JUJU / Open Your Hearts

(概説)

軌跡を望むならで、話題を集めたJUJU姉さんの、今までのシングルをまとめたベスト的な一枚!実力派という言葉で語られることが多いのですが、実力派というよりも、どこかとらえどころがない自在に曲にあわせてボーカルスタイルを操りながら、それでいて彼女の芯の中にSOULやJAZZYといった言葉がきちんとあるところが、素晴らしい!
このミニアルバム自体は聞きやすいように1曲目と3曲目以外は、アレンジがちょっとお洒落なJazzやボッサやハウスっぽい感じになっているので、ちょっとJUJUの本来のもっと深みのある歌力や、ディープな雰囲気が薄れているので、本当にJUJUの入門編って感じになっていると思います。ライブで見せる彼女のもっと内面へ入り込んだようなディープでソウルフルな雰囲気はもっとカッコよいですしね。迫力がもっと違います。
これを聞いてから、ライブを見に行けば、彼女の世界観にどっぷりとハマれることでしょう!

(曲紹介)

01.Open Your Heart -素顔のままで-

そのストレートで伸びやかな歌声が心に響きます。Open Your Heartというタイトルどおりに、どこか広がりがある大空に飛び立つような壮大さを持ちながらも、しっかりと強弱をつけた丁寧な歌い方で、一つ一つの言葉が響いてきます。どんどん音程が上がっていくところの、ファルセットまで織り交ぜた歌声の安定感は、見事です。心にそっと寄り添ってくれるような優しい歌詞も素敵ですね。

02.There Must Be An Angel (Playing with My Heart)

定番のこの曲をちょっとポップなアレンジで、歌い上げています。この辺の曲調の明るさとかに、彼女の自在に曲を操るセンスの良さを感じずにはいられません。

03.奇跡を望むなら。。。

話題になったシングルもここのシングルには収録されています。本当にお得ですね!徐々に徐々に、尊く心地よく上り詰めていくような曲調で、心を本当に洗われるような、心地よさを感じさせてくれます。思いっきりバラードなのですが、ソウルフルで、一度聞いたら忘れられない心に残る歌い方は、本当にこのJUJUさんの真骨頂ですね。

04.I Like It

あのDebergeの一曲をまたもやJUJUさんなりのサウンドでカバー!この曲で見せるJazzyで、SOULFULな渋い歌い方こそ、彼女のライブパフォーマンスでも見せてくれる素晴らしいパフォーマンスです。英語詞の曲でも感情豊かに全然自分のものとして、歌い上げれるっていうのは、やっぱり海外での年季が違いますねって感じです。最後のI Like Youってフレーズのかわいらしい歌い方から、ソウルフルなメインボーカルまで本当に自在にボーカルを操ります。

05.CRAVIN’ -07mix-

最初のシングルのREMIX!ちょっとダンサブルなサウンドに変化した中で、伸びやかで、どこか妖しげな雰囲気をアクセント的に付け加えています。こういうバンドっぽいサウンドでこそ彼女の歌声っていうのは活きそうですよね。でもこれは原曲の方がいい感じですよ。

06.Guilty Pleasure

ボッサっぽいサウンドにのって、心地よい雰囲気で、軽快なリズムにのって歌っていきます。なかなか直接的な詞の世界はさすがJUJU姉さんだわーと感心してしまいます。いいっすよねー女性にだってこれぐらいストレートに歌ってもらって!

07.光の中へ -07mix-

このアレンジはあまり好きじゃないんですが・・・でも、ちょっとボッサっぽい感じにまとめているから仕方ないのかな。でも、しっとりとしたJUJUの歌声の良さは存分に伝わってきます!

08.New York State Of Mind

最後もBilly Joelのカバー曲で、こういうなんかJAZZYな雰囲気の曲の方が、JUJUは合いますねー!素敵な空気が流れているようです!こういうサウンドが生音に近いものの方が、よく合う声をしていますよね。

OFFICIAL LABEL

Baby Breath / Let Go

https://music.apple.com/jp/album/lady-go-ep/257446773

(概説)

