HI-D / Special Calling

01.ASAMI, ANTY the 紅乃壱, 山口リサ / 太陽
02.MIKU from YAKIEM / SHAKE IT
03.ANITY the 紅乃壱 / Dream Girl Dream Boy
04.青山テルマ / ブランコ
05.CHIHIRO / MAGIC ROUGE
06.山口リサ / ペアリング – Chapter 3 –
07.Asami / MY MELODY
08.BROWN SUGAR / DO YA
09.ARIA / 浮き草 – Faded Dream –
10.宏実 / 嫌いなもの

(総評)

HI-Dが、国内の有望な若手の女性ボーカリストを招いて、本格的なR&Bコンピレーションアルバムをドロップしました!HI-Dがそのアーティストそれぞれに似合う曲調や歌詞の世界を考えながら、時にデュエットし、時に掛け声、Rapとの歌としての参加など、さまざまな形での絡みをSEXYに見せてくれます。本当にさまざまな曲が詰め込まれていて、これ一枚で、さまざまなシンガーの魅力を楽しめるという点においても、2008年の傑作の一枚といってもいい一枚です。男女のデュエットだけにこだわらず、Rapとの絡み合いや、ましてや合いの手だけだけや、女性シンガーだけでなくRapperと絡みHI-Dの歌で聞かせたりなど、男女が絡み合うっていう点ではデュエットアルバムでありながらも、この斬新な絡み合いは、本当にHI-Dのアイデンティティーの勝利でしょう。なかなかありそうでなかった、素晴らしい一枚です。今後、こういう形での絡み合いをもっと見てみたいと思わせる日本のR&B, HIPHOPシーンの一つの分岐点ともなる企画アルバムだと思います。
 やっぱり注目は10曲目宏実さんとの「嫌いなもの」これは今期最高のデュエットだと思います。深みがある詞の世界観に加えて、お互いに引き立てるソウルフルな歌いっぷりがすごいです!そして、ARIAとの9曲目「浮き草 – Faded Dream -」は、本当に電話を使った掛け合いが見事です。この2曲の曲としての完成度は素晴らしいのですが、それ以外にも、「CHIHIRO / MAGIC ROUGE」「山口リサ / ペアリング – Chapter 3 -」など、かっこいいR&B曲もあったり、他にもRapperとの曲も斬新で、アルバム通して楽しめる趣向が凝らされた一枚になっています。どの曲も特徴があって、HI-Dというフィルターを通して見事にR&Bの面白さを作り出しています!2008年を代表するコンセプトアルバムになっています!オススメ:(9),(10),(6),(5),(1),(2),(9)

続きを読む

CHIHIRO / ROLLER COASTER LOVE feat.HI-D

(概説)

ピアノの印象的なイントロから透き通るようなChihiroの軽やかな歌声が、軽いステップを踏めるようなビートにのって響いてきます。彼女の透き通りながら、張りがあって突き抜けるような印象がある歌声は、R&Bシンガーとしても非常に聞き応えがある歌声といえます。聞くほどに、耳になじんでいく歌声で、何度も聞きたくなります。HI-Dも、彼女の歌を楽しむように楽曲に華を添えます。メロディーもピアノを基軸にしながらも、躍らせるような軽やかさと、聞かせる部分ももっている一曲です!最後にかけてみせるChihiroのファルセットの突き抜ける気持ちよさが、もうたまりませんね。フェイクもセンスがあって、HI-Dとの掛け合いも最近の中では一番相性がいい気がします。

OFFICIAL

HI-D / 24

https://www.youtube.com/watch?v=09mXPAX-WCk

01.Intro
02.雨・風鈴
03.LA LA LA
04.Diamond
05.Hate Me
06.Get It Right
07.To Da New Area
08.Light Da Fire
09.Got 2 Go
10.1・4・2
11.You Shine
12.歌をうたおう

