K-Ci & JoJo / Emotional

01.Intro
02.This Very Moment
03.Special
04.It’s Me
05.I Don’t Want
06.Say Yes
07.Down For Life08.Goodbye
09.So Emotional
10.Love Me Carefully
11.I Don’t Mind
12.How Can I Trust You
13.How Long

(概説)

K-Ci&JoJo通算四枚目となるアルバム。Jodeciのアルバムがでるでるといって延期になっている現状に比べて、そのメンバーであるこの二人は、順調に音楽活動を続けているようです。このアルバムは、本当に彼らの安定感をまざまざと見せ付けられたなと思います。決して派手で、際立った曲があるわけじゃないのですが、彼らの滾るようなシャウトと、力強い歌いっぷり。どれをとっても、”歌力”を感じさせずにはいられません。彼らの熱さがバシバシ伝わってくる曲が多いです。ただ、今作は、いまいちメロディーにPUSHがある曲が少ない、前作の「Oh Yeah!」や「Crazy」のような、メロディーも楽曲も文句の付け所がないっていうのが、少ないんですよね・・・どれもオススメの良曲で、手堅いんですが・・・メロディーがいいって感じた曲はないんですよね!でも、彼らの色というか、Styleというのは、すでに確立できていて、他のR&Bデュオや、グループとは、一線をかすボーカルスタイルで、一瞬ダサいかなと思うサビだったりするのもあるんですが、彼らの圧倒的なシャウトを前にしてしまうと、それでも十分なカッコよさがあるんですよね。彼らはボーカルの熱さだけでも、十分に歌を聞かせれますよ。それほどの独自のスタイルを持っているR&Bデュオです。そして、やはり彼らの作る曲は、ボーカルスタイルやコーラスや掛け合いはいいのですが、メロディーと楽曲の音など、今作品は、楽曲のふり幅が少なく、似たり寄ったりの曲が多く感じられます。・・・でも、そういうシンプルな楽曲だからこそ聞けば聞くほど、彼らの歌声に引き込まれていってしまうアルバムです。まあ、R&Bが好きなら、絶対聞いておくべき1枚!やはりこいつらはすごいです!
ふと、思ったのですが、最近・・・洋楽もリリースペースが速くなり始めていますよね・・・このままどこに進んでいくんだろう~。個人的には、従来のUSらしいスローなペースの曲作りが好きですねー。やっぱ急いで作ったものって、クオリティーが落ちるから。無駄曲が多ければ多いほどいい曲もたくさん出る。でも、彼らは、400曲ぐらい作ったらしいですが、このアルバムのために・・・(多すぎ)
オススメ:(4),(5),(6),(7),(9),(10),(11)

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Petey Pablo / Petey Pablo

(概説)

JOEの最新作でのシングル曲「Let’s Stay Home Tonight」のREMIXでその名が出てきているので、知っている方も多いかもしれない。あのTimbalandを虜にした人物で、このデビュー作から、Timbalandの全面協力のもと作り上げられている。もちろん、自分で曲もバリバリつくる実力派である。
彼のRapは、非常に硬質であり、カッコいいダミ声でガンガンに押してくるタイプである。このカッコよさにやられてしまった・・・ディープなサウンドの上で跳ねまくる彼の声と、いい感じでのループが心地よい。それでいて、どの曲でもそうだが、サビのメロディーの覚えやすさは、特筆に価する。非常に聞きやすい一枚となっており、いままでHIPHOPを聴いたことがなかった人にも薦めることができると思う。前半は、固いサウンドで、ガンガン押してきます、ホント元気もらえること間違いないです!Party Tuneとしても使えます。後半は、SOULっぽいサウンドでまったりと楽しませてくれます。こちらは、逆に何度も聴いてみたくなるような味のある曲がおおいですねー。2001年のHIPHOPのアルバムとしても、2001年デビューHIPHOPアーティストとしても完成度の高い一枚!一度は聴いておけ!

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SOUL’d OUT / ウェカピポ

(概説)

また、新たなHIPHOP STYLEを持ったアーティストが現われました!SONYのオーディションを勝ち抜いたHIPHOPグループ。今井大介さんのライブで一度インディーズの頃に見ていますが、そのときは、2MCの二人だけで、あと一人、DJ(というか、サウンドクリエーター?)が一人いる、2MC+1DJユニット。そんな彼らのデビューシングルは、なんとも強烈なインパクトを持った勢いのある一曲です!さらに、MCも今までのHIPHOPアーティストにはない、独特の高速フローが面白い!音に声を乗せるのがこれほどうまい人たちもなかなかいません。こういうオリジナリティーはある程度スタイルが固まり始めてきているJ-HIPHOPの中では、重要です!それにしても、メチャメチャRapが早い!これは、英語と日本との発音的な違いがあまりないのもFlowが滑らかで早く聞こえる要因でしょう。
 そして、個々人としては、不思議な魅力のある思わず聞き耳立ててしまうDiggy-MO’のちょっと変わったモッタリとした声がこのグループの特徴でしょう。それと、Bro.Hiと切れ味のあるRapとの絡みがいいんです。そして、この作品では、あまり披露していませんが、Bro.HiのHuman Beat Boxは、メチャメチャうまいです!今度はそれも、十二分に披露して欲しいところです。さらに、TrackmasterことShinnosukeの作るトラックは、どこかPOP感もある、HIPHOP一色になってないところが、聞きやすい!楽曲にもインパクトがある、今度が楽しみなアーティストです!期待度大!何より新人らしい勢いがあるのが、いいですね!
そして、REMIXを1曲含む5曲入りと、お得な一枚です!1曲目と4曲目はオススメ

曲紹介

1曲目『ウェカピポ』

聞いてるだけで楽しい気分にさせてくれます。ピアノとDiggy-MO’の声の絡みがなんともスムーズなところから、パンチ力のあるHOOKでの爆発!これで、一気に引き込まれて、あとは、流されるだけです。そして、Diggy-MO’とBro.Hiが交互に出てくるVerseもカッコよさにドキドキさせられるのですが、BRIDGEでの変わったメロディーラインもこれもインパクトがあって、忘れられません。そして、HOOKでの爆発力は凄まじいです。リリックもこれからやってやるぜ!っていうのが、伝わってきて熱くなります。文句なしにこいつらの代表曲でしょ!

