SunMin thanX KUBOTA / Keep Holding You

(概説)

韓国に新人シンガーSunMinと、久保田利伸が、映画「日本沈没」の主題歌を一緒に歌った企画曲!SunMinは韓国でもデビューしていない新人で大抜擢となるのですが、その歌声の素晴らしさでこの大役をかくことになり、久保田が総合プロデュースした楽曲!こういうの自体が久保田はひさびさなのですが、本当にいいバラードに仕上がっています。そして何よりびっくりするのが、SunMinの日本語のうまさと、そして、久保田と対等にフェイクをかますところ!これにはびっくりでした。久保田のフェイクって、よく聴く人ならわかると思いますが、とっても独特なものがあり、難しいのです。それに対抗して歌い上げるのには、感動しました。この曲だけでは終わらず、2曲目も久保田の事務所の後輩の森くんがプロデュースを務め、1曲目とはまた違ったストレートなバラードに仕上がっています。無理して日本語で歌っているという雰囲気があまりないので、すんなり聞けますね。バラード向きな広がりがある歌声をした女性ボーカリストですね。久保田も1曲目で、本当に素晴らしい力強い歌声を披露してくれて、彼の歌としても素晴らしい一曲であります。
そして、この曲ただのボーカルレスではなく、それぞれのソロが入っているので、一緒に歌ってみるのも面白いかもしれません。

曲紹介

01.Keep Holding You

バックの美しいキーボードの音色と、二人の絡み合う歌声にうっとりさせられます。二人のバランスというか、掛け合いも絶妙で、とても難しいのですが、それを見事に二人とも歌い上げ、サビでの思いっきり歌う場面は感動します。そして、やっぱり久保田が前面に出ている2番でやっぱりうまいな~とうなってしまいます。気持ちがいいぐらいに盛り上がり、最後の二人のフェイクの掛け合いでは、これでもかと聞かせてくれます!これほど複雑なデュエットはひさびさじゃないでしょうか?美しいバラードというだけじゃなく、二人の実力を遺憾なく発揮できる実力があるからこそ出せる味を存分の味あわせてくれる名曲ですね!

02.ふたりぼっち

森大輔くんのプロデュースによる一曲。ちょっと1曲目とは違う面をもったバラードなのですが、こちらでのSunMinの日本語がうま過ぎる(笑)韓国のアーティストが無理して日本語で歌うのは、あまり好きではないのですが、彼女の歌声はとてもスムーズで素敵ですね!こちらは、彼女の若い女性らしい面をなんかうまく出せている曲ですね。

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Steve “The Scotsman” Harvey / The everyday people project

01. Ledisi – I Can’t Let You Go
02. K.K. – Where Has The Love Gone
03. N’Dambi – Stay With Me
04. Rahsaan Petterson – That’s The Way
05. Donnie – Keep My Name Out Your Mouth
06. Linn Segolson – Troubled Times
07. Keite Young – Time Brings A Change
08. Storm – I Can’t Leave You Alone
09. Pretty Terry – Shake It Off
10. N’Dambi & Keite Young – If We Were Alone

(総評)

Expansion Recordsからリリースされた著名なProducerであるSteve “The Scotsman” Harveyのプロジェクト作品!これのために、instグループeveryday people project(Bobby Watson, Jimi Macon, Roman Johnson Tony Patler, Louis Van Taylor, Tom Ralls , Billy Preston)を作って、アルバムをリリース!そのサウンド面の素晴らしさもさることながら、ゲストボーカルの豪華さには舌を巻きます!特にLedisi, N’Dambiの著名なSOUL御用達の人達から、Rahsaan Pattersonまで、まさに実力のあるアーティストを集めて作ったアルバムという感じです。
特にひさびさの歌となるLedisiの1曲目のパワフルで、FUNKYな曲は、このアルバムを象徴するように、力強く躍動感に溢れていて、そのパワーに圧倒されます。その力強さの中に、しなやかで、繊細なサウンドが詰まっていて、ちょっとしたアクセントになるようなフルートの音色が入っていたりと、トラックの緻密さを聞くとやっぱり、Steve “The Scotsman” Harveyだな~と感じます。アコースティックなサウンドでありながら、躍動感に溢れています。どの曲もジンワリと良さが伝わってくるような水準の高い曲がたっぷり収録されています。Rahsaan PattersonとLedisiとDonnie3人は抜きん出ていますが、それ以外のアーティストもさすが、Steve Harveyが選んだけあって、安心して聞けますね。Steve Harvey自身もバンドで、パーカッション、キーボード、ドラムなどで参加していて、この作品でSteve Harveyの作品の独創性の高さ、クオリティーの高さすべてが認められることでしょう。よくクレジットを見ると、Pro Toolsをつかっているよーとか、作品を作る環境にまで言及している、このジャケットは面白いですね。
オススメ:(1),(2),(4),(5),(8)

