Message Of Love – 泉亮 OneMan Live 2024/04/29

北海道を代表するシンガー泉亮のワンマンライブ。
大きめの箱でのワンマンライブということでドキドキしながら開場を待ちます。どこかアットホームな雰囲気もある会場のお客さんの雰囲気の中、ライブ前の選曲の楽曲を聞き、ステージの配置を考えながら、あそこがドラムだから、こっちがベースかなーとか思いながら、ライブの時間を待ちます。
暗めの照明の中バンドメンバーが入場し拍手で迎えられる中、泉亮が入場すると最初は圧倒的な声量と歌力で聞かせる「I’m So Sorry」で幕開けで、観客の心を鷲掴みにしていきます。このパワフルなシャウトをブレずに歌えるうまさは見事です。 迫力の歌唱からバックメンバーの生音でしっかりとボーカルを支え、中盤のしっとりとしたメロディーからサビへと一気に盛り上がていきます。
そのまま休むことなく優しい息遣いが心地よく響く「That thing you do」は、コーラスのSEIYA、ZIPPYともよい絡みを見せつけながら、バンドで行う生の力強さを感じさせてくれます。
「lonesome」は、ゆったりとした曲なのでよりバンドが歌を支えていることを強く感じさせてくれる一曲でした。音源だとしっとりとした楽曲ですが、よりバンドのドラムやベースなどが強く聞こえるとまた雰囲気が変わる一曲だなと感じました。
最初のイントロでのささやくような歌い方がセクシーな「i know」では、会場全体が揺れて聞き入っていました。最後のコーラスの心地よさも生バンドならではの感じでした。すべての楽曲がまた違った生演奏の魅力にあふれています。
力強いイントロからのセクシーに歌い上げる「Deep inside」では、会場全体も手上げて盛り上がりを見せます。ダークなR&Bサウンドにパワフルな歌声で会場の温度を上げていきます。
ここまでほとんどトークなく一気に圧倒的な歌力を見せてくれました。
バンドマスターShinさんの曲をということで、女性に振り回された曲だということで、曲を書くときは空想や妄想なのか、実際の経験をもとにかくのかという話になって、全員が空想や妄想といって、亮君だけが経験といっていて、裏切られた形になっていたのは、おもしろかったですが。経験っていうのが亮君らしい。
「4 ways to mislead me」
では、心地よいShinさんのサウンドにのって、1,2,3,4と合いの手をやってほしいというところで、会場全体で一体感を出していました。この楽曲は女性との間を歌った3部作になっていて、その3部作目は今作り中ということで、その2部作目の
「The Love I give to you」
を披露し、また亮君が自分の名義で出す曲とはまた違ったSweetでアットホームな楽曲で引き出しの多さを聞かせてくれます。

そして、ここで私は円山ノクターンでのライブでの姿しか見たことなかったのですが、今年惜しくも亡くなってしまった福由樹子さんと一緒に作った「Life is a song」を歌うにあたって、バンドメンバー含めて仲間としての感謝や想いを語ってくれて、出会いや別れをどうしても僕らの年齢だと重ねていかなければないけど、その気持ちを会場と共有していました。一つ一つを大切に過ごす大事さを噛みしめながら、バックでは思い出の写真も写し歌い上げていき、優しいピアノが素敵なサウンドと誠実な歌声に会場全体が温かさに包まれた瞬間でした。一つ一つの出会いを大事にして、体も心も大事にして過ごしてほしいという思いを言葉にして伝える亮君の誠実さに会場も温かい気持ちになりました。