Baby Breath、ほぼ2年ぶりとなるシングルがリリース!シンガーのSYO-KOとyucaliとRapperのizmyの3人による滋賀という土地の現場で活躍する、現場上がりの数少ないカールズグループの一つです。もちろんそのリアルなCLUBの臭いを感じさせるようなUPサウンドが得意としていますが、それ以外にも彼女達は歌を聞かせられるアーティストなので、スローバラッドから、心に染みるような曲まで、パワフルな歌と、女性らしい視点の詞の世界が、彼女達の独自の世界を生み出しています。CLUBから出てきたRapperもSingerも女性謳歌になりがちな傾向があるのですが、彼女達は女性的なかわいらしかったり、女性らしい感受性の豊かな詞の世界を見せてくれます、さらに、トラックもHIPHOPトラックから、POPSフィールドでも十分通用する聞きやすい曲まで、様々なトラックに乗りながらも芯のあるソウルフルな歌とパワフルなRapを聞かせてくれます!1Rap+2Singerという難しい構成なのですが3人のバランスも良くなって、今作では、よりアーティストとしての幅の広さを表現することに成功していています。
ミニアルバムのような構成になっていて、あえてバラードの次はアップという構成にしていることが、統一感を持たせるよりも、彼女達の音楽性の幅の広さをより強烈に見せています。特に1曲目「Re:lieve」でのかわいらしい歌と女性的な視点、さらに2曲目「I’m Lady」でのパワフルなクラブサウンド!そして、POPな曲調が耳に残る3曲目「SEASONS~夏恋~」とバラエティーに富んでいます。
ソウルフルなyucaliの歌声、ハイトーンで心地よいSYO-KOの歌声、パワフルでパンチが効いているMCからSEXYな雰囲気まで曲に合わせて様々な表情を持つizmyとそれぞれの特徴もよく出てきていて、それぞれの個性を引き伸ばしつつグループとしての成長が感じられます。聞き込めばわかりますが、どの曲でもかなりバックで、フェイクを軽くいれていたり、美しいバックコーラスがあったりと、どの曲も凝ったつくりをしていて、ソウルフルで厚みがあります。
最近多々女性グループが出てきていますが、カッコイイ女性を表現もできるし、かわいらしい女性らしさも、両方兼ね備えた歌が歌える貴重なグループだと思います。個人的にはスローからミッドテンポの曲での歌が結構好きなのですが、アップ曲もカッコよくて、どの曲も水準が高く何度でも聞ける一枚となっていて、アルバムへの期待も高まります。

曲紹介

01.Re:lieve

Baby Breathのカッコイイだけじゃなく、かわいらしい女性らしい一面をとてもよく表している一曲です。ゆったりとした雰囲気と、流れるような綺麗なメロディーラインとこの曲でリードをとっているSYO-KOの透き通る歌声がとても曲調にあっています。メロディーが本当にいいので、心地よく聞くことができます!まさにミニアルバムのリードトラックらしく引き込まれます!

02.I’m LADY

前作を知っている人ならばわかりますが、ある意味Baby Breathのイメージにぴったりな激しいアップサウンドの力強い意思を示す女性謳歌ともいえる一曲!パワフルなIZMYのRapperが豪快に盛り上げ、さらにパワフルなyucaliの歌声が盛り上げます。1曲目とまったく違うクラブで栄える、うねるように盛り上がっていく豪快さがあります。絶対ライブで聴いたら盛り上がるでしょうねー。

03.SEASONS-夏恋-

今までのBaby Breathの曲にはないとてもストレートなPOPなイメージを感じる一曲。とても切ない雰囲気で、聞きやすいメロディーに乗って、SOULFULな彼女達の歌声を聞かせてくれます。そんな歌声の深みが、普通にPOPじゃなくて、とてもパンチが効いたメロディーになって聞こえます。なかなかこういう曲でSOULFULに聞こえさせてくれるっていうのは、彼女達が現場でやってきたの下地があるからこそ、ただのPOPな曲に終わらない深みを持たせてくれているのでしょう。また一つ歌い手としまっすぐ歌に向き返る成長した姿を、見せてくれています。こういう曲が出てくるとアルバムも多様性がありそうで楽しみになります。

04.”B” got GAME

2曲目よりもさらにリアルなクラブサウンドにのったパワフルな一曲。エッジが効いたビートが、躍動感のあるYUKALIとSYO-KOのコーラスワークとIZMYのRapperの勢いを盛り立てます!

