James Day / Better Day

01.Remembe When (Intro)
02 Better Days feat.Audrey Wheeler
03 Don’t Waste The Pretty feat.Jeff Ramsey
04 She’s Not The Girl feat.Audrey Wheeler
05 Love’s Taking Over Over feat.DQuest
06 One Good Thing feat.Jill Zardeh
07 Brick By Brick feat.Audrey Wheeler
08 Can’t Argue Like This feat.Jeff Ramsey
09 Remember When feat.Catherine Russell
10 Will You Still Believe feat.Catherine Russell
11 Better Days (Stepper’s Mix)
12 Don’t Waste The Pretty (Remix)

(総評)

今年のTOP5には確実に入るアルバムの登場です!耽美で軽やかなメロディーが胸に残る様々な名曲が、この一枚のCDに詰め込まれています!まるで往年のソウルサウンドを聞いているような錯覚に陥りながらも、全然古臭くなく、耽美で美しく普遍的な素晴らしい曲をここまで現在において追求した一枚もないでしょう!この一枚を作り上げたのが、James Day!彼は幼少期に耳の病気を患い、音楽家としての道を閉ざされながらも、努力して現在ソングライター、プロデューサーとして様々な賞を取るまでに成長し、そして、純粋に音楽を愛し、現在失われつつある、R&Bがもつ歌としての素晴らしさを現在によみがえらそうと、現在集めれるだけの、スタジオミュージシャンを集め、現在考えうる最高の歌を聞かせるシンガーを集めてこの一枚を作り上げました。もちろんソングライターとして、本当にどの曲も一度聞いたら口ずさめるほどに素晴らしいメロディーを作り上げたのです!
TONIGHT I’M YOURSという名作を残したAudrey Wheeler, Jeff Ramseyなどの実力派ソウルシンガーを招きつつ、楽器がビートだけでなく素晴らしいメロディーを奏でるという音楽の基本に忠実に作り上げた曲が多く、特に前半2,3曲目は最高峰の一枚に仕上がっています。2曲目「Better Days feat.Audrey Wheeler」、3曲目「Don’t Waste The Pretty feat.Jeff Ramsey」、7曲目「Brick By Brick feat.Audrey Wheeler」のメロディーの一度聞いたら忘れない素晴らしいことといったらここ数年でも一番ではないでしょうか?これほどにソウルを感じさせながら、R&Bらしいサウンドにのった曲というのはこのJames Dayがいかに80年代を愛しているのかをよく物語っています。そして、そういうパターンだけでなく5曲目「Love’s Taking Over」で見せるクールでビートに乗りつつカッコよく歌い上げる一曲!このDQuestっていう歌手がいいんですよね~!これもすばらしい!それ例外の曲も、オーソドックスで素晴らしい曲が合ったり、素晴らしいデュエット曲があったりとなんとも耳に残り、変化にとんだ一枚になっています。最後がREMIXなので、実質9曲と短い構成でありながらも、存分に歌というのを楽しませてくれます!本物の歌がここにはあります!最近のR&Bは、軽い歌ばかりとか、シャウトはするけどメロディーがつまらない・・・と感じている人は絶対にツボな一枚です!プロデューサーのアルバムとしても、ここまで70~80年代の黄金期のR&B,SOULを蘇らそうと、こだわってオリジナルを作りそれが成功している作品は、2000年以降見たことがありません。何よりそのシンガーの人選がこだわりがありますもの!本当にいいアルバムを届けてくれたJames Dayに感謝!こういうこだわりのある作品は今後のシーンの動向にも必ず影響を与えると思うので、2006年必ず抑えておきたい一枚です!
オススメ:(2),(3),(7),(5),(8)

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Lyfe Jennings / The Phoenix

01.Intro
02.Interlude
03.Slow Down feat.Young Buck and Doc Black
04.Interlude
05.Goodbye
06.Interlude
07.Let’s Stay Together
08.Interlude
09.Biggie Nigga
10.Interlude
11.Ghetto Superman
12.Interlude
13.S.E.X. feat.LaLa Brown
14.Interlude
15.Down Here, Up There
16.Interlude
17.River
18.Interlude
19.Still Here feat.Three 6 Mafia and Project Pat
20.Interlude
21.More Than a Girl
22.Interlude
23.Stingy
24.Interlude
25.Radio
26.Interlude
27.Keep Ya Head Up
28.I’ll Always Love You

(総評)