01.Up in the sky feat.HI-D / 餓鬼RANGER
02.Uh / Sowelu, HI-D and Jun 4 SHOT from FIRE BALL
03.Welcaome 2 Da Party / DJ WATARAI feat.HI-D & AI
04.恋はオートマ feat.HI-D / DABO
05.HOMIE… feat.HI-D / AK-69
06.男一匹 feat.HI-D, AKTION / 童子-T
07.DEM A MONSTER feat.DELI, HI-D / BOY-KEN
08.哀愁’97 feat.HI-D / KAMINARI-KAZOKU
09.B-I-GHT! / HI-D & TWIGY
10.Shake ya head / DJ KOYA feat.HI-D
11.Night Drive feat.”E”qual, AK-69 & HI-D / GRAND BEATZ (DJ RYOW & TOMOKIYO)
12.Angler Fish feat.DELI & HI-D / DJ YAS meets Tommy Guerrero

(総評)

日本のR&Bシーンを引っ張るHI-D通算4枚目となるアルバムが2007年の1月24日にリリースとなりました。24という数字にごろをあわせたように、24曲入りの『24』というタイトルなのですが、なんといってもこの作品の目玉は、最近日本のR&B周辺をにぎわしているNao’ymtと組んで作った2曲目「雨・風鈴」!これがハイテナーなHI-Dの歌声をうまく活かしていて、以前よりも安定感を増した歌声を活かして、しっとりと妖艶に聞かせるHI-Dの新たな魅力を見せてくれる曲なのである(8曲目でも味わえますよ~!)、そのほかの曲も作詞作曲は自身でこなしながら、Singo.S, EQなどのR&BやHIPHOP関係で活躍しているプロデューサーや今井了介, USK, UTAというTiny Voiceファミリーと組んで高い水準の楽曲の上で、そのセクシーな歌を聞かせてくれます。どの曲でも安定感ある歌を見せてくれて、そして、成熟された大人な詞の世界観が、よりHI-Dの思いを身近に感じさせてくれます。
アルバムの中でUTA、USKの二名をプロデューサーに招いたノリが良いサウンドにのって、軽快で、力強い前向きな歌も聞かせくれたり、7曲目「To Da New Area」のようなOne Loveなコンセプトのみんなで、成長していこう!っていう感じの曲があったりと全体的に明るい雰囲気が漂っています!そんな中意外性が一番あったのが、Hiroyuki Matsudaさんというプロデューサーとの一曲!なかなか今までのHI-Dでは見られなかったレゲエ調の3曲目や、11曲目のような美しいバラードなど、今まで見られなかったHI-Dの歌の一面を見せてくれています。そんなサウンド的には、様々な曲が楽しめる一枚になっているのですが、歌詞の面では、以前よりももっと人間愛や、もっと大人な愛情について歌うその姿勢には、一つずつHI-Dの進んでいることを、印象づけます。特に5曲目での聞いているこちらまで心が温かくなるような「HATE ME」は、よかったです!サウンド面での素晴らしさと、EQさんのプロダクションも素敵ですが、何よりその歌詞の暖かさが素敵でした!その他のバラードも壮大な雰囲気とかの派手な演出は避けて、もっと身近な雰囲気のバラードが多くて、そっと傍で歌いつないでいてくれるようなそんな安心感をもって聞くことが出来ます!
このアルバムは、全体的に派手な曲や、悲しいかったり壮大だったりって曲はなかなかないけど、日常が凄い身近に感じられる、味わいがあってじわじわと染み入るような一曲一曲が深いアルバムに仕上がっています!とてもメッセージが込められた暖かい曲が多くて、R&Bを基本としながらも、メッセージ性が高い作品に仕上がっていますよ!
そして、DISK2ではHI-Dのファンなら誰もが求めていた客演集が、彼の何十とある客演の中から、厳選した12曲を聞かせてくれます!中でも、2曲目「Uh」と、「HOMIE…」の完成度は群を抜いています!その他にも、その他にも代表的客演が収められて、全曲24曲とボリュームたっぷりな一枚になっています!4枚目にして、HI-Dの新たな可能性と今までの集大成を見せてくれる充実作を届けてくれました。オススメ:(2),(11),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10)

