Full Of Harmony / Brand New Day

(概説)

なんとあのNE-YOと日本を代表するR&BグループであるF.O.Hが一緒に仕事をした曲Brand New Day!もうその話題だけでも騒然としてしまいますが、NE-YOらしいSweetかつやわらかい音使いが特徴のバラードになっています。F.O.Hがアメリカに出向いて一緒に仕事をして、お互いにほぼ対等に仕事をしてきたということ自体が、これから新しい幕開けを感じさせます。これからは、アメリカのアーティストと仕事を話題づくりのために依頼するってよりもきちんと現地にいってこのように共に作り上げていくスタイルが定着していけば、J-R&Bも内からだけでなく外から本場からの影響も受け、より進化していくのではないかなと感じさせてくれます。
どちらの曲もまったくタイプが違うので、お互いに面白い相乗効果を生んでいるのですが、やっぱりNE-YOの曲の心地よさっていうは、Full Of Harmonyの今までの作品にはない、よりメロディーの心地よさを追求したような作品で、F.O.Hの新境地を見せてくれています。
カップリングでも、ARATAのRapや、緩急の織り交ぜ方など、彼らが常に成長していることを、示してくれます。日本のR&B界を引っ張りつつ、常に止まることなく自分達の表現方法を追及しています。
ただNE-YOがソロ用の曲が多いことからわかるように、グループとしての味という点では、ちょっとF.O.Hらしさが抜けてしまっているなと感じるところもあります。でも、さすがNE-YOと思うところもあったりします。洋楽のよさを邦楽の世界でも表現できている貴重な一曲です。

曲紹介

01.Brand New Day

Ne-Yoらしいサウンド使いがなんともうれしいBrand New Day!ついに日本人のアーティストが対等にノリにのっている洋楽のR&BのProducerと仕事をした作品として貴重な一枚となることは間違いないです。ちょっと軽めで淡い感じのうわ物の使い方が、なんともNE-YOらしいのですが、VocalのアレンジもNe-Yoらしい雰囲気がたっぷり入っていて、心地よく耳に入ってきます。今までのF.O.Hにはない、何度も聞くことで、徐々に体に馴染んでいきます。

02.KABUKI道

もう、いかにもF.O.H!って言う感じのUPサウンドがこのKabuki道!ちょっと和な雰囲気を混ぜ合わせたサウンドだけではなく、UP一辺倒だけでなくて、緩急を織り交ぜたところが、Full Of Harmonyの新境地!今回は、ARATAもRapを披露し、さらに、表現方法の幅を広げてきて、スリリングにどんどん手札が出されるかのように入れ替わり立ち代り3人がそれぞれに勢いを見せてくれます!正直こちらの方がおもしろいな~と思います!

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Full Of Harmony / G.O.O.D TIME feat.Teddy Riley

(概説)

なんとFull Of HarmonyのUSのProducerとのコラボレーション作品第3弾は、あのTeddy Rileyが参加!これにはびっくりしました。言わずもがな、USのR&Bを聞く人ならば、知らない人はいない超有名な人物です!GUY、BLACKSTREETのプロデューサーでありメンバーであることは有名ですが、その他にも有名、無名問わず、数多くのプロデュース作品を残している人で、グループ作品のプロデュースに関しては安定した評価があります。
そんなTeddy Rileyとどのように繋がったのかわかりませんが(正式に頼めばこういうところとも繋がるんだなーと思いましたわ)、Teddy Rileyらしい素晴らしい作品を提供してくれました。トラック的にはBlackstreetのAnother Levelに収録されている「」と同じフレーズを使いつつも、カッコイイメロディーラインがたまらない
なんとも2曲目の英語がたどたどしいのは、収録までに時間がなかったんだろうなというのを匂わせますが、(英語の歌いこみが足りなそう・・・)英語の方がスムーズに聞こえるであろうはずのものが、日本語の方がスムーズだと、Full Of Harmonyの日本語のトラックへの乗せ方がいかにうまいかというのを逆説的に物語っています。 そのほか、Teddy Rileyにプロデュースしてもらったっていうこともあってか、3曲目にBlackstreetのカバー「Before I Let You Go」が入っているのですが、これがライブバージョンで、本当にかっこいいです!思わず、サビでは一緒に歌いたくなりますね~。最後にかけての3人の歌いこみ方が、もう素晴らしいです!素敵なカバーになっていますね~。2曲目のたどたどしさはなんなの?って思っちゃうぐらいです。
Teddy Riley一色のシングルということで、自ずとアルバムの期待も高まる一枚になっています!

曲紹介

01.G.O.O.D TIME feat.Teddy Riley

スムーズなサウンドに乗って、3人の歌声が、実に巧みにリードしていって、3人の美しいハーモニーを際立たせていきます。こういうスローテンポなカッコイイ曲っていうのはなかなか最近なかったのでうれしいですね。そしてしっかりTEDDY RILEYもボコーダーで参加していて、ファンキーな歌声を聞かせてくれます。最後の絡み合いの激しさも、最近のF.O.Hには見られなかったタイプの曲で、1stアルバムの頃の複雑なハーモニーを多用していたころを思い起こさせてうれしくなります。やっぱりボーカルグループはこういうハーモニーの複雑さで見せるのが必要ですよねー!

