タイラヨオ wit’ Nao’ymt / Hot Voodoo feat.AKIYO

(概説)

シンガー、トラックメイカー、作詞、ラップ全てを自作でできる多彩なアーティストであるタイラヨオと、艶っぽい歌声がセクシーなLOVE MINUTESのAKIYOを迎えてのWit’企画の第2シーズンの幕開けともいえる一曲!この曲では、よりRapをfeatureして、タイラヨオの軽快なラップが和なトラックに東洋チックなエッセンスと躍動感を与え、AKIYOの歌声が、それにダンサブルで心地よい揺れと浮遊感を与え、なんとも不思議な雰囲気を醸し出しています。Nao’ymtの作り出す煌びやかなループトラックが、二人の歌とラップを絶妙に支えていきます。
Rap主体の曲というのは、Wit企画の中でもKozo wit Nao’ymtの「Next Moon」ぐらいなのですが、あのシャープな雰囲気とは違う、女性ならではの力強さと躍動感に溢れた一曲へと仕上がっています。一気に空気を変えれる渋くてかっこいいヨオさんのRapと、幻想的なAKIYOさんの歌声が、絶妙に混ざり合い、曲にスピード感を与えてNaoさんのトラックをうまく料理しています。バックでいろいろ声が入っていたり凝ったつくりになっていて、ヨオさんの色が濃くでた作品に仕上がっていますね。wit企画の第2陣の幕開けとして相応しい力強い一曲の登場です!

nao’ymt OFFICIAL

タイラヨオ Official

LOVE MINUTES Official (AKIYO)

https://music.apple.com/jp/album/hot-voodoo-feat-akiyo/1446743583?i=1446744024

Heather Headley / In My Mind

01.in my mind
02.am i worth it
03.wait a minute
04.i didn’t mean to
05.how many ways feat.Vybz Kartel
06.back when it was
07.what’s not being said
08.losing you
09.rain feat.Shaggy
10.the letter
11.me time
12.change

(総評)

2002年最高傑作であった作品を届けてくれた舞台俳優でもあるアーティストHeather Headleyの待望の2枚目がついにでました!その表現力の豊かさ、でも舞台的な雰囲気よりもよりストレートでSOULFULな歌い手である彼女を前作では、Jam&Lewisが最高のプロダクションをしてくれて、2000年以降の女性ボーカリストの最高峰の一作だったのは皆さんの記憶に新しいところでしょう。その期待にこたえるように、この作品でも彼女の伸びやかで表情豊かで心の芯に響き渡る歌声が堪能できます。今作では、よりProducerもバラエティーに富んでいて、Lil’Jonなども参加しているのですが、やはり彼女の圧倒的なまでの歌の魅力にかかれば、全てがHeather Headleyらしい作品になるのでした。でも、そんな強さも持ちながらも、曲によって面白い部分を見せてくれたり、本当の意味で新んどん聞き手に提示してくれる歌い手だと思います。まさに本物のシンガーです。彼女は。
Lil’ Jonがあまりに異色なので他のプロデューサーに目がいかない感じですが、他は実は前作で全てを仕切ったJam&Lewisは、7曲目のみで、他は様々なプロデューサーが担当しているのです、壮大な名曲である1曲目は、Shannon Sandersが見事なプロダクションを見せてくれ、その他にもMusiqで有名なCarvin “Ransum” Haggins and Ivan “Orthodox” BariasやBabyfaceなど、そして、今話題のNE-YO!など有名プロデューサーが軒を連ねていて、彼女の前作がいかに評価の高いものだったのかが窺い知る事が出来ます。もちろんいろんなプロディーサーがいるので、曲調も前作よりも表情豊かで、彼女の様々な魅力を見せることに成功しています。でも、彼女のその歌声が力強さ、真っ直ぐさ、表現力の豊かさという基本的なところはどの歌でも見れるので、安心して聞くことが出来ます。素晴らしい!
やはりこのアルバムでは1曲目の壮大さを見せ付けるよう作品の完成度が物凄いのですが、その他にも、彼女のパワフルで広がりがあるボーカルをうまく見せている2,3,8,10曲目や、NE-YOが絡む4曲目のようなサウンドの面白さを感じさせてくれるものや、7曲目のような女性らしい優しさを見せる作品があったり、5,6,9曲目などUPサウンドや彼女の今までなかったスタイルの曲も入っているのですが、アルバムトータルとしてとてもまとまっているので、すんなり聞けます。あと無駄に長くないところも、このアルバムを心地よく聞ける理由でしょうね~。
とにかく、やっぱりHeather Headleyは、現在のR&Bシーンの中でも抜きん出た存在だということを改めて証明してくれた一枚でしょう!
オススメ:(1),(2),(3),(4),(7),(8),(10),(11)

