L.L Brothers / BACK AGAIN

01.Get It Crunk
02.Back Again
03.Big Butt, G-Cup
04.Forever
05.Love Is On The Way
06.L.L B-Izm
07.That’s My Life
08.Let’s Go
09.Hot Spot Interlude 2 featuring MICHICO
10.Shake It
11.The Party
12.Hot Spot Interlude 1

(総評)

ついにL.L Brothersが始動しました!日本でR&B好きな人は、隠れた名盤として有名だった2000年の「NEXT LEVEL」で、そのパワフルな歌声と、T.KURAによるUS,UK R&Bの現場そのもののProductionによるR&Bのトラックを自在に乗りこなす二人の凄さに度肝を抜かれましたが、それ以来となるアルバムがメジャーからリリースになりました。前作が出たときは本当に信じられませんでした、これ日本人つくったの?ってマジで思いましたもん!そして、今作では、あれから4年・・・これほどまでに時間をかけているからこそできる重量級の歌と納得のサウンドプロデュース!洋楽と比較なんて陳腐なことはいいません、これぞR&Bなんです!1年程前からはやっているサウスHIPHOPの要素や、Lil Jonのクランチのダーティーサウス系の要素がふんだんに取り込まれいて、それを物にしているところはさすがです!前作「NEXT LEVEL」で組んでいたT-KURA&MICHICOのプロデュース作品も多いのですが、本人達によるProducetionの曲がその多くを占めています。Talkboxまで披露していて、そのプロダクションの幅の広さを見せ付けています!ここまでカッコいいプロデュース能力を発揮する彼等はまさに歌い手としてだけでなく、ダンス、作曲、プロダクションその全てにおいてR&Bを表現できる数少ないアーティストとしてR&Bシーンの先頭に立ったといえます。ここまでR&Bを表現できる人で他に見当たるのは、HI-Dぐらいでしょうね~。
 このダーティーサウスの要素を入れるというところが、彼らが自分達の色をよくわかっているなーと思います。日本では彼らしかできないサウンドといえるでしょう。「NEXT LEVEL」で90年代のカッコいいR&Bを表現していて、そこからさらにもうひとつHIPHOP的な要素をより多く取り入れようとした時に、ウエッサイじゃ弱いし、このパワフルな歌声には、このサウンドが合うんですよね!素晴らしいです。ノリがよくてちょっと笑えるような曲もあれば、4曲目のように美しいバラードも披露したり、その歌のふり幅の広さもまざまざと見せ付けてくれる、そして、R&Bとして外せないSEXYさと、エロさも存分に盛り込んであり傑作といえるでしょう!特にUPサウンドの勢いは半端じゃないです、歌声のパワフルさで、ガンガン盛り上げていってくれます。特に後半の「Shake It」あたりを聞いたら絶対上がりますよー!
2004年はこれを聞かないと語れませんよ!絶対に必聴の一枚です!日本のR&Bのそこ力を思い知れ!
オススメ:(2),(3),(4),(5),(7),(8),(9),(10),(11)

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DOZIE / Redemption

https://www.youtube.com/watch?v=tJildjDGdJ0

01.Uwa Ke
02.Gabriel’s Lounge
03.Soldier
04.Sensuality
05.Onwu Obi
06.Redemption
07.Nowhere
08.Home
09.Heaven Knows
10.Magdalena
11.Tar

(総評)

インディーソウルのレビューはひさびさ!物凄いいいのでご紹介!DOZIEというこのイングランド出身のアフリカ系のアーティストは、マルチミュージシャンであり、自分でピアノ、ギター、ドラムプログラミングとほとんど全ての楽器を自分でこなせてしまうアーティストであり、枯れたような美しく淡い歌声が聞くものをじわじわと引き込んでいきます。父親がナイジェリア出身ということもあり、曲のタイトルやアルバムのタイトルにはナイジェリア語がかなり使われているため、歌詞の意味などは半分ほどわからないのですが、そんなの不要なほどの彼は歌声に魂を込める術をしっているのです。まさに切ないバラードを歌うために生まれてきたような男です。そうして、曲調においてもとても美しく切ない物が多く、その切なげなサウンドには誰もが心揺さぶられることでしょう。聞くほどのその美しさに吸い込まれていくような、美しい芸術作品を見ているような誰もその中に入れないそんな強さももった一枚です。美しさに吸い込まれる・・・その感覚を味わうことができる数少ないアルバムです。
 なんといっても、1曲目~3曲目での切ない曲たち!特に1曲目のピアノからの切なさはもうホント久々に泣けるほどの名曲です。曲のメロディーもピアノも、DOZIEの歌声も全てが切なく、声を発しただけで回りの雰囲気をどこか儚げにしてしまう力があります。あまりの美しさが何者をも立ち寄らせないほどの美しさを持っていて余計に切なさを増していっているのです。そして、最後の11曲目での人を拒絶するかのごとく美しさ・・・美しすぎて、そのほかに何も入れないようなそんな芯の強さをもった美しい曲が、ただただ聞くものの心に感動と切なさを与えてくれます。これほどまでに、甘美でいて切ないアルバムは他に無いでしょう。1曲目は2004年のBEST曲と入っても過言ではないできです!
 中ジャケの海辺を歩くDOZIEの写真があるのですが、その海辺が太陽の光が差込んで美しすぎて・・・このアルバムの良さをジャケ写からも引き立てています。なんか都会の喧騒に疲れたり、日々の生活に疲れたときふとこんな一枚を聞いたら絶対泣いてしまうことでしょう。ぜひ手にして欲しい一枚です。
オススメ:(1),(2),(11),(3),(4),(5),(6),(8),(9)

