Dave Hollister / Real Talk

01.The Big Payback
02.Bad When U Broke
03.Never Gonna Change
04.Good ole Ghetto
05.Real Talk
06.Reason With Your Body
07.Winning With You featuring R-N-La
08.Karma
09.Case Is Closed
10.almost
11.I Lied
12.Pleased tonight

(概説)

1~2年ペースでコンスタントに新作を出しているDave Hollisterの新作は、今回は前回のミッドテンポ重視な曲作りから、UPの充実度に目がいきます。でも、バラードの良さもかなりのもので、二枚目”Chicago Movie”に匹敵する充実したアルバムに仕上がっています!最後の12曲目での伸びやかな歌声には圧巻・・・これは聞くべし!彼の真骨頂が感じられます!もうまじりっけ無しな歌!の世界が展開されます。気持ちいい~!でも、もう少し12曲目のようなストレートな熱唱があってもよかったかなー。前作から徐々に押さえ気味に歌って聞かせるのが多いので。前作ではちょっと全体として単調になりすぎた感じがしたのですが、今回では、様々な楽曲がおさまっており聞き手を飽きさせないです!ホント実力派として自力を発揮しています!
Produceでは、何とあのTankと、Mike Cityが重用な役割を果しています!さらに、久々に名前を聞くBryan Michael Coxがキーとなる4曲を提供していて、それを元に、Mike CityがCarl Thomasでも見せた着実切なくも美しい曲で聞かせてくれます。そして、Tankがどんどん面白いUPを作り上げて、最後に12曲目で最高のバラードを仕上げたのです。ホント、このプロデューサーのチョイスは成功でしょうね。何といっても、UPとミドルテンポの曲の出来が前作に比べるとぜんぜん違うのです!この辺はやっぱり、Tankの力でしょう!しかもかなり相性がいいんですよねー!
Dave Hollisterの歌声も、やはり安定感があり、聴いていてしっくり来ます。より前作よりも力強さを増した感じでありながら、哀愁も備わった声で、もう目をつぶってじっくり聞き入りたい!小細工なフェイクを入れるわけでもなく、じっくりとシャウトして熱唱していく様は、不器用な雰囲気を醸し出しだし男らしいです・・・4作目にして、もう外すことのない安定感を彼は手にいれましたね!Dave Hollister独自の世界観と歌声が十分に堪能できます。この調子でどんどんいい作品を作っていって欲しいです!
2003年のオススメな一枚です!Dave Hollisterに外しはないです!
オススメ:特に(12),(4),(5),と(1),(3),(7),(10)

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Will Downing / emotions

01.A Million Ways
02.King Of Fools
03.Daydreaming
04.Falling In Love
05.Hey There Lonely Girl
06.Rhythm Of U & Me
07.Beautiful To Me
08.Another Sad Story
09.Riding On A Cloud
10.Anything

(概説)

2003年傑作アルバムの一枚にあげられるであろう素晴らしいサウンドと歌声で埋め尽くされた名盤です!まさにUrban SOULという言葉が似合う楽曲が並び、ぐいぐい聞き手を引き付けていきます。Will Downingは、1980年代後半から活躍しているJazzとSoulの中庸をいくアーティストとして有名で、語り継がれるべき名盤を数多く残している人でもあります。それを抜きにしても、安定したおやじボーカルを味わえるということで、よくこの方は買っています。サウンドも適度なJazzをあしらいつつ、きちんとSOULに聞かせるところは聞かせてくれる方です。こうつまらないSmooth JAZZサウンドにならないで、ちゃんと歌で聞かせつつ、バックでJazzのサウンドで支えているというスタンスが素晴らしい!歌モノ好きとしてはたまりませんよ~彼の優しくSEXYな声は。
そんな彼の一枚ですが、まさにURBANという言葉が当てはまる、素晴らしい演奏に、ネットリマッタリでいながら、心にストレートに響いてくる歌声です。夜のホテルで二人で聞く感じがとっても似合う一枚です!特に1曲目のSmoothyなことと、9曲目の心を揺さぶる歌唱には、もう倒れそうです。そのほかにもJazzファンにもR&Bファンにもちゃんとウケがいい曲を程よくあしらっているところが好感が持てます。5曲目でのロマンチックな歌い口といい、もう歌唱力は折り紙つきなので、文句なしという感じです。その歌声をきっちりとバックが安定した力で支えきっています!9曲目でのBarry Eastmondの参加も、嬉しいところです!この方の参加する曲は、間違いないですねー。
女性と二人で聞くのに適している一枚、キャンドル焚きながら・・・ソファーに二人並んで座りながら聞いてくださいませ。ところでUrbanってなにさ?っていう人がいそうですね。決してJAZZだからUrbanってわけじゃーないです。じゃ~直訳で都会的?うーん・・・というか、まあ都会の夜に流れていそうなMoodyな音楽のことをいうのですが、言葉で説明は難しいのですが・・・時代時代でこの言葉のさす音楽性は変わると思うのですが、このアルバムではUrbanいうのが何かよくわかるから、聞いてみてくださいな!そんな方こそ。
オススメ:特に(1)と(5)と(9)、他(2),(3),(6),(7),(8)

