Ryan Leslie / Transition

01.Never Gonna Break Up
02.Something That I Like
03.Zodiac
04.Is It Real Love
05.Sunday Night
06.You’re Not My Girl
07.To The Top
08.Nothing’
09.Guardian Ange
10.All My Love
11.I Choose You

(総評)

Ryan Leslieの2ndアルバム!1年にオリジナルアルバムを2枚出すなんて、なんて多彩な人なのでしょうか?しかも前作はプロデューサーアルバムっぽいというか、曲はいいんですが、インパクトが低くて自身をアーティストとしてプロデュースすることには長けてないのかなという印象だったのですが。本作では、そんなところを払拭するような見事な自身を魅力的なアーティストとして見せるプロデュースした一枚になっています。声的にはそれほど魅力的とは言えないながらも、インパクトを残すことに成功していて、特に6曲目「You’re Not My Girl」はマイケルジャクソンを意識した素敵な一曲です。ダンスナンバーとしても、完成度が高くて、斬新なサウンドがとても素敵です!PVまでかっこいいのが、またいいです!
独特のねちっこい歌声なのですが、それをうまく生かした楽曲が多くて、聞いていて面白い一枚に仕上がっています。前半の独特の雰囲気の1曲目「Never Gonna Break Up」、2曲目「Something That I Like」など、癖になるようなフレーズも多くて、かっこいい!3曲目「Zodiac」では、デジタルサウンドをうまく取り込んだキレのある曲を聞かせてくれます。さらに、7曲目の「To The Top」のスウィートな歌い方も実に魅力的だし、4曲目「Is It Real Love」では、揺れ動くような歌い方が実に巧みだなと感じさせます。前作よりも粒ぞろいな楽曲が多くて、ポイントの高い曲も多いので、アルバムとしてトータルで楽しめる一曲に仕上がっていますね!
斬新さを求める人にはぜひかってほしいですね!
オススメ:(6),(7),(3)

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☆☆☆☆☆

Charlie Wilson / Uncle Charlie

01.Musta Heard
02.Shawty Come Back
03.There Goes My Baby
04.Can’t Live Without You
05.Back to Love
06.One Time
07.Let It Out feat.Snoop Dogg
08.Love, Love, Love
09.What You Do to Me
10.Homeless
11.Thinkin’ of You
12.Supa Sexxy feat.T-Pain & Jamie Foxx

(総評)

Chrlie Wilsonの最新作!安定感抜群なその圧倒的なシャウターとしての歌唱力には、改めて脱帽させられます。この作品でも、シャウターとしての魅力を存分に感じられるアップからスローまで、さまざまな楽曲が込められています。全体的には、アップサウンドで、盛り上がるサウンドが多くて、きちんとシーンを見越したアルバムに仕上げられています。とにかく、パワフルさがこれでもかとつめられていて、もうオヤジ世代とは思われない現役シンガー最高峰のシャウターの魅力に溢れています。どの曲も捨て曲がなく、プロデューサー陣もThe Underdogsを中心にR&Bの基本的なメロディーの良さを前面に押し出しながらも、それだけで終わらないシャウターとしてのすばらしさをぐいぐいと見せ付けてくれるような。
9曲目が特にメロディーワークのすばらしさもシャウターとしての魅力も両方堪能できるバランスのとれた一曲になっています。そのほかにもSteve Russellがかかわっている8曲目10曲目はどちらもすばらしいできだすし、12曲目のT-Painとやっている曲はまだまだシーンの中心でやれることを十二分に証明しています。そのほかの楽曲もアップを中心にすばらしいものばかりで、12曲があっという間に過ぎていきます。ベテランの味と、かっこよさが体感できる一枚になっています。
オススメ:(9),(1),(2),(3),(4),(7),(9),(10),(11),(12)

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CIMBA / Replay

01.Replay~next lifetime~ feat.Mr.Low-D/DJ LAW
02.線香花火が落ちたら feat.CAMEL
03.香水 Part.II feat.宏実, S-key-A
04.FLOATIN’
05.Tears in Blue feat.HI-D
06.BIRTHDAY
07.Toy Diamond Ring

(総評)