1stアルバムが、全米で徐々に話題となっていったアーティストLyfe Jenningsの2ndアルバムがリリース!前作は、ギター片手にもったジャケ写が示すようにアコースティックでいながら、Ghettoなリリックで、彼にしか出せない独特なカッコよさを演出していたのですが、今作はさらにサウンド面の幅は打ち込みなども取り入れつつ、深く面白みを増し、独特な節回しやリリックの深さなどさらに感じさせてくれる部分が増えた強力な一枚に仕上がっています。HIPHOPトラックから、美しい一曲まで、本当に幅広い楽曲が用意されていて、1stアルバムとはまた違うLyfe Jenningsの魅力を見せてくれていながらも、Ghettoを題材にしたリリックやそのしわがれた歌声とファルセットの美しさのギャップなど、そういう彼のSingerとしての個性を見せるところはしっかりと見せてくれています。確実にLyfe Jenningsというアーティストとしてのオリジナリティーを作り上げています。
なんといっても、7曲目「Let’s Stay Together」の豪快なファルセットシャウト!これはいいですねー!見事な歌いっぷりですねー、彼の歌声はしわがれた声なのですが、俄然ファルセットになると美しく響くのです。メインの歌では力強くファルセットでは綺麗に響くっていう面白いシンガーなのです。その辺の良さがよくでている一曲で、オーソドックスなサウンドでありながらも、歌の良さを引き出すいいトラックです。そして、最後28曲目の「I’ll Always Love You」での美しさが際立っています。これほどの美メロをファルセットで歌い上げられるとは、思いませんでした。アコースティックでギターを片手にってイメージが強い彼なのですが、このアルバムピアノや打ち込みでの素晴らしいバラードなども多く5曲目「Goodbye」など心に染みるようなバラードも数多く収録しています。そして、彼らしいシワガレ声での渋いかっこいい曲も数多く見せてくれて、11曲目「S.E.X」でもカッコよさと、歌として面白みのある面を見せ、9曲目「Biggie Nigga」で最高潮に盛り上げてくれます!UPというか、こういうかっこいい雰囲気の曲をやれるアーティストは最近減っているので、とても貴重ですね。
ただ、あまり英語がわからない人にとって、いや全ての人にとってだと思いますが、全体的に語りが多すぎるのが、たまに傷・・・ほぼ全ての曲の前でInterludeがはいり、語るという形式をとっているため、28曲なんていう、すごい曲数になっています。実質は14曲なのですが、そのInterludeのせいで妙に長く感じてしまったりと・・・。盛り上がる曲が途中で止められてしまう感覚があったりするのは、残念でした。なんか通して聞きたかったな。こういう雰囲気みたいに分類するのが難しいほどにオリジナリティーがあるアーティストで、彼にしか出せない味があって、今後とも作品を出すたびに、注目される素晴らしいアーティストとして実績を残してくれました。2006年聞いておくべき一枚です。
オススメ:(28),(7),(5),(9),(13),(17)

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Rahbi / Yes Sir Productions Presents: Rahbi the E.P.

01. Sistas & Brothas
02. Another Chance
03. Questions feat.R-E-G & Lena Martin
04. Should’ve Been Yo Man
05. Never Hurt You
06. Interlude
07. Take You to a Dream
08. Outro

(総評)

2006年出た作品の中でもそのFUNKYな色合いが際立っていたのが、このRahbi!本人も意識しているようですが、Rahsaan Pattersonかと思うほどの、FUNKYで極上なハイテナーな歌声をもったシンガーで、特にファルセットでのその歌声の美しさは特筆ものです!E.Pと題うってあるように、実質6曲と収録曲は少ないのですが、それを感じさせない、楽曲のクオリティーの高さと、バラエティーの広さ!自らHip-HOP SOULというFUNKYな歌声で、そのままのFUNKYな1曲目「Sistas & Brothas」から、HIPHOPサウンドを主体とした3曲目「Questions」そして、ピアノで美しいメロディーを歌い上げる7曲目「Take You To A Dream」と、幅広い楽曲を歌いこなし、彼の才能を示してくれます。
Rahbiは、Atlanta出身で、14歳の頃にLaface Recordsで、4th Avenueという4人組グループで契約を結んだこともある実力派のアーティストです。MotownのDONNIEのツアーのバックボーカリストとしても参加して、その後も数多くのメジャーアーティストとステージを共にしていくなど、評価も高かったようです。そんな彼ですが、その評価を売らずけるような一枚で、楽曲のバラエティーの広さだけでなく、彼自身の歌声を良く理解し、うまく表現している曲が本当に覆いのです。1曲目「Stistas & Brothas」と2曲目「Another Chace」でそのファンキーなグループを遺憾なく発揮してくれて、4曲目「Should’ve Been Yo Man」では、ファンキーな歌声だからこそできる温かみがあるあまり他の人は出来ないようなアットホームなバラードを届けてくれています。この曲を聴いたときは、Rahsaan Patterson?と思わずにはいられないでしょう。そして、なんといっても5曲目「Never Hurt You」から見せてくれる美しいファルセットでつづるバラードです。5曲目では少し浮遊感を味あわせながら、後半どんどんシャウトして盛り上がっていき、バラードでありながらも力強さと美しさを感じさせてくれて、7曲目「Take You to a Dream」では、ひたすら美しいファルセットを聞かせまくります・・・もうあまりに美しくて壊れてしまいそうなそんな雰囲気さえ感じさせるのです・・・耽美なバラードを聞かせてくれますよ。本当にこの2曲でファルセットの美しさをこれでもかと見せてくれます・・・本当に自分の見せ方をわかっていますね~。
短い曲数ながらも、Rahbiの魅力を存分に感じさせてくれる一枚です。新たなFUNKY GROOVEをもったアーティストがまた一人誕生しました。Rahsaan Pattersonが好きな人は一度は試聴してみてくださいね。MYSPACEでも聞けますので。
オススメ:(2),(4),(5),(7),(1)

