Tank / One Man

01.Interlude feat Adimu Colon
02.One Man (Intro)
03.One Man
04.Supa Sexy
05.My Place
06.Unpredictable
07.Cake And Ice Cream feat. Heat
08.Close feat Mowett
09.I’m The Reason
10.Make Me Wanna Sing feat.Sparkle
11.Let Me Live feat.Mannie Fresh And Jazze Pha
12.Party Like A Thug feat Baby Da No One Stunna
13.I Wanna Be That feat.Jazze Pha
14.No Why
15.Club
16.So Many Times
17.Better Man
18.I Still Believe

(概説)

傑作!去年地味にカッコいいUPがそろった素晴らしい隠れた名盤的な作品を残したTankの2ndアルバム(前作はなぜか国内版になっててビックリ!そんなに売れたんだろうか・・・)。前作を踏んで、今作もUPなのかなーと思ったら、一気に勝負にきました。これがバラードの連続!プロデューサーであり、シンガーであり、作曲家であり、その第一人者Joeなどの地位をモロ目指している彼としては、本当に勝負に出ました!という感じでしょう。前作でもUP以外にちょこちょこあったバラードが素晴らしくバラードアルバム作ったら傑作になるだろうなーと思っていたら!ついに出してくれました。
地味に今年は同時期に出したDave HollisterのアルバムでもProducerとして顔を見せていますし、歌以外のお仕事が結構忙しいようです。でも、実はメジャー落ちなのかな・・・Virginから、Blackentertainment(これ、メジャー?)へー。まあ、プロデューサ業として忙しい彼としては自身のアルバムは自由に作れる環境があってるのかもしれません。でも、早いなー。ホント一年足らずで、2ndアルバムの発売ですー。
そして、この一枚が素晴らしいバラッドアルバムに仕上がっているのです。聞けば聞くほどに味が出てくる1枚です!なんといってもタイトル曲『One Man』の出来は素晴らしい!このマッタリとしたエロエロ具合はなかなか出せませんよ。久々に、バラード好きな人の心を満たしてくれる長く聞けるアルバムでしょう。
この濃いGROOVE感こそが、彼が一流のSingerである証拠でしょう。濃く濃くネットリと盛り上がるわけじゃなく、ひたすらスローバラードが続いていきます。ホントまずは聞き込んでください。そしたら、良さが滲み出てきますよ!マジでこの1枚今年のベストバラッドアルバムかもしれません。夜二人で聞きたいアルバムですね。地味な良曲多すぎ、バラードはホント全てが素晴らしい!HIPHOPっぽい曲も多数あり、飽きが来ないアルバム全体として統一感が取れた素晴らしい出来です。
似たような作品としてDave Hollisterの最新作もありますが、こちらの方が数倍濃いですね、バラードが好きな人は是非こちらをオススメします!ひさびさに、夜使えるアルバムですよ。
最近はリリースラッシュで見向きもされないんだろうけど、こんなアルバムこそ売れて欲しいですね。
オススメ:(3),(5),(7),(10),(11),(13),(14),(17),(18)

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JOE / Better Day

01.Let’s Stay Home Tonight
02.Better days
03.What if a woman
04.Alone
05.Isn’t it this the world
06.Ghetto child
07.I like sexy girls
08.Here she comes
09.Lovers prayer
10.Changed man
11.Understand
12.She Used To Love Me
13.World of girls
14.Lets stay home tonight Remix feat. Petey Pablo

(総評)

さすが、JOE!素敵なアルバムを届けてくれました。いかにも彼らしい甘いR&Bです。安心して聞ける一枚。
なんといっても、シングル曲の『Let’s Stay Home Tonight』!このギターのサウンドを多用した、なんともなめらかな盛り上がり!JOEの声の甘さを最大限に、生かした一曲といえるでしょう。最後の終わり方にまで、気を配ってるのがよくわかる一曲である。コーラスの良さは言うまでもないが、最後のストリングは秀逸である。まさか、こんな終り方するなんて、思いませんでした。いつものJOEより若干爽やかな感じがするが、この曲のインパクトは、相当なものである。マジでいい歌!買っとくべし!
このアルバム、彼自身の形が出来つつあるので、2ndや、3rdほどの強烈なインパクトという点では、劣るかもしれないが、その分、彼の歌としての完成度は、今までのよりもグンを抜いていると思う。だが、僕の中では、何曲か納得いかないのがあるのも事実。それは、今までの雰囲気を大事にしたものよりも、どちらかというと、新機軸を打ち出している曲が多いこと。
そう、子供の声が入ったり、意外と爽やかだったり、意外性のある曲が多いのである。でも、この新機軸を打ち出したことにより、彼のアーティストとしての活躍できる期間は確実に伸びたことでしょう。いつまでも一つ覚え見たく、甘い歌ばかりは歌ってないんだよと、いっているようです。
こういう感じで、自分の思い通りつくりました!的なアルバムと、3rd,2ndのような甘いR&Bの一枚としての雰囲気を大事にしたものを交互に出していくと、おもしろいのではないのかなと思いました。そう、前のアルバムほど、夜向きというよりは、聞き易い感じに仕上がった一枚といえるでしょう。R&B初心者にもオススメできる出来。アルバム全体の雰囲気としてだが、雰囲気を壊す楽曲がちょこちょこあるので、夜聴くR&Bとしての評価はちょっと2ndや、3rdのような評価は得られないかもしれないが、JOEらしさが失われたわけではなく、変化していく姿勢は、素晴らしく、次のアルバムも楽しみにあるような内容であるのもいい。R&Bとしてのアルバムとしては、非常に完成度は高い!
今のR&Bを知る上でも、持っておきたいアルバムです。
オススメ:(1),(2),(3),(5),(8),(10),(11),(12)

