Talib Kweli / Quality

01.Intro (feat. Dave Chapelle)
02.Gun Music (feat. Cocoa Brovaz)
03.Feel The Rush (feat. Xzibit)
04.We Come Through
05.Joy (feat. Mos Def)
06.The Proud
07.Put It In The Air
08.Stand To The Side (feat. Novel/Vinia Mojica)
09.Where Do We Go (feat. Res)
10.Gurrilla Monsoon Rap (feat.Pharoahe Monch)
11.Good To You
12.Get By
13.Space
14.Won’t You Stay (feat. Kendra Ross)
15.Talk To You (Lil’ Darlin’)
16.Waitin’ For The DJ (feat. Bilal)

(概説)

しぶーい!もう、久々にこんな渋いHIPHOP聞きました!なんか、Jazzyな要素とSoulfulな要素が満遍なく混ざっており、聞いていて自然と体が揺れてしまいます。どの曲もトラックが素晴らしい!古い良さと、斬新な切り口両方を持っていて、もう、文句なしで素晴らしい!Roots、Commonが変化の中に、今後のHIPHOPシーンを模索している中、彼は、UnderGroundな昔ながらの音の中に、HIPHOPの今後を見つけようとしていますね。さすが、BlackStarで、MosDefと組んでいるだけあります。このTalibは、天才Rapperと組んでいる様々なHIPHOPアーティストと親交がある人で、その根本には脈々とSOULの血が流れています。是非聞いてみてください!去年の後半のHIPHOPの中でも特にオススメの一枚です!全然R&B好きな人でも聞けるSOULFULな曲ばかりで、どの曲もオススメです!(Okaplayerのアーティストには多いのですが、かなりClenとEditの盤の違いで、曲目が違いますのでご注意を)

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COMMON / ELECTRIC CIRCUS

01.Ferris Wheel feat. Vinia Mojica, Marie Daulne of Zap Mama
02.Soul Power
03.Aquarius feat. Bilal
04.Electric Wire Hustler Flower feat. Sonny of P.O.D
05.The Hustle feat. Omar, Dart Chillz
06.Come Close feat. Mary J Blige
07.New Wave feat. Laetitia Sadier of Stereolab
08.Star ’69 (PS With Love) feat. Bilal
09.I Got a Right Ta feat. Pharrell Williams
10.Between Me, You & liberation feat.Cee-lo
11.I Am Music feat. Jill Scott
12.Jimi Was A Rock Star feat. Erykah Badu
13.Heaven Somewhere feat. Omar, Cee-Lo, Bilal, Jill Scott, Mary J, Blige,Erykah Badu, and Lonnie “Pops” Lynn

(概説)

もう、そのタイトルが表すとおり、エレクトリックなサウンドの中で織り成す、COMMONと大好きな仲間達による大サーカスがこのアルバム。もう、奇想天外なアイデアの宝庫!素晴らしい楽曲がそろっています。たしかに・・・R&B ONLYという方にはちょっと勧めるのはためらわれるのですが、こういうHIPHOPサウンドもあるんだということを理解すれば、また音楽を聴く幅が広くなることでしょう。そんな彼の五枚目のアルバムですが、ゲストがすごい!一流ミュージシャンといわれるゲストばかりといってもいいぐらいのまさに今旬のアーティストを一同に介した一枚です!まさに”CIRCUS”ですよ。特に、Princeの参加はすごいですねー。あとは、Omarの参加も見逃せません!Cee-loや、Erykah Baduも、彼らのつながりを考えれば当然ですが、やっぱり、組み合わさるとうれしいものです。どのアーティストの色もうまく生かされており、その中心に、しっかりとCOMMONの存在があるのが、素晴らしい名盤だと思います。曲の構成やつなぎ(曲の最後は常に次の曲へのインタールドが入ってます)もよく考えられており、一気に聞けてしまいます。前作は、ちょっとモッタリとしていて、メリハリがなくて、聞き飽きてしまうことがあったのですが(それでも名盤ですけどね)、今作は、聞けば聞くほどよくなっていく、素晴らしい一曲です。
何枚もリリースを重ねても、挑戦をやめないCOMMONには、敬服するばかりです。Rootとともに、2002年のHIPHOPを新たな方向へ導いていく問題作でしょう。
個人的には、ジャケットの不思議さがなんともいい感じを出しています。これ実はパズルというか名前あてゲームができるようになっております。裏方さんなんかも写真載っていて、こんな顔してるんだーと思ったりして楽しめます。
オススメ:(3),(5),(6),(7),(11),(12),(13)

