Retro G-Style / Party 3

(概説)

独自の世界観を表現し続けるRetro G-Styleのミニアルバムが登場。今年はかなりリリースペースが速い彼ら。今年初めの初アルバムでは、R&BとPOPSとレトロな雰囲気とが混ざり合った傑作をR&Bアルバムを出してくれましたが、このミニアルバムでは、R&Bというよりも、歌謡曲調なPOPSな雰囲気を大事にして、作り上げた感じです。でも、ただのPOPSとは違うHIPHOPな感覚とPOPSがうまく融合している作品だと思います。特に、「Party 3」では、MASAYAの流麗な歌声が堪能できますし、「A.N.L」(All Night Longの略)では、トラックメイカーとしてのMASAYAの実力がいかんなく発揮されています。ほんとに彼の作るメロディーはレトロというか、忘れられません。そして、最後に収録されている「What’s the answer?~Mednight Recollection Mix~」では、ピアノの美しくも重圧な音を絡ませて、Jazzyな雰囲気や硬質な雰囲気を出すことでこの曲をさらなる高みへと引き上げています。めちゃめちゃカッコいいですよ。この一曲は聴いて欲しい!

曲紹介

1曲目『R.G.T.V.SHOW』

まさにTVのSHOWの開幕のような勢いのあるIGORのMCから始まります。いい感じっす。

2曲目『Rarty 3』

では、もう中毒性の高いサビがなんともいえません。聞けば聞くほど耳に馴染んでいくのが、MASAYAの作る曲の特徴なんですよね。ちょっと切ないサウンドや、トランペットがいい感じで、鳴り響くなか、陽気なリリックとの対比が非常に面白いし、DJ SEGAのCUTSがうまく盛り上げてくれています。面白い曲つくるよなー。

3曲目『花』

無条件で温かみを感じさせてくれる一曲。晴れた空のした歌い上げてくれるような・・・そうジャケットのような青い空の下で歌っているような一曲です!自然と体が揺れてしまいますよ!

5曲目『A.N.L』

これが癖になるんですよー。サビでのメロディーラインがステキすぎます!いやー、ここまで耳に心にガツンと残るメロディーラインをどうやって、MASAYAは考えてるんでしょう。凄過ぎます。この曲では、IGORとMASAYAのRAPも掛け合いも聞けて、サビは歌で、他はRapという理想的な彼らのパターンが堪能できます。この掛け合いのところも、ノリがよくてカッコいい!一曲聞き終わる頃には、必ずサビを唄っちゃってますよ。いい曲です!All night long I sing 4U

9曲目『少年時代』

・・・!!!え!と思った人が多いでしょう。そうあの井上陽水さんのカバーです。これが、MASAYAが唄うとまた爽やかな雰囲気が、夏らしくていいんですねー。そして、IGORのRapがここではいい感じに原曲との違いを醸し出してくれていて、カッコよさも与えてくれています。これた確かに日本の名曲ですな。

10曲目『La.La.Ru』

なんかちょっと古いCLUBっぽい雰囲気が出てていいっすねー。DJ SEGAのCutsがカッコいいです。

11曲目『What’s the answer?~Midnight Recollection Mix~』

ピアノが重圧なサウンドを加えてくれていて、Jazzyな雰囲気を醸し出していて、また新たな曲としての息吹を感じます。正直、シングル曲は明るすぎるかなーと思ってた程度なので、これぐらい引き締まっていると、さらにカッコよく感じますよ。RemixのFlying Grind(Kengo Otani&Naoki Utsugi)の力が素晴らしい!

three NATION / Hey Now (what U wanna do?)

(概説)

カッコいい!硬質でハードなRapと、美しい歌声と、ちょっと風変わりなRapを一気に体感できる、VocalのJUN, 2MCのEIGO,ZANEの3人からなるユニットthree NATIONのインディーズデビュー盤(今月メジャーデビューしますが、それは違う歌。)!何よりも、JUNの歌う、一度聞いたら耳から離れない永遠にループし続けるHOOKがなんとも印象的!そして、JUNの歌声が、太い声でいながら、かわいらしい声で、いい感じにSOULFULな雰囲気を出しいていて、最高なんです!久々に、僕が好きな女性ボーカルですね。そしてEIGOのハードなRapや、流れるようなZANEのRapが、曲に勢いを持たせています!特にZANEのRapは、曲にアクセントをつけてくれていますね。EIGOのRapがないと成り立たないっていうほど、EIGOの声もカッコいいです、それに彼がトラックメイカーとして曲作りに大きく力を発揮していて、素晴らしいサウンドを作り出しています。是非、これからの夏の季節に持っておきたい素晴らしいParty Tuneの登場です!

