Musiq / juslisen

01.scratch introlude
02.newness
03.coughtup featuring aaries
04.stoplayin
05.religious
06.bodygirl
07.halfcrazy
08.time
09.future
10.intermission:juslisen
11.realove
12.onenight
13.previouscats
14.solong
15.bestfriend introducing carol nddick
16.dontchange
17.motherfather
18.something
19.ifiwouldaknew (girlnextdoor remix)

(概説)

つい最近1stが出たと思っていたMusiqの1年半ぶりの2nd!最近の洋楽アーティストは、結構製作ペースが上がってきてますね。そんなMusiqですが、僕は1stは思ったほどは聞かなかった・・・なぜなら、いまいちサビとかに印象を覚える曲が少なかったことと、この人のスタンスがいまいちわからなかったからである。オーガニックソウルなのかな?とか疑問に思っていたが、妙にFunkyでまとまりがないアルバムという印象が残っている。でも今はJill ScottとMusiqによる一大勢力にのし上がった、フィリー(フィラデルフィアにレコーディングスタジオを持つレーベルなので、このように言われています)勢のおかげで、Musiqのスタンスもハッキリし、明確なビジョンのもと作られたのがこの作品だと感じています。
で、肝心の作品ですが、これが傑作!2002年の傑作のひとつに数え上げられそうなほどです。Musiq力つけたなーというのが印象。歌声といい、サウンドという1stの比ではありません。特にサウンド面では、今までのフィリーのFunkっぽさをより力強くしたような爽快なサウンドが飛び交います。そして、歌詞も彼らしい純情な歌詞を(一応純情な青年というのが、アメリカでのイメージらしいですよ、まあ、みるからにもっさいお兄ちゃんって感じなんですが・・・)披露していて、微妙な心の移り方とか、もう心の描写がすばらしいです。特に彼の女性を大切にした心は、男性としてちょっと見習うべき点が多いし、女性としても、見ればうれしく思うんじゃないかな。
ぜひ、国内版を買うことをお勧めしますねー。
そして、シングルカット『halfcrazy』は傑作です!これは、最初の映画音楽のフレーズを使ったのが、なんとも印象に残るのですが、このPVが傑作!そして、歌詞もすばらしい!とても、アメリカ人がつくったとは思えないほど切ない微妙な感覚を歌った歌詞といい、それをもとに作られたなんとも悲しいPV・・・もう泣けるんですよ!もう、今年のNo1PVはこれです。もう、間違いなく!この一曲がアルバムをギュッと締めてくれるんです。
今年はFunkyな楽曲がくるなと思ったけど、後でレビューするCee-LoといいこのMusiqといい、いい感じにそのFunkinessの世界を演出しています。やっり、今年のキーワードはファンクかな!FUNKなのがなぜいいかといえば、聞き飽きないからです。
そんなFunkyでいて聞き飽きず、バラードで締めるところは締める!そんな1枚をどうぞ!
絶対買いですよ!
オススメ:(7)

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Cee-Lo / cee-lo green and his perfect imperfections

01.bad mutha
02.close encounter (break)
03.bid ole words (damn)
04.closet freak
05.live(right now)
06.el dorado sunrise (super chicken)
07.a thug’s concern (break)
08.one for the road
09.Interlude
10.spend the night in your mind
11.suga baby featuring big gipp & backbone
12.gettin’ grown
13.bass head jazz
14.microhard featuring jahalla & kirkland underwater
15.under the influence (follow me)
16.medieval time (great pretender)
17.country love featuring john popper
18.awful thing
19.Interlude
20.young man (sierra’s song)

(概説)

