泉亮 / Reinvent Oneself

北海道を代表するR&Bシンガー泉亮の3rdアルバム「Reinvent Oneself」がリリース。2ndアルバム以降リリースしたシングル曲も入っていて、タイトル通りに自分をもう一度見つめなおして再構築して作り上げた最高の全10曲からなるアルバム。2024年の幕開けにふさわしい濃厚なR&Bアルバムに仕上がっています。彼の作り上げる言葉には、声からメッセージが伝わる力づよさがあります。アルバムは、泉亮本人の作詞作曲の楽曲がほとんどであり、多彩なメロディーメイカーとしての魅力を感じさせます。そして、Uni-Qreativesのトラックメイカーとして有名なNobuhiro Dendaさんが1、2、4,8,10曲目とアルバムの多くの曲をArrangeで参加していて、サウンドのキーマンにもなっています。さらに札幌を拠点にサウンドメイクや映像制作を行っているJazadocumentが、5,6として参加し、札幌で活躍するShine Relish Organization(Shin)や、Shingo Saito、Rossieなど地元のアーティストと共に作り上げている札幌発のR&Bアルバムになっています。サウンド的にも多彩で近年聞いたことないほどに完成度が高いR&Bアルバムで、ソウルフルで柔らかい歌声と魅力的で一度聞いたら忘れないR&Bらしいメロディーが堪能できる一枚になっています!個人的には8曲目、1曲目、9曲目が大好きです。

1曲目のアカペラのイントロから引き込まれる一曲「I’m so sorry」耽美で重厚なメロディーと歌声に引き込まれます。イントロのフェイクの多彩さが見事で、音数少なく始まるのですが、それがよりR&Bシンガー泉亮の歌声の力強さを引き立てています。小さな幸せを失った喪失感を歌う熱がこもった歌声には、ぐっと心を鷲掴みにされます。

2曲目はそのセクシーな歌い上げっぷりが素敵なスローR&B「That thingu you do」では、柔らかくもセクシーさがある大人な楽曲に仕上がっていて、R&Bバラッドをしっとりと歌っていうメロディーからサビに向けて熱を帯びながらフェイクやシャウトを絡めて盛り上げていきます。想い人と重なり合う情景を思い起こさせるような熱を帯びた歌声に惹かれます。

3曲目「Lonesome」でミッドグルーブが心地よい1曲で、サビに向けての力強く歌声とそっと寄り添うような空気感が徐々に広がっていき聞き手を包み込んでくれます。ちょっと淡い感じで歌っていうここまでの熱かったりセクシーな雰囲気とはまた違う秘めた感情を歌に乗せていくおうな表現力を見せてくれます。一人耐えながら生きていく大変さと寂しさとその中でも希望を見つけるられるような歌で、大人になったからこそ、そこに寄り添う空気を感じさせます。

4曲目「Dreamin’」では、ファルセットで、美しくハイトーンの歌を歌っていき、歌声の多彩さも感じさせてくれます。この曲のファルセットは本当に見事で、その美しさに身を委ねて聞き入ってしまいます。夢の中に現れる人を追いかける儚い雰囲気をファルセットを織り交ぜて表現していて、彼だからこそ出せるセクシーさとリアルさを感じさせます。

5曲目は短いけどインタールード的にループサウンドで踊れる「Brighter Days」はアルバムのアクセントとなっていて軽快な歌とサウンドを聞かせてくれます。ここからの爽やかで温かい雰囲気に切り替えてくれます。

6曲目「STAY GOLD」緩やかなメロディーとどこか太陽のような温かい気持ちで聞ける心地よさをもった楽曲です。コロナ禍の頃に制作された楽曲で、その閉塞感から抜け出せるような顔合わせ笑顔を見せあえる場面を思い起こさせ光明が差して心も明るくなるような前向きな音と歌詞も素敵です。ライブで聞くと思わず体を揺らせて一緒に歌いたくなるような曲です。

7曲目「Feel My Soul」はソウルサウンドが明るい気分させてくれる一曲です。Stivie Wonderみたいなソウルフルで日差しや自然の匂いを感じられるような雰囲気をもった楽曲です。自分の周りにある何気ない大切なものに感謝をしながら、歌っているようなそんな大切さが表れた曲ですね。ストレートな温かい歌詞の世界が、聞く人を幸せにしてくれる楽曲で、ライブではHands Up~から一緒に手を振りながら歌い盛り上がります。