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Jaheim / Ghetto Love

01.Intro
02.Du & Jah
03.Looking For Love
04.Answering Machine (Interlude)
05.Let It Go(feat. Castro)
06.Could It Be
07.Ghetto Love
08.Happiness
09.Jah’s Seed (Interlude)
10.Lil’ Nigga Ain’t Mine (feat. Castro, Duganz And Precise)
11.Finder’s Keepers(feat. Lil’ Mo)
12.Just In Case
13.Heaven In Your Eyes
14.Anything(feat. Next)
15.Waitin’ On You(feat. Miss Jones)
16.Remarkable(feat. Terry Dexter)
17.Ready, Willing & Able
18.Love Is Still Here
19.Forever
20.For Moms
21.Could It Be (Anything You Want Remix)

(概説)

今年デビューしたJaheim!その声を聴いてください!彼の良さは、その声である!とても味があるおっさん声をしている。あー、こういう渋い声で歌ってみたいものである。一般受けするかはちょっと微妙だが、僕が大好きな部類の声である。
そして、このアルバムではこだわりが感じられて、高感度は高い。良曲が詰まった力作に仕上がっています。今年度の中でも、渋いカッコよさでは頂点にくるんじゃないかなと思います。バラードが得意とかじゃなくて、SOULが好きで好きでたまらなくて、作ってしまいました。って感じが出てていいですねー。今年度出た最大のSOULバカでしょう~。そして、彼は、無駄に曲を長くしないところも好感が持てます。21曲という曲数がそれを物語っています。
Naughty By NatureのKaygeeという人が総合プロデューサーであり、彼の手にかかったアーティストは、Next、Koffee Brown、Aaliyah、Zhane’がいて、どれもSOULやR&B然とした味のあるつくりで定評があります。最近ではLiberty City Fla.、Transitionsでも、その世界を堪能できます。彼の作る音はどこか土臭いSOULがするのですが、このJaheimはそのKaygeeがほれ込んだほどの男。その実力は押して測るべきであり、SOUL然とした仕上がりであり、しかも土臭さがいい具合に出ています。
今年度を代表するアルバムであることは、間違いない。すべて、このアルバムを世界観を崩さない良曲ばかり!
神がかりなボーカルの立ちがあったら、もっと売れただろうなー。もっとSoloの1stのような、シャウトの嵐みたいな曲があったら、良かったのに、せっかくいいシャウトの持ち主なのに、そのシャウトが押さえ気味で活かしきれて無い気がした。
もう少しUPの楽曲でリズムが速いいものがあっても、よかったかなとは、思いますが、SOULっぽいのが、聞きたい人には、まず最初にオススメできるものです。
最後に日本盤では、FOHがレビューを書いたりしています。結構面白いですよ。
オススメ:(3),(5),(6),(8),(12),(13),(14),(16)

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Carl Thomas / Emotional

01.Intro
02.Emothional
03.I Wish
04.Anything
05.My Valentine
06.Give You All My Love
07.Cadillac Rap
08.Woke Up In The Morning
09.Come To Me
10.Cold ,Cold World
11.Trouble Won’t Last
12.You Ain’t Right
13.Lady Lay Your Body
14.Supastar
15.Summer Rain
16.Hey Now
17.Special Lady

(概要)

去年でた最高のバラードアルバム!本当にすばらしいアルバムです。そして、なんと言っても彼の声はいいですねー、ちょっとアンニュイな感じが堪りません。彼の今年の客演の多さをみれば、わかる通り、BadBoyレーベルを背負って立つ力を持ってます。
そして、このアルバムも彼の趣味?が思いっきりでてる一枚。でも、その趣味のいいこと、いいこと。そして、彼の声の良さは、このアルバムを聞けばわかりますが、それ以外にも、去年デビューにも関わらず、すでに、数多くの客演をしていたり、サントラに起用されたりしている時点でおわかりになるかと思います。本当に素晴らしい声とフローを持った人です。なんか、声よりも雰囲気や唄いまわしがとても、バラード向きな人です。とにかく聴いてみてください。良さはすぐにわかるでしょう。唄い方としては、サム・クックをちょっと軽くした感じで、思いっきりSOUL!してます。
どの曲も最高と言う事!すごすぎるんです。去年まで大不振だったBadBoysレーベルを助け上げた実力は本物である。今年に入っても彼の勢いは止まるところを知らず、さまざまなアーティストのFeaturingとして、顔を出しています。これほど、切ないバラードを揃えられれば、相当なものだと思う。ボーイズグループが得意な明るめの盛り上がるようなバラードはないですが、バラードの真髄を集めたような傑作アルバムです。唄い方が本当にすばらしい!
とりあえず、彼の名前を見つけたら、聴くことをオススメする。
さまざまなプロデューサー陣の仕事の良さと、Carl Thomasの唄い方が融合して、この素晴らしい一枚が出来ているのである。
特に、Mario Winansとマイク・シティーの仕事は見事である。今後も、この濃密なバラードの世界を堪能できるのであれば、惜しくはないであろう・・・
オススメ:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(9),(10),(12),(13),(16),(17)

