の水準を見せてくれています。
せっかく参加しているKayshia Coleの良さがちょっとできっていなかったのがもったいない気もしますが、アルバム単位でずっと古くなることなく聞き続けられるすばらしい一枚です!
オススメ:(1),(3),(4),(6),(8),(9),(12)

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Jaheim / Ghetto Classics

01.Chosen One
02.Everytime I Think About Her – with Jadakiss
03.Daddy Thing
04.Forgetful
05.Like A DJ06.Fiend – with Styles P
07.I Ain’t Never
08.125th
09.Masterpiece
10.Conversation
11.Come Over

(総評)

JaheimのGhetto3部作の最後を締めくくる三作目”Ghetto Classics”!その名前通りよりClassicsと言えるよき古きソウルの世界を現在によみがえらせています。そのソウルフルで渋いJaheimの歌声と、包み込むような暖かさに満ち溢れた傑作アルバム!Jaheimというと、1stでの「Just In Case」のイメージが強くその後の作品も彼独自の路線を見せてくれていたアルバムとして非常に完成度の高いものでしたが、曲単位では客演作の方が目立つ感じだったのですが、この作品は、曲もアルバム全体としてもとても素晴らしいものに仕上がっています!往年のソウルを基調としながらもしっかりと最新のハーモニーと融合させたりRapperといい掛け合いを見せたりと、聞き手をどんどん引き込んでくれます。珠玉のSOUL汁溢れる歌の数々にノックアウトされてしまいます。特に前半の往年のソウルな雰囲気を大事にした楽曲!その中でも、シングル「Everytime I Think About Her」の出来は素晴らしく暖かく包み込まれるような暖かさとJaheimの力強さと渋さがよく出ている作品だと思います。その暖かい雰囲気の曲もいいのですが、それ以降の4曲目からの3曲続けての渋くかっこいいサウンドに乗った見事な歌には、思わず舌を巻きます。特に4曲目は「Just In Case」に通じるカッコよさをもっているし、5曲目は誰もが頷く名曲に仕上がっているのです。一緒に歌わずにはいられません。この二つの曲ではそのクールなトラックとJaheimの徐々に盛り上がっていくボーカルがたまらないのですよー!この辺は4曲目のProducerであるScott Storchと、5曲目のKayGee、Terence “Tramp-Baby” Abneyが本当にいい仕事をしているな~と感じます。特にKayGeeはこの曲以外でも以前同様アルバム全体の総指揮もとっているようで、どの曲でもJaheimのHeartwarmingな歌声を盛り上げてくれるようなサウンドを提供しています。
その後の曲たちもアルバム曲らしいシットリとした雰囲気も持ちつつも駄作など一つも無く、それぞれがアルバムの雰囲気を盛り上げていってくれるような良曲がそろっていて、後半のProducerである、Eric Williams and WESLEY HODGESいい仕事してるな~という感じです。
3作目にして最高のクオリティーを届けるJaheimのアーティストしての素晴らしさは、感動すら覚えます。こういう独自のソウルフルな路線で突き進みながらもきちんとMusic シーンを味方につける術を心得ています。それがビルボード1位という結果にも繋がっているのでしょう!
今年のBestに絶対に軒を連ねる素晴らしい作品に仕上がっていますよ。今年絶対買っておくべき一枚です!オススメ:(5),(4),(6),(2),(1),(11)

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Jaheim / Still Ghetto

01. Intro feat. Duganz
02. Diamond In Da Ruff
03. Fabulous feat. Tha Rayne
04. Let’s Talk About It
05. Put That Woman First
06. Beauty And A Thug feat. Mary J. Blige
07. Me and My B*tch
08. Backtight
09. Special Day
10. Long As I Live
11. Interlude
12. Everywhere I Am
13. Tight Jeans
14. Whut You Want
15. Every Which Way feat. Duganz
16. Still Ghetto feat. Taquane

(概説)

スモーキーなボーカルスタイルを持つJaheimの待望の2作目。彼の前作は、世間のR&Bファンをあっといわせるほどの確固たるボーカルスタイルと、濃密さをもっていて、様々な日本のR&Bアーティストにも影響をあたえました。だが、あまりに曲を詰め込みすぎたため同じような曲がたくさんだなーという印象もあったのですが、今作では、そのマイナス点を補ってあまりますほどの素晴らしいアルバムを届けてくれました。
Jaheimを語る上で外せないのは、この声である!濃いと一言で片付けられない、Smokyで、灰汁が強くドス黒いFUNKYな歌声。現在のシーンではOnly Oneな存在で、SOUL好きにはどこか70年代のSOUL、FUNKの雰囲気を楽しませてくれるアーティストでもあります。その声のよさはそのまま、今回も最後の方では、FUNK色の強い曲が仕上がっていて、楽しませてくれます。
そして、今作品では、子供の声などを多用していたりして、全体として温かみのある作品に仕上がっています。さらに、Mary J.Bligeとやっている曲の出来が素晴らしく、こういう注目されるべきところで、いい歌を仕上げてくる全体のProduceをしているKaygeeの力が素晴らしいです!個人的には10曲目の「Long As I Live」という曲が今までにない感じで、素晴らしいと思いました。ただ、前作の「Just In Case」のようなCLUBっぽい仕上がりの軽めの曲がなかったらよかったのに、この曲が一番好きなので素晴らしい楽曲が締めているのですが、突出した曲がないのは、Dave Hollisterと同じ欠点かなと思います。とにかく前作ほど暗くなく、温かみを持ちつつFUNKで濃さがあるカッコいい1枚!絶対オススメです!
オススメ:(1),(2),(3),(4),(6),(9),(10),(13)

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