宇多田ヒカル『君に夢中』

柔らかい音色に、しっとりと歌い上げる出すたびに曲のクオリティーが約束されている宇多田ヒカルの新曲。ドラマ主題歌にもなっており、切なげなドラマの雰囲気とも合わさってどこか不思議で謎めいていながら、まっすぐにただただ盲目な愛を感じさせる空気感を感じさせていました。随所にいろんな音が使われていて、サウンドに聞き入っても面白いですよね。

宇多田ヒカル / Traveling

(概説)

あら、珍しいと思ったでしょうが、僕が唯一R&Bだなーと、感じるHIT CHARTを賑わす日本の女性シンガー。(某会社のコンピで女性モノのR&Bという触れ込みで売っているCDがありますが、アレに収録されてる女性たちはR&Bじゃないぞー!POPやん。)
この曲かなり、2STEPの要素を盛り込んだダンサブルな1曲であり、歌詞も非常に彼女の年代にとってはリアルでいいと思う。彼女の情景描写は、独特で面白い。売れてる曲いやだなーとか、偏見持たずに聴くと、意外と情緒的な声で現在の洋楽R&B的な要素が他のアーティストよりも濃いことに気付くであろう。やはり、Foxy Brownといっしょにやったり、NYで生活したりすることで、USの音を上手い具合に昇華してきているのであろう。USの音やリズムやフローに近づくには、もう少しかかるだろうが、5~6年後でのUSでの活躍が楽しみなシンガーである。日本だけに留まって欲しくはない。この際邦楽で曲を出さなくてもいいのではないか・・・(極論過ぎだが・・・)武者修行じゃないが、0からUSでやってみるのも手である。これだけ、歌に感情をのせるのが上手いんだから。REMIXもハウスバージョンなどもあり、楽しめる内容。