05.clove story

ゆっくりとしたテンポのバラードソング。語るように歌う丁寧な歌声に、そっと耳を傾けたくなります。スローバラードでも、うまくRapをからめていくのは本当にうまいな~と思うし、透き通るような歌声で、美しさを引き立たせるサビのメロディーといい、アーティストしての表情が広くなったなーと改めて感じさせてくれます。

(Producer)

Baby Breath:(1),(2),(3),(4),(5)
BUZZER BEATS:(1),(2),(4) A(ken):(3) THE BEAT GANG:(5)

OFFICIAL

HI-D / fragrance

01.Mamacita
02.Throw your KISS
03.モノローグ
04.Melody Maker
05.騒がしい太陽
06.Where’re You?
07.A.O.GE
08.Can’t Go Back
09.COMING HOME
10.Neva Giva (Dream on Dreamer pt.2) feat.Cool M.B
11.愛こそすべて feat.BUTCHER
12.KOTOBUKI

(総評)

ついに、HI-D6枚目となるアルバムが、Universalに戻ってのリリース!しかも2007年中では二枚目のアルバム!というハイペースなHI-Dの活動を象徴するかのようなすばらしい活動です!
このアルバムHI-D自身がいうようにどう取られるんだろうか?という言葉がよくわかるアルバムになっています。今までのHI-Dらしさもあるのですが、どちらかというと、R&Bというものを残しつつも、もっと幅広い間口のリスナーに向かって門戸を開いているような曲が多く、特に3曲目「モノローグ」では、POPSサウンドですが、しっかりとHI-Dらしい歌を聞かせているというHI-Dというフィルターを通してどうこういう曲が聞こえるかということ、さらにはもっとR&Bというサウンドにもっと多くの人に耳を傾けてほしいシーンが広がってほしいというHI-Dの心意気が感じられる作品に仕上がっています!
豪華な作曲、作詞の人を迎えつつ、そんな中でも気心のしれたEQやをサウンドの中心として、しっかりときちんとR&Bとして抑えるところは抑えているところがこのアルバムの肝で、じんわりと心に残る曲が多く、なかなかの一品に仕上がっています。特に河口京吾、Gary Newby、吉川慶という同じサウンドプロダクションの面子がかなりいい仕事をしていて、このアルバム随一のバラード12曲目「KOTOBUKI」での結婚式の幸せなその瞬間を見事に描き、その雰囲気にあったサウンドプロダクションは見事です。さらに、よりシーンを盛り上げるという意味で、九州で地道な活動を続けるベテランCOOL M.Bを招いての一曲のかっこよさ!これがこういう幅広さもアルバムのよさでもあります。特に後半での8曲目「Can’t Go Back」では、HI-Dらしいバラードが聴けたり、そこには若手で話題のシンガーJunearを招いたりと、いろいろと面白い試みを入れつつ、より聞きやすいものを提供しているその積極的な姿勢は、シーンを引っ張る存在としてのHI-Dの意識がさらに上にいったことを示しています。
初期のころのR&B Onlyなフロアライクな雰囲気は薄れましたが、その分詞の世界観の深みよりリアルな歌の、曲自体のよさを堪能してください。特に後半の6曲目「Where’re You?」あたりからのR&Bサウンドは、かっこよくて最後に「KOTOBUKI」でしっとりと聞くことができます。バラードを歌うHI-Dが好きな人も、上げ目を歌うHI-Dが好きな人も、お気に入りの曲が見つかるぐらい幅広いアルバムになっています。HI-Dの魅力をゆっくり聞いてじっくりと感じ取ってください。
オススメ:(12),(1),(3),(6),(7),(8),(9),(10)

続きを読む

Full Of Harmony / G.O.O.D TIME feat.Teddy Riley

(概説)