02.G.O.O.D TIME feat.Teddy Riley[English]

明らかに1曲目よりもたどたどしさが・・・(笑)でも、英語だとこういうかんじなのかなーと思うと不思議です。無理に英語バージョンはいらなかったのでは?

03.Before I Let You Go

美しいそのメロディーに誰もが涙した名曲。それをより生音感覚満載で、感情豊かにバラードで歌い混んで行きます。感情移入して歌い混んで行くその見事な3人の歌いっぷりに、ずるずると引き釣り困れるように聞き入ってしまいます。やはり名曲のメロディーはいつ聴いてもいいよなーと改めて感動させられますね。

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Full Of Harmony / DRAMA

01. DRAMA ~Introduction~
02. MUSIC TRIBE featuring Q, KM-MARKIT
03. UTAKATA
04. YOU&I
05. Sweet home featuring マボロシ
06. Through the GATE
07. Angel
08. PARTY TIME
09. 涙の数だけ
10. himatsubushi ?Interlude?
11. FLAVA
12. another world
13. SUPERSTAR
14. Harmony

(総評)

通算5枚目となるF.O.HことFull Of Harmonyのアルバムは1st、3rdアルバムに続く傑作アルバム!Full Of Harmonyと名前を変えてから、どちらかというと歌や歌詞をメインに据え、歌が聞き手に届くことを第一に歌っているような感じで、前作のアルバムはサウンド的にも少し彼ららしさが消えてしまい、面白みが半減してしまった感じがしたのですが、このアルバムは村山晋一郎氏と、新鋭のUTA氏などのサウンドプロデューサーが最高のトラックを提供してくれていて、改めて彼らの原点であるR&Bというサウンドで聞き手を引き付けてくれます。さらに、本来の彼らのR&Bのハーモニーを大事にした部分もしっかりと出ていて、まさに、King Of Harmonyと呼ぶにふさわしい一枚です。特に14曲目でのハーモニーの美しさは今までのアルバムの中でも随一かもしれません。そして、このアルバムをさらに素晴らしいものにしているのは、2曲目「MUSIC TRIBE」で見せてくれる勢いのあるサウンドに、HIPHOPアーティストを積極的に採用したその姿勢でしょう。貪欲に新しい物への挑戦し、新しいプロデューサーを採用しサウンド面も改善していることが、このアルバムの完成度を高くしています。
このように、ファンが望む方向性に修正してきたことは、本当にうれしい!やっぱり彼らにはただの歌謡調なバラードよりも、R&Bの90年代ボーカルグループが示したカッコイイハーモニーをどんどん取り入れた曲を出していってほしいですね。それが見事に体現できる数少ないグループだと思うので。
特に注目したいのは、やはり、2曲目「MUSIC TIRBE」と14曲目「Harmony」。2曲目はTINY VOICE PRODUCTION期待のUTAと、14曲目は村山晋一郎さんのプロデュースの曲で完成度が物凄いのです・・・二人とも凄すぎです。二人とも複数のトラックを手がけており、7曲目「Angel」でも素晴らしい仕事を見せているUTAさんが音の使い方がホントうまくリズムが印象的な新しいR&Bサウンドをトータルでプロデュースし、Introや久々にいいシングル「YOU&I」を手がけた村山さんが普遍的な素敵なピアノが印象的なR&Bバラードを演出し、アルバムトータルとして、とても幅があって完成度が高いものになっています。また、13曲目では、去年なくなったLuther Vandrossへの思いを歌うなど、1stアルバムで見せてくれたR&Bへのこだわりと愛をまた再び見せてくれています。これがよりR&Bアルバムとしてのふり幅も持たせてくれて、1stアルバムに次ぐ完成度を誇るアルバムです。日本のR&Bの第一人者としてのFull Of Harmonyを改めて感じさせてくれる一枚です!
ジャケットも非常にかっこよくて、特に中ジャケの3人がカッコイイ!中が紙ジャケと分けられているのが、なんか洋楽の輸入版を意識したのかな?と思わせるのも面白いですね。前作でちょっとと思った人にこそ聞いてほしいアルバムですね。
オススメ:(2),(14),(7),(1),(13),(3),(4),(6),(11)

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Full Of Harmony / YOU & I

(概説)

Best盤をリリースしたFull Of Harmonyの、発売後初のシングルは、今までのバラード路線を周到しつつも、よりR&Bサウンドよりに舞い戻った感じがする名バラード!HIROやYUTAKA, ARATAの歌声もスムーズに入れ替わり、綺麗にハーモニーを奏でていきます。ここ最近は、純粋なバラードに偏っていて、カップリングでR&Bサウンドを聞かせるってパターンが多かったのですが、そのパターンを周到しつつも、今度は、そのバラードもよりR&Bな雰囲気な、メロディーやリズムを交えてうまく聞かせてくれます。そして、カップリングでは、1stアルバムを思い起こさせてくれるようなR&Bの歌い方を意識した一曲!リズムにあわせて英語っぽく発音していくところなんて、さすがです。それに、ミッドテンポでありながらも、エッジが聞いているサウンドがテンションを上げてくれます!詞の内容もぴったりで、これぞ、本来のF.O.H R&B!といえる出来です!どちらも、型が違う魅力を持っていて、十分すぎるほどにF.O.Hの本来の魅力を堪能できる一枚となっています!ひさびさの名作です!