2曲目『Diggy Diggy Diggy』

Jazzyなトラック(特にピアノ!)がカッコいい一曲!ShinnosukeのArrange力が光ります!ここでも、Diggy-MO’の面白いFLOWが耳を引きます。リリックも、今までにないような、不思議な雰囲気を表しています。

3曲目『HUNTER』

CLUBのやってやられてをそのまま書いたようなREALな一曲!Diggy-MO’の「あさっての会話」ってところのリリックがなんかREALでいいんですわー。ここでは、Bro HiのRapがCOOLでカッコいいです。ちょっとモッタリしたDiggy-MO’のRapが作り出す雰囲気を、Bro Hiの勢いのある声がいい意味で突き壊してくれます。

4曲目『S.O Magic』

高速Rapが存分に堪能できる一曲!Diggy-MO’の独特のFLOWは、カッコいいです!後半のピアノ(なんと、Diggy-MO’が引いてます!)も即興的な感じで、この曲地味に好きな一曲です。この曲では、Bro HiのHuman Beat Boxも堪能できますよ。スピード感がある、カッコいい一曲です。

5曲目『ウェカピポ~Tiny Voice Production Remix』

今井了介氏によるREMIXで、少しMoodyな雰囲気をうまく出しています。ちょうどいいウェットな感じがして、落ち着いて彼らのRapを聞くことができます。

Charlie Wilson / BRIDGING THE GAP

01.Absolutely
02.Another Man featuring Case
03.Without You
04.Would You Mind
05.Big Pimpin’ featuring Snoop & Nate Dogg
06.Can I Take You Home
07.For Your Love featuring Marc Nelso
08.Now Ya Sayin’ Bye
09.Him Or Me
10.Sweet Love featuring Marc Nelson
11.Come Back My Way
12.A Wonderful One featuring Angie Stone
13.Charlie’s Angel
14.Absolutely (REMIX)

(概説)

『Without You』この曲に限りますよ!めちゃめちゃカッコいい!このアルバム自体は2000年発売で古いのですが、この名曲は色あせない。もう、ベテラン中のベテラン!Charlie Wilsonのソロデビューの最新作です。うん?聞いた事ある名前だなと思うかもしれません。そう、あのCaseの隠れた名曲『No Regrets』で、Caseと絶妙の掛け合いをしている人物こそこのCharlie Wilsonなのです。彼は、ファンクバンド”ギャップバンド”のリードヴォーカルとして、70年代に活躍しており、92年ソロデビューしているという、ベテラン。決してこのアルバム古いなどと感じることはないのです!
むしろ今でも十分に通用するほどの新し目の音の中、臆することなく吼えまくるCharlie Wilsonは、カッコいいです。ベテランだとかそういうのは抜きで、十分に熱く胸に迫ってくる、男気溢れるアルバムです。
Funkyな歌声で、ゴリゴリと押してくるその姿には、感動すら覚えます!男気溢れるアルバムに仕上がっていると思います。温度を直に感じることができるボーカルを聞いてみてはどうですか?
オススメ:(1),(3),(6),(7),(8),(10),(12),(13)

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3rd Storee / get with me

01.Get With Me
02.Clap Your Hands
03.Now I Can Breathe
04.Superstar
05.I’m Sorry
06.All Aboard
07.Type Of Mood
08.What Would It Be Like
09.You Don’t Want Me To
10.Don’t Lose Hop
11.How Can This Be
12.Get With Me feat.Budden

(総評)

なかなか素晴らしいコーラスをする5人組(GAVIN RHONE , J’SON THOMAS , BARRY “JAY-R” REED , DANTE “D-SMOOVE” CLARK , KEVONTAY JACKSON)グループです。サウンドトラック「RUSH HOUR 2」に「I’m Sorry」(本作にも収録)という曲で参加していたので、知っている人は知ってるかな?なんといっても、「03.Now I Can Breathe」の重圧なコーラスワークが印象的です。最近の男性コーラスグループ不振の中なかなかの存在感を放つヤツラの登場です。彼らは、N’SYNCなどのPOPSのアーティストのライブの前座をしていたことからわかるとおり、若干POPよりの音触りなのですが、そこは、Def Jamが一押しするアーティストだけあって、しっかりとコーラスがR&Bしています(後半、若干白人コーラスグループの影響が見られますが・・・キレイすぎな、コーラスが垣間見れる)。非常にタイトなVocalもいれば甘めの声もいてコーラスのバランス的に楽しめます。UPに粒ぞろいな曲もあるので、そちらに目がいきがちですが、地味にバラードでのコーラスワークが見ものです。R&Bコーラスグループで、若干若めの声が好きな人にはたまらないでしょう。でも、今後活動を続けて言ってくれるとますますいい声になっていくんだろうなー。まだ、これからというグループですが、今後の成長も期待できます。前半は特にオススメ・・・後半は、ちょっと駄作が続きます。
オススメ:(2),(3),(5)

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