なんとFull Of HarmonyのUSのProducerとのコラボレーション作品第3弾は、あのTeddy Rileyが参加!これにはびっくりしました。言わずもがな、USのR&Bを聞く人ならば、知らない人はいない超有名な人物です!GUY、BLACKSTREETのプロデューサーでありメンバーであることは有名ですが、その他にも有名、無名問わず、数多くのプロデュース作品を残している人で、グループ作品のプロデュースに関しては安定した評価があります。
そんなTeddy Rileyとどのように繋がったのかわかりませんが(正式に頼めばこういうところとも繋がるんだなーと思いましたわ)、Teddy Rileyらしい素晴らしい作品を提供してくれました。トラック的にはBlackstreetのAnother Levelに収録されている「」と同じフレーズを使いつつも、カッコイイメロディーラインがたまらない
なんとも2曲目の英語がたどたどしいのは、収録までに時間がなかったんだろうなというのを匂わせますが、(英語の歌いこみが足りなそう・・・)英語の方がスムーズに聞こえるであろうはずのものが、日本語の方がスムーズだと、Full Of Harmonyの日本語のトラックへの乗せ方がいかにうまいかというのを逆説的に物語っています。 そのほか、Teddy Rileyにプロデュースしてもらったっていうこともあってか、3曲目にBlackstreetのカバー「Before I Let You Go」が入っているのですが、これがライブバージョンで、本当にかっこいいです!思わず、サビでは一緒に歌いたくなりますね~。最後にかけての3人の歌いこみ方が、もう素晴らしいです!素敵なカバーになっていますね~。2曲目のたどたどしさはなんなの?って思っちゃうぐらいです。
Teddy Riley一色のシングルということで、自ずとアルバムの期待も高まる一枚になっています!

曲紹介

01.G.O.O.D TIME feat.Teddy Riley

スムーズなサウンドに乗って、3人の歌声が、実に巧みにリードしていって、3人の美しいハーモニーを際立たせていきます。こういうスローテンポなカッコイイ曲っていうのはなかなか最近なかったのでうれしいですね。そしてしっかりTEDDY RILEYもボコーダーで参加していて、ファンキーな歌声を聞かせてくれます。最後の絡み合いの激しさも、最近のF.O.Hには見られなかったタイプの曲で、1stアルバムの頃の複雑なハーモニーを多用していたころを思い起こさせてうれしくなります。やっぱりボーカルグループはこういうハーモニーの複雑さで見せるのが必要ですよねー!

02.G.O.O.D TIME feat.Teddy Riley[English]

明らかに1曲目よりもたどたどしさが・・・(笑)でも、英語だとこういうかんじなのかなーと思うと不思議です。無理に英語バージョンはいらなかったのでは?

03.Before I Let You Go

美しいそのメロディーに誰もが涙した名曲。それをより生音感覚満載で、感情豊かにバラードで歌い混んで行きます。感情移入して歌い混んで行くその見事な3人の歌いっぷりに、ずるずると引き釣り困れるように聞き入ってしまいます。やはり名曲のメロディーはいつ聴いてもいいよなーと改めて感動させられますね。

OFFICIAL

Neo / Neer Give Up : アルペジオ : Dear Father : Higher Ground

Neo / Neer Give Up : アルペジオ : Dear Father : Higher Ground

(概説)

Tiny HoneyでデビューしたNeoが、メジャー契約後に、東京でインディーズでがんばりながら作り上げた現在の等身大な彼女の魅力が詰まった曲の数々が、MYSPACEで公開されました。そのあまりのクオリティーの高さと魅惑的で繊細で見事な歌声に感化され、さらにそんな楽曲たちのリリースの予定がないことが、とても残念に思い、ここに、大々的にレビューすることにしました!ここでreviewすることで、彼女の魅力的な歌声に一人でも多くの方が触れることを祈っています。どうか、一人でも多くの方の耳に届けてください。
もっとも、日本のR&Bのシンガーの中で、その表現力の高い歌声と魅力的な歌のセンスに感銘し、そして、その後姿を消してしまったとても残念なアーティストの一人がNeoちゃんでした。本当にもったいない・・・と思っていたのですが、そんな中MIXIでうろうろしていると、彼女を発見し、しかも自分のサイトを開いて、地道に曲作りを続けていたのです。これは本当にうれしいことでした。また彼女の声がきけると!彼女自身昔とサウンド的に違いますが・・・と断りはもらったのですが、でも、違うというよりもより彼女のやりたい音楽を忠実にすることで、以前よりもずっとソウルフルで美しい音楽を聞かせてくれたのです。本当に今の曲たちのほうが、すばらしくて魅力を感じますよ!
数年前の彼女しかしらない人には特に驚きを持って迎えられるのはその表現力の豊かさがより深みをましたことでしょう。そしてサウンド的にもより経験を踏んだこと、さらに年齢的な深みを感じることができ(メジャーデビュー当時は10代だったそうです)、ボッサやJazzの要素を積極的に取り入れながら、彼女の心の深いSOULを表現してくれる、やわらかく優しい歌声が堪能できます。
この4曲の中に、彼女の現在の魅力が存分に詰まっています。どれも、名曲というに相応しいおしゃれで心地よくて、胸に響く歌ばかりなのです。Neoがここ数年で身に付けたであろう、心深く入り込むような、歌い方、歌唱力には、ただただ驚かされます。そして、さらに磨きがかかった高音の柔らかくも美しく響く歌声にうっとりとさせられてしまいます。もう、どの曲も何度聞いても新鮮さを失わない、歌としての完成度の高い楽曲とメロディー、そして、心に響く詞の世界を感じさせます。
特に”Dear Father”での切ないほどの歌の詞とそれを表現しきってくれるしっとりとした歌い方!本当に心からの歌だな・・・と感動すら覚えます。さらに、”Higher Ground”で見せるノリの良いサウンドと、それを乗りこなす力強さに、果敢に挑戦する姿を見て、心踊らされます!さらに、名曲”アルペジオ”では、Jazzサウンドにのって、見事な表現力を見せ、”Never Give Up”で、心地よい突き抜けるような歌声にノックアウトされてしまいます・・・。
これほどにJazzyな雰囲気をうまく取り入れたセンスを感じる素敵な曲はそうそうないですよ~!まさに新境地とも言うべきNeoが本来持っていたであろう、SOULFULな本来の歌声をこれでもかと感じることができます。日本人のSOULFULって歌い方だけじゃなくて、伝わるものに表れますよね!そういうものを感じさせてくれる4曲ですよ。どれも素敵なので、公開しているうちに是非聞いてみてください!オススメですよ。
http://www.myspace.com/naninuneo

