Skoop On Somebody / KEY OF LOVE

01.Intro
02.ama-oto
03.around the world
04.still
05.SummerRide
06.key of Love
07.微熱
08.線香花火(bare foot mix)
09.Sunset, Side Seat
10.予感(S.O.S feat.Akiko Kohara)
11.Life
12.eternal snow
13.interlude~p.s. from the windy concrete valley,Osaka~
14.今、僕はここにいる
15.M.F.S.B
 

ついに!でました!SKOOPの通算4枚目のアルバム!これを聴かないで、今年の音楽を語るなんて出来ない!そんなすばらしいアルバムに仕上がっています。もう、Skoopを応援してきて、本当に、これが聞きたかったんだ!っていえるぐらいすばらしいアルバム。
本当に、今年一番お勧めのアルバム!この生音の感覚はたまらないですよぉ~!
絶対に多くの人に聞いて欲しい一枚。アルバムとしての完成度もものすごい高いし、そして、SKOOPからの気持ちがたくさん入ってる一枚です。一枚を通して聞いて、飽きがこないと思います。

02.ama-oto

最初の雨音で、まずは、期待がいやがうえにも盛り上がってしまう。そして、やはり、Skoop On Somebodyとしては、一枚目となるこのアルバムの最初を飾るにはやはりこの歌・・・『ama-oto』。アルバムの中で聞くと、また違う感じに聞こえるから不思議です。より、優しく切ない音に聞こえるんですよね。改めて聞くと、すごい硬い感じのカッコよさだなぁ~。

02.around the world

もう、文句なしで盛り上がれる一曲!ライブ感覚たっぷりな一曲になってて、聞いてて心地いいよさがするカッコいい曲ですね。ベースサウンドがたまりません。打ち込み見たくガチガチにカッコよくするんじゃなくて、生音の感覚を残すことで、どこか優しさが残っているのもすごいいいと思うぞ!この辺からどこか懐かしさを感じつつ聞いていってる自分がいます。

04.Still

3曲目で高まった熱気を冷ますかのように、この最新シングルのバラードが入る。やっぱ、切ないねぇ~。でも、なぜか自然にこのバラードに心が動いてしまうのだから、このアルバムは不思議だ。やっぱり、3曲目に代表されるように生音の感覚を大事にしているせいか、UPな曲でも、どこか、バラードの持つような優しさを持っている。だから、全然違和感なくバラードに移行できるんだろう・・・彼らのバラードは刺さりすぎるぐらい刺さるから、優しい感じのUPものが多いのは、いいのかもしれない。

05.SummerRide

Stillの切なさを吹き飛ばすぐらい、さわやかな曲。すご~い、安心感のある曲。ドライブには必須でしょうねぇ~(笑)。今回はアルバムを通して、コーラスがいいっすなぁ~。いい具合にみんなの声が、混ざってますね。

06.Key of Love

このアルバムのタイトル曲でもあります。KO-ICHIROさんが作詞作曲ですが・・・もう、こういうゴスペルっぽい感じの曲はいいですね!すご~く暖かいっすよ!彼らの声や音に包まれてる感覚を味わえます。結婚式の定番曲になるのかな?最後のみんなでのコーラスも、アーティスト以外の人が歌ったとは、思えないし、なにより、ものすごい気持ちがこもってる声だなぁ~。ライブの時もみんなで気持ちを込めて、SOULを込めて歌いたいね!

07.微熱

KO-HEYさんが、作詞作曲のほとんどを担当している曲。すごいさわやかな曲調に、どこか切ない歌詞をのせています。「僕のかじかんだ手じゃ 凍らせて朽ちてしまう」という歌詞がすごく印象に残ってます・・・なんか、さわやかな切なさを心の中に残していく一曲。

08.線香花火(bare foot mix)

だしMIXですけども・・・このバージョン好きです。というか、この線香花火が僕はSOSになっていらいの4曲の中で一番の名曲だと思っています。このバージョンでは、バックの音が良く聞こえるんです!この曲のサビのところに注目して聞いてください・・・ギターのせつな~いサウンドが聞こえるでしょう~。Singleバージョンでは、Instrumentalでしか、聞き取れなかったんですが、このバージョンは、はっきり聞こえるんですね。このサウンドは、傑作。ギターだけで、切なさを表してるのは、すごいっす。そして、やっぱり、名曲だぁ~!今の時期に聞く「線香花火」『今』を感じます。すごい・・・大切な人を見つづけていたいっという・・・今を。切なさよりも、暖かさが残りますね・・・

