Jilty Soul / Traffic Jamz

01.Floor
02.Jilty Soul
03.La Fiesta
04.Smokin’5
05.Interlude
06.Shining
07.No Name Of Love feat.Junear
08.Music City
09.La Fiesta (Blu-Swing REMIX)

(総評)

なかなか日本にはいなかったJazz Hiphop Bandがついに登場しました。ピアノ、ギター、ベース、ドラム、そしてRapperというシンプルな構成に、時にSaxや、シンガーを交えながら、お洒落なJazz Hiphopを披露してくれます。それぞれのミュージシャンが、相当な実力者であり、しっかりと演奏に支えられながら、Shadeのラップうや語りが、この独特なjazzな空間を盛り上げていきます。シンプルにJazzyだったり、ラテン調だったりと、その楽曲の幅も多種多様で、さらにシンガーJunearなどを招いていることで、歌ものを好きなものにも、じっくりと聞ける一枚へと仕上がっています。
どの曲もすばらしいのですが、挨拶代わりの2曲目「Jilty Soul」での、かっこいいバンドの音色とサックスの素晴らしさ、そして、3曲目「La Fiesta」の盛り上がる気持ちよさ!一緒に思わず歌いたくなります。そして、8曲目「Music City」でも、盛り上げるし、7曲目「No Name Of Love feat.Junear」では、Junearを招いて、見事な歌声を存分に聞かせてくれます。さらに、6曲目「Shining」など美しい曲で、バンドの実力をいかんなく見せてくれたりと、本当に多種多様な楽曲がそろっていて、9曲と短いながらも、とても楽しめる一枚に仕上がっています。producerのBU-NIの力が遺憾なく発揮されているという感じです。Jazz好きにも、お洒落な音楽が好きな人にも、R&Bなどの歌ものが好きな人も、もちろんHIPHOPが好きな人にもぜひ聞いて欲しい一枚です!オススメです!オススメ:(2),(3),(7),(8)

続きを読む

宏実 / True Color

01.Colorful Lady
02.Complete
03.”Hate U”
04.Sweetest Drug
05.One Night Stand (feat.JAMIL)
06.恋煩い
07.万華鏡 (Written by CIMBA)

(総評)

Nao’ymtとの一曲「Recover」で一気に注目を浴びた、かわいらしさと凛々しい強さを両方もった女性R&Bシンガー宏実のアルバムがついに発売になりました。そのかわいらしい風貌からは、想像できない芯の通った力強い歌声と、非凡なセンスを感じさせるフェイクやパワフルなシャウトなど、R&B Singerとしての高い才能を持っているのです!生でライブを見たときに、そのライブの中で自在にその場にあわせて変化していく抜群のセンスを感じさせるフェイクとシャウトを聞いたときに、彼女はまさにR&Bを歌うために生まれたシンガーの一人だと思いました。
彼女自身は、Nao’ymtとの一曲で注目を浴びることになりましたが、その前からの地道なインディーズでの活動、海外での音楽活動など、そのキャリアに裏づけされた力強い足取りとその力を、自在に操るフェイクやフレーズ一つ一つから感じることができます。彼女の魅力はそのライブパフォーマンスであり、これらの楽曲がどのようにパフォーマンスされるのかと思うとわくわくします!
今回の一枚は村山晋一郎、Nao’ymt、U-key zone, T-SK, Sugaya Brosなど大御所から若手までR&B Producerの現在のキーマンともいえる人たちが集まり彼女のサポートしているところから、彼女すばらしさと、そして、宏実やその周りがいかに素敵な繋がりで包まれているかわかるでしょう。どの曲もすばらしいのですが、やっぱり「Hate U」のメロディーとその詞の世界観、どちらもすばらしくこの水準の高いアルバムの中でも抜きんでて素晴らしいのです!そして、村山晋一郎Produceのダンサブルで1曲目を飾るにふさわしい「Colorful Day」も、UPテンポでこそ栄える宏実のリズム感のよさが感じられたり、Nao’ymtとの「Complete」では息もぴったりな雰囲気で、その美しいメロディーにうっとりとしてしまいます。さらに、ここ最近の躍進が目覚しいT-SK Produceの「Sweetest Drug」と「One Night Stand」では、美メロでしっかりと歌い上げた後に、Jazzyなトラックで新しい宏実の魅力を引き出しています。こういうJazzyな曲調で、かっこよくサウンドに乗れるところは、さすがだなと感じさせます。そして、名曲「恋煩い」では、琴の音をこれほどfeatureした楽曲は彼女のこの曲に並ぶものはないんではないでしょうか、しかも宏実自身が幼少から習っていたものを、自身の楽曲の中に昇華していくっていう新たな試みを作り上げていく発想の素晴らしさもいいですよね。もちろんProducer Sugaya Broの力にもよるところもあるでしょうが、自身が日本人であり、それを意識しつつUS生まれのR&Bを歌っていくっていうところのある一つの答えがこの楽曲であることは間違いないでしょう。そして、本当に切ない楽曲で、思わずその詞の世界と、Interlude的な語りにグッと引き込まれます。盟友CIMBA作曲の楽曲でも、他人の書いた曲でもちゃんと自分の色を出せる、その魅力の高さを感じさせてくれます。
ホントこのアルバム一枚でいろんな恋愛を体感できる宏実の詞の世界観も見事ですし、どの楽曲もとても水準が高くて、それぞれの楽曲がまったく雰囲気が違うので、7曲と短いのですが、とても幅広くて満足感が高いアルバムでいながら、もっと聞きたい!って思わせてくれて、とても効果的なミニアルバムになっています。
2008年の女性R&Bシンガーの名盤入り決定でしょう。まさにR&Bバイブルの登場です。これは買っておかないと損しますよー!
オススメ:(6),(5),(3),(1),(2),(4)