会場が涙に包まれながら、亮君自身もここから目をぬぐいながら、どうやって切り替えるかっていいながら、次の曲ではゲストを招いてということで、いつも一緒に頑張っているEIMAYくんが登場。海賊?ってぐらいにバンダナの格好で会場の雰囲気を一気に笑いに変えたのはさすがEIMAYくんでした。天性なフェイクのセンスを持っているシンガーなEIMAYくんを招いての一曲はR&B好きにはうれしいBabyfaceがプロデュースするKevin Edmondsのグループafter7の有名曲I Want Youのカバー!
「I Want You . after 7 (cover) feat.EIMAY」この重厚感があるカバーもしっかりとZIPPYとSEIYAのコーラスの上と、バンドマスターのShinさんキーボード、ギターとベースとドラムの重厚感があるバンドメンバーのバウンドサウンドがしっかりと盛り上げながら、その中でEIMAYと亮君の二人で自在に盛り上がりながら歌い上げていく最高に心地よい時間でした。最後は一緒に会場全体を躍らせていました。
そしてもう一人のゲストをということで、同じく札幌で頑張る同士でもある佐藤広大くんを招いて、イントロを聞いた瞬間におぉーという声が漏れてしまうほどに懐かしい、まさか生でこれを聞く日がくるとは思っていなかった「I need a girl feat,佐藤広大」で一気に盛り上げていきます。印象的なサビのフレーズに手を振りながらみんなで盛り上がります!
お互いに20年以上一緒に北海道を中心に活動をしている同士でも二人ですが、10周年を機に今井大介さんプロデュースで作った楽曲を北海道の仲間と一緒に作りたいということで亮君EIMAY君をfeatした楽曲の話の時には会場に来ていた今井さんとの絡みもあり、10周年だからこそ一緒にやりたかったという話も素敵でした。呼ばれないかと思ったいうほど、曲のぎりぎりになってEIMAYくんを読んでから、黒でそろえるはずが、白の衣装のEIMAYと並んで、白の衣装に黒のジャケットを着ている亮君を挟んで、黒と白に挟まれててちょうど合わせたみたいでいいねとか、たわいないことを3人で楽しそうに話しているところが地元な雰囲気で楽しかったです。
「subshine feat.泉亮, EIMAY」では、3人が掛け合いながら楽しそうに歌っていくのが見ていて、ハートウォーミングなサウンドの上を3人がお互いに合わせながら歌っていくところが仲間な雰囲気がよく感じさせて見ている方も仲の良さを感じることができました。
二人のゲストがいなくなると、寂しくなったのかずっと隣にいてくれるだけでいいにという一言に会場がほっこりとしながら、次は終盤に向けてということで、次の楽曲はファルセットが素晴らしい「Dreamin’」。ライブでは、そのファルセットの凄さと美しさに思わず感嘆してしまうほどでした。ファルセットに感情を載せて歌える人ってそういないのですが、包み込むような優しさを感じさせます、本当に心に届く歌のうまさをこれでもかと見せてくれます。
最も3rdアルバムの中でも大好きな楽曲「Sturgeon moon」このスムーズな心地よい一曲には会場全体が体を揺らして聞き入っていました。サビでの「Uh ah Uh ah」というフレーズも会場全体で一緒に気持ちがよく歌っていました。ファルセットからミッドスムーズな歌声まで幅広く歌えるのもすごかったし、この楽曲もバンドサウンドならでも会場でしか聞けないアレンジが素敵でした。
次で最後というと、会場からは惜しむ声がたくさん聞こえてきます。ライブに来てくれた会場のみんなへの感謝を述べながら、最後は豊平川のイベントのために作ったという
「川見日和」
この歌とピアノ一本での楽曲では誤魔化しがきかないのですが、それをもろともしない、心にまっすぐに届く歌声を歌い上げていきます。MCでもいってた川辺で空を見ながら見ているところが想像できるような情景が浮かぶような歌詞とその歌になっています。何度聞いてもいいなと思わせる楽曲を披露し、バンドメンバーとともに会場を後にします。

