Musiq / Soulstar

01.Soulstar Feat. Dj Aktive & Carol Riddick
02.Youloveme
03.Womanopoly
04.Forthenight Feat. Aaries
05.Infatueighties
06.Whoknows
07.Babymother
08.Missyou0
9.Momentinlife Feat. Kindred The Family Soul & Cee-Lo
10.Thereason
11.Dontstop Feat. Bilal / Her
12.Whereareyougoing
13.Romancipation
14.Interlude
15.Givemorelove / Leavemessage

(総評)

Musiq通算3枚目となるアルバムは、前作のSOULっぽさを引継ぎしつつも、さらに明るさをました力作に仕上がっています。Musiqといえば彼独特の味のある歌唱法を思い浮かべる方も多いでしょうが、その歌い方をさらに深く突き詰めたような雰囲気が今作にはありますね。タイトルも「SOULSTAR」とかなり思い切ったタイトルをつけているのですが、それに嘘偽りなしのSOUL臭い~フィリーサウンドをさらに深化させたアルバムに仕上がっていると思います。前作よりも色鮮やかな楽曲がそろい前作の無骨なSOUL感もすきなのですが、このアルバムで魅せる色鮮やかなSOULの味わいも中々です。StevieのようなさわやかでいてFUNKYな楽曲の多く、気持ちが良くカッコいい曲がてんこ盛りです!もちろん味がある妖しげなFUNK SOUNDも満載で、ホント聞き飽きない内容じゃないかなと思います。

して、今作では、GUESTがすごいです!あの怪人Cee-Loを初めとして、フィリー系から、Bilal!Kindred The Family Soulさらに、Aaries、Carol Riddickなどを招いています。特に、Aariesを招いた一曲「Forthenight」のSEXYな雰囲気とSOULな匂いの融合は見事ですね~。前作の名曲「Hlafcrazy」がいい感じに昇華された雰囲気の一曲です。さらに、Bilalとの共演なんて、誰が考えたでしょう。これがまた見事で、聞き応えがある一枚に仕上がっています。そして、Cee-loとKindredはやっぱり強烈でした!一番強烈な曲が出来上がっています。フィリーサウンドをさらに進化させたSOULな匂いがプンプンするアルバムに仕上がっていますよ!彼お得意の英語の表記の独特な省略形は今作品でも用いられていて、結構英語が面白かったりするのです。余裕があったら、約してみるのも面白いですよ。さらにジャケ写もあぐらかいてたり、面白いジャケが多いのも遊び心があって面白い!Joeのような本流のSEXYなR&Bではないですが、これぐらいSOUL臭いR&Bもたまに聞いてみると面白いですよ、SOULでブルージーなR&Bの入門辺としては最適なんじゃないかなー。
オススメ:(2),(4),(7),(8),(9),(11),(12),(13)

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R.Kelly / Chocolate Factory

CD1-Chocolate Factory
01.Chocolate Factory
02.Step In The Name Of Love
03.Heart Of A Woman
04.I’ll Never Leave
05.Been Around The World feat. Ja Rule
06.You Made Me Love You
07.Forever
08.Dream Girl
09.Ignition
10.Ignition – (remix)
11.Forever More
12.You Knock Me Out
13.Step In The Name Of Love – Remix
14.Imagine That
15.Showdown feat. Ronald Isley
16.Snake feat. Big Tigger
17.Who’s That feat. Fat Joe
CD2-Loveland
01.Loveland
02.All I Want To Do
03.Heaven I Need A Hug
04.World’s Greatest, The
05.Far More
06.Raindrops
07.Apologies Of A Thug 

(概説)