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Jaheim / Ghetto Classics

01.Chosen One
02.Everytime I Think About Her – with Jadakiss
03.Daddy Thing
04.Forgetful
05.Like A DJ06.Fiend – with Styles P
07.I Ain’t Never
08.125th
09.Masterpiece
10.Conversation
11.Come Over

(総評)

JaheimのGhetto3部作の最後を締めくくる三作目”Ghetto Classics”!その名前通りよりClassicsと言えるよき古きソウルの世界を現在によみがえらせています。そのソウルフルで渋いJaheimの歌声と、包み込むような暖かさに満ち溢れた傑作アルバム!Jaheimというと、1stでの「Just In Case」のイメージが強くその後の作品も彼独自の路線を見せてくれていたアルバムとして非常に完成度の高いものでしたが、曲単位では客演作の方が目立つ感じだったのですが、この作品は、曲もアルバム全体としてもとても素晴らしいものに仕上がっています!往年のソウルを基調としながらもしっかりと最新のハーモニーと融合させたりRapperといい掛け合いを見せたりと、聞き手をどんどん引き込んでくれます。珠玉のSOUL汁溢れる歌の数々にノックアウトされてしまいます。特に前半の往年のソウルな雰囲気を大事にした楽曲!その中でも、シングル「Everytime I Think About Her」の出来は素晴らしく暖かく包み込まれるような暖かさとJaheimの力強さと渋さがよく出ている作品だと思います。その暖かい雰囲気の曲もいいのですが、それ以降の4曲目からの3曲続けての渋くかっこいいサウンドに乗った見事な歌には、思わず舌を巻きます。特に4曲目は「Just In Case」に通じるカッコよさをもっているし、5曲目は誰もが頷く名曲に仕上がっているのです。一緒に歌わずにはいられません。この二つの曲ではそのクールなトラックとJaheimの徐々に盛り上がっていくボーカルがたまらないのですよー!この辺は4曲目のProducerであるScott Storchと、5曲目のKayGee、Terence “Tramp-Baby” Abneyが本当にいい仕事をしているな~と感じます。特にKayGeeはこの曲以外でも以前同様アルバム全体の総指揮もとっているようで、どの曲でもJaheimのHeartwarmingな歌声を盛り上げてくれるようなサウンドを提供しています。
その後の曲たちもアルバム曲らしいシットリとした雰囲気も持ちつつも駄作など一つも無く、それぞれがアルバムの雰囲気を盛り上げていってくれるような良曲がそろっていて、後半のProducerである、Eric Williams and WESLEY HODGESいい仕事してるな~という感じです。
3作目にして最高のクオリティーを届けるJaheimのアーティストしての素晴らしさは、感動すら覚えます。こういう独自のソウルフルな路線で突き進みながらもきちんとMusic シーンを味方につける術を心得ています。それがビルボード1位という結果にも繋がっているのでしょう!
今年のBestに絶対に軒を連ねる素晴らしい作品に仕上がっていますよ。今年絶対買っておくべき一枚です!オススメ:(5),(4),(6),(2),(1),(11)

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Black Coffey / Unreleased Hits Vol.1

01.In Love With Music [Intro]
02.Beautiful feat. Rob Jackson
03.Country Boyz feat.Rob Jackson & Mino
04.Hey
05.Har to Get
06.Give U What U Want
07.Take it There
08.What About the Children
09.Burnin feat.Young Chu
10.Interlude
11.Let Me Show You
12.Feeling U
13.Ready For Love
14.Interlude
15.To Be Loved
16.Rocket Love
17.Spill
18.Calling You
19.All I Want
20.In the Club [Remix]

(総評)