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THE ROOTS / PHRENOLOGY

01.Phrentrow
02.Rock You
03.!!!!!
04.Sacrifice (feat. Nelly Furtado)
05.Rolling With Heat (feat. Talib Kweli)
06.WAOK Roll Call
07.Thought @ Work
08.Seed 2.0, The (feat. Cody Chestnutt)09.Break You Off (feat.Musiq)
10.Water
11.Quills
12.Pussy Galore
13.Complexity (feat. Jill Scott)
14.Something In The Way Of Thing ( In Town) (feat.Amiri Baraka)
15.Rhymes and Ammo/Thirsty

(概説)

ついに長い沈黙?を破りリリースされる待望のRootsの最新作。実は、僕はこのアーティストのおかげでHIPHOPを聞けるようになったので、とても崇拝しているアーティストです。後で述べるCOMMONとともにいつも斬新な切り口でHIPHOPを提示してくれる彼らのスタイルは、素晴らしい!そして、今作では、彼らを唯一HIPHOPでのNew Classic SoulのアーティストたらしめていたSOULやJAZZYさというのが影を潜めROCKなサウンド満載のアルバムとなっています。これは、彼らがSOULやJAZZに求めた古さや今聞くことでの斬新さというのが、現在のフィリーに代表されるアーティストが乱立してきたことで(実際今までのフィリーサウンドを引っ張ってきたのは、紛れもない彼らですが。彼らのライブアルバムでのJagure Wrightや、Bilalなどの活躍は目覚しい)New Classic Soulと似たアプローチを持つフィリー的な手法では、彼らの中に斬新さがなくなってきたのでしょう。そこで目をつけたのが、今作のRock的なサウンドとアプローチということなのでしょう。もともと?uestloveのドラムなんかは、Rockをイメージさせる音使いが多かったのが事実ですし、今作品で突然出てきたわけじゃないので、前作での薄暗いモロアングラなHIPHOPのアプローチよりもずいぶんサウンド的に垢抜けているのが、印象的です。でも、決してそっち方面だけじゃなくて、ちゃんと後半では、フィリーサウンドともいえる、彼らの味のあるドラムや、Rapも聞かせてくれていて、独特の癖になっていくようなLoopや、繰り返しの絶妙さも見せてくれています!彼らのLoopに引き込まれる音使いや楽曲のFlowは聴くものを徐々に気持ちよくさせていきます。ただ、若干アルバム全体としてのマトマリが前作よりも感じられないところもありますが。Soulquariansとして、活躍する?UESTLOVEとしても刺激が欲しかったんだろうなー。
秀逸なトラックとしては、やはり、MusiqをFeaturingした、『Break You Off』や、『Rock You』、『Water』の前半、『Complexity (feat. Jill Scott)』と、ボーナストラックである『Rhymes and Ammo/Thirsty』でしょう。どの曲も彼ららしさや、斬新さがあってお勧めです!そして、後半の凄まじい畳み掛けるようなCLUBサウンドには度肝を抜かれますが、これがめちゃめちゃカッコいいんです!これのために買ってもいいなー。個人的には、この後半での低音の腹に響くようなVoiceのサンプリングがなんとも印象的でたまりません。
あと、なんかJacketも、こういうパズル的にするのが、Okaplayerの流行なんでしょうかねー・・・
現在のメンバーは、BLACK THOUGHT a.k.a RIQ G’S (Head Voice), ?UESTLOVE a.k.a A SCRIBE CALLED QUEST (Drums and Thangs), LEONARD HUBBARDK a.k.a. LENNY FLYNT (BASS) , KAMAL a.k.a. MALDOG (Keys and Klangs), SCRATCH a.k.a. KALZONE (TURNTABLE AUDIOTISTICS), BEN KENNEY a.k.a. BEN (vereenbanikergayladin-franklinhanna …take pick),(以下今作には直接関与せず) RAHZEL a.k.a THE GODFATHER (KING OF THE BEAT JR), MALIK B a.k.a. SLACKS (SPIRIT)

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Petey Pablo / Petey Pablo

(概説)

