泉 亮 / I’m so sorry

濃密なボーカルと熱く滾るセクシーなシャウトに90年代R&B好きならグッとくること間違いない一曲。最近の日本のボーカルディレクションの中でも圧倒的にR&Bらしく熱を帯びていて、今の亮君だからこそ出せる大人なR&Bボーカルを聞かせてくれています!これぞ90年代のR&Bだといわんばかりに圧倒的に歌い上げていき、濃厚なEIMAYくんとのコーラスワークも聞きごたえがたっぷりです。

イントロのアカペラの吠えっぷりからガッツリ持っていかれてしまい、その熱に中てられてしまいますが、曲の中でも熱くシャウトしていて力強くいながらセクシーな声に耳が幸せになれます。ここ最近ではここまでR&Bらしく吠えている曲は本場のUSでも聞いたことがないので、90年代を思い起こさずにはいられません!壊れ行く愛の形に手を伸ばす気持ちを表現したリリックも、切ない気持ちをより盛り上げて胸を締め付けてきます。泉亮くんの力強いシャウトでスローバラードを盛り上げていき、シンプルだけど美しいピアノと重厚なビートサウンドも、本格的なR&Bサウンドを作り上げるUNI-QreativesのNobuhiro Dendaさんがサウンドプロデュースを担当し、この濃密なR&Bバラードを、さらに高水準な楽曲へと引き立てています。

R&B好きなだという人は、絶対に聞いてほしい一曲です!

XG – SHOOTING STAR

日本のガールズグループの中でもずば抜けて存在感を示すXGの新譜。サウンドの斬新さやRapと歌唱のスキルの高さダンスやファッションセンスも含めて圧倒されてしまいます。ワールドワイドな活躍を目指しているので、そもそも日本語での歌唱へのこだわりもいい意味でなく、ものすごい楽曲へのこだわりやスキルの高さを見せながらも、自由に歌唱やRapを織り交ぜながら歌を作り出すところにチャレンジャーな精神が感じられるので、そのパワフルさが聞く人の心に刺さります。一度見たら忘れられないMVも個性的です。サウンド的にはK-POPを意識しつつも、EDM的なR&B調なメロディーラインと、ハイレベルなRAPが混ざり合いハイセンスな楽曲に仕上がっています。群雄割拠ともいえる今の最新のガールズグループの一角をを体現しています。

LIVEパフォーマンスのクオリティーの高さも、このMVでよくわかります。ほんと最近のガールズグループの完成度の高さは舌を巻くしかありません。昔では考えられないほどに完成度が高いので、一つ一つのステージでもカメラに魅せることを意識していることが良くわかります。さらにここからライブで全方向に対してどう魅せていくのかを考えると楽しみになります。

こちらは、R&B好きにも訴えかけれるメロディーが心地よい一曲です。透明感があるサビに向けての高音が気持ちよく響きます。

eill / WE ARE (Official Music Video)

eillちゃんの久々の新譜は、サウンド的には盟友のRyo’Lefty’Miyataさんが、エッジが効いたビートが心地よい最高にクールでかっこいい楽曲に仕上げており、強烈なイントロのインパクトがある力強いサウンドに負けない、eillちゃんらしいメロディのキャッチーさや惹き込まれるボーカル、R&Bを感じさせる溜めやブレスやグルーブに魅了されていきます。Rapも織り交ぜながらパワフルなボーカルで魅せるアップテンポな楽曲はeillちゃんだけにしかできない楽曲です。
 ただなによりも素晴らしいのがリリックです。孤独に立ち向かっても君一人じゃないそんな気持ちにさせてくれます。WE AREというタイトルとは真逆の孤独について歌っているのも面白いのですが、その孤独というフレーズの中には、自分のいいところもダメなところもすべて含めて、自分が自分のために清濁併せて呑み込んでいく覚悟がある孤独であって、彼女らしい言葉の中にかっこよさが詰まっていきます。こんなテーマだと堅苦しくなりそうなところが彼女らしいセンスあふれる「We Are bocchiさ」ていうフレーズが最強に強いんですよね、背中をボンと押してくれる言葉の強さがあります。この特徴的な詞の世界は、eillちゃんだから出せる言葉が詰まっていて、彼女の心からの声がダイレクトに伝わってきます。フェムテックからのフレーズなんて、女性だからいえるパワーワードだし、「泣きたけりゃ泣く 逃げ道も堂々と歩けばいい。」とか言葉選びは泥臭い部分もあるけど、周りからブレさせられない強さがあって、それをあえて孤独という言葉でそれぞれの人たちの覚悟を表現し、その孤独をともに抱えるすべての人に隣にもそんな奴がいると歌うところに、リアルさを感じさせます。孤独ってこういうことだよなってみんな孤独だよなと感じさせてくれるところが本当にカッコよいです。MVも、心ない周りが生きるのを遮るように一人で黒い孤独な空に閉じこもってしまい、白い布が不自由さを表すようにさらに雁字搦めに絡まっていくなかでも、力強く前に進む意思を感じさせるパワーがあって、QQQというDirectorさんが作る空間でeillちゃんのかわいいだけじゃないカッコよさが引き立っています。この曲に背中押される人は本当にたくさんいるんじゃないかなと思うぐらいリリックを見てほしい一曲です。

Lyrics by eill
Music by eill, Ryo’LEFTY’Miyata

I Don’t Like Mondays. / WOLF VIBES

I Don’t Like Mondaysの新譜は、タイトルのWOLF VIBES通りに野性味が溢れる躍動感があるダンサブルな一曲です。渇きを癒すように喰らうような勢いのある恋に落ちていくリリックの攻めた感じも曲の勢いを増してくれています。ちゃんとライブで聞いた時に盛り上がるだろうなっていうわかりやすいフレーズとかも織り交ぜながらもしっかりとバンドとしての音で聞かせる部分があって、聞くたびに中毒性が高い楽曲に仕上がっています。MVも4人の躍動感にあふれた動きに見入ってしまい、心と体を躍らせて聞き入ってしまう一曲です。こういう踊れる曲を作り出す安定感が素晴らしくて、YUさんの余裕を見せるクールで踊れる雰囲気のボーカルから、しっかり熱を帯びて全体として盛り上がっていくところがかっこいいんですよね。