曲紹介

1曲目『HEY NOW (what U wanna do?)』

文句なしです!これから始まるPartyの楽しさを感じさせてくれます。なんといっても、HOOKでのインパクトの強さが素晴らしいです!ZANEの拍手喝采っていうRapがなんとも耳に残りますねー。この人Flowもちょっと変わっていて、面白いです。

2曲目『”three NATION” special NON STOP edition of 4 DEMO Tracks mixed by TURBO (GTS)』

これは、1曲目の『HEY NOW』や、メジャーデビュー曲『ナナンコロビ』も含む四曲のリミックスでお得になっています。どの曲もちょっと明るめな出来で、のれて楽しめる曲が多いです。しかも、NAZEのちょっと疲れたサラリーマン風のRapのリリックがなんとも面白い。と思ってると、この人普通のサラリーマンらしいです。うーん、こういう現代人に近い立場のアーティストって面白いかもね!JUNちゃんも、ちなみにOLさんだったそうです・・・それにしても、かわいいなぁ~。メジャー曲が聞けるので、お得ですよ!

KICK THE CAN CREW / GOOD MUSIC

(概説)

KICK THE CAN CREW怒涛のリリースラッシュの第二段シングル!!えーと、ちょっと前なら、アンバランスっぽいかもと思ったかもしれませんが、ギターのサウンドが心地よく、なんとなくテンパってるHOOKのKREVAの歌声がなんとなく面白いです。そして、カップリングがなかなかいい!久々に方の力抜いてつくった曲で、このだらけ具合が逆に安心させてくれます。彼らはまんまな感じで曲作ったほうがいい曲作れるので。もうそろそろ、激しいUPな曲が聞きたいころかな・・・このシングルカップリングのリリックが相当面白いです。いやーバカだなーこの人たちと思っちゃいます。そして、またまたLITTLEのソロアルバムからのLITTLEの声がサンプリングされてるのもいい感じです。

曲紹介

1曲目『GOOD MUSIC』

ホント、ギターのサウンドが心地よい一曲です。Produceは、KREVA+DJ TATSUTAの顔PASSブラザーズです。KREVA思いっきり歌ってて気持ちよさそうです。そして、LITTLEの韻の踏み方は相変わらずカッコいいですわ。

2曲目『自由TIME』

ゴスの酒井氏のような歌声に甲高い声がず~と鳴る中、やる気のないMCUのリリックが始まります・・・ホントこの人は・・・イカイカうるさいです(爆)。MCU節が爆発してて、笑わせてもらいましたよ、「イカづくし」ってあなた・・・。LITTLEの歌詞は対比をうまく使ってて深刻なTVの社会問題と今の自分の暢気ぶりの対比が面白いです。最後には、LITTLEのソロアルバムでのLITTELの歌声をサンプリングしています。Produceは?と思ったらやっぱりKREVAでした、ホントLITTLE好きなんだなーと思ってしまいました。

3曲目『性コンティニュー(live)』

TOUR2003 magic numberの大阪でのライブでの演奏を収録した一曲。なんとなく、ツアー中ということで、結構声がざらざらした感じですが、それがライブ感を余計に出していて、いい感じです。

PHONES / 遠く空へ

(概説)

Vocal&Programming竹本健一と、Bass安藤啓介、Drum滝川岳の3人からなるPHONESのインディーズの二枚目となるミニアルバムです。かなり内容的に素晴らしい作品で。名曲として今後も彼らのライブで何度も披露されるであろう曲のオンパレード。今後活動を続けていく彼らの名盤なっていく一品かもしれませんね。
 全体的にBlack Musicの要素を色濃く感じさせる曲が多く、特に「VOX」なんかは、FUNKをBASEにしていますし、それでいて、日本語の響きとかそういう和の要素をしっかりと取り入れてあり、タダの真似事になっていないのが、素晴らしい!ベースはBlackだけじゃなくROCKとかいろんなものなんだなというのを感じさせる音作りです。そして、Vocalは、ゴスペル仕込みということで、声の出が素晴らしいです。特に『儚きは、散りゆく花』、『遠く空へ』の完成度は物凄いものがあります。
 まずは、ライブを見てみてください。絶対買いたくなりますよー。