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Michael Jackson / Invincible

(総評)

気に入りました!アメリカとかで評価が低かったりしたそうですが、関係ない!かなりUPモノの出来はすばらしい!
その代表が、シングル『You rock my world』!このダンサブルな曲調に、マイケルのFunkyな声と、息づかいが絡むと、たまりません!本当に踊りだしたくなる一曲です!彼にとっては、どれもこれも追い風となるような要素は少なかったはずなんですが、しっかりシーンに返り咲きました。
ひたすら、6曲目の『You Rock My World』ばっかり聴いています。最初のクリスタッカーのちょっと甲高い声も曲を盛り上げるのに一役買っていて、これ以上ないUPものの出来ですね!
PVも、見ていると踊り出したくなるぐらい楽しくて。ダンスが古いとかそういうの関係なく、マイケルが作り出すリズムがとてつもなくダンサブルで踊り出したくなるんです。素敵すぎです。今年の名曲の一つでしょうね。この滲み出るリズム。これほどのUPモノは、今年の中でも一二を争う出来でしょうね。完成度高し!この曲のためだけにでも買ってもよし!1曲目から、そのダンサブルな感じは全開で、「Unbreakable」「Heatbreaker」「Invincible」の最初の3曲続きのUPモノは本当にノリが良くて、最高です!Rodney Jerkins非常にいい仕事しています。
1曲目はマイケル節全開で、たまりません。息遣い一つ一つに体が動いてしまいます。「アー」とか「ドーン」とかいうフレーズを一緒に叫びたくなってしまいます。なんか、一緒に言うと気持いいんです。今は亡きノトーリアスBIGの声が入っているのも注目です。
2曲目は、軽快なリズムで始まる曲。ファンキーなマイケルの声が駆けずり回ります。聴いてるだけで、ゾクゾクきますねー。終わり方がいかにもマイケルらしいです。
3曲目は押さえ気味なUPモノ。リズムを淡々と進むなか、Funkyなマイケルの声が切り裂いていくのは小気味良い。そして、やはりロドニーの傑作は6である・・・もう、何もいうまい、PVもすごけりゃ、歌も凄いのである。
他の11曲目「Privacy」16曲目「Threatened」も、マイケルの声のファンキーさを十分に堪能できる良曲となっている。残念ながら、Teddy Rileyの手がける5、9、12、15曲は、いまいちなのも存在する。Teddyの力が落ちてきているのだろうか・・・
5曲目「Heaven Can Wait」は、バラードであるが、どこかフォーキーなにおいがする曲で、もう少しマイケルの声を引き立ててもよかったのでないだろうか?
9曲目「2000 Watts」もかなりきかせるUPモノである。でも、マイケルぽくは、無いかなと思うが、楽曲としての出来は素晴らしい。新たな一面を開拓させるのには、成功しています。さらに、12曲目「Don’t Walk Away」もテディー作のバラードでマイケルはそれなりに歌いこなしています・・・15曲目「Whatever Happens」の最初のコンドルは飛んでいくみたいな出だしは置いておいて、地味なカッコいいよさがあって好きな曲である。テディーの楽曲としては一番マイケルにあっていて、いい出来です。10曲目は「You Are My Life」Babyface作、13曲目は「Cry」はR.KELLYと有名プロデューサー勢ぞろいでMichaelを盛り上げています。そんな中アでも、ロドニー仕事はマイケルを引き立てており、最高である!
最後に14曲目は自身の作品であり「The Lost Children」は、子供の声が入っていて、なんか、平和を愛するマイケルらしいなと思いましたね。この曲を作れるマイケルの楽曲製作能力もまだまだ捨てたものではない。これだけの歌を歌えて、楽曲がつくれるのは、素晴らしい才能である。数少ないバラードは、いかにもマイケルらしい往年のバラードに近いものがあって、特にいいのは、4曲目や、8曲目!
とくに、8曲目は、マイケルらしい作品に仕上がっています。マイケルのアルバムは、プロデューサーの手腕によりどの方向性へも転んでいく。そういう意味で、先見の銘がある人である。次回はぜひネプチューンにお仕事を。
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