続きを読む

HI-D / fragrance

01.Mamacita
02.Throw your KISS
03.モノローグ
04.Melody Maker
05.騒がしい太陽
06.Where’re You?
07.A.O.GE
08.Can’t Go Back
09.COMING HOME
10.Neva Giva (Dream on Dreamer pt.2) feat.Cool M.B
11.愛こそすべて feat.BUTCHER
12.KOTOBUKI

(総評)

ついに、HI-D6枚目となるアルバムが、Universalに戻ってのリリース!しかも2007年中では二枚目のアルバム!というハイペースなHI-Dの活動を象徴するかのようなすばらしい活動です!
このアルバムHI-D自身がいうようにどう取られるんだろうか?という言葉がよくわかるアルバムになっています。今までのHI-Dらしさもあるのですが、どちらかというと、R&Bというものを残しつつも、もっと幅広い間口のリスナーに向かって門戸を開いているような曲が多く、特に3曲目「モノローグ」では、POPSサウンドですが、しっかりとHI-Dらしい歌を聞かせているというHI-Dというフィルターを通してどうこういう曲が聞こえるかということ、さらにはもっとR&Bというサウンドにもっと多くの人に耳を傾けてほしいシーンが広がってほしいというHI-Dの心意気が感じられる作品に仕上がっています!
豪華な作曲、作詞の人を迎えつつ、そんな中でも気心のしれたEQやをサウンドの中心として、しっかりときちんとR&Bとして抑えるところは抑えているところがこのアルバムの肝で、じんわりと心に残る曲が多く、なかなかの一品に仕上がっています。特に河口京吾、Gary Newby、吉川慶という同じサウンドプロダクションの面子がかなりいい仕事をしていて、このアルバム随一のバラード12曲目「KOTOBUKI」での結婚式の幸せなその瞬間を見事に描き、その雰囲気にあったサウンドプロダクションは見事です。さらに、よりシーンを盛り上げるという意味で、九州で地道な活動を続けるベテランCOOL M.Bを招いての一曲のかっこよさ!これがこういう幅広さもアルバムのよさでもあります。特に後半での8曲目「Can’t Go Back」では、HI-Dらしいバラードが聴けたり、そこには若手で話題のシンガーJunearを招いたりと、いろいろと面白い試みを入れつつ、より聞きやすいものを提供しているその積極的な姿勢は、シーンを引っ張る存在としてのHI-Dの意識がさらに上にいったことを示しています。
初期のころのR&B Onlyなフロアライクな雰囲気は薄れましたが、その分詞の世界観の深みよりリアルな歌の、曲自体のよさを堪能してください。特に後半の6曲目「Where’re You?」あたりからのR&Bサウンドは、かっこよくて最後に「KOTOBUKI」でしっとりと聞くことができます。バラードを歌うHI-Dが好きな人も、上げ目を歌うHI-Dが好きな人も、お気に入りの曲が見つかるぐらい幅広いアルバムになっています。HI-Dの魅力をゆっくり聞いてじっくりと感じ取ってください。
オススメ:(12),(1),(3),(6),(7),(8),(9),(10)

続きを読む

HI-D / ME II YOU

01.Don’t Stop
02.Light Up
03.Slow It Down (interlude)
04.スキナキモチ
05.Be With You
06.MY LIFE
07.Baby Girl
08.Better Man feat.LEO
09.Live On Direct (interlude)
10.Can I Getta feat.MIHO BROWN
11.Drop Drops (interlude)
12.Vanilla
13.Loveholic
14.PROCEED

(総評)