曲紹介

1曲目『夕日の方』

暖かい質素なピアノメロディーからコーラスがグッと引き立つ感じで盛り上がるHOOKが素晴らしい!Main Vocalと、コーラスの声質の違いが面白く掛け合いのように聞いてるうちにぐいぐい引き込まれてしまいます。ボーカルのラフなアレンジが、この人の声質にあってるんだなー。楽曲のメロディーをちゃんと大事にしながらも、様々な発見を聞くものにさせてくれるボーカルです。ここで、こう歌うか~と思ってしまいます。ドラムの感じとかが、ライブ栄えしそうな一曲である。

2曲目『遠い空へ』

疾走感たっぷりなカッコいい一曲!ドラムがココでは今までと違い、ちょっと刻むような感じになっていて、リズムをしっかり作り上げてその中をPianoが綺麗に響いていきます。サビでの風を切るような疾走感は、たまりません。PHONESのライブでは必ず演奏される一曲ですね。カッコいいですよ~踊れますし、最後のドラムの激しさはすごいですねー!オススメです。

3曲目『VOX』

Introは一瞬爽やかなのかなー・・・と思ったら、いきなりFUNKな雰囲気に・・・Bassのサウンドがカッコいい鳴り響きます。コーラスがMainのメロディーを歌い出し、それにVocalがフェイクで絡んでいく・・・という定番なんだけど、それがシャープで切り味が新鮮でカッコよく感じます。歌詞的には一番面白いですね。

4曲目『儚きは、散りゆく花』

そして、これがPHONESのバラードの名曲です。胸を打つ歌詞に、Vocalの「だけ~」という音の抜けるときの瞬間が最高にSEXYでカッコいい曲です!サウンドは音数少なく、PianoとDrumだけで、VocalのSEXYさが引き立っています。最後のラフに語りかけるような「そばにいたいだけ~」という歌い方がいっそう寂しい思いを感じさせます。

5曲目『遠い空へ Hiroaki Ohno-Remix』

ちょっと2曲目よりもSEXYな雰囲気をもったIntroから。ちょっと、サウンド的に音を付け加えたって感じのREMIXですが、声を暈していたり、これはこれで面白いです。

FONS / STILL ALIVE

01.Still Alive (Mercy & Grace)
02.Pray
03.Calling You
04.Hold On Be Strong
05.Interlude: Kevin Nash At The Gospel Cafe
06.Good To Me
07.Changed
08.He’ll Take You There
09.Let’s Dance
10.Thank You
11.Interlude:Who’s That? featuring Faith George
12.Not One
13.Faithful
14.Worthy Is He
15.Outro – Hold On Be Strong
 

(概説)

Al Lafons GeorgeことFONSのデビューアルバム。えーと、最初まったくゴスペルだと知らずに試聴して、SOULFULなカッコよさに圧倒されました。なんか肌触り的には、Frank McCombやDONNIEといった人たちに近い感じの往年のSOULの良さとゴスペルのカッコよさを混ぜ合わせたような一枚です。
このFONSは、スピリチュアル・ピーセズというグループとして「Wake Up」で99年にデビューを飾った後、今年になって、ソロでビューをした人であり、相当な下積みを積んだ後のデビューということもあり安心して聞いていられます。
今作では、パッと聞いた感じでは、ゴスペルのアルバムとは気がつかないぐらいフィリーや、Neo Soulのような雰囲気に満ち溢れています。1曲目でのちょっと古めかしいSOULとゴスペルの融合が見事であり、さらに2曲目とかで見られるモロにオーガニック・ソウルな匂いも感じさせてくれるあたり、最新のMusiqとかとも同列で語られるべき存在のような気がします。そして、特に3曲目でのカッコよさは素晴らしいです。ゴスペルっぽい熱唱したりのカッコよさとかではなく、R&Bのように楽曲としてカッコいいのが、かなり意外性があって楽しめますよ。本当にいい曲です。いい曲が詰まっている良作です!最新のゴスペルの進化系ですね。
ちなみに、このアルバムは日本盤しか出回ってないため、珍しくゴスペルのアルバムにしては対訳がついてるのですが、あまり信仰心がない方は見ないほうがいいかも。ちょっと尻込みしちゃうでしょう。
オススメ:(1),(3),(6),(7),(9),(13),(14)

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