Side A

New Jeansの新曲は彼女たちの今を切り取った青春にあふれるダンスの練習の場面が印象的でありかわいらしいですが、全体を通してみるとどこか考えさせられるバラードDitto！なんといっても最初の透明が溢れるHYEINちゃんの囀るようなフレーズで幻想的な歌声から始まって、HANNIちゃんの確かな歌唱力とリードをとることが多いHAERINちゃんのグルーブ感のあるセクシーな歌声へとつながっていきます。DANIELLEの柔らかい歌声とMINJIのかわいらしい甘い歌声も、アクセントになっていて、全体としてバラードだけど体を揺らせるようなグルーブ感があるので、美しいだけじゃないところが素晴らしいです。5人がバラバラじゃなくて一つのグルーブを作り出しています。この曲では何といってもHAERINのハイトーンボイスがいいんですよねー！

このMVは、見るものに懐かしい青春時代を思い起こさせますが、楽しく一緒に踊っていたり、一緒に過ごしたくなるような普通の楽しい学生生活を見せているようでいて、どこか撮影者の女性との距離感があって、それがその彼女の求める幻想としてのNew Jeansの面々との距離感だと気づくとその彼女の置かれている立場や気持ちの不安定さによって、一気に切なさではなく、自分が偶像を押し付けていることに対する気持ち悪さと、それでもつながり求める切羽詰まった気持ちを感じさせます。ファンとアイドルの関係を表しているそうなのですが、幻想と現実を行き来することで本当の距離を意識させて行き過ぎた偶像を求めるファンの感情を顕わにさせられます。きっと人気が絶頂期である彼女たちにやることに意味を見出しているのかなと感じます。

Side B

SideBでは、その幻想を徐々に抜け出してく彼女（ヒス）が恋愛などを通して大人になっていく姿も見せていきます。New Jeansの5人から育ち離れていく彼女をどこか悲しそうに見ているところも切ない気分になります。クラスの中で浮いていたり、そんなところもドキッとさせられるのではないでしょうか。こういうストーリー性だけでなく考察を求めるようなMVは、海外ではアーティストではなかなか見ないですね。ファンは、いつか離れていく存在であり、一緒にいる今をの道のりを大切にすることを求めているのかなと感じました。

そして、そんな彼女たちの生の歌唱が聞けるのが、このYOUTUBEです。本当に表現力が豊かというか楽曲と歌声がぴったり合う曲が本当に多くて、プロデュース力がすごいなというのを実感することができます。MVは少し考えさえることが多いのですが、このYOUTUBEは、そういのを関係なく可愛さと歌声の美しさを感じることができます。やっぱりHYEINちゃんの歌声の美しさに驚かされました。

きちんとファンが見たいパフォーマンスMVやダンスMVもきちんとあって、本当に何個の映像をとっているんでしょう。このMVも、最初と最後にみんなで寝るような格好をしている5人とも魅力的な歌声をしていて、本当に今後が楽しみなグループです。

話題のMINJI、HANNI、DANNIELE、HAERIN、HYEINの5人によるNewJeansデビューEPの表題曲。楽曲がとにかくよくて、メロディーも癖になるのに加えて、K-POPはすでに一つのジャンルとして確立していますが、ここではR&B的センスを感じさせるトラックが素晴らしくグローバルに通じるR&Bダンストラックになっています。5人が踊るダンスもクールなんだけど随所に可愛さやまねしたくなるようなところを入れてくれるのが、何度もMVを見たくなります。可愛さと楽曲のカッコよさとのバランスが本当に素晴らしくて、5人に引き寄せられますね。みんなかわいくて歌もRapも個性的で素敵なんですが、個人的にはまだまだ成長を感じさせるHERLINの元気な歌とダンスとMINJIのかわいらしい顔から発せられる意外にクールな歌声が素敵です。

こちらはOfficail MVですが、こういうちょっと関係ない日常的な雰囲気から始まるＭＶの作りもＵＳっぽさを意識しているのかなと感じさせます。

NewJeans (뉴진스) ‘Hype Boy’ Official MV (DANIELLE&HAERIN ver.)

こちらはいろんなこのバージョンがありますが、Hype BoyというHAERINの歌声はパワフルな感じですが、DANNIELEの歌声は透き通って広がるような美しさを感じます。サビでの癖になるようなR&B的なメロディーも体が動いてしまいますね。5人のダンスの水準の高さも素晴らしいのがこの曲の後半では感じることができます。

NewJeans (뉴진스) ‘Cookie’ Official MV

妖艶な雰囲気を感じるイントロの伸びのある歌声から、Rapもどこか不安定な感じからサビでのUPテンポなメロディーが印象的に響きます。本当にダンスの中に、どこかアクセントになるようなフリを入れていて、見ていて楽しいMVになっています。きっとまねする人も多いだろうなと想像ができます。

EPの最後はスローバラッドを聞かせてくれて、ただダンストラックだけではなく、歌声のストレートな良さを感じさせてくれます。少し前までのK-POPはトラックは凄い面白いけど、歌声で聞かせるというのを前面に持ってくることが少なかったので、トラックに歌声をのせるうまさは感じられても、それぞれの実際の歌の上手さやベースをどんな楽曲なんだろうというのが後で弾き語りとかで知るというパターンが多いのですが、しっかりこうやってMVにもして、5人のハーモニーや歌声の良さを聞かせてくれるのは、いいですよね。これからが楽しみです。