The Gospellers / FRENZY

(概説)

このアルバムはR&B作品として、ちょこちょこいいところもあるんですよ。まー定番のアカペラともPOPともなんとも判別しにくい曲もあるんですが。まずは、「ポーカーフェイス」RHYMESTERとの一曲。これがまずいいというよりも、現状の邦楽のR&Bアーティストに積極的にやって欲しいのが、このスタイル。HIPHOPアーティストを積極的に取り入れるという行為、それも、HIPHOPアーティストにTrackまで任せてみればもっとおもしろかったと思います。まさか、彼らが真っ先にやるとは、思いませんでした。それに曲としてもとても面白くて聴き所がたくさんあります!そして、この年の曲の中でももっともR&B然とした作品でもある「Body Calling」と「DAWN~夜明け~」これをSOULといわないで、何をいうの?っていうぐらいすばらしい楽曲です。それに、ちょっと抑えた歌い方も、できるんだなーと改めてうまくなったんだなと感じた。
デブラ・マイケル・フォックスという作曲家がいいんですけどね、それの要求をちゃんと自分なりに消化できた彼らの凄さでもあります。日本にはこの作曲家の注文をしっかり自分なりの味で料理できるアーティストは少ない、無論消化できても、それを表現できる幅の広さがなければいけない。それをちゃんとこなせている彼らは、すばらしいと思う。個人的にはこういう路線で今後いって欲しいと思います。この2曲はいい曲ですよ。
さらに、「告白」もシングル曲としては唯一いい雰囲気とMellowな曲の流れをもつ曲。どうせなら、こういう曲でブレイクしてほしかったものです。「Get Me On」では、酒井さんがいい声です・・・。唯一癖がないスマートな声をしています。地味にいい曲。あまり、「FRENZY」みたいなべたなUP路線は、あまり好きじゃないです。
「残照」、「真夜中のコーラス」、「約束の季節」などは、ゴスペラーズらしいともいいますが、彼らのPOPさを前面にだしている曲達です。全体的にも長く聞ける曲が結構あります。POPS路線の曲もありますが、しっかりとした曲も多く入っています!

Skoop On Somebody / Nice’n Slow Jam

https://www.youtube.com/watch?v=r8vEBLFqFcc

01.sha la la
02.Interlude
03.Nice’n Slow
04.潮騒
05.Amanogawa
06.Let it snow
07.Everlasting Love featuring John P. Kee
08.Interlude09.Come Back 2 Me(S.O.S Edition)
10.if (new mix)
11.eternal snow(remix)
12.月に願いを(S.O.S edition)
13.想い(S.O.S edhition)
14.Bye Bye ~その日が来るまで~ (acoustic version)
15.Still(REMIX)

(概説)

Skoop On Somebody初のバラード集。とはいっても、バラード一辺倒というわけではないです、スクープの肝となる曲をまた取り直したという感じです。しかも、こういう昔の曲を取り直したというアルバムは一般的にそのまんまじゃん・・・もってるから、いらないよ。というのが多いんです。で、このSkoopのアルバムにおいては、そんな心配まったく無用の長物!
全部取り直し?っていうぐらい、一曲一曲の中身が違うんです、しかも、こだわりをもって作り直しているので、前の曲よりよくなったとか、わるくなったとかじゃなくて、新たな一曲を聞いてる気分で全部の曲が聞けます。この変化が嫌いだという人もいるかもしれませんが、それは、新たなライブ盤のCDを聴くつもりで聴いたらいいんじゃないかな~。
新旧ファンにとっては、いろいろな想いが交錯するなか、出たこの一枚は、ファンへの一つの返答であり、新しいファンには、新たな感動を、古いファンには、新鮮な裏切りを感じさせてくれています。
確かに、昔のバージョンがいいという人も多いでしょう、でも、今の彼らに演奏させたら、こうなった。ただそれだけです。それを大いに楽しもうじゃないですか。急ぐことはない、彼らは、確実に僕らの側にある音楽と作りつづけてくれるはずです。
僕個人としては、非常に『Come Back 2 Me』などは、新鮮で好きですね~。そして、Interludeの完成度が素晴らしい。2曲目、8曲目に出てくるVaughn Harper!このVaughn Harperの声がすばらしい。この人の雰囲気が、落ち着いた大人な雰囲気をかもし出すのに、成功しています。
実は、この人は、僕が、大好きなSilkというアーティストの3rdで見ることができる名前です。Silkの5人にインタビューをしているその人こそ、Vaughn Harperその人なんです。この人は、ニューヨークのWBLS・FMのプログラム、”QUIET・STORM”のホスト、VAUGHN・HARPERなんです。超有名なNYのSOUL,R&BプログラムのDJで、あったんですが、この番組のDJは後退されて、Raymond Anthonyという方に、今は交代されています(WBLS・FMのHP http://www.wbls.com/)。現在は、NYの、WTJM-FM(JAMMIN 105) というところで。 Sunday 10 PM – Monday 2 AM Between the Sheets – slow jams with Vaughn Harper という番組を担当していおります(DJの紹介HP写真有り!: http://www.jammin105.com/vharper.html )。しかも今やってる番組が、「BETWEEN THE SHEETS」というタイトルだなんて、偶然過ぎるかも。 よく文章を見るとわかりますが、先ほどのWBLS・FMのプログラム”QUIET・STORM”は、FM802でも流れていたんです、それを聞いた大阪のFM802を聴いたTAKEさんたってのお願いで、この客演が実現したんです。(番組HP: http://www.jammin105.com/bts.html FM JAMMIN105のHP http://www.jammin105.com/main.html)こんな声でやる、ラジオ番組・・・聞いてみたい!あま~い感じだろうなー。
一枚を通して聞くと、甘い雰囲気がたっぷり堪能できるように、出来たR&Bとしてのアルバムとしての完成度は、素晴らしいと思います。一人で聴くには切なすぎる。二人で聴くにも寄り添ってじゃなきゃ聞けない、そんな一枚です。

