Frank McComb / The Truth Vol.2 aka Motown Sessions

01.More Than Friends
02.Only In My Dreams
03.Golden Lady
04.So Lovely
05.Somebody Like You
06.Tomorrow’s Not Promised
07.Do You Remember
08.Labelled As Love
09.Intimate Times
10.Left Alone
11.Mr.Integrity
12.24/365/10
13.Satan’s Jam
14.Love Is On It’s Way

(総評)

Frank McCombの日本版のMotown時代の音源を取り上げたCDがついにリリース!Stevie Wonderの再来!とざわめきたったあの2ndアルバムの頃の味わいを甦らせたような素晴らしい作品なのです!Motown Sessionというサブタイトルが示すように、あの頃の作品のJam Session形式での録音方法、それによって生み出されるFrank McCombが本来持つグルーブ感が、ビシっと伝わってきます!まさに前半の曲などStevie Wonderかと思わせるほどの上質な時間を堪能させてく、インストなども挟む後半でFrank McCombのオリジナリティーの面白さも感じさせてくれています。そうして、アルバム全体を通して流れる極上なサウンド!これがこのアルバムを1ランク上の音楽へとしてくれています!どの曲も上質でいて、グルーブ感に溢れていて、生演奏がもつ躍動感や、緩急自在な歌いっぷりなど、なかなか最近他のスタジオアルバムでは見られないJam Session的な醍醐味をこれでもかと聞かせてくれます。これがデビュー間もない頃に、やっていたんだから、いかにこの人が実力があったかという証明になるでしょう。1stはもっていないのですが、それも欲しくなりますねー。
どの曲も平均点以上で、特に前半の2曲目「Only In My Dreams」と、3曲目「Golden Lady」は秀逸です!後半になると、全体的な雰囲気を意識した曲調って言うのが増えていくので、それほど突出した曲っていうのはないのですが、全体的にアルバム通して聞ける上質な時間を過ごさせてくれる一枚になっています!どの曲もジャムセッションのような躍動感があって非常に極上な歌を聞かせてくれていて、アレンジが素晴らしくずっと聞いていいられる一枚に仕上がっています。きっと10年20年経ってもいいねーと言える1枚だと思います!末永く聞きたい方は、いつか手に入れてみるといいですよー!
オススメ:(2),(3),(7)

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Frank McComb / The Truth Volume One

01.Shine
02.Whatca Gonna Do
03.Never Letting Go
04.Do You Remember Love
05.Fllos
06.When You Call My Name
07.Actions Speak Louder Than Words
08.Cupid’s Arrow
09.Better Off Without You
10.Intimate Time
11.Sine (Bonus Mix)

(総評)

現代的なJazz&Soul作品として、そういう嗜好を持つ方々に受けた一作目「Love Stories」からさらにJazzyな演奏に磨きをあげ、よりSOULFULに仕上げた70年代を髣髴とさせる歌いっぷりが見事なFrank McCombの2作目である。彼はBranford Marsalisのヒップホップ・ジャズ・プロジェクトによる2作品「Buckshot LeFonque」と「Evolution」でボーカル/キーボード奏者として頭角を表し、Colombiaよりアルバム「Love Stories」(’00年)でメジャー・デビュー、Chaka Kahn、Teddy Pendergrass, Phyllis Hyman, Philip Baileyら、大御所と共演しています!
 このアルバム、まさに極上ソウル・アルバムというに相応しく、2曲目からのSOULっぽいサウンドが満載です。!また彼自身はキーボード奏者であるので、1曲目から素晴らしい演奏を聞かせてくれています。このFender Rhodes PianoがSOULっぽいサウンドにJazzな雰囲気をも持たせています。まさにClassicな雰囲気!部屋で落ち着いてまったりと聞ける良曲がぎっしり詰まっています。
 何より聞いて欲しいのは、サウンドの空間全体を引き込むような躍動感!もう生で聞いたら失神ものでしょう。演奏も素晴らしいのはさることながら、ここまで古い雰囲気を出せるこのメンバーがいいです!Steve Harveyを中心に集まって、さらにキーボード奏者のFrank McComb自身が素晴らしい!この方、Fender Rhodes Pianoと、Moog (全部古い電子ピアノ、オルガンの一種です、ネットで調べたらでてきますよ!)を演奏させたら、右にでるものがいないというほどのうまさ!それでいて演奏も歌もバランスが取れていて、聞くもののツボを得たサウンドです!まさにSOULな歌を聞かせながらも楽曲の根底に流れているのはJAZZな雰囲気です。Hammondの演奏やドラムやギター、フルート全ての演奏が素晴らしいです。特にドラムは地味にすごいいい音だしていますよー!ここまで完璧でかつ表現力に溢れた楽曲ってなかなか出会えません。あまりに素晴らしいので、バックの演奏者を下に全部書いておきました!そして、このサウンドに負けない素晴らしいFrank McCombの歌声は、まさにStevie WonderやDonny Hathawayの再来と言われてもおかしくないほどSOULFUL!去年のDONNIEを引き合いに出してもいいぐらい!実際、彼らとは若干声質が違うのですが、独特のタメや、その声に籠もっているものが本物を感じさせてくれます。さらにこの一枚では、2曲目「Whatca Gonna Do」にLedisiがバックボーカルとソングライトで、7曲目「When You Call My Name」にDONNIEがソングライトで参加しています。特にDONNIEのこの曲は近来稀に見るほどのSOULの名曲!もちろんFranck McCombの演奏があってこそですが!今後この辺の本格的なCLASSIC SOUL SOUNDは見逃せないかもしれません。今後もProducerのSteve Harveyも含めこの辺が絡み合うと驚くべきSOULの復興が起こるかもしれません・・・・おぉ、SOULの復興が始まった!!!
 歌声が素晴らしいだけじゃ・・・バックが凄過ぎてもなーと、両方に若干の物足りなさを感じる人には、これほどピッタリのアルバムはありません!きっとブラック好きもJazz好きも両方を満足させてくれるそんなアルバムです!ゆっくりと部屋で聞きたい一枚ですね。こういういいアーティストはずっと出してもらいたいですねー。JAZZ界に足突っ込んでるからこそ2枚目が出せたんだろうな~。Jazz界はなんだかんだいってアーティストを大事にしてくれるから好きですね~。

 実はProducerのSteve Harvey(同名で有名なコメディアン兼司会者(The Steve Harvey Showは有名)兼ラジオパーソナリティーがいますが、違う人みたいです。こちらはこちらで、コンピで「Sign Of Things To Come」を企画しRahsaan Patterson、Dave Hollisterなど総勢13人の有名アーティストが名曲を提供しているので知ってる人もいるかも!)を知ってる人は極少数かと思われますが・・・地味にSOULとJazzの境でいい仕事をするプロデューサーなのです。そうこの名前最近・・・聞いたことあるなーと思った人は通ですね。なんと!去年素晴らしいSOULFULなALBUMを届けてくれたDONNIEの「The Colored Section」の全面プロデュースもしています、ちなみに次に紹介するImpromp2「The Definition of Love」でもProduceを手がけています。どことなくDONNIEのアルバムの雰囲気と似てるな・・・と思った人は、勘が鋭い!間違いないです!どこか明るい太陽のような温かみのあるSOULを展開してくれる彼のProductionは見事なものです!今後この方の名前を見つけたら要注意!
オススメ:(1),(2),(3),(5),特に(6)

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