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Mac & Lenney 「~To my father~僕と君だけの世界」

(概説)

神戸を拠点として、活躍するR&Bデュオ「Mac&Lenney」のデビューシングルです。彼らは、ボーカルのMacと、ボーカルもこなしピアノで作曲を手がけるLeeneyの二人からなるデュオで、作詞、作曲、編曲、REMIXまで全部こなせる人たちです。本人達と連絡をとって、買ったCDです!1曲目では、バラードで二人でゆったりと歌い上げて、転調してキーがどんどんあがっていくところなんか、R&Bの定番で心地よいです。声質的にちょっとスローテンポで歌うときに拳が入ってしまう癖が出てしまうボーカルなのですが、その分メロディーラインにしっかりと乗ってくると俄然伸びやかなボーカルを聞かせてくれます。2曲目はUPテンポでメロディーメイキングのうまさも見せてくれて、もっといろいろなタイプの曲も見せてくれるんじゃないかなーと期待させてくれます。ピアノバージョンのシングル曲も入っていて、彼らのピアノでの弾き語り的なライブでの楽しさも見せてくれるいいシングルです。ただ、このCDは、ちょっと音源のレベルというか、二人ともいい声なのに、Lenneyさんの方の声が聞こえづらいのがちょっと寂しいかな!あと、個人的にはもうひとつ、「Beber 3rd ANNIVERSARY」というイベントの時に配られたというCDももらったのですが、そちらに2曲目の別バージョンが入っているのですが、そっちのほうが、ボーカルも二人のバランスが取れていていますねー。もう一曲のバラードもストレートに歌っているところがいい感じでした。今後が楽しみなアーティストだなーと感じましたよ。自分達で全てこなせるという点でも、これからバンバン曲が作れるんだろうし!いいメロディーの曲をたくさん書きそうで、楽しみ!って感じでした。最後にMac&Lenneyのお二人ありがとうございます~!

曲紹介

1曲目『to my father』

柔らかなピアノの音色にのり、しっとりとMACが歌い上げていきます。ちょっと最初癖がある声なのかなと思ったのですが、しっかりと後半になるにつれて、力強くいた上げていく歌声の心地よさに目を見張ります。後半にキーがどんどん上がっていくサビの部分なんて、たまりません。そして、二人の掛け合い的な部分も楽しませてくれます。自分の父親に向かって歌った曲であり、リリック的にも伝わる部分が多く、本人達が高校生の当時に作り上げた曲ということで、その当時でこれだけの完成度を誇っていれば、素晴らしいと思います。ちょっとボーカルが安定しないときがあるのですが、でも、これからの成長をびしびしと感じさせてくれるところも楽しみです!

2曲目『僕と君だけの世界』

1曲目とはうって変わって、UPテンポなリズムにのって、勢いよく二人が歌い込んでいきます。Scrachなんかも入っていたりして、HIPHOP的な要素もしっかり入っていて、バラッドだけではないところもしっかりと見せてくれます。サビのメロディーを聞くとメロディーセンスの高さも感じられて、もっとたくさんの曲を聴いてみたいなと感じさせてくれます。

3曲目『~To my father~ (unpluged ver.pianolude mix)』

Lenneyのピアノが全面にfeaturされた一曲で、しっとりと弾いて行きます。1曲よりも新しく録音したのか、しっかりとした歌声が聞くこともできます。きっとライブでも弾き語りだと凄いいい感じになるんだろうなーというのを感じさせてくれました。これを聞くとライブの方が良さが出るアーティストという印象が残りました。

www.mac-and-lenney.com