Raphael Saadiq / INSTANT VINTAGE

01.DOING What I CAN
02.BODY RARTS
03.BE HERE feat. D’Angelo
04.STILL RAY
05.OPH
06.YOU’RE THE ONE THAT I LIKE
07.EXCUSE ME feat. Angie Stone and Calvin Richardson
08.CHARLIE RAY
09.DIFFERENT TIMES feat. T-BOZ
10.TICK TOCK
11.PEOPLE
12.TEK #1
13.FAITHFUL
14.MAKE MY DAY
15.BLIND MAN
16.Interlude
17.UPTOWN featuring LESLIE WILSON OF NEWBIRTH
19.SKYY、CAN YOU FEEL ME featuring SKYY 20.WHAT?
18.WHAT’S LIFE LIKE

(概説)

ついに、ソロデビューを果たした、天才R&Bアーティスト、ラファエル・サディークのアルバム発売です。やはり、天才はどこか違う・・・そう感じさせた一枚です。D’Angeloの2ndをはじめて聞いた感覚・・・あの感覚に近いのかもしれません。え?なに?これがあのD’Angelo?でも、聞き込むほどに味があり、そこがないなんとも不思議な感覚。あの未知との遭遇がもう一度味わえる、そんなふうに思ってもらうと適切かもしれない。それほど濃い一枚なのだ。どうしても彼を語る上で外せないのが、Tony Toni Toneのメインボーカルであったこと!それは、彼のステータスでもあるし、それでいて今の彼を拘束する枷だったのかもしれない。だからこそ脱退して、Lucy Pearlを組んだんだろうし、さまざまなアーティストのプロデュースを手がけて、それを経てのこのソロデビューだったのだろう。そして、自由に自分のやりたい音楽『Gospel delic』を突き進んだ結果がこの一枚なのである。このSOULというよりもFUNKな世界をどうどうと突き進む様は、すばらしい~。こだわりを感じます。(最初は僕も抵抗を感じました、TONYか、LUCYぽいのかと思ったので。)
アルバム全体としては、彼がやってきた今までのプロデュースの延長線上で、自分というものをプロデュースするにはどうしたらいいだろうか?そう考えながらやってきたのであろう、かなりの作りこまれ具合である。もちろん、今までの彼の曲を知る人の耳は見事にいい意味で裏切られてしまった形になったのだ。Toniesの音を期待した人にはどこか肩透かしを食らっただろうが、今までの彼のプロデューサーとしての業績を見たきた場合、D’Angeloの2ndなど、そのDopeなFunkinessの世界をRaphael Saadiqというアーティストの声や、今までのイメージに照らし合わせて考えて、新たな自分を出したんだろう~。このなんとも深いFunkinessの世界を味わうことで、新しいRaphael Saadiqというアーティストが見つかるだろう。
彼のその声質というのは、Toniesの時代から非常に特徴がある甘いSweetな声をしており、どんなトラックでも、彼の声が入れば独特の世界を持つのである、それほどSweetでありながら、強い声なので、今回のような強烈なトラックがうまく絡み合い素敵なハーモニーを奏でている。暖かい雰囲気に包まれており、心を包んでくれるようなRaphaelの声が気持ちがいいですよ。一度だけじゃなく、十回、百回、千回と聞いてみてください。聞くたびに味やうまみがでてくるそんな深い味わいを持つ一枚ですよ。初心者向きではないが、新たな方向性を開拓したい方や、R&Bが好きな方は絶対にCD棚に収めるべき一枚です。

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JiN / nocturne

01.Intro
02.Stars
03.Money
04.U&I
05.Tell Me
06.You’re Everything
07.On The Floor
08.Tears
09.No More
10.Honey
11.Desire
12.Stars (Original Ver.)
13.Tears (Original Ver.)