曲紹介

01.Never Give Up

緩やかな曲調の中にも芯の強さを感じさせる一曲。タイトルどおりの優しい歌声だし歌い方なんだけど歌詞ではしっかりと前を見据えた姿を表現しています。やさしさからくる強さみたいなのを感じる一曲です。サウンドの音も手触りが柔らかで、美しいメロディーを気持ちよく包み込んでくれます。中盤から徐々にファルセットを交えてフェイクしていくところなんか、彼女の歌唱のセンスを存分に感じさせてくれます。目を閉じて聞き入ると、彼女の歌声に包まれるようです・・・彼女の高音の美しさには、うっとりとさせられますよ。

02.アルペジオ

インディーズ活動に入った初期の頃から歌っている一曲。Officialの方にも試聴先があります。力強いぐらいに気持ちのこもった歌です、一人の人への愛をこれぐらい強く歌っていくのが、いいですよね。そしてバックのJazzyなサウンドもとても心地よくて、徐々に音数を増して行くと、小気味良い雰囲気に、自然と体がゆれていきます。つぶやくように歌ったり、美しくパ~っと晴れやかに歌い上げたり、本当に表現力が豊かなのです。ピアノもおしゃれに少し切なげに響くのが、なんとも胸を締め付けます・・・染み入りますよ。

03.Dear Father

とても深みがある素敵な歌詞に胸を打たれます。アコースティックにギター一本で歌いこんでいくメロディーの素晴らしさが良くわかる一曲。亡き父親へ向けたメッセージがとても印象深いです。「私の声に宿る」って部分からの歌詞の身に迫るほどの迫力には、胸をはちきらされそうになります。歌詞の一言一言が、これほどに深く心に入ってくる曲はないですよ・・・Lalala~と歌うところでさえも、詞の暖かさがそっと伝わってくるようです。歌唱に関しても、絶妙の強弱や、フェイク、ファルセットどれをとっても、Neoの歌声の深みを感じることができます。素晴らしい一曲です。

04.Higher Ground

この躍動感溢れるサウンドと、それを見事に乗りこなすNeoに感動します。ボッサやJazzのいいところを存分に取り入れたダンサブルな一曲で、英語詞ですが、しっかりと聞くものをのせて躍らせてくれます。HOOKでの力強い歌いっぷりと、そこからシャウトに行くときの、晴れやかな突き抜ける歌声の心地よさ!全てが極上のダンスサウンドとして響き渡ります。奏でられるギターのテクニックも素晴らしく、パーカッションも合わさって、Neoのアドリブも生き生きと響き渡ります。こういう生演奏風なダンスサウンドって最近ないので、とてもインパクトがあります。

OFFICIAL