R.KELLYの通算5枚目(ソロとして)となる本作!いやー、R&B界の問題児としていろいろやってはくれているんですが、仕事っぷりは見事です。これが彼の作品の中でも名作として残るであろうという出来なのですから世の中因果なものです。このアルバムはLimited Editionってことで、去年ネットに流失して流通することはなかったアルバムLovelandもボーナスCDとしてついているものです(正直こっちが出なくてよかったなと思うほどChocolate Factoryはいいんです)。ですが、改めて聞くと、別にボーナストラックの方は聞かないなーと思ってしまいます。彼らしい作品が多いのは、Lovelandの方なんですが、R.KELLYって一曲一曲はそれなりのインパクトはあるのですが、アルバムになると統一性がなくて、いまいちっていうのが、今までのパターンだったんですが、このLovelandはまさにそうで、「The World’s Greatest」なんていい曲が入ってる割に、アルバムとおして聞くといまいちなんですよね。それに比べて、Chocolate Factoryは、アルバム通して聞けば聞くほど全ての曲の印象が良くなっていく感じです。彼のバラッドのよさである、温かみが存分に感じられます。歌声的に決して力強いわけじゃなく、甘いSweetな歌声で曲調にあわせて流れるような歌い方をするので、曲がよくなければあまりよく感じられないアーティストなのですが、曲がうまく繋がって、全体として甘く香る雰囲気をプンプンさせています。特にJa Rule参加の「Been Around The World」や、シングル曲「Ignition(Remix)」などでのビートの跳ね具合と、「Chocolate Factory」や、前半の曲たちでの甘いゆるい感じが、うまく混ざり合っています。そして、Ronald Isleyが芝居までしてる「Showdown」でガッツリやられてしまうことでしょう。昼でも夜でも聞ける素晴らしい一品です!R.KELLYはもう少しなんだよなーって人ほど聞いたらハマりそうな気がします。彼ができる精一杯のバラードの魅せ方をしてくれていますよ。
R.KELLYのサウンドって、ウワモノというか、ひたすら繰り返すコーラスに、Mainが気まぐれにシャウトしながら絡んでいくイメージが強いんですが、そういう曲のオンパレード!もろR.KELLYらしいサウンドが詰まっている中、サウンドが全体の雰囲気をきちっと決めてくれているし、サウンドの遊びの要素も強く、飽きずに聞くことができます。ただ、R.KELLYのシャウトって、薄っぺらい(歌声も同様に)ので、物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、サウンドがいいので、聞いてみるべきでしょう。今作は、昼でも聞けるけど、エロエロっぽさがいい味だしてる雰囲気のあるアルバムですよ。このアルバムはかなり聞いています。
オススメCD-1:(1),(2),(3),(5),(6),(10),(11),(12),(14),(15),(16) CD-2:(1),(3),(4)

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LSG / LSG2

01.JUST FRIENDS featuring LOON
02.WIDE OPEN
03.SHAKE DOWN
04.FA-FREE
05.YASTERDAY
06.PLAY WITH FIRE
07.WHAT ABOUT ME
08.ALL I KNOW
09.LESSONS LEARNED
10.CAN’T GET OVER YOU
11.CRY & MAKE LOVE
12.JUST FRIEDNDS feat.LOON (YELLOWMAN REMIX)

(概説)