09.Sunset, Side Seat

またまた、夏に似合う一曲。この曲にはflugel-horn奏者のTOKUさんが参加しています。控えめな彼の演奏が、さわやかさを増してます。「君が欲しがった「永遠」をふざけて笑い飛ばした 僕を許して」という歌詞がいいなぁ~。このさわやかさに切なさ盛り込むのって、どこかに暖かさを残していきますよねぇ~。

10.予感(S.O.S feat.Akiko Kohara)

今回のアルバムの中で、楽曲的に一番好きなのが、この曲。Kohara Akikoさんと、TAKEさんとの絡みが、たまりません。TAKEさんの包み込むような声と、Koharaさんの、切ない声が合わさって、曲に広がりを与えています。そして、2人が絡み合うことで、すごく躍動感があるバラードになっています。Koharaさんみたいな、かすれてるような声で、高音すぎない声というのは、TAKEさんとあうんですね~。葛谷さんもそうだし。

11.Life

初のギターでやられま~す。TAKEさん~て感じですが。かっこええなぁ~。出だしがカッコええ。もちろんライブではやってくれるんですよね?ギター・・・ギターはGATZさんも参加してますねぇ~。この人のコーラスも入ってるのかなぁ~。高音のコーラスが非常にいい感じに入ってる1曲です。KO―ICHIROのキーボードも素敵ですねぇ~。ものすごく音数が少ないのに、いい感じに仕上がってます。これも是非ライブで聞けば、より深みがあって面白そう!

12.eternal snow

夏に聞く冬の曲なんですが・・・、あまり違和感ないっすね。どうしてでしょう・・・やっぱり、『Life』とか『SummerRide』とかのさわやかな曲があるせいなんでしょうか・・・それらの曲がこういうバラードの引き立て役に回ってて、アルバム全体として、本当にバランスがいいなぁ~と思います。

13.interlude~p.s. from the windy concrete valley,Osaka~

きました!この曲。めっちゃいいです。目を閉じると、すぅ~っと、なんか自分の中に、世界が出来て、まるで、近くで歌われてるような、感覚に落ちます。本当に、短いけど、最高にしみる一曲です。彼らの声に包み込まれてるみたいです。

14.今、僕はここにいる

13曲目の感動的な雰囲気をそのままに、グッと聞き手を引き込むような一曲。このアルバムの中でも、一番泣ける一曲ですね・・・でも、歌詞の中では、相手のことを本当に大切に思ってる想いが、伝わってきます・・・

15.M.F.S.B

前までのせつな~い感じを吹き飛ばすような、明るい曲。なにより、演奏して、歌ってるSKOOPの3人が本当に楽しそう。それが、伝わってきます。KO-HEYさんとKO-ICHIROさんが歌ってるというのも、絶対ライブで聞きたい曲。最後もカッコよすぎっす!でも、僕はこの曲の歌詞が、ものすごく好き!簡単な歌詞なんですが。

☆☆☆☆

E seventh / HULA NOVA

E seventh / HULA NOV

(概説)

JAZZ&SOULアーティストのKAMIYAさんの新しいプロジェクト「E seventh」が発足しました。「HULA NOVA」というタイトルからわかる通り、ハワイアンなんです!ハワイアンって聞きますか、みなさん?
ぼくも、前は、なんか退屈そうな音楽=ハワイアンという認識があったんですが、これが、違うんですね。結構楽曲も複雑で、構成がしっかりしてて、聞いてて飽きないし。なにより、KAMIYAさんの声がいい!本当に和める、心が優しくなれる歌がいっぱいつまっています。これを聞いている時間だけ、日々の生活を忘れて、どこか遠くに行っている気分が味わえます。
KAMIYAさんがJAZZ出身なので、そのせいもあるんでしょうが・・・僕には、KAMIYAさんの声がとても聞きやすく、心地良いです!そして、収録時間も40分と短めで、Interludeが多いんですが、その効果がよくでているんです。特にInterludeの役割がはっきりしてて、なんか、自然の中にぽんと心を運んでくれるんです。そして、その自然の中で、KAMIYAさんの歌う歌を聞く。これが最高に気持ちいいです。フッと目を閉じると、波の音が聞こえてきそう、本当にそんな形容が相応しいアルバムです。細かい曲の説明なんて要りません、是非一度聞いてみることをオススメします。特に疲れてるあなた!そう、そこのあなたです。

☆☆☆☆☆

Alicia Keys / Songs In A Minor

(総評)