(概説)

R&BシンガーJINの去年発売になった韓国でのデビューアルバム。あなたは、韓国というとどういうイメージ?W杯とか、そういうベタなのぬかしてね。なんとなく、韓国語というものについて、ハキハキしたイメージを持っていたのですが、これほど滑らかに、美しく響くんですねー。韓国語って。新鮮な驚きでした。これぞ、JiN!というべきR&BとHIPHOPの要素がうまく融合した美味しいところてんこ盛りの、大傑作に仕上がっています。
まずは、JiNさんのその変幻自在な歌声が、すばらしい。曲ごとに声が違って聞こえるんですよ、これは、すごい歌い手として素晴らしい才能だと思います。それだけ、曲ごとに感情表現が豊かだということである。非常に素晴らしい!これほど歌に合わせて、歌の雰囲気を崩さずに感情表現を声に乗せてできる人って日本では少ないですよね。ただ、歌がうまいだけじゃないR&Bを歌うためにうまれてきたような声をしています。艶やかで、味がある・・・ステキです。
素晴らしい感動的なバラードあり、ミドルテンポの曲あり、HIPHOPなサウンドありと、変化にとんだ一枚であり、まるでUSの洋楽を聞いているときの、あの肌にぴったりと、心にしっくりとくる感覚がある一枚。さらに、Rapあい、歌あり、両方一曲でやってるのもあるし、JiNさんの力量が十分に堪能できます。
バランスがとれた、最高のR&Bアルバムです!これは、もっておく価値あり!JiNさん、ファンなら、まずよわ、買うべしです!しらないのは、かわいそう過ぎます!
オススメ:(2),(3),(4),(5),(9),(11)

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YOSHI / Mirror image of your love

(概説)

YOSHIの2ndは、温かみ溢れるバラードです。親の愛について歌っていて、とても染み入ります。もう、このYOSHIという人間の優しさと懐の広さを見せ付けてくれます。今回はR&Bでは、欠かせない家族の愛情と、恋愛の深いところについてリリックで書き上げていてメッセージ性が強い作品になっていますが、音の方も決して見劣りするわけではなく、メッセージの雰囲気を崩すことなく力強く支えてくれています。聞くものに胸を締め付けるような感動というよりは、ふわっと包み込んでくれるような安らぎを与えてくれるシングルの登場です。
今後は、インディーズで見せたカッコいいUPなどもシングルとして出してくれるとうれしいなー。

曲紹介

1曲目『Mirror image of your love』

広い心を歌った歌。こういう感謝の歌って日本じゃすくないんだよなー。ちょっと歌声が不安定なところもあるのですが、非常に優しい感じを表現できています。ちなみにProdeceとArrangeは、813ことDJ YUTAKAと、Shingo.Sによるものです。で、この爽やかな優しいコーラスは、次の曲でもFeat.されているHANAHとEddie Kain 、Teriyakiとなっています。

2曲目『Used to each other』

、永遠のテーマ愛情について歌った歌です。Feat.されてるHANAHの歌声がSOULFULであYOSHIの歌声と混ざると栄えます。YOSHIは、やっぱり、英語の発音の方が滑らかなんですよねー。こちらも、813によるProduction。
 両方ともMusic&Lyricは、YOSHIによるものです、今度は外部プロデューサーに全部任せてみるのも手かもしれないね。

Wade O Brown / Complete

01. (I’m) All About You remix
02. You’re So Beautiful
03. Intuituion
04. Fool In Love featuring Divine Earth Essence
05. Give Me The Chance / Christopher Rouse presents…
06. Are You Feelin’ Me
07. Complete(Interlude)
08. Be My All
09. I Want It All Back featuring Oliver Johnson
10. If You Love Somebody (Set Them Free)
11. Will You Answer
12. Destiny Is Calling
13. When Tomorrow Comes
14. Soon With Time
15. (I’m) All About You
 

(概説)

