米倉利紀 / O

01. 奇蹟~heart
02. La~僕等
03. Game of love
04. still sharin’…..(featuring Rufus Blaq)
05. like,love,need…..~in the rain
06. Yellow Rose
07. The Other Side
08. No!No!No!
09. 癖
10. 片想い
11. from“O”

(総評)

YONEだい!ちょっとこれは気合を入れてご紹介!
ほぼ一年ぶりのアルバムです。最近はこのペースでコンスタントにこなしていきますよね。本作は、今まで以上にYONEらしい仕上がりになってるんです!YONEって声が太い方ではなくて、雰囲気とか、サウンドに声を乗せたり、綺麗な声を出して僕らを魅了してくれます。そんな彼の良さが存分に楽しめるアルバム・・・それがこの「O」です!
まず、パッケージのかっこよさに目を奪われます。歌詞カードが全て写真用の紙を使っている。駅のホームなのか、すっげ~かっこいいんですよ!この写真家さんのセンスが光ってます!
そして、肝心の歌ですが・・・YONEの声が、胸の中にじ~んわりと染み込んでくるようです。アルバム全体を聞いていて、飽きがこないですし、気持ちいいです。聞いてて気持ちよくて、落ち着けるグルーブを持つアルバムです。高音は益々きれいになってきて、更に「なめらかさ」が出てきてますね!YONEの歌い方が確立されてますよね。前作から、アドリブ的な歌い方が増えてきているんですが(久保田がよくやる)、それが結構モノになっていて、余計にグルーブ感を高めています!今のYONEを通して、今までのYONEの軌跡が垣間見えるような作品に仕上がってます。YONEらしいけど、新しいそんな一枚です!
曲自体は、やはりお薦めは!4曲目「still sharin’…..featuring Rufus Blaq」ですね。なんせこの曲かっこいい!最高!軽快なリズムに乗ってYONEの声が冴えてます!Rufus BlaqもすごいYONEと対比するかのような濃圧な感じでいい!YONE自身でのハモリもいいですよね~。4曲目まではどれもすばらしい、YONEらしい、ちょっと弱い感じなんだけど、心に残るメロディーラインのある曲たち。5曲目「like,love,need….」は、聞き込むほどに味が出るバラードですね~歌詞がやっぱ素敵だよ!男の恋愛感情を歌わせたら右に出る人いないっすね~。6曲目「Yellow Rose」は、恋愛応援歌ですね。YONEらしい一曲なんですが、今までより、声を重ねる具合が増えてまして、今まで以上に濃厚な仕上がりになってます。YONEは声を無理に張り上げようとするより、こうやって重ねることで、厚みを出す方がずっと合ってますね!そして、7曲目「The Other Side」は歌詞が最高ですね!「つぅ~かぁ」ですよ!言葉遊びしてます。日本語で歌唄っている以上、言葉遊びはしてみて欲しいですよね~。この曲もかっこいいぞ!8曲目「NO!NO!NO!」は、YONEの得意なUPな感じの曲ですね。YONEの昔の曲を思い起こしながら、リズムにノリながら、聞ける曲だと思います。10曲目「片思い」はもう「”大切”から”愛”に変わるのに時に何時も僕は何が足りないんだろう?」この歌詞に限りますな!うんうん、わかるわ!
とここまで見ていくと、UPものが意外と多かったんですね!やっぱYONEはUPものでその真価を発揮しますね~。

☆☆☆☆☆

Koffee Brown / mars/venus

(総評)

最近出た男女の一人ずつという珍しいユニットです。ですが、この男女という強みを最大限に生かしているんです!男だけだとどうも・・・女性だけの声だと聞いてて辛くて・・・と言う人に絶対お薦め!彼らは男女の声の絶妙なバランスで歌い上げます。さらに、かれらの優れている点はUPの完成度の高さです!聞き易いUP物を聞かせてくれます。聞いてても疲れないUP物というのは、ありそうでないんですよ。長く聞いていく上でUPものを聞いてて疲れないというのは、重要な要素です!絶妙な男女のバランスを味わってみませんか?
曲はシングル曲「After Party」はもちろんすばらしいですが、7曲目「blackout featuring lady luck」が上げ目ですごい聞いてて心地よし!