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Banky W. / Back in the Buildin’

01. Intro + Instrumental
02. Ay Mami
03. Don’t Wanna
04. My Regret
05. Come Back
06. Loving U is Crucial
07. Hard Times
08. Leave Me
09. Oh Baby (remix)
10. I Adore U
11. Aiyyo
12. Undeniable
13. Thank You
14. Your Man (feat. The Bosses)

(総評)

インディーソウル注目の新人Banky W!そのスムーズなテナーボイスで、UPからスロージャムまで幅広い楽曲で歌い上げていきます。何よりも注目したいのは、その楽曲の完成度の高さ!これは驚愕とも言うべきで、最近のメジャーシーンの中でも一人でこれほどの様々な楽曲で自己を表現しているアルバムはないのではないのかなと感じてしまうほどです。さまざまな楽曲はかなり聞ける内容に仕上がっていますよ!
なんといっても、1曲目これ一切ボイスは入ってないのですが、このメロディーだけでここまで聞かせられるとは、作曲家としての才能を感じずにはいられません。そして、やっぱり圧巻は、ギターをかなでまくる8曲目「Leave Me」!これのギターの唸り方といったら、物凄いです!このBanky Wは、基本はギターを中心に曲を構成しているのですが、きちんと打ち込みでも、曲を作っていてとても器用なのです。もちろん3曲目「Don’t Wanna」4曲目「My Regret」で見せる美しいスローバラードなどでも、トラックだけじゃなくて美メロ作りの才能さえも感じさせてくれます。どの曲も印象的で、インディー作品だというのを忘れて聞き入ってしまいます。
アメリカで生まれアフリカ育ちなのですが。メインストリームを取り入れつつも、どこか違う匂いがするのは、そのへんからきているのではないのかなと思います。ちょっと後半に曲のインパクトが足りない曲が多くなるので、尻つぼみになりそうになりますが、最後の2曲でしっかり挽回してきます!なかなかインディーソウルとしては、最近の作品では歌声だけでなくトラックにも注目して聞きたい高水準のアルバムです!
オススメ:(1),(2),(3),(4),(6),(8),(12),(14)

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Lemar / The Truth About Love

01.INTRO
02.LOVE ME OR LEAVE ME
03.IT’S NOT THAT EASY
04.SOMEONE SHOULD TELL YOU
05.BE FAITHFUL
06.TICK TOCK
07.JUST CAN’T LIVE WITHOUT EACH OTHER LOVE
08.CAN’T YOU SEE (FEAT. STYLES P & MICA PARIS)
09.WHEN A HEART IS BROKEN
10.CAROLINE
11.LET’S FALL IN LOVE (INTERLUDE)
12.ANNIVERSARY
13.BEAUTY QUEEN
14.YOUR FACE

(総評)