今年のインディーズシーンにおいてもっとも話題となったGlen Lewisと同郷のカナダ、トロントのバリトンシンガーWade O.Brownのデビューアルバムが、P-VINEから、日本版として発売されました。カナダのインディーズ版を探していたのですが、本当にない・・・東京でも少ないんだから、札幌なんてあるはずもない・・・ということで、待ちにまった作品です、やっと11月になって買えることになりました!SOULファンが血なまこになって探したその中身とは・・・ 濃い!その一言につきます・・・素晴らしい作品です。濃密な歌声とマッタリとしたサウンドで、SOULFULな世界を作り上げています。これほどの濃さをもったインディーズ版はなかなか出会えないでしょう。それほどドス黒いほどの濃さをもった一枚です。盛り上がるようなUPPERな楽曲があるわけではなく、じっくりとじっくりとでも、力強く歌いかけてきます。音が耳に入ってくると、この声に注目せずにはいられなくなります。飽きのこないバリトンボイスです。もちろんインディーズ作品でもあるので、ほとんどの作詞作曲を彼自身が手がけており、楽曲のよさにも耳を奪われてしまいます。ただ、後半同じようなバラッドが多くて飽きがくることも事実です。その辺は、こうどういう用途で使うかっていう問題である気がします。トロトロなMoodyな夜に聞きたい人には、この後半のトロトロなバラードがいいんだろうし、夜一人で聞く人には、ちょっと濃すぎるかなって感じです。僕は好きですが・・・・
Cornell Stoneともども今年を代表するインディーズ作品でしょう。大注目な一枚!R&B初心者には、ちょっと濃すぎるかなーというぐらい濃密な良作なバラッドアルバム。Ⅲ From The Soulなどや、K-Ciなどの本物のバリトンシンガーが好きな人は絶対買うべきですねー。熱い熱い夜を演出してくれますよ。この1枚。

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Musiq / juslisen

01.scratch introlude
02.newness
03.coughtup featuring aaries
04.stoplayin
05.religious
06.bodygirl
07.halfcrazy
08.time
09.future
10.intermission:juslisen
11.realove
12.onenight
13.previouscats
14.solong
15.bestfriend introducing carol nddick
16.dontchange
17.motherfather
18.something
19.ifiwouldaknew (girlnextdoor remix)

(概説)

つい最近1stが出たと思っていたMusiqの1年半ぶりの2nd!最近の洋楽アーティストは、結構製作ペースが上がってきてますね。そんなMusiqですが、僕は1stは思ったほどは聞かなかった・・・なぜなら、いまいちサビとかに印象を覚える曲が少なかったことと、この人のスタンスがいまいちわからなかったからである。オーガニックソウルなのかな?とか疑問に思っていたが、妙にFunkyでまとまりがないアルバムという印象が残っている。でも今はJill ScottとMusiqによる一大勢力にのし上がった、フィリー(フィラデルフィアにレコーディングスタジオを持つレーベルなので、このように言われています)勢のおかげで、Musiqのスタンスもハッキリし、明確なビジョンのもと作られたのがこの作品だと感じています。
で、肝心の作品ですが、これが傑作!2002年の傑作のひとつに数え上げられそうなほどです。Musiq力つけたなーというのが印象。歌声といい、サウンドという1stの比ではありません。特にサウンド面では、今までのフィリーのFunkっぽさをより力強くしたような爽快なサウンドが飛び交います。そして、歌詞も彼らしい純情な歌詞を(一応純情な青年というのが、アメリカでのイメージらしいですよ、まあ、みるからにもっさいお兄ちゃんって感じなんですが・・・)披露していて、微妙な心の移り方とか、もう心の描写がすばらしいです。特に彼の女性を大切にした心は、男性としてちょっと見習うべき点が多いし、女性としても、見ればうれしく思うんじゃないかな。
ぜひ、国内版を買うことをお勧めしますねー。
そして、シングルカット『halfcrazy』は傑作です!これは、最初の映画音楽のフレーズを使ったのが、なんとも印象に残るのですが、このPVが傑作!そして、歌詞もすばらしい!とても、アメリカ人がつくったとは思えないほど切ない微妙な感覚を歌った歌詞といい、それをもとに作られたなんとも悲しいPV・・・もう泣けるんですよ!もう、今年のNo1PVはこれです。もう、間違いなく!この一曲がアルバムをギュッと締めてくれるんです。
今年はFunkyな楽曲がくるなと思ったけど、後でレビューするCee-LoといいこのMusiqといい、いい感じにそのFunkinessの世界を演出しています。やっり、今年のキーワードはファンクかな!FUNKなのがなぜいいかといえば、聞き飽きないからです。
そんなFunkyでいて聞き飽きず、バラードで締めるところは締める!そんな1枚をどうぞ!
絶対買いですよ!
オススメ:(7)

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