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112 / HOT&WET

01.Intro/MEDLEY
02.It’s Goin’ Down 2NITE featuring T.I.
03.HOT & WET featuring LUDACRIS
04.Unbelievable
05.Everyday
06.I Belong To U (Interlude)
07.Right Here For U
08.All My Love
09.You Said10.Knock U Down (Interlude)
11.Knock U Down
12.HOT & WET (REMIX) feat.LUDACRIS and CHINGY
13.NA NA NA NA featuring SUPERCAT
14.Give It To Me
15.Slip Away
16.Say Yes
17.Man’s World

(総評)

「PartIII」以来久々となる112の新譜!シーンの中でもBad Boyのアーティストとしてその看板を背負ってきた112ですが、今作からは、Bod Boyレーベルとの関係が悪化したり、Def Soulに吸収?されたりなど、いろいろごたごたがあった中での船出となってしまいました。正直その影響がでてるかなーと思うところはあるのですが。でも、彼ららしいフロアを意識したUPが充実した一枚を出してきました!
 個々の曲を見ていくと、個性的なUPが多めだし!バラードでいい曲が随所にあり、「お!」っておもう場面もたくさんあります。特に今回は112といえば、SLIMの歌声といういうぐらい特徴的なナヨナヨ声が、バラードでは影を潜め、他の3人の歌声の方が自力があって全面に出ていて、バランスが取られていると思います。ちょっと前作はSLIMの歌声に頼りすぎてたところがあるので、純粋に歌のよさで勝負しているところは好感が持てます。でも、ちょっと7曲目、9曲目で見せた熱唱系の歌が少ないのが、ボーカル好きとしては寂しいかな・・・112の中心人物Daron Jonesの手がける楽曲の水準も非常に高く、幅広いものになっているのも素晴らしいです!ただ、14曲目以外のUPの出来はどうかなと思うところもありますが、ちょっとサウンド的に単調かなと思うところがありますねー。単純に曲数が多すぎるから、そう思うのでしょう。でも、彼らは安定はしていると思います。4枚目としては佳作といった感じでしょう。もう少し熱唱で聞かせるUPがあってもなー。あと、全体のコンセプトがいまいち明確ではないのが、曲作りにも出ていて、アルバム通しての一体感みたいなものがありませんし、決めの一曲がなく無難に聞き流してしまいがちです。
 と、批判しすぎた!でも、正直グループモノが少ない昨今においては、貴重な存在の彼らのこの新譜は、グループ好きにはオススメです!グループモノとしての水準はちゃんと満たしていますよ!聞くほど癖になっていきますね!じっくり聞いていくと印象がまた変わりそうですが。
オススメ:特に(17),(7)と(4),(6),(9),(11),(14),(15)

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Jesse Powell / Jesse

01.Thuching It Tonight
02.Taking In Your Sleep
03.Keep On Loving
04.Lady
05.By The Way
06.Did You Cry
07.I Like It
08.Come Back Home
09.Ebony
10.I Will
11.I Want You
12.I Can’t Help It

(総評)

