Jermaine Dupri / Instructions

(総評)

今現在世界一有名なプロデューサーであろう、Jermaine Dupriの自信の2ndアルバム。アルバム全体としてまとまりがあり、そこらへんのHIPHOPアルバムよりも完成度は高いです。やはりプロデューサーという仕事のせいか、自信をプロデュースしましたという感じが抜けません。でも、ものすごい数のFeaturingアーティストが物語るように、オムニバスHIPHOPアルバムとして聴けば、かんなり満足できる出来です。あまり、RAPに期待しないで下さい、彼は、プロデューサーです、その音作りや、人の使い方を中心にレビューしていきます。そのFeaturingアーティストは、Ludacris, UGK, Pimpin’Ken , Manuel Seal, Wanda Sykes ,Usher , Boo&Gtti , R.O.C. , Jadakiss , Freeway , Nate Dogg , Bilal , Manish Man , Tigah , Skeeter Rock , Trey Lorenz , Katrina , Clipse , Jagged Edge , Kurupt , Too Short , Field Mob , Backbone , Eddie Cain , Da Brad , Kandi , Xscapeなど・・・の有名、無名あわせればキリがありません。Interludeが多いので、曲だけ聴きたいのに-という人にはちょっと不満かもしれませんね。でも、人の使い方が見事で、その人の新たな一面を発見できる部分が多いです、さすが、プロデューサーといったところでしょうか。
全体的にUPモノが多くパーティソングとして使えるのが多いのじゃないでしょうか?
2曲目「Welcome To Atlanta feat.Ludacris」から飛ばし気味に楽しげな曲が並びます。3曲目「Money, Hoes, & Power」でも、その軽快さを持続させます。 5曲目「Get Some」ではあのUsherをFeaturしていますが、かなりUsherの出番は押さえ気味です。ま、でも彼をこういう風に使えるのは、このJDぐらいでしょうね。ちょっとチープで軽い感じの曲。
7曲目「Hate Blood」では、Jadakissがいい感じにカッコよく仕上げています。彼はこういう固くカッコいい感じのHIPHOPでは、抜群の冴えを見せますね。今風のHIPHOPな仕上がり。音のカッコよさはさすがプロデューサーさすがです・・・
8曲目「Ballin’ Out Of Control」で、Nate DoggをFeaturingして、いい感じにまったりした曲を展開しています。やはり、この人はこの曲でという人使いの良さとその人の良さを引き出す術は、すごいですね。Nate Doggの声はこの曲にあってます。
9曲目は「Supafly」では、今年でた最強の新人BilalをFeaturing!でも、なにか、Bilalの新しい面を見た気がします。これが多分始めての共演。でも、やはり、Bilalの声はいいですね。
11曲目「Rules Of The Games」は、・・・JDは、「アハ、アハ」っていうのをよく言うんですが、最近USではやったFabolusに似ていますね。RAPとか合の手の入れ方とか。後ろで鳴るフルートの音色がいい感じな曲。
13曲目「Whatever」でも、Nate Doggを始め6組の人物と組んでます。Katrinaと、Trey Lorenzという女性の二人の歌い方がSOULFULで、ゾクゾクときます。いい!男性人もとんでるし、1番いいですね!この曲はいいです!
14曲目「Let’s Talk About It」では、どこかNeptunesを意識した音作りを感じることが出来ます。このボトムの太いドラム音はNeptunesの専売特許となりつつあるのが、すごいなーと感じてしまいます。
さらに15曲目「Yours&Mine」では、あのJagged EdgeをFeaturing!これが、Jaggedとの相性がいい歌なんですね。ただ、ちょっとRAP部分が長すぎるので、Jaggedファンには絶対物足りない出来だろうなとは思いますが、サビでのJaggedの歌の立ち具合は素晴らしいですよ。
18曲目「You Bring The Freak Out Of Me」では、1stが不振に終わったKandiが歌っています。だが、彼女HIPHOP的な音にこそ声が合うんですね、これは新たな発見。この路線で行くとかなり売れるかもしれませんね。20曲目では「Rock With Me」では、XscapeをFeat.していますが、XscapeとKandiかー。なぜ別々に・・・まーその辺は置いておいて。こっちの方が18曲目よりいいですね。歌とRAPの混ざり具合がいいですね。☆☆☆

PALM DRIVE / Party Tune

(概説)

