Jaheim / The Makings Of A Man

01.Voice Of R&B
02.HUSH
03.Have You Ever
04.Lonely
05.Life Of A Thug
06.Just Don’t Have A Clue
07.She Ain’t You
08.Never
09.I’ve Changed feat.Keyshia Cole
10.What You Think Of That
11.Make A Wish
12.Back Together Again

(総評)

JaheimのGetto3部作が終わって初のアルバム!これが3部作という枠がなくなったからなのか、自由さとよりソウルクラシックなスタイルを増したサウンドで、現代のソウルアーティストJaheimというスタイルを既に確立しています!すべてのアルバムがソウルクラシックといえる名盤だからけの外れがないアーティストとしても有名ですが、何よりも彼にしか出せない温かみと深みとソウル古さを持ち合わせた歌声とそれを生かしきる自身の見せ方!それが本当にすばらしすぎます。自身もプロデュースをしながら、ちゃんと古くからタッグを組んでいるKay Geeはもちろんのこと、他のプロデューサーもいかしきりながら、どの楽曲も自分の歌へと昇華していきます。ソウルをリアルタイムに感じたことない人たちであっても、ソウルとは何かをより身近に感じさせる力があるアーティストで、70年代の香りをどこからか感じさせてくれます。
どの曲も水準以上のすばらしいソウルスタイルを見せてくれていて、温かみがあるJaheimの歌声がいきているすばらしい曲たちなのです。特に3曲目「Have You Ever」での伸びやかな歌声にはもう圧巻されてしまいます。これはもうソウルクラシックといっていいほどの出来ですね!さらに、6曲目「Just Don’t Have A Clue」も圧巻です・・・決してサウンド的には、ソウルらしさみたいなのは無いにもかかわらず、彼の歌声が加わることで、電子音とピアノ楽曲が、ソウルフルに感じてくるんですから・・・すごいパワーを持った歌声ですよ!もちろんプロデューサーであるbabyfaceのピアノ美メロ感覚があってこその作品なのですが。今回はKay Gee以外にも面白いプロデューサーが参加しているのも見所で、このBabyface筆頭に新しい絡みをみせてくれていることで楽曲としての新鮮さを保ちつつ、Jaheimの確かな歌の水準を見せてくれています。
せっかく参加しているKayshia Coleの良さがちょっとできっていなかったのがもったいない気もしますが、アルバム単位でずっと古くなることなく聞き続けられるすばらしい一枚です!
オススメ:(1),(3),(4),(6),(8),(9),(12)

(曲解説)

01.Voice Of R&B

まさに、Jahiemらしい一曲目!3部作が終わっても、しっかりとJahiem節は残っていましたね!一曲目からソウル全開で聞かせてくれますよー!この独特の語りかけるような歌い方も健在で思わずうなってしまいます!

02.HUSH

この温かみのあるサウンドこそJaheimですよね!でも作っているのが、R.KELLYというのはとても意外です!心地よいスローな曲調でいながらも、ソウルフルさは少しも損なわれることなく、より70年代を思い起こすようなその力強い歌声に惚れ惚れとしますね!

03.Have You Ever

独特のソウルサウンドに、より魅力的なJaheimの伸びやかなシャウトから始まる素晴らしきソウルソング!これほど2000以降のアーティストで、ソウルを素で感じさせるアーティストもいませんね。00年以降を代表するアーティストの一人であることは間違いないでしょう!本当にサビに向かって吼えるときの力強さ、まっすぐさ、気持ちよさ!どれをとっても一級品です!曲の展開も無駄がなく、全てがサビの力強い歌声を盛り上げるかのごとく展開していきます!

04.Lonely

気持ちがいいシャウトからゆったりとしたソウルクラシックが始まります・・・本当にこういう温かみがある曲を歌わせたら右にでるものがいませんね。サウンドがシンプルでいながらも、効果的なバックのフレーズや、Jaheim自身のメロディーラインの魅力でどんどん引き込んでいき、その引き込んだところからお得意のソウルフルなシャウトで聞くものを衝天させてくれます。

05.Life Of A Thug

ストリングスを使いながらも、そのスタイルは崩れる事はないのが、Jaheimらしいです!語りかけるように歌うタイプのゆったりとした一曲ですが、その分後半のシャウトが生きてきます!シンプルだけど、いい曲ですね。

06.Just Don’t Have A Clue

イントロの電子オルガンのような音からは想像もつかない壮大で広がりをもった一曲です!サビのメロディーが伸びやかで魅力的!一度聞いたら忘れないような美しさとパワフルさをもっています!後半のフェイクを重ねていくところなんか自由で聞いていて気持ちがいい!どこまでも伸びていくような広がりのあるファルセットを交えたメロディーが素敵です!Babyfaceひさびさのいい仕事じゃないでしょうか?いいわー!

07.She Ain’t You

もう誰もが知っているイントロのフレーズからシンプルで短い曲が展開します。余計なものを排除し、そのフレーズと、Jaheimの歌一本でがっつりと聞かせてくれます。声でもっていけるアーティストだよな~と改めて感じさせてくれます。

08.Never

R.KELLYが昔使っていた曲のフレーズですね。neverというバックコーラスを打ち消すようなJaheimの強烈な歌力に圧倒されていきます。後半の転調して、ピアノをバックにがんがん歌い上げていくところは見事です!シンプルさの中に力強さを込めて歌ってくれています。ここまでシンプルなものをこれだけかっこよく歌えるシンガーも少なくなってきていると思います。

09.I’ve Changed feat.Keyshia Cole

珍しいデュエットソング!同じくソウルフルな歌い手Keyshia Coleを招いて、パワフルな歌合戦を聞かせてくれています。お互いに、しっかりと歌いこめるタイプのシンガーなので安心してその見事な歌声に聞きほれれる一曲です!この二人がそろえば絶対シャウト合戦になりますよね~その部分がいいんですが、もう少しほしかったかなー。

10.What You Think Of That

Ivan&Carvin Hagginsがつむぎだすオーソドックスなソウルスタイルのサウンド!やっぱりJaheimの魅力を引き出すのはこういうトラックですよねー。突出しているわけではないけど、やっぱりいいなと思わせます。やっぱりJaheimをよく仕事をしているIvan Barias and Carvin Hagginsならではですね~プロデューサーの力でもありますね。

11.Make A Wish

ゆったりとした雰囲気で、おおらかに歌いあげていくJaheimの歌声にうっとりとしてしまいます。シンプルな中でも、ピアノなどで、いいフレーズがたくさん入っている、なかなか聞かせる一曲です。

12.Back Together Again

今までの王道なソウルの楽曲からは少し離れて、シンプルなバックで歌っていきます。でも、Jaheimの歌声にかかれば、ソウルフルに響くんですから!すばらしい。もうJaheimというスタイルを作り上げてしまっていますね。どんどん盛り上げっていく様など短い曲なのに見事です!

(Producer)

Jaheim Hoagland:(1),(5),(11),(12)
Wesley Hogges:(1),(5),(11)
R.KELLY:(2)
Kaygee:(3),(4),(9)
Kenneth “Babyface” Edmonds:(6)
Ron “Neffu” Feemster:(6)
Fatso(Jasper Cameron):(7)
Daniel Farris:(8)
BK:(9)
Ivan “Orthodox” Barias and Carvin”Ransum” Haggins:(10)
Cliff Lighty:(12)
Darren Lighty:(12)

(Musician)

(LINK)

☆☆☆☆☆☆