☆☆☆☆(なかなかの佳作!)

silk / Tonight

数々のBOYZグループが出ては消えしていた90年代の中で、生き残った彼ら「silk」。特徴的な顔した5人組です。そして個性的な声の方が何名もいるという結構変わっているといわれれば、変わってるグループ。そんな彼らの3rdアルバムがこの「Tonight」赤と黒のジャケが非常に印象的でカッコいい一枚!一枚目をKeith Sweatにプロデュースしてもらい、ヒットを飛ばした彼らなのですが、この一枚も凄い、いいんです!そう・・・一見タイトル曲でUPナンバーの「Tonight」に目が行きがちで、その後のバラードも絶妙ともいえるコーラスで素晴らしいのですが・・・この一曲!この曲のためだけに買ってもいい!と思わせた一曲があるんです!
13曲目「Please don’t go」普通の人なら、バラードの一曲だなと言う印象で、聞き流すかもしれません。ですが、よく聴いてください・・・。これほど、感情豊かに唄ってる曲は聞いたことがありません。泣きそうなぐらいの勢いで歌い上げる、silkの面々の激情が声に乗ってるような感覚を受けてしまいます。そう・・・本当にすごい!僕は、この歌聞いて、泣けました・・・この一枚を持ってたら、本当に泣けますよ・・・絶対に、持ってて欲しい一枚。
決して、バラードだけに頼らず、アップテンポな曲も多彩で、「IF YOU」という曲はリミックスがたくさん入っており、このリミックスが秀逸です!そして、歌詞がね~、すごいやらしいのよ!直接的!でも、それが彼らのコーラスにかかると全然やらしく聞こえなく、逆にいとおしい気持ちになってしまいます。愛情を感じれる歌が詰まったアルバムです。
アルバム全体を通して、泣かせるな~こいつら!という印象を受けます!本当に素晴らしいアーティストです。 そんなかれらの、4thアルバムがこの夏でます・・・どうですか、そちらも・・・でも、まずは、「Please don’t go」を聞いてください。☆☆☆☆☆

Public Announcement / Don’t Hold Back

3月に出た新譜です。最近になって、自分の中で非常に評価が上がってきたので、ちょっと取り上げてみようかなと思います。
もともと、彼らは、R.KELLYと一緒のデビューとなっています・・・詳しくはわからないのですが、R.KELLY and PUBLIC ANNOUNCEMENTという名前で、お互いの1stは、この名義のアルバムが1stとなっています。R.KELLYが属していたグループという紹介をされる場合もありますし、R.KELLYがいなけりゃ~つまらないグループだな・・・といわれていたころもあります・・・
ある意味、かわいそう・・・な人たちやったのですが・・・
今年になって、シングル曲「MAMACITA」のブレイクをきっかけに、またシーンに返り咲いた感があります!この曲は本当にノリが良くて最高!ラテン系のリズムを取り入れつつ、彼らのもつ濃いグルーブ感が前面に押し出されていて、今年必聴の一曲になっています。
そんな彼らのアルバムです・・・当初は「MAMACITA」のためだけに、買ったのですが、その他の曲もノリノリで、かっこええんです!でも・・・バラードが少なかった。ということで、アルバムレコメンドには上げてなかったのですが。この前聞きなおすと、意外といい!
前半の絶好のUP物の並びがあって、初めて、後半のバラードが栄えるんです!実は、12曲目「WHEN I SEE YOU」が本当にすばらしい、バラードなんです。この人たちのコーラスワークのよさが良く出ています!さすが、R.KELLYとグループを組んでいただけあって、一人一人の歌唱力がハンパじゃないので、コーラスもすごく厚みのあるコーラスなんですね。かれらのコーラスは、すごく強さを感じるので、やっぱ、このコーラスを生かすのは、UP物だな~と思うんですが、いやいや、バラードも一人一人のうまさが良く出ていて、いい感じでした。なにより、バラードの楽曲の完成度の高さが、すばらしい!
バラードばっかりは、ちょっとなぁ~、UPもの聞きたいなぁ~と言う人にも、お薦めできるし、バラードが聞きたいって人にも、ちゃんとお薦めができる。
Caseのアルバムもすばらしいアルバムでしたが、アレは、どちらかというと、バラードアルバムなのです。こちらは、もろR&Bのアルバムという感じで、両極端で、好対照のいいアルバムといえるかもしれません。R&Bのアルバムとしての完成度の高さは、こちらの方が上だと思います(caseのバラードのすごさは、このアルバムを圧倒的に凌駕していますが・・・)。
今年の洋楽の中でも一枚としての完成度が非常に高いアルバムです。☆☆☆☆☆