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Allure / Sunny Day

01.Bump
02.Kool Wit Me
03.Wore Out You Welcome
04.Enjoy Yourself
05.Lady
06.Never Let You Go
07.Can’t Live Without You
08.The Shore (Wanna Be Your Lady)
09.Earn My Trust
10.Only For A While- Interlude
11.Sunny Day
12.Simon Sez

(総評)

Allureの2ndアルバム!かなりいいです!前作は、マライヤキャリーの息がかかったレーベルからの発売で、マライヤキャリーとオーバーラップさせたれて形だったので、一般ウケはしたけど、R&B好きな人には、そっぽを向かれ、しまいに、レーベル倒産、移籍もうまくいかず、結局2作目を出すのに、4年もかかってしまい、本当にかわいそうだったのですが、その4年の歳月は、彼女達を2ランクも、3ランクも、ランクアップさせました。なんとも、UPの出来が素晴らしいのである。
まず、UPの出来が素晴らしい。グループ物でこれほどアップの出来がいいのは、久々である。1曲目「Bump」などいい感じです。
そして、コーラスとは、こうあるべきだというのを示している。デスチャのように一人と楽しい仲間たちみたいな歌になったりしてないし(笑) 4人で出すときの厚み、そして、4人が複雑に立ち代りするコーラスは、すばらしいの一言!リードの立ちもかなりいい感じである。ちょっと高音すぎる(押しが強すぎると、バックのコーラス消えてしまうのだ)ときもあるが、それほど気にならない。 コーラスを目指す人は、このアルバムは絶対聞くこと。非常にためになります。前半のFUNKYさも素晴らしいし、このアルバムは長いこと聞けそうである。 ほぼ駄作ナシのこのアルバム一聴の価値はありますよ。フェイスエバンスや、デスチャのアルバムよりは、断然こっちだなー。最近コーラスグループモノでいいのは少ないので聞くべきですよ~。
オススメ:(1),(2),(3),(4),(9),(11),(12)

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Luv and Soul / You are…

(概説)

Luv and Soulらしい仕上がりの楽曲が2曲と、定番ともいえる24/7のREMIXが入っています。彼らのひさびさのシングルとなる本作ですが、それほど奇抜な変化を加えず、あえてオーソドックスな彼らのスタイルで来たのは、自身の表れなんでしょうか?でも、彼ららしい本当に綺麗で汚れがないバラードに仕上がっていると思います。別れや悲しみを唄う歌は多いが、このように愛を賛歌する歌はなかなかないんですよね。彼ら以外これほど恋を歌いこめる人ってそうそういないので、こういうパターンも好きですし、ふと聞きたくなる、そんな良さをもった曲です。
一つ要望を言えば、もう少し24/7っぽいUpperな楽曲がそろそろ聞きたかったかなというのが、本音ですね。というか、最近はいいプロデューサーも増えてきているのですから、固定のプロデューサーに頼むよりは・・・いろいろ実験してみるのもおもしろいと思う。
みんな髪が立ってるよ・・・