8曲目「Sturgeon Moon」はこのアルバムの中でも個人的にも一番大好きな楽曲です!Aメロからサビに流れていくメロディーがR&Bらしくて、サビの流れるようなメロディーとファルセットからのささやくように歌う歌声も美しい。日常にふと悩むような情景を切り取ったような何気ないリリックも素敵で、「過去になるわだち」というフレーズも前に進んでるからこそ感じる表現で個人的には好きです。メロディーに歌詞が見事にマッチしてて、艶やかで心地よいメロディーとリリックが溶け合って、聞いていて心地よい曲です。

9曲目「川見日和-暮夜-」R&Bサウンドを中心としたこのアルバムの中でも異色ともいえる合唱曲的な和な雰囲気をもった一曲です、まっすぐに歌い上げる心洗われるようなメロディーとリリックに引き込まれます。夜空に浮かぶ月や星を見ながら、一期一会となるこれまでの出会った人たちとの奇跡とその出会いの未来を感じさせてくれます。この曲は卒業式とかで流れたら最高だろうなと思います。

10曲目「soothing」ソフトなサウンドが包み込んでくれて、人に寄り添って歌う声が胸を打つ一曲です、日々の大変なことに押しつぶされそうなことに耐えながら過ごす人に、荷物を降ろそう、鎧を脱ごうと立ち止まってもよいんだよと歌う優しいまさに癒しとなる一曲です。人とのつながりを改めて感じて作り上げた楽曲で、聞く人の心を癒してくれます。

それぞれの楽曲の歌詞は以下のリンクから見ることができます。ぜひ見てみてください。

Reinvent Oneself by 泉 亮 | TuneCore Japan (linkco.re)

Saint Harison – homies (feat. Tiana Major9) 

美しいファルセットが特徴的なSaint Harisonとソウルフルで包み込むようなTiana Major9が絶妙な絡み合いを見せていきます。誠実でソウルフルで丁寧な歌い方が好感が持てます。最後にかけてのシャウトもエモーショナルな響きにぐっときます。サウンドとしてもフレーズを変化させていきながら二人が掛け合いながら歌っていくので、あっというまに聞き終わってしまうような素敵な一曲です。

三浦大知 (Daichi Miura) / Pixelated World -Music Video-

三浦大知君の新曲は、Nao’ymtと作り出す力強くもどこか切なく繊細さが同居する衝動を掻き立てるPixelated Worldです。タイトルが表す現実が荒く無音でダンスだけを先に公開するという手法をとってどんな音がハマるのかとリスナーをそわそわさせてくれましたが、その音がハマった時のカッコよさは何倍にもさせてくれます。特に最後の靴音だけでリズムをとるところはそこまでのダンスのカッコよさもあって、その音だけに集中して聞いてしまいます。たくさんのダンサーと織り成すダンスも、見ているだけで楽曲に没頭しています。

Nao’ymtさんの作り出す音は繊細で居て、途中で鳥の鳴き声のような音や一音一音が自然な音を組み合わせたりしていて、多様さや情緒的な雰囲気がより深くなっています。大知君の歌うメロディーの力強さにも負けない丁寧な楽曲の繊細さを持つつつも芯の強さを感じさせます。

やっぱりNao’ymtさんと三浦大知君が作り出す楽曲は常に新たな可能性を感じさせる最強の布陣ですね。

Jon B. – Waiting On You ft. Tank

懐かしいJon Bの新譜はTankをfeatした一曲で、Jon Bらしいさわやかな雰囲気のR&Bになっています。Tankの濃密な歌声がJon Bと濃淡を感じさせて、より楽曲に深みを与えてくれています。安心してしっとりと聞ける曲です。

정국 (Jung Kook), Usher ‘Standing Next to You – Usher Remix’ Official Performance Video

Michael Jacksonらしさを全開に感じさせるBTSのJung Kookの「Standing Next to You」をポストMichael Jacksonを継ぐ系譜にいるUsherを迎えてダンサブルに魅せます。Jung KookのUsherへの敬意を感じる最後の肩を組みながら去っていくところもかっこいいです。UsherもこれだけMVで踊ることもないので、ひさびさに華麗でシャープなダンスが見れる豪華な一曲になっています。