続きを読む

Big Bang Theory / Big Bang Theory

01.droppin
02.P.P.D
03.Cherry Pop
04.Including Love
05.Lord
06.配牌 (Hie Pie)
07.Odp (one day pass)
08.Intro ~Street Discipline~

(総評)

パワフルなシンガーRowと、独特の甲高い声のRa-Uの2人からなるR&Bユニット!そのソウルフルな歌声を活かしきるその楽曲のセンスには脱帽です!Rapがカラムとそっちがメインになりそうなのですが、あくまで2人がお互いを支えあうか、もしくはシンガーRowが一番かっこよく歌を盛り上げるようになっている楽曲が多く、本当に歌好きも楽しめます!もちろんその歌声だけでも十二分に聞く価値があります!これほどのパワフルな歌声は、よく比較対象にあげられますが、やっぱりL.L. Brothersとかを思い起こさせててしまいます。彼らをもっとHIPHOPよりで、スマートにした感じのグループになっています。適度なRa-Uのラップの面白さも加わって、一枚を通してあっという間に聞けてしまいます。
そんな彼らの代表作がなんといっても、4曲目「Including Love」とてもストレートなラブソングをしっとりと歌うRowの歌声がもうセクシーだし、そして、HOOKでの力強さにはうっとりとしてしまいます。本当に今後が楽しみなシンガーがでてきたなーと思わされます。彼らのメロディーセンスのよさもよく出ていて、それはこの曲だけじゃなくてどの曲でもノリ通いにしてもどこか心に残るメロディーを作り上げていて、今後もっと活躍する要素をもっているなと思わされます。今からぜひチェックしておきたい日本の若手R&Bユニットです!
オススメ:(4),(5),(2),(7),(8)

続きを読む

峠 新吾 / LOVE GROWN

(概説)

非常にソウルフルな雰囲気をもった一曲です。シンプルなアコースティックギターをバックに、ゴスペルのクワイヤ的なバックのサビから、ゆったりと歌い上げていくその味わい深い歌声に、聞き入ってしまいます。峠新吾という一度聞いたら忘れられない名前と共に、その歌声が、浸透していきます。8分間というとても長い歌なのですが、曲の構成と峠さんの歌声がとても味があるので、ずっとが聞いていられて、長いとは感じさせないのも、素晴らしいです。最後のバックコーラスの繰り返すサビまで全体的に、ゴスペルを意識したつくりでありながらも、どこか日本的で土臭いソウル古さを体現していて、素晴らしいです!

OFFICIAL
OFFICIAL MYSPACE

露崎春女 / 13years

01.Keep Fallin’ (Intro)
02.The One
03.Love With U feat.Shinichiro Murayama
04.Rainy Night
05.I Have No Choice
06.Make It Right
07.Ooh
08.Everyday
09.Pretty Mind, Pretty Face, Pretty Look
10.I’m Here

(総評)

2008年最高峰の一枚がリリースされました!Lyricoとして長く活動を続けていた露崎春女が、アーティスト名を戻してアルバムをドロップしました。露崎春女のころには早すぎたともいえるR&Bサウンドプロダクションにさらに、最新のトラックメイカーが加わることで、2008年の新しいR&Bシンガー露崎春女の代名詞ともいえる最高傑作が届けられています!歌声の素晴らしさは歌唱力の高さは、彼女のライブを見たことある方ならば、誰もが疑わない日本でも指折り数えれるほどのトップシンガーですが、R&Bや最新のサウンドという点においては、同じような日本的なバラードが多くて、新鮮味が薄れつつあったのですが、このアルバムでは、Nao’ymtさんや村山晋一郎さんに加え、自身によるプロデュースを格段に増やすことにより、より彼女の好きな音楽性というのと、最新のサウンドの融合が実にうまくできていて、アルバム通して素晴らしいといえる作品になっています。
なんといってもNao’ymtさんプロデュースの「The One」のファンキーなグルーブが織り成すかっこいいサウンドがたまらないです。これを聞いたとたんに欲しいと思える素晴らしい曲でした。このほかにも「Rainy Night」ではNao’ymtさんらしい楽曲をより後半に向けて自分のものとして露崎さんが昇華しながら歌い上げていく様は見事でした。さらに村山晋一郎さんとのデュエット曲「Love With U」では、こういうデュエットならではの面白みを見せてくれています、それだけではなく、彼女自身がプロデュースしている「Make It Right」でのダンサブルなかっこよさは素晴らしかったです!7曲目「Ooh」でのセクシーで儚げな楽曲の魅力にはやられました。そのほかにもゴスペル調な見事なバラッド「I’m Here」では彼女の今の力強い思いを聞かせてくれています。
露崎名義にもどってより面白い作品をこれからももっとたくさん出して欲しいと思える素晴らしい一枚に仕上がっています。2008年の傑作の登場です!オススメ:(2),(3),(4),(6),(7),(8),(10)

続きを読む