シングル曲”It’s Not That Easy”が衝撃的だったLemarの早くも第三作となる作品”The Truth About Love”がリリース!アルバムをリリースするごとに深みを増していくボーカル、オールドソウルな匂いをさせながらも斬新なトラック、そして、強烈なほどに耳に残るメロディー・・・どれをとっても、今年一番のソウルアルバムであることに間違いありません!USではなくUKからこれほどの作品がリリースされるとは、前作からソウルフルさに磨きがかかっていたとはいえ、ここまで一気にオールドソウル然とした進化を遂げた作品をリリースしてくるとは思いませんでした。この挑戦的で躍動感溢れる姿勢が若さを感じさせてくれ、UKの要素がちょっぴり絶妙にブレンドされることで、今までのソウル回帰作品とはまた一線を画した聞きやすさを実現しているのも素晴らしい!このLemarという素晴らしい成長を見せるボーカリストと、UKの土地と、新しい自分を見せるくれるその姿勢が生み出した素晴らしい傑作アルバムの登場です!
なんといっても、素晴らしい曲は、シングル曲でもある”It’s Not That Easy”!このPVが本当に素敵なのです。お洒落な雰囲気ももちつつ、Lemarの超絶とも言える素晴らしいシャウトを思う存分味わうことが出来るのです。最後には誰もが昇天してしまうことでしょう。たまらないですよー!そんな素晴らしい曲が各所に散りばめられながら、どの曲もどこか懐かしい匂いをさせつつ、Lemarのオヤジ声だけど、若々しい歌いっぷりが、斬新な曲へと変化させていってくれます。ホントどの曲でも、Lemarの歌声、シャウトが冴え渡ってます。ずっと聞いていても飽きないほどに、アルバム通して素晴らしい出来なのです!
そして、このアルバム若いLemar君らしい感じがするのは、やっぱり素敵な歌詞です。多くは失恋の歌などもありますが、7曲目「Just Can’t Live Without Each Other Love」12曲目「ANNIVERSARY」で見せてくれる素晴らしい愛の歌には、感動してしまいます。しかも両方とも歌がいい!7曲目はソロ曲ですが、お互いの愛がなければ生きていけないなんていう素敵なタイトル(ちょっと青臭いけどね、それが若さでもあってカッコイイ!)で、見事な歌い上げっぷりを見せてくれます。そして、、Joss Stoneとの一曲はもう今年のデュエットNo.1間違いなしな物凄い二人の絡み合うシャウトが、昇天ものの一曲です。この曲は絶対に聞いておかないといけませんよー!
声が素晴らしいのは、前作2作で証明済みなのですが、今作はそれにトラックの素晴らしさやソウルフルな斬新さとかが加わってアルバムとしての完成度も物凄いものがあります。US、UK見渡しても、これほどにアルバム一枚のコンセプトがしっかりしてて、サウンドもよくて、もちろん歌が素晴らしいアルバムっていうのは今年なかったですね。ジャケットもかっこいいし、特に中ジャケの写真がホントかっこいいんですよねー。スーツが似合ってる!そういうカッコよさも含めて本当にここまでの成長を見せてくれるとは、デビュー当時から注目していたので、とてもうれしく思います。ソウルマンという曲を2作目で書いていましたが、まさにソウルマン!リアルソウルシンガーの登場です!全部がカッコよすぎますわ。
今年絶対に聞かないといけない名盤の登場ですよー!ぜひ皆さんにオススメします。R&Bが好きなら、買いましょう!長く語られることになるであろう名盤です。
オススメ:(3),(12),(2),(4),(7),(8),(12)

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Ruben Studdard / The Return

01.The Return (of the Velvet Teddy Bear)
02.Change Me
03.Make Ya Feel Beautiful
04.Get U Loose
05.Our Story
06.One Side
07.What Tha Business Is
08.Rather Just Not Know
09.Ain’t No Party
10.Listen To Ya Heart
11.I’m Not Happy
12.To Da Crib
13.Blow Ya Mind
14.If Only For One Night

(総評)

Ruben Studdard通算3枚目ですが、ゴスペルアルバムがあまりにゴスペルしすぎてて、売上的に不振だったろうとおもわれるのですが、きちんとこうやって3枚目を出してくれたことがうれしいですね。そんな彼のゴスペルを根本とした歌声でぐいぐいR&Bを歌いこんでいってくれるのが、この一枚The Return!音楽性のReturnも示してくれているのかもしれません。以前はR&Bのシャウトやフェイクにこだわりを見せていましたが、この作品では、歌いこみ系の曲だけに限らず様々なサウンドの曲でRubenらしさをこれでもかと見せてくれています!自然な形でRuben Studdardの歌という絶大な魅力見せてくれています!熱いボーカルと、SOULFULなサウンドで歌い上げ、さらにその中に有名プロデューサーを多数迎え入れていることで、バラエティー豊かなサウンドが一枚に詰まっています!そうして、その中に芯の通ったRubenの歌声が入ることで、一枚として統一性があり、SOULFULでありながらも、POPな感覚も兼ね備えた一枚に仕上がっています!CLUBでかかるような曲もあれば、じっくりと聞き入りたい曲など、様々な魅力に溢れた一枚で、2006年のメジャー作品としては水準が高い作品に仕上がっていますよ!
やっぱり9曲目「Ain’t No Party」のパワフルな歌いっぷりにはもう完全にノックアウト!そしてやっぱりこのソウルフルなバリトンボイスなら、是非聞きたい美しいバラードは2曲目「Change Me」でしっかりと見せてくれます。そのほかの曲でもバリトンでも甘めに入るRubenの歌声を生かした甘美なバラード6曲目「One Side」!そしてやっぱりこの作品でも見せてくれたLutherの見事なカバー14曲目「If Only For One Night」、いろいろな魅力を見せてくれます。その声は存分に魅力的なのですが、いかんせん、メロディーラインにパンチ力がない曲が多いため、聞き流してしまう曲が多いのが残念なところですが、もう少し、美しいスローで聞かせてくれたら、名盤になれたかなと思いますが、メジャーアルバムとしては、R&Bリスナーに限らずに楽しめる、UPもSLOWも、楽しめる作品に仕上がっています。きっとじわじわ良さが伝わってきそうな作品です!オススメ:(9),(2),(14),(1),(6),(11),(13)

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