渋いよぉ~!カッコいいよぉ~!
ひさびさに、女性R&Bのソウル寄りのジャンルでのヒットものだと思います。最近はHIPHOP系や、ティンバランド系(チキチキ系)のアーティストの(ミッシーや、デスチャなど・・・)活躍がすさまじかったんですが、この正統派R&Bのジャンルで、紹介に値するアーティストが出たのは久々です。
もっとも、最近紹介女性アーティストといえば・・・Syleena Johnsonがいますが、彼女はどちらかというと、JAZZYでブルージーな感覚だったのに対し、彼女は、SOULFULな感覚を突き詰めていっています。一瞬古いSOULのアルバムを聞いてるような、そんな感覚に陥ります。この一枚は一切捨て曲がありません!
1曲目から、「Piano & I」なんていう、ピアノと自分の声のみでの、SOULの雰囲気作りが始まります。
そして、2曲目が傑作。男性との絡みが最高です。RAPも入ってるのですが、実にコレが、自然。渋いカッコよさを追求してるような感じですね。この女性のシャウトも野太くて力強い!僕的にはアレサ・フランクリンを聞いてる感覚に近いんですよね。4曲目「Fallin’」が一番僕オススメの一曲!若干暗めで、濃いR&Bモノが好きな人は、絶対に好き!彼女の低い声が、腹の底に響いてくる感覚です。
8曲目、11曲目も非常に素晴らしい楽曲です!なんか、聞いてて、心地よいのがループしてる感覚に襲われます。12曲目「Butterflyz」というバラードなんて、最近R&Bのバラードには無いような落ち着いた雰囲気を出しています。こういうサビが強烈じゃないバラードの楽曲というのは、印象に残らないんですが、これは十分に印象に残るし、聴かせること自体が、彼女の実力を物語っています。
最近ニッカ・コストとか、RESとか、RHONAとか、OLIVAとか、いろいろ出てるんですが、どれもかけていたのが、楽曲へのこだわり!つまり、アルバム全体としての方向性が見えてこなかったんです。だから、一曲は良くても、オススメする気にはまったくなれませんでした。Keysは、R&Bの真中の道を突っ切っていくぞ!という意気込みがこの一枚から感じられるんです。そして、この一枚を通して流れるSOULFULな統一感が、気持ち良いんです。ひさびさに、長く聞けるな!と思えた一枚です。買いです!(ついでに、すげー美人さんです。)

OFFICIAL

☆☆☆☆☆

N.E.R.D (No One Ever Really Dies) / In Search Of

(概説)

しらないよぉ~!という方が殆どでしょう~!一度、聞いてみてください!もう、最高です!実は、Neptunes(Pharrell Williiams And Chad Hugo)というプロデュース音楽集団をご存知でしょうか?そうその人たち自身が友人のシェルドン・ヘイリーを加えて制作されたセルフプロデュースをした作品なんです。Neptunesといえば、最近はKelisの1stのプロデュースがいちばん有名ですが、ここでも紹介した、Puff DaddyのアルバムでもFeat.されていますし、Usherや、Mary J Bligeの新譜、RUSHHOURの宇多田ヒカルの新譜でもプロデュースしてましたしぃ~、古いのだと、SWV、Totalなどもやってましたねぇ~。えぇ~と切りがない!
そんな彼らが好き勝手やりました!という一枚がこれ!でもね、聞けるんですよ。めちゃくちゃ!ホントヤバイぐらい。一番やばいのは、そのスネア・ドラム・パターンを多用してる彼らの音!RAPも、なかなかさまになってます。HIPHOPのアルバムの完成度はそこらへんの有名アーティストのアルバムを軽くしのいでます。多様なリズムパターンの繰り返しが本当に心地よく、かっこいいんです!曲の終わり方とかもスッキリしてて、余計な余韻を残さないのが好感が持てます。1曲を通して同じ曲ではなく、突然曲調が変わったりする曲もあります。でも、曲にメリハリがあるので、これは聞けます(HIPHOPのアルバムは一枚を通して聞けなかったりするんですが)!掛声とか、シャウトの入れ方も絶妙です。さすが今ノリノリのNeptunesですね!カッコいい曲作らせたら、右にでるものはいないですわ!「Lap Dance」必聴です。あと、「Tape You」の後半はやらしすぎです。喘ぎ声をリズムにのせただけじゃないですか!最近は有名どころに目が行きがちですが・・・どうですか?こんなマイナーな路線は。たぶん、今後これの音やリズムをもとにしたNeptunesの作品に反映されていくと思いますよ。KELISのセカンドが楽しみですね!☆☆☆☆☆