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DMINOR / Supreme Goodie Sampler

(概説)

インディーソウルのシングルもたびたびいいものに出会うのですが、ほぼアルバム扱いのシングルで5~7曲入りっていうのも、たまに見かけます。今作品も、そんな一枚です。Dminorは、トラックメイカーチームの一員で、さまざまなJazzサンプリングを使って、Jazz HIPHOPならぬ、Jazz R&Bとも言うべき、絶妙なセンスを魅せてくれます!そのJazzyなトラックはもちろんのこと、それを飽きさせずに、強烈とも言える一度聞いたら忘れないフレーズをいれてくるシンガーの実力!メロディーメイクのセンス!どれも素晴らしいです!たまらない一枚ですよ!
特にこのDMINORのシンガーとしての実力には目を見張るものがあります。ひさびさにここまで素敵なスムーズボイスシンガーに出会うことができました。彼が歌えば、たちまちやわらかく心地よい雰囲気が広がるのです。DMINORは、詳細はよくわかりませんが、多数のRapperのアルバムにも参加していることから、今後が期待される注目のシンガーですよー!こういうジャンルのR&Bシンガーも今後増えていくかもしれませんね。

曲紹介

01.cool conversation

軽快なスクラッチ音と、スムーズで心地のよい男性シンガーの歌声がたまりません。このミッドテンポな心地よいリズムと、軽快な歌い方で踊れる一曲へと仕上がっています。この絶妙なHIPHOPトラックとR&Bのメロディーの融合がたまりませんね!

02.watching you

イントロのサンプリングがやばすぎます!もう名曲でしょう!New Classic Soulのような絶妙なSOULとHIPHOPの融合を魅せてくれていて、踊れる一曲になっています、思わず一緒に口ずさみ、歌ってしまいそうになります。この独特のループしていくような癖になる感覚はひさびさですね~。本当に中毒性が高いですよ

03.could you be (part 2)

1,2曲目とはまた違う心地よい雰囲気の美しいバックトラックでゆったりと歌っていく曲です。でも、彼らの特徴はサビで強烈なまでにループするフレーズでしょう。この曲も聞き進めるうちに、耳から離れなくなるほどに、素敵な抑揚を効かせた歌声が聴けます。語りが入ったり、わざとくぐもった感じにしたりと小細工もよくて、最後のギターの音色にノックアウトされます。お洒落で美しい雰囲気が素敵ですよ。

04.you gotta leave

こういうJazzっぽいというのか、浮遊感が漂うトラックで、しっとりと歌われるとたまりませんね~。SAXがバックでさりげなくなり、Jazzサウンドに、艶やかで伸びのある歌声で歌われるとたまりませんね。こういう雰囲気がとてもあう歌声をしています。

05.watching you remix feat.louis logic

2曲目のRemixは、もう少し緩やかなトラックに差し替えて、しっとりとした雰囲気で歌っていきます。そして、Rapperが本当に合う合う!まさにJazz HIPHOPですよ。素敵っぷりがたまりません。

(Producer)

m-phazes:(1)
dminor:(2),(3)
muneshine:(4)

OFFICIAL

Label

Kay B / Call Cupid

(概説)

ひっそりと出されていた名曲が、iTunesの日本バージョンでダウンロード可能になりました!なんとも甘いSweetなメロディーに、SEXYな雰囲気で歌い上げるアーティストKay B。これがデビューシングルになるUK出身の若手シンガー!なかなかUKの新人が取り上げられること自体が少ないのですが、この作品はとてもクオリティーが高い!そして、↓のPVを見ていただければわかるとおり、なかなかスタイルもよくて踊れる期待の若手のようです!しかもUKのMTVチャートNo1もすでに奪取しています!
何よりもそのSweetでSEXYな歌声にうっとりして聞き入ってしまいます。Brian McKnight直系のどこか切なくやわらかいサウンドにエロくSEXYに絡み合うJoeのような歌いっぷりです。こういう上質なバラードシンガーは久々に聞きましたね!Omarionなどのように軽すぎなくて、シャウターほどに押し付けがましくなくて、ふんわりと包み込むような抱きしめられているような魅力溢れるシンガーです。何よりもこのメロディーの完成度・・・素晴らしいですよ!うっとり聞き入ってしまいます。UKのLemarとはまた違う魅力をもった新人の登場!注目しましょう!

OFFICIAL