リリックとメロディーに定評があるCIMBAの2ndアルバムがついにリリースになりました!ミニアルバムながらも、どの曲も水準が高く印象に残る一曲が詰め込まれた最高のアルバムになっています!2009年を代表する邦楽R&Bアルバムです。もちろんそのリリックの面白さや良さはより追求されていて、それ以上に今回は、アップサウンドが中心だった前作とは違う美メロ曲の多さにびっくりします!本当に心に残るようなメロディーが多く収録されていて、思わず一緒に歌いたくなるような楽曲が多いのです、それでいて、きちんとオートチューンを使ったり、アップサウンドもかっこよく聞かせてくれたりと、アルバムとしても非常にコンパクトながら、バラエティーに飛んでいて、一枚通して楽しめるアルバムになっています!
このアルバムの肝は、なんといっても1曲目「Replay」のすばらしさでしょう。この楽曲のPVを見た時点でやられました。かっこいい~!と。メロディーもいいし、PVもかっこよく、Mr.Low-DのRapも曲をよい感じで盛り上げていて、Rapperが絡むR&Bソングの中でも、相当上位に食い込むこと間違いないです。それ以上に曲の良さが際立っています。T-SKのトラックも見事で、これを聴いた瞬間にアルバムが欲しくなるような一曲です。さらに、それだけじゃなくて、4曲目「FLOATIN’」では、かっこいいアップも聞かせてくれていて、乗らずには聞けないフロアライクなエレクトロなサウンドでありながらも、歌をしっかりと聞かせてくれるすばらしい楽曲に仕上がっています。ただエレクトロなサウンドにするのは簡単ですが、ここまで歌を尊重した形で仕上げるのは本当にメロディーの良さがなせる業ですね。そして、7曲目「Toy Diamond Ring」でも、美しいメロディーにうっとりと聞き入ってしまいます。HI-Dをfeatした、5曲目「Tears in Blue」では、まさに新旧のフロアライクなR&Bシンガーの交流といった感じで、どちらもアップが得意でいながらもあえてバラードでデュエットして歌自体の見せ方のすばらしさを見せてくれているところがHI-Dからバッとバトンを渡されているかのような感じがしますし、さらに、香水では、話題の宏実、S-key-Aとの楽曲を収録して、デュエットでも聞かせるところを魅せてくれています。全部いいといいたくなるほどに、どの楽曲もよくて、アルバムを聞き置いたときに、またリピートしたくなります。
ぜひ、2009年を代表する男性R&Bの一枚を手に入れて聞いてみてください。オススメ:(1),(4),(5),(7),(2),(3)

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Jeff Murrell / Broken Man

01.Intro
02.Whatever
03.Beautiful feat.AO
04.Round The Way Girl
05.Plan’s (Interlude)
06.Plans For You feat.Tranish
07.Inhale
08.Interference (Interlude)
09.Interference feat.Janell Wright Middleton
10.I’l See You Again
11.This Fan
12.Remarkable
13.Broken Man (Interlude)
14.Broken Man
15.Whole Again

(総評)

MARY J. BLIGE、FAITH EVANS、USHER他90年代をR&Bシンガー、グループをプロデュースして来た美メロ・コンポーザー&プロデューサー、HERB MIDDLETONがプロデュースする男性シンガーの2枚目の作品。実にベテランのプロデューサーがついているというのを感じさせるとても統一感の取れたアルバムのバランスができてい、決してシーンに迎合するわけではなく、Jeff Murrellというシンガーのよさを最大限に出した、スローを中心とした曲たちにより構成されています。全体的に、スウィートな雰囲気を出しつつも、魅力的なソウル気質を持つ歌声で、ファルセットを中心に聞かせつつ、時にフェイクやシャウトで、ソウルフルな作品に仕上げています。突出した曲はないものの、聞くほどに味わいを増していく、プロデューサーの力を感じさせる一枚の作品に仕上がっています。
そんな中でもやっぱり、特筆すべきは、14曲目「Broken Man」でしょう。全体的にファルセットで歌えるけど、あえてそれほど豪快なシャウトとかよりも歌唱法で聞かせてきたJeff Murrellが、この曲では実に見事にシャウトし、フェイクをぐいぐい聞かせて引っ張っていきます。気持ちがいいそのフェイクにはうっとりとしますね。さらに、スロー曲がほとんどを占めているのですが、どれもが、Jeff Murrellの歌声の魅力を存分に伝えています。さらに、12曲目「Remarkable」では、女性コーラスを従えながら、聞かせる器用さもみせてくれたりと、ほぼ無名ながらも、実力のあるところをさらっと見せてくれています。
「Destiny」というアルバムも出しているシンガーなのですが、二枚目とは思えないベテランの風格を出しています。じっくりと夜に聞きたい一枚です。アーバンな雰囲気を満喫できますよ。
オススメ:(14),(2),(7),(9),(12)

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MIHIRO / MY WAY

01.君色日和
02.You’re da One feat.May J
03.Ooh Girl feat.Blackstreet
04.~This is RB-BOY~
05.東京マイロクラブ
06.Take Me Higher!! faet.JESSE
07.One Mic, One Life feat.Mummy-D, ZEEBRA
08.~This Is LOVE~
09.君だけに
10.Hpappy Birthday To You
11.これは恋ではない

