ミニ塾 feat.塾長 / スモールワールド

(概説)

KICK THE CAN CREWのLITTLE、トリカブトのSMALLEST、ホームメイド家族のMICROという、全員160cm以下という小さなMCを集めた男塾・塾長シーモネーターのUNIT!これだけで、おもしろいが、曲の方はもっとおもしろい!以下にもシーモネーターっぽい感じの明るいTrackの中で、4人の全然種類が違うMCが作り出す空気は、あくまでハイテンションである。特にSMALLESTの力強い声と、MICROのフローもいいし、LITTLEの見事な韻のふみかたや、塾長のおもしろいリリックもいいし、HOOKも、楽しい!やっぱ、リリックが全員おもしろい!
「でかい彼氏は首が疲れるさ」っていうのが、なんか好きである。そんなもんなのかなーとついつい考えてしまう(俺は背が大きいほうなので)。
1曲目と2曲目はほとんど変わりません。2曲目がSmooth Mixですが、ほんとに最後の方がいい感じに普段の雰囲気が収録されていて、楽しい気分にさせてくれる。

Bubba Sparxxx / Dark Days Bright Nights

(総評)

あのTimbalandがプロデュースをしているらしいProject、Bubba Sparxxxの1stアルバム。
It’s Cool!かなりキャッチーな楽曲が並ぶ内容です。いい感じに遊び心が入ってて楽しい。
まずは、快作『Ugly』!(2曲目)このティンバランド特有のチンチラした音の中、爆発するBubbaの声!そして、この疾走感!もう、楽しすぎる・・・「Hey!Hey!」と一緒に叫んじゃいそうです。しかも最後にMISSYの「Get Ur Freak On」がきますからね。これは、すごい。確かにTimbalandの今年一番の快作ではあるんですが・・・。でもBubbaとTimbalandが上手い具合に絡み合って、もうこれ以上ない曲に仕上がっています。売れるかどうかは知らないが、今年の名曲の一つだ。一言で言うと、変態音楽である。こんな曲が作れるのは、後にも先にもTimbalandぐらいなモノである。
で、良くあるパターンだが、ものすごい1曲があると、残りの曲は影が薄れるものだが、それはちょっとぬぐえないが、そこらへんのHIPHOPアルバムよりは、断然面白い!Timbalandが素晴らしくどの曲も水準以上の出来になっている。このティンバランドと、Shannon”Fat Shan” Houchins、Organized Noiseなどが製作に主にたづさわっているが、やはり、TimbalandとBubaが絡むと異常な曲が出来上がるのである。変態的というか、カッコいいだけじゃない、どこかオドロオドロしくて、それでいて、どこかクセになるような、怪しい魅力を放った曲たちである。さらに、Organized Noiseとの2曲は、オドロオドロしさに、さらに、Coolなサウンドとドープなドラム音が絡み、そうとう怪しくアルバムに黒い輝きを放たせている。このなんとも不思議な世界はヤバイ・・・クセになるとやばいです。確かに今年1番変わった作品であろう。ただ、後半に前半ぐらいの冴えが欲しかった。スピード感が急になくなるので、HIPHOPとしては、普通。でも、前半はやばすぎる

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Carl Thomas / Emotional

01.Intro
02.Emothional
03.I Wish
04.Anything
05.My Valentine
06.Give You All My Love
07.Cadillac Rap
08.Woke Up In The Morning
09.Come To Me
10.Cold ,Cold World
11.Trouble Won’t Last
12.You Ain’t Right
13.Lady Lay Your Body
14.Supastar
15.Summer Rain
16.Hey Now
17.Special Lady

(概要)