曲紹介

01.You are…

バックは控えめに、4人のコーラスで聞かせてくれる曲。詞の世界が、非常に綺麗で心が洗われるようです。聞けば聞くほどに、じんわりと心が温かくなっていって、耳に馴染んでいく良さをもった曲です。「君といると切なくなる、君といるとせつなくなる」この歌詞が恋の感覚に非常に近いと思います。彼の歌詞は、恋というものをすごい聞き手に近い感覚で伝えてくれるので、気恥ずかしい反面、わかるなーと思えるところがいいんですよね。ただ、若干4人のコーラスワークが単純に聞こえてしまうのが残念かな。もっと複雑にしてもよかったのに。

02.one-sided love

片思いをひたすら歌った一曲。JAZZっぽいピアノのサウンドが印象的な一曲。澄んだ泉のような清らかな感じの曲。

24/7 <50/50 REMIX>

一度MUSIC DELIで、配信した曲を、もう一度CDに入れたもの。疾走感があるトラックのになっています。でもやっぱ、原曲が一番好きだなー。

F.O.H / S.E.X

(概説)

F.O.Hひさびさのシングルは、その名も「S.E.X」(F.O.Hにかけて3文字を区切ってるんですね。)彼ら以外に出来ないであろう直球のタイトルです。しかもFeaturing Artistは、Rhymester!もう、夜!Nightな大人の世界です。こういうエロイ曲って日本じゃなかなか受け入れられなかったりしたんだけど、ライブでの気持ちよさとダブらせて、いい感じに昇華しています。油の乗ってきたRhymesterのサウンドの上を絶妙なハーモニーを絡ませつつ歌い上げていく3人が素晴らしい。無論RhymesterのRapも韻もおもしろくこの曲に欠かせないものである。そして、2曲目では、疾走感で一気に盛り上げ、3曲目では、非常に悲しく悲しく盛り上げていきます・・・
こんな種類の違う3曲を見事に歌いこなせるF.O.Hは、素晴らしいし、さまざまなサウンドメイカーたち(今回はMr.Drunk、AKIRA、今井了介)との仕事をこなせるというのは、非常に重要なことです。さまざまな楽曲ができ、自らも作り、サウンドメーカーとうまく仕事ができるのは、レベルが高い証拠です、しかも素晴らしいサウンドメーカーと出会っています。今後もこういう形でいい曲を作っていってほしい!

曲紹介

01.S.E.X

最初のっから飛ばしっぱなしのいかにもエロという感じの曲。これがライブ栄えするんです!サビとメロやRapの混ざり具合がおもしろいし、サビが最初と最後に来ているのも曲の構成として、HIPHOPのトラックメイカーであるMr.Drunkらしいと思う。宇多丸師匠も、Mammy-DのRapも韻の踏み方がおもしろい!YUTAKAのRapもかなりうまくなっています。ARATAのVoice Modulatorを使ったVocalがアクセントになっていて、その前のHIROとの歌いっぷりと対照的でおもしろい。Mr.Drunkによる楽曲提供ということもあり、HIPHOP色の強い一曲になっていますが、ここは、F.O.Hだからこそ歌いこなせるんだということがよくわかります。ライブ会場の歌でもあり、ライブでの気持ちよさをS.E.Xとダブらせた歌でもあります。この曲!これからCLUBでまわされまくること間違いないでしょう。つーか、CLUBで聞きたい!

02.CASINO DRIVE~AKIRA’S MUSCLE HEAT REMIX~

AKIRAによる楽曲、彼のお得意なSPEED感溢れる楽曲を提供しています(バラードよりUPの方が現在はAKIRA氏はいい曲が多いですよね)非常にライブ栄えする出来で、ちょうどF.O.Hらしいハーモニーも楽しめつつ、疾走感もあるという絶妙のテンポで曲が進んでいきます。思わず踊りだしたくなるような曲です。

03.星降る夜は誰のため~crazy for you~single ver.

HIROのソロ曲です。Hitoshi TerashimaによるTalking Modulatorが素晴らしくこれをうまく使った好楽曲である、この辺のトータルプロデュースは、今井了介さんの力が光っています。HIROは、作曲と作詞を担当していて、かなりHIROのセンスが光る作品となっています。歌詞の内容も非常に切ない感じが出ていて、F.O.Hでは表現しきれないストレートな恋愛感情を語っているのが、また素晴らしい。ココまで正直に気持ちを吐露した歌詞って、すごい視点が身近で、感情移入しやすい。男性からの視点での曲って共感できていいと思う。やはり彼らの書く歌詞は視点が僕らと同じぐらいの低さでわかりやすい。

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