高音が美しいJesse Powellの2年ぶり4枚目となるアルバム「Jesse」!4枚目というと既に中堅レベルですが、しっかり現行R&Bシーンにもアピールする曲もあるし、おやじSOULファンにもアピールできる素晴らしい自分の声の特性を活かしたカバーもある力作!もちろん彼の特徴である高音を生かしたバラードが目白押し!なので、間違いない出来です。オススメですよ!
何といっても素晴らしいのが、7曲目のデバージの『I Like It』のカバー!もう原曲そのまま?っていうぐらい素晴らしく美しい高音ファルセットが・・・もういいですわ~。あまりの素晴らしさに泣けます。それに、マイケルジャクソンのカバー12曲目「I Can Help It」も清々しい感じが、なんとも雰囲気が出ていていいですねー。そして、「Come Back Home」「By The Way」で魅せる美しいバラード攻勢!もう、ゆったり聞きたい気分にさせられますよ。最近のR&Bはギターをうまく使った曲が多いのですが、(これもR.KELLYの影響かな?とは思いますが)このアルバムではピアノの美しいメロディーがたくさん入っていて、やっぱR&Bにはピアノのメロディーが合うよなーと思わせてくれます。彼独特なシリアスな曲調も11曲目であったりして、独自性も十分に出せた力作です!
こういう特色があるアーティストがいい作品を残せていくのは、嬉しい限りです。中堅アーティストは、ファンの新規開拓とSOULファンを好きなファンへのアピールが重要ですが、「I Like It」「I Can’t Help It」の名カバーで、SOULファンの心を掴み、UPで現行シーンを意識しつつも、彼の高音をうまく使った素晴らしいバラードをかませて、いいアルバムに仕上げていると思います。いつまでも歌っていて欲しいアーティストの一人です。
オススメ:とにかく(7)を聞くべし!(4),(5),(8),(10),(12)

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Mr.Cheeks / Back Again

01.Suposed To feat.Floetry
02.Reminisce 2003 feat.Pete Rock,Journalist,C.L. Smooth
03.The Hussle feat.M.O.P
04.Hands High
05.I Apologize feat Glenn Lewis
06.Crush On You feat.Mario Winans
07.Let’s Get Wild feat.Floetry
08.The Wire
09.Back Again
10.Pimpalicious
11.Brighter feat. Alexander O’Neal
 

(概説)

Mr.Cheeksのひさびさの新譜です。もう、これが、今年前半最高ともいえるHIPHOPアルバムに仕上がっています。全体的に暗さが目立つ作りですが、それを補うというよりもその暗さを逆にカッコよく見せてくれています。重い音をよく使いながらも、全体的にFUNK色が強い作りになっていて、そのFUNKなカッコよさで、軽快に体を揺らすこともできます。FUNKっぽさとHIPHOPの融合が最高にうまく言っていて、2曲目で参加しているPete Rockのアルバムのようなサウンドの良さが、このアルバム全体を支えています。本当にサウンドやビートが素晴らしく、聞いていても飽きが来ませんし、うまく、Mr.Cheeksのちょっと飄々としたRapをうまくFUNKっぽく聞かせていると思います。
そして、この作品では何といっても、この人!”Mario Winans”の曲のデキが素晴らしい!彼がひさびさにボーカリストらしい一面を見せてくれていて、個人的にすごい嬉しいです。彼のアルバムは名作なので。彼本来のSmoothで、優しいVocalが久々に堪能できます。こういうVocalをもったアーティストって最近はいないので、物凄い貴重なのです。本当にこの6曲目はぜひとも聞いて欲しいですね。
そのほかにも、Alexander O’Nealや、Glenn Lewis、Floetryなど、魅力的なSingerが多数参加していますし、なんとあのPete Rockまでもが参加しています。このPete Rockの参加している一曲はホント彼らしいFUNKYな一曲に仕上がっていて、カッコいいです。Alexander O’Nealもベテランらしい味を出しているし、Glenn Lewisも彼の切なげな声をうまく引き出しているし、Floetryは、その器用なボーカルスタイルを存分に出していて、Featuringされる側も素晴らしいパフォーマンスを出してるし、それを引き立てるトラックがなんとも素晴らしいのです!Featuringアーティストがいない曲でも、このトラックが素晴らしいので、本当に全部の曲が、聞く人の耳を引付ける傑作です!是非今年揃えておきたい一枚です!
オススメ(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(9),(10),(11)

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