去年でた最高のバラードアルバム!本当にすばらしいアルバムです。そして、なんと言っても彼の声はいいですねー、ちょっとアンニュイな感じが堪りません。彼の今年の客演の多さをみれば、わかる通り、BadBoyレーベルを背負って立つ力を持ってます。
そして、このアルバムも彼の趣味?が思いっきりでてる一枚。でも、その趣味のいいこと、いいこと。そして、彼の声の良さは、このアルバムを聞けばわかりますが、それ以外にも、去年デビューにも関わらず、すでに、数多くの客演をしていたり、サントラに起用されたりしている時点でおわかりになるかと思います。本当に素晴らしい声とフローを持った人です。なんか、声よりも雰囲気や唄いまわしがとても、バラード向きな人です。とにかく聴いてみてください。良さはすぐにわかるでしょう。唄い方としては、サム・クックをちょっと軽くした感じで、思いっきりSOUL!してます。
どの曲も最高と言う事!すごすぎるんです。去年まで大不振だったBadBoysレーベルを助け上げた実力は本物である。今年に入っても彼の勢いは止まるところを知らず、さまざまなアーティストのFeaturingとして、顔を出しています。これほど、切ないバラードを揃えられれば、相当なものだと思う。ボーイズグループが得意な明るめの盛り上がるようなバラードはないですが、バラードの真髄を集めたような傑作アルバムです。唄い方が本当にすばらしい!
とりあえず、彼の名前を見つけたら、聴くことをオススメする。
さまざまなプロデューサー陣の仕事の良さと、Carl Thomasの唄い方が融合して、この素晴らしい一枚が出来ているのである。
特に、Mario Winansとマイク・シティーの仕事は見事である。今後も、この濃密なバラードの世界を堪能できるのであれば、惜しくはないであろう・・・
オススメ:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(9),(10),(12),(13),(16),(17)

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Michael Jackson / Invincible

(総評)

気に入りました!アメリカとかで評価が低かったりしたそうですが、関係ない!かなりUPモノの出来はすばらしい!
その代表が、シングル『You rock my world』!このダンサブルな曲調に、マイケルのFunkyな声と、息づかいが絡むと、たまりません!本当に踊りだしたくなる一曲です!彼にとっては、どれもこれも追い風となるような要素は少なかったはずなんですが、しっかりシーンに返り咲きました。
ひたすら、6曲目の『You Rock My World』ばっかり聴いています。最初のクリスタッカーのちょっと甲高い声も曲を盛り上げるのに一役買っていて、これ以上ないUPものの出来ですね!
PVも、見ていると踊り出したくなるぐらい楽しくて。ダンスが古いとかそういうの関係なく、マイケルが作り出すリズムがとてつもなくダンサブルで踊り出したくなるんです。素敵すぎです。今年の名曲の一つでしょうね。この滲み出るリズム。これほどのUPモノは、今年の中でも一二を争う出来でしょうね。完成度高し!この曲のためだけにでも買ってもよし!1曲目から、そのダンサブルな感じは全開で、「Unbreakable」「Heatbreaker」「Invincible」の最初の3曲続きのUPモノは本当にノリが良くて、最高です!Rodney Jerkins非常にいい仕事しています。
1曲目はマイケル節全開で、たまりません。息遣い一つ一つに体が動いてしまいます。「アー」とか「ドーン」とかいうフレーズを一緒に叫びたくなってしまいます。なんか、一緒に言うと気持いいんです。今は亡きノトーリアスBIGの声が入っているのも注目です。
2曲目は、軽快なリズムで始まる曲。ファンキーなマイケルの声が駆けずり回ります。聴いてるだけで、ゾクゾクきますねー。終わり方がいかにもマイケルらしいです。
3曲目は押さえ気味なUPモノ。リズムを淡々と進むなか、Funkyなマイケルの声が切り裂いていくのは小気味良い。そして、やはりロドニーの傑作は6である・・・もう、何もいうまい、PVもすごけりゃ、歌も凄いのである。
他の11曲目「Privacy」16曲目「Threatened」も、マイケルの声のファンキーさを十分に堪能できる良曲となっている。残念ながら、Teddy Rileyの手がける5、9、12、15曲は、いまいちなのも存在する。Teddyの力が落ちてきているのだろうか・・・
5曲目「Heaven Can Wait」は、バラードであるが、どこかフォーキーなにおいがする曲で、もう少しマイケルの声を引き立ててもよかったのでないだろうか?
9曲目「2000 Watts」もかなりきかせるUPモノである。でも、マイケルぽくは、無いかなと思うが、楽曲としての出来は素晴らしい。新たな一面を開拓させるのには、成功しています。さらに、12曲目「Don’t Walk Away」もテディー作のバラードでマイケルはそれなりに歌いこなしています・・・15曲目「Whatever Happens」の最初のコンドルは飛んでいくみたいな出だしは置いておいて、地味なカッコいいよさがあって好きな曲である。テディーの楽曲としては一番マイケルにあっていて、いい出来です。10曲目は「You Are My Life」Babyface作、13曲目は「Cry」はR.KELLYと有名プロデューサー勢ぞろいでMichaelを盛り上げています。そんな中アでも、ロドニー仕事はマイケルを引き立てており、最高である!
最後に14曲目は自身の作品であり「The Lost Children」は、子供の声が入っていて、なんか、平和を愛するマイケルらしいなと思いましたね。この曲を作れるマイケルの楽曲製作能力もまだまだ捨てたものではない。これだけの歌を歌えて、楽曲がつくれるのは、素晴らしい才能である。数少ないバラードは、いかにもマイケルらしい往年のバラードに近いものがあって、特にいいのは、4曲目や、8曲目!
とくに、8曲目は、マイケルらしい作品に仕上がっています。マイケルのアルバムは、プロデューサーの手腕によりどの方向性へも転んでいく。そういう意味で、先見の銘がある人である。次回はぜひネプチューンにお仕事を。
☆☆☆☆