サウスHIPHOPの中心的存在Goodie Mobbの中でも取り分け異彩を放つ個性派RapperのCee-Loのソロデビュー盤!とにかく聴いてみて欲しい!聴けばわかります!っていってしまうと、レビューにならないので・・・このアルバムCee-Loが自身を表現するために、いろいろ工夫をして、まるで周りから見ると好き勝手やったように見えるが、聴けば聴くほどその絶妙なSOULとFunkinessの混ざり具合や、Rapperと、Singerとしての自分の使い分けなど、細かいところにも気を配り絶妙なサウンドを作り上げています。サウスだとか、そんなのに縛られない、すばらしいアルバムが世にでたなーと感じます。きっと最近はいいアルバムがたくさん出ているのであまり注目されていないかもしれないが、こういうアルバムこそ長く楽しく聴けるアルバムだと思います。それに、HIPHOPやR&Bという垣根に全然とらわれない姿勢もすばらしい、R&Bしか聴かないって人にもお勧めできるし、必ず聞いて欲しい一枚です。永遠の名作です。
Cee-Lo自身コスプレというか70年代Funkや、P-Funk、SOULを音的にも映像的にも再現することが好きで、今作もそれに乗っ取って、作っています。特にP-Funkの代表ファンカデリックの影響が色濃く出ているし、シングル曲『Closet Freak』のPVを見ても、その辺の影響を受け、それをCee-loらしい楽しい視点で再現していることが、親近感を沸かせてくれる。見ていても面白いアーティストです。「個性」という言葉は彼のためにあるような言葉です。
そんな彼のアルバムですが、これがたまらないほど、すばらしい出来です。バリバリFunkなUpperチューンあり、ネバッコイSlowありで、まったく飽きさせることなく、次々とかっこいい曲を聞かせてくれます。彼の背景にあるP-Funkや、SOULや、ハウスや、様々なものを背景としたミクスチャー感覚が素晴らしく、唯一無二のCee-Loのサウンドを聞かせてくれます。この独特のネバッコイFunkにSOULが混ざったサウンドと歌い方は、ステキです。Singerとしての評価も非常に高いです。Lyricも、『Closet Freak』みたいにいっちゃってるのから、奥さんへの敬意を歌った『country love』や、『bid ole words (damn)』のように自分を奮い立たせるようなLyricなど、変化に富んだその世界観も素晴らしいです!
これを聴いてさらに深い深いDeep Soul&Funkな世界を堪能してください。はまれば、はまるほど黒さが増す素晴らしい傑作!Rapheal Saadiqと同様に今年の最重要アルバムです!
オススメ:(1),(4),(5),(6),(8),(10),(11),(12),(14)

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Boyz II Men / Full Circle

01.Relax Your Mind feat. Faith Evans
02.The Color Of Love
03.Ain’t A Thang Wong feat.Rob Jackson
04.Oh Well
05.Whatcha Need
06.On The Road Again
07.Roll With Me
08.Right On Time
09.Howz About Its
10.That’s Why I Love You
11.I’m OK, You’re OK
12.Luv N U
13.I’ll Show You
14.Ain’t A Thang Wrong

(総評)

もう大御所のボーイズグループのアリスタ移籍後の第一弾!まー、そこそこの出来だろうというのが、大方の洋楽好きの予想だったはずです(やはり、第一線級でずっとやっていって、その中で常に素晴らしい歌を出し続けるのは本当に難しいことだから)。これが、見事に裏切られたんです、基本に戻ったというよりも、ベーシックでいて新しい、美しくあり繊細、そういう彼ら本来の味が良く出ていて、それが、最近の力強さが先行したコーラスが流行るシーンの中では足りなかった要素だったので、新鮮に聞こえてきます。ネタ使いというか、サビのフレーズや楽器のフレーズの使い方なども工夫されており、耳障りが良くかなり気持ちがいい曲が並べられている。今回は”語り”も多く使われていて一枚としての雰囲気を大事に作られているなーと感じます。歌い方も歌のうまさを前面に出すというよりはちょっと抑え目で徐々に聞き手の耳を捕らえていくような、百選練磨な彼ららしいボーカルで訴えかけてきます。熱い掛け合いなどはないのですが、じっくり切ない曲たちをジワジワと聞かせてくれます。Upperの曲も明らかに前作よりも素晴らしいし、清涼感溢れるバラードの美しさは、やはり素晴らしいものがあります。本当に洗練された美しさをもったコーラスです。これだ!って曲はなかなかないのですが、心が洗われるようねそんなステキなバラードや、ムードたっぷりな大人なバラードまでSlowが満載です。夜二人で聴きたいそんなアルバムですね。星なんか見ながら聞いたらいいだろうなー。前作よりも絶対いいですよ!大御所の力を示した一枚です!買い!たぶん売り上げ的には前作に劣るだろうけど、これが本来の彼らの味がでている一枚だと思います。僕は、こういう内側に入り込んでくるような地味な作りのアルバムって好きですねー。
オススメ:(1),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(12)

