Onyx / Bacdafucup II

01.What’s Onyx
02.Bring ‘Em Out Dead
03.Slam Harder
04.Hold Up
05.Bang 2 Dis
06.Gansta
07.Hood Beef
08.Big Trucks
09.Clap and Rob ‘Em
10.Onyx Is Back
11.Feel Me
12.Wet The Club

(概説)

もう、ベテランのOnyxの今年でた最新アルバム!4年ぶりの4thアルバムですね。Onyxは、今は有名なDef Jam草創期に活躍したベテランなんですが、(ほぼRun DMCと一緒)数年ぶりに帰ってきました。といっても、僕が聞いたのは、このアルバムが最初なんですが。
とにかく、この爆発力というかRapの破壊力がハンパじゃない。こんなに力強いRapをする人たちは、最近はいないし、彼らのオリジナリティーだと感じます。特に『Slam Harder』というSingle曲の出来は素晴らしい!あまりのパワフルさに倒れそうです。もう、最高にカッコいい一曲ですよー!これ聞くために買っても良し!それに、アルバム全体としては、パワフルだけじゃなく聞かせる曲も入っているので、全体としてのまとまりがいいベテランらしい仕上がりの一枚ですよ。 ジャケ写も、1stを意識したつくりになっていて比べるとおもしろいですよ。

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X-Ecutioners / Built From Scratch

01. Intro
02. XL
03. X-Exutioners Scratch
04. Journey into Sound
05. Hip Hop Awards (Skit)
06. 3 Boroughs
07. Let It Bang
08. X-Exutioners “Theme” Song
09. Feel the Bass
10. You Can’t Scratch (Skit)
11. It’s Goin’ Down
12. Premier’s X-Ecution
13. X (Y’all Know the Name )
14. Genius of Love 2002
15. Choppin’ N***** Up
16. B-Boy Punk Rock 2001
17. Who Wants to Me a M***** F**kin’ Millionaire
18. Play That Beat
19. Dramacyde
20. X-Ecution of a Bum Rush

(概説)

なんとも、めずらしい、DJ集団によるオリジナルをレコードに収録しScratchし直したという手の込んだ作りをしている一枚。このScratchがカッコいい!絶対DJを目指す人はこれを聞かないとダメ!今年のHIPHOPのアルバムの中でも要注意の一枚です。たぶん、このままCLUBでかけたら盛り上がること間違いなしな一枚です。ロブ・スウィフトにロック・レイダ、ミスタ・シニスタ(今作を最後に脱退)、トータル・エクリプスという凄腕ターンテーブリストが集結した東海岸最強チームのセカンド・アルバム。Rapperなんて、ほんのお飾り程度にしか使っていなくて(本当はいろいろ使っているのですが)、耳を引くのはやはりScratch!これがScratchだ!って感じで好き勝手やってます。DJをめざす方なら絶対持ってたほうがいいですよー。あと、ダンスやる方も必需品になることでしょう~。確かに、DJの技なら、日本だってまけちゃいねーよ!っていう意見もありますし、僕ももっともだと思うんですが、これだけ好き勝手やってCDが出せちゃうところが、まだまだアメリカの懐は深いね!と感心してしまうわけです。それに、やっぱり、こすりすぎず、気持いいぐらいでやめるっていう難しいところをちゃんとやってのけてるのが、この人たちのすごいところ。さらに、流れもすんなりで、次の曲にうつったのが分からないぐらい!すんごいですよー!(うたものや、Rapが好きな方にはお薦めしませんが、単純にBGMとしても流せるほど楽曲とScratchの気持ちよさは素晴らしいですよ!)HIPHOPが好きなら、とりあえず聞いとけ!

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KICK THE CAN CREW / 地球ブルース ~337~ / DJDJ

(概説)

あけろ!あけろ!みんなでみんなを盛り上げろ!ってことで、あはは!もう、おもしろいわー。KICK。最高にウケマス。
 こんなお遊びの曲を出しちゃえるのが、ステキ。確かに最近カッコいく、聞きやすくっていう路線にKICKの回りが拘りをもっていたのは、確かだから、これぐらい遊んじゃって、楽しいのを出してくれるのもおもしろい。灼熱舞踏会の続編のような飲み会の曲!アホ騒ぎしてる3人の飲み会の様子そのまま作ってやったという感じがあって、楽しい気分にさせてくれるし、3,3,7拍子ってなんとも日本独自の古典的なネタを使ってるのがおもしろい。彼らのいろんな面を感じさせてくれるシングルじゃないかな。

曲紹介

1曲目『地球ブルース~337~』

メジャーデビューしてからのファンだろうが、インディーズのファンだろうが、ビックリすること間違いないシングルでしょう。でも、以前インディーズのころ灼熱舞踏会という曲がこういう感じだったのです。とにかくこの一気飲みを想像させるブリッジのフレーズもおもしろい。もちろん、PVも飲み会一色!一気飲みバンバン!最高に笑えます。LITTLE楽しそうです。MCUが最初弱った感じの歌詞なのもウケルし、たぶんホントの飲み会でもこういう感じなんだろうなーというKREVAとMCUの「マジでホント待った(ん?)なんなんだオメェ」っていう掛け合いがおもしろい。
そして、最後のフレーズ、「今夜も独り ただ酔うだけ、夜の街をただ酔うだけ」ってフレーズ昔の歌謡曲であった気がするんですが・・・すごい気になる。もちろん、「ただ酔う」ではなくて、「漂う」ですけどね!さらに、地味に最近のKICKの曲は音が単調になりかけていた気がするんですが、この曲はバックトラックがいい(三三七拍子のところじゃないですよ)!なんか中東っぽい音使いがなんか、不思議なウネリ感を与えていて、不思議と音に引き込まれます。