AKIRA率いるPALM DRIVEのデビューシングル!メンバーは、F.O.H、AMON、Tyler、HACと実力派のアーティストばかり!そして、このメンツを集めてやったのは、本当に楽しげなパーティーチューン!この遊び心がたまらない!マジメにカッコよい感じに仕上げるんじゃないところが、AKIRAのProducerとしての素晴らしさを示しています。AKIRAの声もすごいカッコいいんです。みんなもこれを聴いて気持ちよくノリノリに盛り上がろうぜー!ショボイのは、嫌いだぞ!この遊び心満点なCDは、ひさびさに音楽を楽しもうよっていう気持ちが思い出せて嬉しい。バラードだけがR&Bじゃないんだぞ!って感じで嬉しいな。

曲紹介

01.PARTY TUNE

「NAUGHTY&NAUGHTY」というサビのフレーズが印象的です。そして、AKIRA,ARATA,HIRO、YUTAKA,TYLERと目まぐるしく展開していくボーカルが、楽しい感じをさらに盛り上げます。CLUBで弾けようぜ!って感じの歌詞も、いい感じに曲にはまってます。AMONのRapとHACのRAPもいい味出しています。でも実は、Tylerの歌がいい意味でアクセントになってるんだなーと感じます。男性陣だけでは、ここまで楽しげな感じには出来なかったでしょうね。AKIRAのProducerとしての手腕には脱帽です。

02.The big lucky star~大福星~

・・・このタイトルは?って感じですが、マッタリとして曲です。R&Bって感じの曲ではないですが、この7人でパフォーマンスすると結構味がある一曲になりますねー。でも、あまり曲調としては、もっとSOULFULに歌える人が歌ったほうが面白いと思うなー。

03.PARTY TUNE (AKIRA’s Driving Home Remix)

2曲目のマッタリ具合を1曲目に持ってきましたという感じですが、1曲目がこれからCLUBに乗り込むぞー!って感じなのに対して、こっちは、CLUBで遊んだ後にあー今日も楽しかったなーって感じてるような曲に変わってます。AKIRAのバラードの曲調はマッタリできるので、気持ちいいんですよ。

https://music.apple.com/jp/album/party-tune-ep/1444842576

Skoop On Somebody / a tomorrowsong

(概説)

2002年最初のシングルは、前作「Sha La La」の路線を周到した暖かい感じの曲。春らしい旬を抑えた曲である。ただ、今作の詞は情景描写がいまいちだなと思う。曲を聴いてそのシチュエーションを想像しづらい。それよりも2曲目3曲目というカップリングの曲の方の出来が秀逸である。とくに2曲目のような曲の作り方は今後も続けて欲しい。ただ、これで次にどんな曲を出すのか全然予想がつかなくなってしまったことが、嬉しい。是非僕らの期待を大きく裏切って欲しいものである。

曲紹介

01.a tomorrowsong

作詞に松尾KC潔、作曲にFace 2 fAKEを迎えた作品。本当に作品という感覚が強く、身になっていないなというのが、正直な感想。もう少しSOUL臭く歌ってもよかったのでは?それに、今の僕にはあまりシックリくる内容の歌詞ではないのかもしれない。いまいち。

02.over there feat.JiN

作詞:小林夏海 Rhyme:JIN 作曲、編曲:S.O.S
guitar:GATS rap & beat box:JIN turntable: DJ BASS mixed by 川本 ゴン太
という素晴らしい面々で作られている。シンプルなサウンドで余裕をもって歌うTAKEさんの声もいい感じであるし、JINの合いの手的な息遣いや、フェイクがいい!Rapも、「TAKE、KO-HEY,KO-ICHIRO」なんて聞こえて、面白い。「だけどホントはよく分かってる もう君がいなけりゃダメだって事を」と歌うTAKEはすごい説得力もあり共感できる。結局男なんてそんなもんである。歌詞もこっちの方がわかりやすくて好きだ。

03.翼をください feat. Aloha All Stars

SAKURA、斎藤誠、石原千宝美、平松八千代を加えたバージョン。特に最初のSAKURAとTAKEの絡みが最高である。そして、この曲が一番TAKEさんの声が冴えている。ひさびさに、心が震える感覚を味わった。女性と絡むとTAKEさんの歌声に凄みが出てくる。

F.O.H / Life Story / Who’s that?~3Men鏡

(概説)