Gerald Levert、Keith Sweat、Johnny Gillの大御所3人で構成されるUNITがこのLSG!6年ぶりにこの3人が集結したのである!Kieth SweatのLIVEアルバムで、LSGの名作『My Body』を3人で披露してくれてから、LSGの新譜が出るのでは?というウワサと情報がありましたが、実際に目にすると感激です。前作も素晴らしかったですが、完全に前作を凌駕する素晴らしさで、復活です!まず、この3人キャリアがとんでもないということは、ココに来る方ならお分かりでしょうが・・・Geraldは、着実にアルバムをリリースしていますし、Kiethもこの前今年のNO1ともいえるLIVEアルバムを出し勢いにのっているし(僕も大好きなのですが)、あとのJohnny Gillの歌声は本当に久々に聞くことになりましたが、(これは本当にファンにとっては嬉しいのではないのでしょうか・・・あの名作『Let’s Get The Mood Right』での歌いっぷりが忘れられませんよね・・・)復活してくれたということがうれしい・・・そんな勢いと復活!この二つの要素が合わさったアルバムなんだから、気合入りまくりだし、そんな3人が絡むんです、前作以上なのはお分かりでしょう。
LSGとは、3人の頭文字をとったもので、名前は単純ですが、曲の方はもうそんな単純じゃない、良く練られた素晴らしいボーカルアルバムに仕上がっています。今年これほど濃い!Blackなアルバムがあったでしょうか?その素晴らしさは、1曲目「JUST FRIENDS」を聞けばすぐに体でガツン!とわかてしまうでしょう。このまま聞き続けて聞き手の方がもつのか?・・・それほど強烈な曲がオンパレードで、最高の歌を聴くことが出来ます!今作ではGerald Levertが中心となり曲作りをしているのですが、3人がうまく絡み合えるように練られた曲が多く、3人のボーカルのせめぎあいが楽しめる作品です。特に最後の「CRY&MAKE LOVE」は圧倒されてしまいます・・・すごい!どの曲も濃さが際立っていて、外しの曲は一つもない素晴らしいアルバムです!歌詞もR&BらしいSEXYさをもち(もちろん結婚式じゃほぼ使えません(笑))じっくりと歌の世界に引き込んでくれます。
今年のR&Bを語る上で絶対に外せない一枚!それが、この一枚です。是非一度聞いてみてください。この濃さが好きになったら、もうR&Bの世界から抜け出せませんよー。
オススメ:全曲オススメ!

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PHONES / Givin’ You My Love

(概説)

PHONESのメジャー第一弾となるミニアルバム。Vocal&Programming竹本健一と、Bass安藤啓介、Drum滝川岳の3人からなるPHONES!メジャーデビューに相応しい力強いこれからを感じさせてくれる曲が満載です。そして、ボーカルアレンジが非常に新鮮なのが、この人たちの特徴です。あまりこいう歌い回しとか聞いたことないなーと思うことが多いんです。これはすごい重要で、最近の音楽はサウンド的には面白くても歌い手が似たりよったり・・・というのが多いので、個人的にも面白いアーティストが参上したな!と思わせてくれます。いろんなジャンルの音楽の要素を吸収しつつ、ちゃんとバックグラウンドにBlack Musicやゴスペルがあるんだなーと感じさせてくれます。そして、男臭さを感じさせてくれる雰囲気もいいですね。彼らはこの曲達で示していますが、DrumとBassですが、ピアノや、Stringsの使い方が非常にうまいのも特徴です。いったんライブになると、このDrumとBassがさらに輝きを増します。特にDrumはめちゃめちゃいいですよー。Vocalの竹本氏もライブのほうが、声が力強くて聞いていて気持ちがいいです。
まずは、ライブを見てみてください。絶対買いたくなりますよー。

曲紹介

1曲目『Givin’ you my love』

最初のボーカルの入り方がなんとも印象的な一曲です。そして、Trumpetがうまく絡み合いFUNKYなサウンドを聞かせてくれています。さらに、StringsとKeyboardがうまく絡み合いゴスペルっぽくもあり、さらにR&B的な要素を昇華してPHONESの音を作り上げています。何よりも、このVocalの時に激しく力強く、優しく包み込むような歌声がいいんですよねー。そして、この方のボーカルアレンジ能力は凄まじいなーと感心させられます。ありがちな、フレーズとかがなかなか出てこないんです。フェイクとかってあーやっぱこうしたか~というのが、普通はあるのですが、すごい全てのフレーズが新鮮に感じます。最後の終わり方も、完璧です!詞もストレートな男の思いが、心地いいっす!