JOEの最新作でのシングル曲「Let’s Stay Home Tonight」のREMIXでその名が出てきているので、知っている方も多いかもしれない。あのTimbalandを虜にした人物で、このデビュー作から、Timbalandの全面協力のもと作り上げられている。もちろん、自分で曲もバリバリつくる実力派である。
彼のRapは、非常に硬質であり、カッコいいダミ声でガンガンに押してくるタイプである。このカッコよさにやられてしまった・・・ディープなサウンドの上で跳ねまくる彼の声と、いい感じでのループが心地よい。それでいて、どの曲でもそうだが、サビのメロディーの覚えやすさは、特筆に価する。非常に聞きやすい一枚となっており、いままでHIPHOPを聴いたことがなかった人にも薦めることができると思う。前半は、固いサウンドで、ガンガン押してきます、ホント元気もらえること間違いないです!Party Tuneとしても使えます。後半は、SOULっぽいサウンドでまったりと楽しませてくれます。こちらは、逆に何度も聴いてみたくなるような味のある曲がおおいですねー。2001年のHIPHOPのアルバムとしても、2001年デビューHIPHOPアーティストとしても完成度の高い一枚!一度は聴いておけ!

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SOUL’d OUT / ウェカピポ

(概説)

また、新たなHIPHOP STYLEを持ったアーティストが現われました!SONYのオーディションを勝ち抜いたHIPHOPグループ。今井大介さんのライブで一度インディーズの頃に見ていますが、そのときは、2MCの二人だけで、あと一人、DJ(というか、サウンドクリエーター?)が一人いる、2MC+1DJユニット。そんな彼らのデビューシングルは、なんとも強烈なインパクトを持った勢いのある一曲です!さらに、MCも今までのHIPHOPアーティストにはない、独特の高速フローが面白い!音に声を乗せるのがこれほどうまい人たちもなかなかいません。こういうオリジナリティーはある程度スタイルが固まり始めてきているJ-HIPHOPの中では、重要です!それにしても、メチャメチャRapが早い!これは、英語と日本との発音的な違いがあまりないのもFlowが滑らかで早く聞こえる要因でしょう。
 そして、個々人としては、不思議な魅力のある思わず聞き耳立ててしまうDiggy-MO’のちょっと変わったモッタリとした声がこのグループの特徴でしょう。それと、Bro.Hiと切れ味のあるRapとの絡みがいいんです。そして、この作品では、あまり披露していませんが、Bro.HiのHuman Beat Boxは、メチャメチャうまいです!今度はそれも、十二分に披露して欲しいところです。さらに、TrackmasterことShinnosukeの作るトラックは、どこかPOP感もある、HIPHOP一色になってないところが、聞きやすい!楽曲にもインパクトがある、今度が楽しみなアーティストです!期待度大!何より新人らしい勢いがあるのが、いいですね!
そして、REMIXを1曲含む5曲入りと、お得な一枚です!1曲目と4曲目はオススメ

曲紹介

1曲目『ウェカピポ』

聞いてるだけで楽しい気分にさせてくれます。ピアノとDiggy-MO’の声の絡みがなんともスムーズなところから、パンチ力のあるHOOKでの爆発!これで、一気に引き込まれて、あとは、流されるだけです。そして、Diggy-MO’とBro.Hiが交互に出てくるVerseもカッコよさにドキドキさせられるのですが、BRIDGEでの変わったメロディーラインもこれもインパクトがあって、忘れられません。そして、HOOKでの爆発力は凄まじいです。リリックもこれからやってやるぜ!っていうのが、伝わってきて熱くなります。文句なしにこいつらの代表曲でしょ!

2曲目『Diggy Diggy Diggy』

Jazzyなトラック(特にピアノ!)がカッコいい一曲!ShinnosukeのArrange力が光ります!ここでも、Diggy-MO’の面白いFLOWが耳を引きます。リリックも、今までにないような、不思議な雰囲気を表しています。

3曲目『HUNTER』

CLUBのやってやられてをそのまま書いたようなREALな一曲!Diggy-MO’の「あさっての会話」ってところのリリックがなんかREALでいいんですわー。ここでは、Bro HiのRapがCOOLでカッコいいです。ちょっとモッタリしたDiggy-MO’のRapが作り出す雰囲気を、Bro Hiの勢いのある声がいい意味で突き壊してくれます。

4曲目『S.O Magic』

高速Rapが存分に堪能できる一曲!Diggy-MO’の独特のFLOWは、カッコいいです!後半のピアノ(なんと、Diggy-MO’が引いてます!)も即興的な感じで、この曲地味に好きな一曲です。この曲では、Bro HiのHuman Beat Boxも堪能できますよ。スピード感がある、カッコいい一曲です。

5曲目『ウェカピポ~Tiny Voice Production Remix』

今井了介氏によるREMIXで、少しMoodyな雰囲気をうまく出しています。ちょうどいいウェットな感じがして、落ち着いて彼らのRapを聞くことができます。