曲紹介

01.YOU & I

ピアノの美しいメロディーから、華麗なリズムトラックにのってやさしくHIROの歌声が響きます。ひさびさとなる、R&B調なリズムやメロディーが、F.O.Hの良さを改めて感じさせてくれます。美しさと流れるようなスムーズさを両方兼ね備えた名曲です!HOOKに入る前の、メロディーラインが、英語のフレーズがすごいマッチしてて、心地よいスムーズさを持っています。HOOKは、I BelieveやRhythmで、培ったバラードの力を感じさせてくれます。美しいメロディーを作り出していて、やっぱり日本の中でも美メロを作らせたら、屈指の実力を持つ村山晋一郎がさすが、プロデュースと作曲を行なっているだけあります!この曲、HIROとYUTAKAが、作詞なのですが、確かにARATAの声が目立たないのですよね、ちょっとそれが寂しいかな。でも、Full Of Harmonyに変わってから、初めてR&Bらしい失恋を題材にした切なくも情緒的で素敵なバラードを完成させてくれました。

02.FLAVA

ミッドテンポなR&Bビートに乗ったカッコイイ曲を披露してくれます。この曲1stアルバムの雰囲気に凄い近い曲で、その英語を意識した日本語の発音の仕方など、昔を思い起こさせてくれるような要素がぎっしりと入っています。発音をリズムに合わせて、英語っぽい発音にしていくのなんて、かっこいいな~、なかなか実力がないとできない芸当です。ここでは、ARATAの歌声がいいアクセントになっていて、ミッドテンポでありながらも、UPな雰囲気のカッコイイR&Bビートが炸裂しています!詞の内容もSEXY WORLDなみに、一夜の関係を感じさせてくれて、R&Bらしい詞の世界にどっぷりはまれます!

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Full Of Harmony / Party Time

(概説)

Full Of Harmonyとしては久々のUpper Tuneとなるこの一曲!しかも1,2曲目はかなり爽やかな曲で、いかにも夏を連想させる曲で、非常にタイミングのいい時期のリリースとなっています。今回もTiny Voiceとh-wonderというかなり強力なサウンドプロデューサーを招いての一曲で、作詞作曲を本人達が勤めるという気合が入っている一枚で。バラードだけじゃない本来の彼らの味がうまく出た一枚になっていると思います。カップリングの「UTAKATA」も、「Party Time」のノリの良さとはまた違ったかっこよさがあって、カップリングとシングル曲とがうまくバランスされたシングルになっています。これからはFull Of Harmonyのうまく日本のPOPフィールドでもR&Bフィールドでも勝負できるという、素晴らしい立ち居地がよく出ている一枚だと思います。きっといろんな人が聞いてもいい曲だなと思える良さを持っています。

曲紹介

1曲目『Party Time』

まさに夏という感じの爽やかなイントロから、軽快に鳴り響くリズムトラックと3人の歌声が、体を揺らせてくれます。思わず手を振ってしまいそうな、のりやすいPOP調なリズムが彼らの歌の濃さと相まって面白いのです。ひさびさのYUTAKAによるリリックで、本人達の作詞作曲は久々で、とてもリアルで、彼らしい前向きなリリックに癒されます。無理すんなよっていう感じが、このゆるいアップテンポな曲調にあっています。最近の彼ららしさがよく出ている曲です。Tiny Voiceとしては、久々のコンビで、そこはかとないリズムトラックのかっこよさがさすが!と思わせてくれます。

2曲目『UTAKATA』

h-wonderによるR&Bトラックらしいダンサブルなバックトラックの上で、日本の祭りの情景を交えながら、一夜の出会いと愛を歌い上げるリリックが、とても不思議な感覚にさせてくれます。神楽とかこのビートで出てくると不思議な感じがします。でも、日本のR&B!って感じで好きですね。hiroの伸びやかな歌声が引き立っています!しかも、最近Full Of Harmonyが好きなとたんに始まる転調で、しっかりと盛り上げどころを作って、聞き手を楽しませてくれます。

3曲目『Just wanna… Justin Kase Remix』

前のアルバムの中でも、盛り上がること間違いない一曲のREMIX!以前のシングルのハウスリミックスより、こういうサウンドの迫力を増したREMIXの方が好きですが、ALL I WANTほどのREMIXはなかなかでてきませんね~。

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