2曲目『DJDJ (for RADIO)』

RADIOってなんだ?RADIO REMIXとかの意味かと思ったら、ちがって、ラジオDJって意味らしいです。ちょっとひねりがあっておもしろい。無論曲の中身を聴けば、ラジオDJのことだっていうのはすぐわかるんですが、なんかこん風なラジオDJがいっぱいいてくれたらいいなーと思わせてくれます。最後の「朝が来るまで、部屋で車で、流れ出した音に、ただくるまって」っていう韻の踏み方がスムーズで心地よい。

LV & Prodeje / PlayGround

01 In The Hood -(featuring Coolio)
02 Hit It In My Chucks
03 Hot 2 Def
04 Panties & Bras
05 Movin’
06 Playa Round Da World
07 We Gonna Ride
08 The Yard
09 Bubble Witcha
10 Lap Dance
11 Wake Me Up
12 Born Ⅱ Roll
13 LP
14 Holla
15 In The Neighborhood – In The Hood!”(raw)

(概説)

あの素晴らしい傑作『How Long』を残したSOULSINGER、LVの久々の新譜は、遊び心溢れる1枚。LVは西海岸を代表するのSingerであり、西海岸のHIPHOPとの繋がりも強く、そういう土臭いウェッサイ風味の歌を歌わせたら一番であろう。今回は、同じく西海岸出身の伝説的グループSouth Central CartelのフロントマンであるProdejeと組んでインディーズから発売された実験的な一枚です!いかにもという感じの西海岸のメロウで土臭いサウンドが展開されています。
LVの歌声はSOULであるだけでなく、HIPHOPとの相性もいいパワフルさも備えている数少ないアーティストです。それに、Prodejeの裏声をつかうRapが入ってきて、サウンドも様々なものがあり、LVのボーカルをいい感じに引き立てています。特徴のあるサビをLVが歌い、そのほかをProdejeがRapするというスタイルで進んでいくのですが、LVの歌声が入ると一気にSOULFULで温かみのある曲へと生まれ変わります。サウンドは、モロ西海岸(ウエッサイ)なものが多く、本来のLVのSOULFULさを引き出す曲というのは少ないのですが、その中でもLVは、十分に自分の味を出し切っていますし、気楽に作っている感じが伝わってきて楽しい気分になります。
どの曲もこういうメジャーアーティストのお遊び的なインディーズ作品にしては、すこぶるどの曲も水準が高いのが特徴で、安心して体を音楽に預けられます!特にGangsta Paradiseを思わせるCoolioとの一曲は、あまりの土臭さと渋さに痺れます。
ただ、ジャケは紙ジャケ1枚というなんともお粗末なもので、CDにPrintされているのも、金かかってないなーと思わせます。
そのほか数々の隠れた名曲がひしめく、好盤です。是非メジャーの押し付けがましさに、飽きたら、こういうアーティストが気ままに作った感じの音楽って言うのも楽しいですよ。カマD的には、LVがArtistとしてちゃんと作品を残してくれたことがなんとも嬉しいです。
オススメ:(1),(2),(4),(6),(9),(12),(13),(17)

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Ghostface Killah / Bulletproof Wallets

01.Intro
02.Maxine
03.Flowers featuring Raekwon, Method Man & Superb
04.Never Be The Same Again featuring Carl Thomas & Raekwon
05.Teddy Skit
06.Theodore featuring Trife&Twiz
07.Ghost Showers
08.Strawberry featuring Killah Sin
09.Forest
10.The Juks featuring Trife&Superb
11.Walking Thorough The Darkness Featuring Takitha
12.Jealousy
13.Hilton
14.Interlude
15.Love Session featuring Ruff Endz
16.Street Chemistry

(概説)

文句なしにR&B好きなら4曲目「Never Be The Same Again feat.Carl Thomas」を聞かずにはいられないだろう。もともと彼らに関しては、Wu Tang ClanでSOUL臭いHIPHOPをやってるなーというのが、もともとの印象でそれほど好き好んで聞くHIPHOPアーティストではなかった(僕はGuruや、Old Skool世代のHIPHOPがもともとは好きである)。だが!ラジオから、流れてきた『Never Be The Same Again feat.Carl Thomas』を聞いたとたんはまった!かっこいい、え?だれ?なに名前が長くてわからん!とおもいラジオの曲目サーチをさまよいあるった。むろんCarl Thomasの名前は聞き逃さなかったのだが。このマッタリ感は、去年はやったUP系への反動なんだろうか?とても、気持ちよく感じてしまったのだ。しかも、Featuring ArtistがあのCarl Thomasというではないか!それは、聞くしかなかった。それでも、最初はその曲だけがいいのかと思って買わずにしり込みしていたが、試聴をしてみると、その印象は一変した。アルバム全体に、マッタリ感と、SOUL臭さと、ちょっとしたやる気のなさ(笑)が充満しているのである。これは、きけるぞ!と思い買うことにした。
Carl Thomasとの一曲以外でも、HIPHOPとして面白い曲もたくさんあり、またR&Bアーティストとのコラボレーションというのでも面白みがある一枚であろう。ちょっと前に紹介したMobb Deepをもう少しSOUL臭く明るめにした感じの一枚で、ものすごい聞きやすい一枚である。ぜひお勧めである。外国のHIPHOPは何言ってるからわからんから聞かないなんて人は、特に聞くべし。彼らのやる気がないのか、狙ったのかわからないなんともいえないマッタリしたRapが聞くものに不思議な安心感を与えます。すごい心休ませて、安心して聞ける1枚!音やフレーズの面白さが一番の魅力であるこの一枚は英語がわからなくても楽しめるHIPHOPである。
オススメ:(3),(4),(7)

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