アンコールの拍手に答えて、亮君が入ってきても、なぜか入ってこないメンバーに恥ずかしそうにしていました。そしてまるで最初からいたかのごとくコーラスに入ってきたEIMAY君には笑ってしまいました。
アンコールの前のトークでは、札幌の地でのやってきてワンマンライブを開かせてもらった経緯や感謝の言葉を紡いでいく姿が、長く地方で苦労しながらもやってきて、それをお客さんに返せる喜びを感じさせてくれました。
え、もう一回最初から?といって、”I’m So Sorry”のイントロをバッと歌い上げる瞬間があったのですが、終盤かよって思うほどにいい声が出ていたのが、本当に歌のうまさを実感させられました。地元を大切にしてきた亮君だからこそ、会場もその想いを汲んでアットホームで温かい空気が流れていました。
アンコール一曲目はコロナの頃に作った何もかもできない時期に、そのままでもいいんだよという思いをのせた優しい最後にかけての盛り上がりが心地よい一曲。
「soothing」
そして、アンコールの最後は「FEEL MY SOUL」では、一緒に盛り上げてということで、最後は会場全体でスタンディングになった、心地よい歌声とサウンドに体を揺らしながら、手を挙げてみんなで一体となってもりあがりました。
最後にこの曲の温かさが会場全体を包んでくれて、終わらないでほしいと思うような瞬間でした。また一曲目からなんて冗談も笑いながらも、帰れないって冗談を言いながらも、それも悪くないよねとも思わせてくれました。以前イベントにも出てもらったこともあるZIPPYさんとか、いつもサポートしているSEIYAさんやバンドマスターShinさん、力強いドラムが印象的なMiura Ryunosuke、バンドを支えながら心地よく爪弾くギターの森五さん、バンドメンバーも全員北海道の面々だけど、地元のすごさを感じさせる演奏やコーラスで、あっという間の2時間でした。これまでの活動をつながりをしっかりと感じられる素敵なワンマンライブをしてくれて、本当にありがとう。

Main Vocal 泉亮
Guest 佐藤広大, EIMAY
Chorus Zippy
Drum Ryunosuke Miura
Guitar 齋藤森五
Bass SEIYA
Keybord Shin

at Cube Garden

泉亮 / Reinvent Oneself

北海道を代表するR&Bシンガー泉亮の3rdアルバム「Reinvent Oneself」がリリース。2ndアルバム以降リリースしたシングル曲も入っていて、タイトル通りに自分をもう一度見つめなおして再構築して作り上げた最高の全10曲からなるアルバム。2024年の幕開けにふさわしい濃厚なR&Bアルバムに仕上がっています。彼の作り上げる言葉には優しさ溢れるメッセージが詰まっていて、その力強い歌声がその想いをまっすぐ伝えてきて心を揺さぶります。アルバムは、泉亮本人の作詞作曲の楽曲がほとんどであり、多彩なメロディーメイカーとしての魅力を感じさせます。そして、Uni-Qreativesのトラックメイカーとして有名なNobuhiro Dendaさんが1、2、4,8,10曲目とアルバムの多くの曲をArrangeで参加していて、サウンドのキーマンにもなっています。さらに札幌を拠点にサウンドメイクや映像制作を行っているJazadocumentが、5,6として参加し、札幌で活躍するShine Relish Organization(Shin)や、Shingo Saito、Rossieなど地元のアーティストと共に作り上げている札幌発のR&Bアルバムになっています。サウンド的にも多彩で近年聞いたことないほどに完成度が高いR&Bアルバムで、ソウルフルで柔らかい歌声と魅力的で一度聞いたら忘れないR&Bなメロディーが堪能できる一枚になっています!個人的には8曲目、1曲目、9曲目が大好きです。StreamingやDownloadでも聞けますが、CDは以下のサイトから買えます。

https://ondoko.ocnk.net/product/4297

なんといっても1曲目のアカペラのイントロから引き込まれる「I’m so sorry」耽美で重厚なメロディーと歌声に引き込まれます。イントロのフェイクの多彩さが見事で、音数少なく始まるのですが、それがよりR&Bシンガー泉亮の歌声の力強さを引き立てています。小さな幸せを失った喪失感を歌う熱がこもった歌声には、ぐっと心を鷲掴みにされます。

2曲目はそのセクシーな歌い上げっぷりが素敵なスローR&B「That thingu you do」では、柔らかくもセクシーさがある大人な楽曲に仕上がっていて、R&Bバラッドをしっとりと歌っていうメロディーからサビに向けて熱を帯びながらフェイクやシャウトを絡めて盛り上げていきます。想い人と重なり合う情景を思い起こさせるような熱を帯びた歌声に惹かれます。