2曲目『Feel so lonely』

ピアノの美しいメロディーと、印象的なMain Vocalのメロディーがたまらない名曲です!高音域での声の出し方や、声のとめ方とかが、本当にうまいんですよねー。最後の転調の前に一瞬音がなくなる瞬間なんて、グッと来てしまいます。遠距離の歌なんだけど、あー、いたいわー心に染みる~という感じです。マジでこの曲はオススメです。最後に違うメロを持ってきているのも、素晴らしい!最後のフェイクも聞き所です。

3曲目『Lovers is the city』

FUNKな要素をふんだんに取り入れた一曲。JazzyなDrumがカッコいいですねー。このドラムのよさからして、彼らのライブの雰囲気が一番伝わる一曲かも。CDとはまた違った、FUNKYで力強い魅力があるんですよ。最後にかけてのDrumがかなりJazzyな雰囲気になってきて、それにPianoが絡んでいくと、Vocalの歌声もグッと引き締まっていきます。いい大人な雰囲気の一曲です。

4曲目『昨日の夢』

美しいメロディーを奏でるVocal・・・なんかすれ違いを描いた世界観がしっとりと寂しく空気を包んでいきます・・・。Saxのさりげない演奏がたまら~ん。徐々に押さえ込むように盛り上がっていく感じが、たまらんです・・・そして最後のシャウトは、凄まじいです!さすがゴスペルをやってただけあるなーと思ってしまいます。大人なLove songっていう感じが似合う曲ですね。

5曲目『目を閉じて見えるもの』

本当にStringsの使い方とかうましですし、詞もすごい男らしいし男性の心理をうまく表現しているので、たぶん男性は共感できるし女性には伝わる歌詞になるんでしょうね。この曲では、質素なアレンジなので、より歌詞が伝わってくると思います。シャウトに入る一瞬の間で、心奪われてしまいます・・・

George Benson / irreplaceable

01.Six Play
02.Whole Man
03.Irreplaceable
04.Loving Is Better Than Leaving
05.Strings of Love
06.Cell Phone
07.Black Rose
08.Stairway To Love
09.Reason For Breathing
10.Missing You

(総評)

もう、何といっても1曲目の哀愁漂うスパニッシュギターと、George Bensonのステキな歌声にやられてしまいます。もう、この一曲のために買ってもいいです!それぐらいいい曲ですから!ひさびさに、こういう切ない系の名曲ですね!そんな素晴らしい一曲が入ったこのアルバムは、Jazzギターの大御所、George Bensonによる一枚です。前作や昔のCDを聞く人には、歌というイメージがあまり結びつかないかと思うのですが、これが傑作R&B Vocalアルバムになっているのです!無論Jazzギターの大御所であり、Electric Guitarを持たせたら右に出るものはいません。そんな実力に裏打ちされたGeorge Bensonのギターサウンドに、R&Bの有名Producerである、Joshua P. Thompsonが加わったから、物凄い!!!Joshua P. Thompsonといえば、最近では、Alicia KeysのProducerであり、JoeやCaseなども手がける新鋭?(Caseのころからなので、僕的には中堅どころと思いますが)のR&BのProducerで、モロR&Bの美メロ!って感じの楽曲を作ることに長けています。そんな彼とGeorge Bensonが組んだんですもの悪いわけがないです!しかも!4曲目にProducerとして、Joeが参加し、ボーカルでも6曲目に参加しています。さらに、ほぼ全曲に、Richard BonaがBassで参加しているのも見逃せない、充実した人材でのR&Bアルバムが仕上がっています。

2003年度の中でも屈指のアルバムであることは、少しでも耳にすれば自ずとわかるでしょう!特に1曲目でやられちゃいます。ちょっと全体のTotalの収録時間が、46分と最近のCDとしては非常に短めなので、あっという間に終わってしまうのですが、その分心に耳に残る強烈な曲たちがたくさん収録されています。JOEが前作の「Better Days」で目指したがあまりうまくいかなかったギターの音によるR&Bサウンドの構築というのを見事にやってのけています。やっぱその辺は、ギターの名手だからこそできるんだなと思いますね。オススメです。これを聞かないで2003年R&B界は語れません。


オススメ:特に(1)は名曲!(3),(4),(5),(6),(7),(9),(10)

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