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Mary Mary / incredible

01.incredible
02.god bless
03.he said
04.in the morning
05.ordinary people
06.trouble aint
07.little girl
08.this love
09.i try
10.hold on
11.god has smiled on me
12.you will know
13.so close
14.thank you

(概説)

Mary Maryの2nd。Pam & Dodyがフォロアーとして今年一枚出していますし、Woody Rock, トーネイなど、彼女達が切り開いたコンテンポラリーゴスペルがシーンに浸透してきた今だからこそ、発売する1枚には、非常に重みが圧し掛かるのですが、その重圧をものともせず、非常に濃い一枚を届けてくれました。全体的にFunkyな歌い方が増えていて、カッコいい楽曲が多いですね。ただ、楽曲的にこれだ!という一曲がないため、ちょっと後半に行くと聞き飽きてしまいます。またボーカルスタイルが乏しいのがこのコンテンポラリーゴスペルというジャンルにいるアーティストの特徴・・・(Woody Rockは違いますが・・・もとR&Bなので)それもだいぶ克服できてるのですが、まだだなーと感じますね。
オススメ:(3),(4),(7),(8),(14)

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Keith Sweat / Rebirth

01.I want you (feat royalty and nasdaq)
02.ots to have it (feat ron ron and royalty)
03.Anything Goes
04.Ladies night
05.100 Percent All Man
06.The Right Stuff
07.One on left (feat lola troy and lade bac)
08.Show Me
09.Trust Me
10.Wonderful Thang
11.In And Out
12.Can I Be (Feat Doni)
13.What Is It
14.Live Bonus Track
15.Twisted (Live)

(概説)

Keith Sweatの通算8枚目のアルバム。これが、メローなグルーブとFUNKチューンの満載で久々の快作!マジでこれはいい!前作は現行のシーンに追いつこうと、ムリなUPが多かったなーという印象があったのですが、今作ではベテランらしいUPも、FUNK色を強く仕上げて、カッコよくまとめて、バラードではエロエロな感じで攻めてきています。前半のFUNKっぽいUPも、がんばってるなーと感じるし、ベテランがんばったというよりも、まだまだ現役バリバリいくぞ!と感じますし、特に後半のバラードトロトロ攻撃は、ヤバすぎます。腰にくる曲のオンパレードです。こういうのを秋には聞きたいですね。この季節にぴったりな1枚どうですか?本当にこの1枚すごいです!久々に文句なく大PUSHできる出来ですね。ここまでベテランになってくると安心して聞けますねー。外れなしですね。
今作では、様々な新人アーティストをFeat.しているのも、その特徴です。Rapや、歌やいろいろですが、どのアーティストも、非常にこれからが楽しみなアーティストばかりです。特にDoniは、注目。
Keith Sweatは、ファルセットももちろん素晴らしいですが、その熱い歌いっぷりがなんとも心に染みてくる素晴らしいシンガーです。それに、抑えて歌えば歌うほど、エロさを増していくボーカルなんです。それに、女性ボーカルが絡むとこれだけ栄えるアーティストのなかなかいませんよ。どの曲の水準も素晴らしい!やっぱり、彼は超一流だなと再認識させられる名盤です。
オススメ:(1),(3),(4),(6),(7),(8),(12),(13),(15)

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