F.O.Hの一年ぶりのシングル!『Life Story』と『Who’s that?~3Men鏡』の両A面シングル!去年の夏は、『さよならが言えなくて』でちょっと切ない夏の終わりを演出してくれた彼らですが、今年の夏は、爽やかな夏にこれから向かう直前の雰囲気をうまく出したシングルにしあがっています。何より、3人の成長が感じられる。歌声はもちろん、そのリリックがいい!3人の等身大の目線から書かれたリリックは、今までのどの楽曲よりも、身近に感じることができる。”Life Story”その言葉の深い意味をこのリリックを見れば、彼らの言葉でわかりやすく表現してくれている。『Who’s that』では、珍しくサグなリリックを披露していて、韻の踏み方がスムーズなのが、やっぱり、彼らのよさでもあるんだなーと改めて感じさせられます。ただ、歌うだけのアーティストならいるけど、こうやって韻をちゃんと踏んでくるR&Bアーティストって少ないんですよね!
レベルアップしたF.O.Hを感じられる1枚!オススメです!

曲紹介

01.Life Story

最初のイントロが爽やかな一曲で、そのリリックが素晴らしいです。「やっぱすべてが期待通りじゃないけど 明日の事思うより 今をいきるのみ」という歌詞ががんばろう!という気持ちにしてくれる応援ソングです!3人それぞれに色があるリリックをかけるようになってるし、SOFFetのYoYoのトラックもすごいシンプルで爽やかさを増しています。YUTAKAのRapも結構さまになっていて、かなり練習をつんだんだなーっていうのが良くわかります。これをライブで披露してくれるのを期待しています。個人的にはYUTAKAの「不安なんてあげりゃ ハンパねぇきりなくあんだぜって俺の心と会話」っていうLyricが、すんごい共感できるなー。

02.Who’s that?~3Men鏡

Trackをあの大御所DJ YUTAKAに頼んだ一曲。ボトムがしっかりした曲で、かなり楽曲がカッコいい曲です。ディスってるリリックって、なかなか難しいと思うんだけど、うまいこと取り入れることができているのが、魅力的です。かなりUPテンポでノリがいい曲です!J-lo好きなのかねー。

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KICK THE CAN CREW and Crazy-A / ダウン・バイ・ロー

(概説)

KICK THE CAN CREWの名曲でもあり、Crazy-A主催するB-BOY PARKのテーマソングでもあるDown By Lawが、トラックも新たに帰ってきたぜ!なんとあのNYのPartyでも披露してきたというすごい一曲です。いまさら、ってな感じですが、B-BOY PARKのテーマ曲として、相応しい!カッコいいチューンです。
そして、なによりも、DJの力、トラックメイカーの力を感じることができます!そうREMIXが5つ入っているのだが、どのトラックも特徴があり、トラックメイカーの腕でここまでかわるんだと感じれる。そして、トラックメイカーを目指すなら、このCD買っておいたほうがいいぜ!

曲紹介

01.ダウン・バイ・ロー

少しテンポをゆっくり目にして、新たにリリックも書き直していて、なかなか楽しませてくれる!低い音だが、体の底から盛り上げてくれるような感じである。

02~07.DOWN BY LAW Original~REMIX

2曲目がオリジナル!やっぱ、これが一番耳触りがいいなー。やっぱ、これでしょ!みんな若干声が若いのもいい!
3曲目は、DJ BEATによるREMIXは、いかにもDJ BEATという堅いリズム音が響く作品。かなり好きな感じである。ミドルUPで、聞きやすい感じに仕上げています。
4曲目は、G.M KAZによるREMIXは、なんか珍しい~感じに作られた、UPBEATをうまく使った作品。なかなかおもしろくて、好きである。最近この人なかなかいい仕事をしているなーと思います。
5曲目は、ROCK-TeeによるREMIXは、一番スローテンポな一曲!ROCK-TeeらしいScratch満載の一曲である。Doopな雰囲気が満載な感じ・・・でも、ちょっとScratchしすぎだとおもう。
6曲目は、DJ TATSUTAによるREMIXは、楽しげな疾走感溢れる一曲!一番REMIXの中では輝いています。この曲の楽しさと、カッコよさをうまく引き出していると思います。リズムの刻み方もいい感じだし、Down By Lawっというフレーズをたくさん使っているのも、癖になるカッコよさを引き出している。
7曲目は、BEAT KNUCKLESによるREMIXでは、低音バンバンのこれまた、カッコいいんだなー。この渋い感じのトラックに乗るとまた、カッコいいです。ホントいいなー。これをよく聞いています。
6,7曲目は必見である!

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