J CoffeyとclayによるソウルグループデュオBlack Coffey!Motownからアルバムがリリースされるはずだったのに、結局Stevie Wonderのトリビュートアルバムで「Rocket Love」の名カバーを披露した後、契約が切られてしまい、その後の消息が不明になっていたアーティストなのですが、なんと!最近アーティストなら誰もが登録しているMYSPACEで彼らの名前を見つけることができました!しかもMYSPACE限定でMotown時代の作品から最新の作品まで集めたその名もUnreleased Hits Vol.1が購入できたのです!
彼らはMotown時代にはHPもあり試聴もできたので、実は注目していた人もたくさんいたと思うのですが、その期待を裏切らない、素敵な一枚がリリースとなりました!(正式なリリースではないですが・・・Paypalを契約してないとちょっと手に入れるのは難しかったりします。)
なんといっても、3曲目のリズミカルで力強いエッジが聞いた一曲の完成度の高さでしょう。こういうちょっと古臭さとカッコよさが同居した渋い雰囲気は、もうBlack Coffeyの名前に恥じない素晴らしい楽曲です!それ以外にも、Stevie Wonderのトリビュートアルバムに収録されて有名となった「Rocket Love」そして、ソウルフルな名曲「Spill」など、オールドソウルな曲も聞かせつつ、9曲目から~13曲目ではボーカルグループのような美しい曲たちも中盤でじっくりと聞かせてくれます。そして、UPテンポでは一気に渋くてかっこいいビートにのって、ガンガン歌い上げてくれるのです。うーん、これほどに緩急使い分けられるアーティストはなかなかいないかもしれません。ただ、中盤の美しい感じのミッドバラードが多いため、ちょっと中だるみしてしまうのは、これがトータルで作り込められたアルバムではないので、しかたないかもしれません。
ファルセットを得意とするClayと、ソウルフルなパワフルなテナーボイスをもつJ Coffeyが絶妙に絡み合い、お互いにキメの雰囲気見たいのをもっていて、お互いがメインの曲があるのも、この人たちの多彩っぷりを存分に見せ付けてくれています。とくに9曲目でのソウルフルなJ Coffeyと、Clayのファルセットの絡みっぷりにはノックアウトですね。ぜひK-Ci&JoJo, Ruff Endzの後釜として、世の中にしっかりと登場して欲しかったと惜しまずにはいれません。でも、彼ら自身は活動し、こうしてCDもCD-Rという形ですが、入るので、これからを応援するためにも、聞いてみるのも面白いと思いますよ!
オススメ:(16),(17),(3),(5),(7),(9),(10),(11),(12),(13),(18)

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K-Ci / My Book

01.My Book Prelude
02.My Book
03.It’s All Love feat.KansasCali
04.Conversation
05.Thug By Heart feat.Layzie Bone
06.Chetto Woman
07.Woman’s Gotta Have It
08.I Apologize
09.Much Too Soon feat.Al B Sure & Aaron Hall
10.What Else Can I Do
11.Limousine
12.Baby I’m Back
13.Soldier
14.Cheating On Us
15.You
16.Care For You
17.It’s Alright
18.It’s All Love Kazzu Remix feat.KansasCali
19.Conversation Dance Remix

(総評)

JODECIのK-Ciがソロアルバムをリリース!最近はK-Ci&JoJoとしたの作品に力を入れていましたが、ここにきて突然の日本先行発売のソロアルバムの発売となりなりました。最近はK-Ci&JoJoとしての作品もペースが落ち気味だったので、多くの方が待ち望んだアルバムでした。(まあ、JODECIのアルバムをいい加減出してくれ!って思う気持ちの方が皆さん強いと思いますが。)
やっぱり、K-Ciのシャウトは素晴らしいこれにかなうアーティストはいないでしょう!もう全曲豪快に歌いきってくれていて、UPからバラードまで全てをK-Ci色にそめてくれています。すごい一曲一曲を聞くといい歌がたくさんつまっています。特にK-Ciのシャウトは見事の一言で!今までのアルバムの中でもかなりのシャウトアルバムに仕上がっています。ほとんどの楽曲をほぼ無名ともいえるプロデューサーがトラック制作にかかわっているのですが、これといった特徴的なトラックメイカーがいないのはちょっと残念なところでもあります。
そのせいなのか、平均的な楽曲が多いというか、なんか同じ曲調が多いかもしれませんね~。普遍的なバラードや美メロがないですし、録音時期がちょっと古いのでは?と思わせる音使い(かなり古ければそれは味なのですが、ちょっと古いと流行遅れ的な雰囲気を出してしまうのです・・・)と、美メロや激しいUPというのはなくて、ミッドや濃い感じの同じ曲調が多く、しかも曲数が18曲と多いため正直かなり後半飽きが来るのがとても残念です。Al B SureとAaron Hallとの3人での熱い歌唱はとてもたまらないものはありますが、全体通して見るとどうしても評価が低くなってしまいます。曲数や曲順とかももう少し工夫してくれるともっと何度も何度も聞きたくなる一枚になったと思います。
K-Ciという現在のLegendの新譜としてはその歌の素晴らしさシャウトの凄さはもう最高級の出来です!ですが、年間を通して見ると、名盤というほどには、ちょっと曲個々の水準が平均点ぐらいで、普通のアルバムとなってしまうのは仕方ないかと・・・。僕もK-Ciファンですので、あえてこんなものじゃないだろう!ってことで厳しく・・・もうそろそろK-Ci、K-Ci&JoJoだけでは作品としての幅が狭まってきたので、ここらでやっぱり素晴らしいトラックメイカーであるDeVante Swingが加わったJODECIとしての新譜が待ち望まれるところです。オススメ:(2),(4),(6),(9),(11),(13),(15),(17)

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