X-Ecutioners / Built From Scratch

01. Intro
02. XL
03. X-Exutioners Scratch
04. Journey into Sound
05. Hip Hop Awards (Skit)
06. 3 Boroughs
07. Let It Bang
08. X-Exutioners “Theme” Song
09. Feel the Bass
10. You Can’t Scratch (Skit)
11. It’s Goin’ Down
12. Premier’s X-Ecution
13. X (Y’all Know the Name )
14. Genius of Love 2002
15. Choppin’ N***** Up
16. B-Boy Punk Rock 2001
17. Who Wants to Me a M***** F**kin’ Millionaire
18. Play That Beat
19. Dramacyde
20. X-Ecution of a Bum Rush

(概説)

なんとも、めずらしい、DJ集団によるオリジナルをレコードに収録しScratchし直したという手の込んだ作りをしている一枚。このScratchがカッコいい!絶対DJを目指す人はこれを聞かないとダメ!今年のHIPHOPのアルバムの中でも要注意の一枚です。たぶん、このままCLUBでかけたら盛り上がること間違いなしな一枚です。ロブ・スウィフトにロック・レイダ、ミスタ・シニスタ(今作を最後に脱退)、トータル・エクリプスという凄腕ターンテーブリストが集結した東海岸最強チームのセカンド・アルバム。Rapperなんて、ほんのお飾り程度にしか使っていなくて(本当はいろいろ使っているのですが)、耳を引くのはやはりScratch!これがScratchだ!って感じで好き勝手やってます。DJをめざす方なら絶対持ってたほうがいいですよー。あと、ダンスやる方も必需品になることでしょう~。確かに、DJの技なら、日本だってまけちゃいねーよ!っていう意見もありますし、僕ももっともだと思うんですが、これだけ好き勝手やってCDが出せちゃうところが、まだまだアメリカの懐は深いね!と感心してしまうわけです。それに、やっぱり、こすりすぎず、気持いいぐらいでやめるっていう難しいところをちゃんとやってのけてるのが、この人たちのすごいところ。さらに、流れもすんなりで、次の曲にうつったのが分からないぐらい!すんごいですよー!(うたものや、Rapが好きな方にはお薦めしませんが、単純にBGMとしても流せるほど楽曲とScratchの気持ちよさは素晴らしいですよ!)HIPHOPが好きなら、とりあえず聞いとけ!

(曲解説)

01.Intro

ボトムの効いたの音と、Scratchで軽くやられてから、先行シングル『XL』で、まず、完璧にノックアウトです。このRapとScratchの絶妙な組み合わせ。Rapも、あくまで曲を盛り上げるための一要素に過ぎず、一番盛り上がるのやっぱり、Scratch。そして、楽曲が癖がなくて気持ちがいい。すんなり頭に入ってくる感じです。

03.Xecutioners Scratch

もうやりたいようにScratch!しましたーーーー!!!っていうめちゃくちゃなスクラッチが炸裂します。凄すぎです。とにかく何も聴かずに聞いてみて!すんごいから。Scratchの山ですね、本当に。

04.A Journey Into Sound

高速で高音なサウンドの上で、「A Journey Into Sound」っていうフレーズが耳に残ります。まったくもってカッコいい!こういう高音の音のサウンドでずっと続くのって、気持ちがいいです。この曲もやらかしてます・・・もう、一曲として成り立たそうとか全然考えてないよ、この人たち。

07.Let It Bang

大味なScratchが耳を引く曲。Rapperの声ののり方も、これだけBackのトラックとスクラッチがカッコよければ、自ずと素晴らしいものになりますよ。マジでカッコいい一曲。こういう硬質なカッコよさはHIPHOPらしくて好きだなー。いや、西海岸モノもネタ使いとかは、大好きなんだけど、東海岸はこういう硬質なサウンドの良さがあるんですよねー。

08.Xecutioners Theme Song

ピアノの音が印象的。重圧な感じがする一曲。Scratchの音と、低音の撫でるようなPianoの音が絶妙に絡み合います。ネタがどれも特徴があるので、結構飽きずに聴いていることができます。

09.Feel The Bass

ここでもScratchの嵐(全曲そうなんですけども・・・)!すんごいですわ!このScratchはちょっと細かい感じが今までの曲と違って面白い。DJが違うとこんなにScratchも違うんだな-と感じる一曲。

10.You Can’t Scratch

ナゼかバックでBeatnuts・・・なぜ?

11.It’s Goin Down

一気にROCK色が強くなります。でも、それはそれで、今風のROCKに仕上がっててカッコいい。

12.Premier’s Xecution

もったりとした曲調をScratchで切り裂いているようなそんな感じです。さすがにこの辺になると飽きてきます・・・・まあ、ほとんど歌もRapもなくScratchばっかり続くんですから、しょうがないんですけどね。

13.Yall Know The Name

ここで、Skitで何度か使われていたフレーズ!「Yall Know The Name」を題名に冠した曲の登場~。ここでやっとRapperの登場で空気もしまりカッコよくなります。Scratchも好きなようにかましています。このままいっちまえー!

14.Genious Of Love

怪しげなMCから、ちょっと落ち着いた感じの歌をFeatした作品。これが一番聴きやすいかもしれませんねー。女性の声が特徴的なフレーズが耳に残ります。カッコいいというよりは、気持ちがいい一曲。

15.Bboy Punk Rock 2001

B-BOY PARK 2001かと思うぐらい名前が似てますが、普通にHIPHOPな気がする・・・Punk Rockなのかなー?ちょっとタイトルが謎な一曲。

18.Dramacyde

これがカッコいい!最初っからノリノリなビートが展開されます!高速Rhymeもカッコいいし!最高にご機嫌な一曲です。きもちがいいぜー、これ!

21.Bonus

フレーズがカッコいい曲。あとは、この高速Scratchが絡めば自ずと、素晴らしい作品に仕上がります。でも、この作品はなんか他の作品ほど我が強くはないので、普通のClubでかかってる曲として聴くことが出来ます。
マジでこういうなScratchをもっとメジャーに押し上げるべきだよなー。その点日本では最近結構シャカゾンビなどの新作ではScratchが頻繁に使われ始めていると思う曲このごろでした。

☆☆☆☆