KICK THE CAN CREW / sayonara sayonra

(概説)

キックザカンクルーのちゃんとした新曲としてのシングルでは、ひさびさな一枚。KICKの魅力が詰まった、またまたおいしい一枚になっている。何よりカッコいいトラックが散りばめられており、『sayonara sayonara』の電子ピアノの音が曲にピーンと張った緊張感を持たせているので、カッコよく感じる。
そしてなにより、カップリングがすげーいい!いままで、KREVAにあった曲、LITTLEにあった曲とか、KICKらしい曲というのはあったのだが、MCUらしい曲というのは、なかなか少なかったんだけど、このカップリングの『BED』はすごいMCUそのままな感じのLyricがとても、やらしいけど気持ちよく耳に入ってきます。ユートピアとかそういうちょっと何気ない想いとか気持ちを代弁してくれている曲に近いスタンスの曲で、リリックもとても心に入ってくる名曲。
シングル曲とカップリング曲どちらも対照的で楽しめる素晴らしいシングルです。たぶん、古いファンにはカップリングが好かれるだろうし、さらに、CLUBでも十分ウケルだろうシングル曲のトラックもすばらしい。マルシェやクリスマス・イブRapでKICKを知った人には新たな衝撃を与えることだろう。
このペースでこのクオリティーを出しつづけられるKICKは、本当に凄すぎ!

曲紹介

01.sayonara sayonara

まずそのトラックがいい。電子ピアノの音が効果的に空気を締めつける。そこからLITTLEのMCへの流れはマジで、今までで一番カッコいい!リリックでは、チャンスを逃すなと語りかける3人の気持ちがぶつかってくる。あきらめかける自分の嫌なところに、臆することなく、次へと動き出そう!そう語りかける3人の強い意志が心に残る!

02.bed

リリックはすごい!MCUのなんか本人そのままなリリックが素敵である。これだけ、現実味が帯びたリリックはそうそうかけないでしょ。そして、それをうまくつなげるKREVAのLyric。MCUのリリックが全てを表しそうなのに、それをうまく利用して自分の世界観を繰り広げるKREVAの冴え!そして、LITTLEのリリックも最高!Isleyと会いづれいをかけるなんて!しまいにBetween The Sheetとか、woo…babyとかね~、SOULに関連したリリックが山のように出てきて思わず、僕はニヤニヤしてしまいます。LITTLEやっぱ、Bed=エロ=SOUL&R&Bですよね~。かなり好きですよ!それでいてサビもカッコいい!シングル曲よりも断然カッコいいです、名曲だ!

03.KICK オフ (DJ TATSUTA remix)

アルバム「VITALIZER」収録の同曲のカセットビジョンのDJ TATSUTAによるREMIX。この曲の持つ明るさ楽しさをうまく表現しているコミカルなバックトラックが面白い。KICK本来のLyricの楽しさを堪能できる一曲

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