(総評)

Full Of HarmonyのHIROが、MIHIRO名義でソロデビュー!この名前は、一緒に仕事を最近しているTeddy Rileyから、MY HEROの意味を文字ってつけて、MIHIRO(マイロと読みます)と命名されています。とても素晴らしい歌声とフェイクのセンスに定評があるHIROですが、ここでもその力はいかんなく発揮しれた安定感抜群の一枚を届けてくれました。
R&Bシンガーとしてトップといえるであろうその歌声とフェイクやシャウトのセンスの素晴らしさは誰もが認めるところであり、R&Bが好きと自認でしている人で彼の実力を認めない人はいないでしょう。そんな彼が放つ一枚は、POPSフィールドへのアピールも意識した一枚で、さまざまな楽曲が収められてて、彼を初めて知った人も楽しんで聞ける一枚に仕上がっています。
そして、このアルバム一番の楽曲はなんといっても、Jesseとの「Take Me Higher」!最初のファンキーなアカペラっぽい歌から一気に燃焼するアップサウンド!ここまでパワフルに斬新に見せ付けてくれるとかっこいいですねー!最近こういうロッキッシュなサウンドを取り入れたR&Bのアップサウンドは多いのですが、その流行をうまく取り入れた一曲になっていまるところがさすがと思います。さらに、4曲目「This is RB-BOY」は、これ一曲作ったほうがいいんじゃないかってぐらいにもったいないかっこいいアップのInterludeです!これでこれだけで終わらせちゃっているのは、本当にもったいないし、こういう正統派なR&Bのアップで爆発力あるのを聞きたかったですね。
 ベーシックな楽曲の良さを感じさせる1曲目「君色日和」では、MIHIROの歌のうまさを感じさせてくれます。May Jとのコラボ曲2曲目の「You’re da One feat.May J.」では、デュエットというよりも、お互いいい感じの歌声で楽な感じで歌っていて、聞いていて気持ちが良い一曲です。一番この曲が今風なR&Bソングだなと感じます。遊び心を感じさせる5曲目「東京マイロクラブ」では、ファンキーな雰囲気の楽曲を聞かせてくれています!MIHIROというよりは、F.O.H的な遊び心のある曲に近いですね。絶対クラブで盛り上がりそうな一曲です!Mummy-DとZeebraという協力タッグを従えた7曲目「One Mic, One Life」も非常にかっこいい一曲です!この2人を従えて歌を歌えるなんて、HIROぐらいしかありえないでしょう。お互いの個性が生きている楽曲で、Teddy Rileyの楽曲が彼らのRapのおかげでさらに素晴らしいものになっています。HIROがシャウトをがっつりやって盛り上げているのでとてもかっこいいですね!でも、Teddy Rileyは3曲目「Ooh Girl feat.Blackstreet」でもコラボしているのですが、こちらはせっかくBlackstreetをfeat!までしているのに、ちょっとトラックが使いまわし感があるのと、Blackstreetなのか?どうかもわからないぐらいにあまり前面に出ていなくて、HIROもおとなしくて普通な感じに収まっているのが残念ですね・・・掛け合いとかがあればよかったなーと思います。8曲目「~This Is LOVE~」のInterludeまでは素晴らしいのですが、その後は、曲数が短いにも関わらず、あまりにPOPよりな選曲が多く、HIROの代名詞であるであるR&Bらしいフェイクやシャウトのバラードでの見せ場がちょっと少なくて、尻すぼみ的なアルバムになってしまっていて、もっと聞かせて・・・って気分にさせられます。
後半に目をやってしまうと、どうしてもHIROの実力を良く知る人たちにとっては、面白みに欠けるアルバムであることも事実で、平均点以上の楽曲が多い中、突き抜けたような楽曲は6曲目「Take Me Higher」ぐらいで、これはJesseの力であり、あまり彼本来のフェイクの凄さやシャウトでガッと聞かせるような楽曲が少ないため、なんとなく無難な出来になっているのが、残念に思います。あと、グループとソロでの違い的なのがあまり感じられないのもとても勿体無いなーと感じさせますが、でも、F.O.HのHIROを知らない人たちには、相当な衝撃をもって迎えられ、さらにPOPS方面の方々にもアピールできる作品だと思います。オススメ:(6),(5),(4),(7),(2)

(Producer)

UTA:(1),(4),(5),(10)
Emile Ghantous:(2)
Erik Nelson:(2)
Teddy Riley:(3),(7)
j.SQUARED:(6)
MANABOON:(8),(9)

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OFFICIAL

☆☆☆☆