日本のR&Bのメインストリームを作り上げたHI-Dが2005年最後にドロップする傑作R&Bアルバム!HI-Dの通産3枚目となるアルバム「ME II YOU」。そのタイトルどおり、恋愛を中心の軸においた、よりR&Bの根幹たるMake Loveや恋愛について語った前作よりもよりリリックに入り込める一枚です!
1st,2ndAlbumのHI-Dといえば、HIPHOPとのコラボレーション!というある意味HI-Dの型を作り上げた作品だったのに対して、この3rdアルバムではHI-Dの歌と声により焦点が向けられており、そのメロディーラインの素晴らしさと美しさにやられてしまいます。この3rdこそHI-Dの本質的な歌の部分を存分に感じ取れる出来になっていて、このアルバムの前にHIPHOPのストリートの雰囲気を詰め込んだTWIGYとの一枚があったことで、より聞き手にもこのような歌という部分を意識させてくれます。これがいい方向に転んで、HI-Dの新たな歌本来の魅力をグンっともう一歩引き出すことに成功しています。そして、改めて聞いていると、HI-Dは実に美しく面白いメロディーラインを書く人だなと、びっくりさせられました。なかなか他の人では出せないメロディーとかがたくさん詰まっています。もちろんHIPHOPとの融合をやめたわけではなくその中にも、メロディーラインやフレーズにトラックなどの様々な中にさりげなくHIPHOP要素を埋め込んだり、R&Bでしかだせない、メロディーラインの面白さを聞き手に教えてくれたりしています。
2曲目「Light Up」では、HI-Dの素晴らしい歌を堪能できます。この曲のメロディーラインは凄すぎます。メロディーへの言葉のはまり方がたまらないのです。力を与えてくれるような胸を突き抜ける力強さを感じさせてくれる曲で、Sweetなアルバムの要所要所で盛り上げてくれます。UTAさんによる7曲目「Baby Girl」でも、HI-Dらしいリズムを絶妙にのりこなす癖になるフレーズで聞き手をぐいぐいとひきつけ、10曲目「Can I Getta feat.MIHO BROWN」で、全然1st、2ndの頃と変わらないHIPHOPサウンドを絶妙に織り交ぜて、単純なバラードアルバムにせずにR&Bアルバムの中にHIPHOP的な盛り上げ方も随所に入れてくれます。
一方、女性と二人とのジャケット写真が物語るように、今までの恋愛駆け引きよりも、女性への愛情や恋愛の楽しさなど、より深い愛に重点を置いたリリックが多くて、そういう視点からも楽しめる一枚になっています。その他にもHI-Dらしい元気を呼び起こすような曲もあったりリリックも適度にバランスが取れていて、自然とリリックの中にすんなりと入っていけます。特に1st「Missing You」, 2nd「Without You」と続く三部作「Be With You」でのリリックは3曲続けて聞いてこ恋愛としてのその深みがあったり、6曲目「My Life」ではHI-Dの暖かさを感じることができたり、8曲目では、JOYCEのリードボーカルであるLEOとの日本では本当に珍しい男性同士のデュエットを見せてくれます!これがお互いに味を出していていいんですよね~。12曲目「Vanilla」では、恋愛の一瞬に潜む喜びを見せてくれます。HI-Dから届いた愛を深めることができる一枚です。
そして、この作品では、プロデューサー陣がとても面白く、REOやShing.Sなど以前から交流のあるプロデューサーに加え、今井了介氏のTiny Voiceから、UTA,USK、そして、長年のBack DJを勤めてたDJ HALなど新しいプロデューサー陣も加わっているのが、常に前進するHI-Dらしい人選でした。最近インターネット上では、様々なサウンドメイカーが出てきていて、その力をいち早く使うことで、より新しい風を常に自分に入れていって、常に新しいHI-Dを聞き手に提供することに成功しています。
歌アルバムという評価が高いと思いますが、これはよりHI-Dの根本であるR&Bとしての本質をよりストレートに表現した素晴らしいR&Bアルバムです。
オススメ:(2),(4),(6),(5),(7),(8),(10),(12)

続きを読む