Crystal Kay / 673 always and forever

Crystal Kay / 673 always and foreve

01.Girl’s Night
02.Interlude-My Ex
03.Ex-Boyfriend feat. Verbal(M-flo)
04.Curious
05.He Will Be Mine
06.Another Best Thing
07.Guardian Angel
08.Interlude-Conditioner
09.Honey Glue
10.月のない夜 道のない場所
11.Holiday Frighter
12.Couldn’t Care Less
13.Lost Child (Bonus Track)

(総評)

ひさびさの邦楽レビューです。おひさしぶりで~す!ということで、どうしてもレコメンドしたかった一枚を!最近女性モノの日本のR&Bは、元気がなかったとおもうんですよ。
そして、R&Bっていう名前だけつかってて、ちっともR&Bじゃないじゃん!というのも多かったので・・・
でもひさびさに、R&Bらしい一枚が出ました。音がいいんですよね。
1曲目「Girl’s Night」、グングン来るR&Bテイストが素晴らしい。これだけ歌詞より音を重視した作りをしていれば、R&Bらしい音が作れるでしょうね。彼女のフェイクの入れ方がとても素晴らしい。成長ですね。これは、日本のアーティストではなかなかできない芸当なんです。UPものでのフェイクがいれれるかどうか?これって結構R&Bができるかどうかを決定できる一つの決め手であるといえます。UPモノをメロディーどおりに歌っただけではそれはPOPSになってしまうので・・・
3曲目は「Ex-Boyfriend」、14歳に前の恋人といわれても、困るんですが・・・でもこの曲Verbalとの絡みが最高です。
こういうRAPPERの使い方って今の洋楽のボーイズグループによるR&Bに通じててカッコいいと思います。
4曲目一転バラード「Curious」。でも、R&Bらしいバラードなんです。とっても、しっくりくるバラードです。バラードでもこの声はいいですね。UPものでは、軽さがあるので、聞き心地いいんですが、バラードでは、軽さの中にも伸びがあって、ちゃんと響いてきますね。
5曲目「He Will Be Mine」ダウン系のUPもの。いやぁ~、やっぱりね、フェイクとか、リズムの取り方がさすがハーフなのか、日本人にはいなかったタイプの取り方なんですよ。そこで、声が入れれるのね。というのが数ヶ所あってビックリします。最後の相打ちの入れ方とかもさすがです。
6曲目「Another Best Thing」一転ギターサウンドが心地よいナンバー。今までの彼女が歌ってきたナンバーという感じです。R&Bぽくはないけど、ギターのサウンドが本当にいい感じです。
7曲目「Guardian Angel」あー、今風なサウンド!この「チチチ」って音がね。好きです!こういうのは。UPモノでも、一番洋楽っぽいかもしれませんね。音が。日本の音楽は下地に歌謡曲があるので、盛り上がるときは盛り上がる!っという感じなんですが、ちょっと中途半端ぐらいでやめておくっていうもの、洋楽ではあるんですよね。でもそのかわり疾走感があったりとか、そういう感じに近いです。
8曲目「Interlude – Conditioner」楽しそうなみんなの声が入ってますね。これがいいっすね。うん。HIPHOPのアルバムみたい。
9曲目「Honey Glue」。ここらへんから、アコースティック色が強くなってきます。これも、心地がいい歌。押しも強くなく、聞き流せる感じの歌です。
10曲目「月のない夜 道のない場所」アコースティックなギターによるバラード。メッセージ性の強いバラードです。Kayちゃんの高音の伸びが堪能できます。
11曲目「Holidy Frighter」これは、ギターによるUPな曲。そう、後半はギターサウンドを多用してるんですね。「あしたというやつにあしたはない・・・」この歌詞がすごい刺さるんですよね。一番歌詞がささる一曲です。前半でたっぷりR&Bらしさを伝えたので、あえて、後半はギターでロックテイストをだしたんでしょうね。僕は前半のままでもいいと思いますが・・・
12曲目「Couldn’t Care Less」締めのバラード。広さと深さをもったバラードです。締めとしてはいい一曲だと思います。
13曲目「Lost Child」これは、有名な一曲ですね。BonusTrackとしてはいってます。この曲で彼女がいいなぁ~と思うようになりました。歌えるんだと気がついた一曲です。
全体として、前半のR&Bらしさをもっと後半でも押し出してよかったんじゃないかなとおもうんですが、それを差し引いても一聴の価値はある作品だと思います。彼女は絶対今後日本のR&Bの中心になっていくでしょうね。

☆☆☆☆