3曲目「Lonesome」でミッドグルーブが心地よい1曲で、サビに向けての力強く歌声とそっと寄り添うような空気感が徐々に広がっていき聞き手を包み込んでくれます。ちょっと淡い感じで歌っていうここまでの熱かったりセクシーな雰囲気とはまた違う秘めた感情を歌に乗せていくおうな表現力を見せてくれます。一人耐えながら生きていく大変さと寂しさとその中でも希望を見つけるられるような歌で、大人になったからこそ、そこに寄り添う空気を感じさせます。

4曲目「Dreamin’」では、ファルセットで、美しくハイトーンの歌を歌っていき、歌声の多彩さも感じさせてくれます。この曲のファルセットは本当に見事で、その美しさに身を委ねて聞き入ってしまいます。夢の中に現れる人を追いかける儚い雰囲気をファルセットを織り交ぜて表現していて、彼だからこそ出せるセクシーさとリアルさを感じさせます。

5曲目は短いけどインタールード的にループサウンドで踊れる「Brighter Days」はアルバムのアクセントとなっていて軽快な歌とサウンドを聞かせてくれます。ここからの爽やかで温かい雰囲気に切り替えてくれます。

6曲目「STAY GOLD」緩やかなメロディーとどこか太陽のような温かい気持ちで聞ける心地よさをもった楽曲です。コロナ禍の頃に制作された楽曲で、その閉塞感から抜け出せるような顔合わせ笑顔を見せあえる場面を思い起こさせ光明が差して心も明るくなるような前向きな音と歌詞も素敵です。ライブで聞くと思わず体を揺らせて一緒に歌いたくなるような曲です。

7曲目「Feel My Soul」はソウルサウンドが明るい気分させてくれる一曲です。Stivie Wonderみたいなソウルフルで日差しや自然の匂いを感じられるような雰囲気をもった楽曲です。自分の周りにある何気ない大切なものに感謝をしながら、歌っているようなそんな大切さが表れた曲ですね。ストレートな温かい歌詞の世界が、聞く人を幸せにしてくれる楽曲で、ライブではHands Up~から一緒に手を振りながら歌い盛り上がります。

8曲目「Sturgeon Moon」はこのアルバムの中でも個人的にも一番大好きな楽曲です!Aメロからサビに流れていくメロディーがR&Bらしくて、サビの流れるようなメロディーとファルセットからのささやくように歌う歌声も美しい。日常にふと悩むような情景を切り取ったような何気ないリリックも素敵で、「過去になるわだち」というフレーズも前に進んでるからこそ感じる表現で好きです。メロディーに歌詞が見事にマッチしてて、艶やかで心地よいメロディーとリリックが溶け合って、聞いていて心地よい曲です。

9曲目「川見日和-暮夜-」R&Bサウンドを中心としたこのアルバムの中でも異色ともいえる合唱曲的な和な雰囲気をもった一曲です、まっすぐに歌い上げる心洗われるようなメロディーとリリックに引き込まれます。夜空に浮かぶ月や星を見ながら、一期一会となるこれまでの出会った人たちとの奇跡とその出会いの未来を感じさせてくれます。この曲は卒業式とかで流れたら最高だろうなと思います。メロディーがシンプルだからこそ歌のうまさを感じることができます。

10曲目「soothing」ソフトなサウンドが包み込んでくれて、人に寄り添って歌う声が胸を打つ一曲です、日々の大変なことに押しつぶされそうなことに耐えながら過ごす人に、荷物を降ろそう、鎧を脱ごうと立ち止まってもよいんだよと歌う優しいまさに癒しとなる一曲です。人とのつながりを改めて感じて作り上げた楽曲で、聞く人の心を癒してくれます。

それぞれの楽曲の歌詞は以下のリンクから見ることができます。ぜひリリックも素敵なので見てみてください。

Reinvent Oneself by 泉 亮 | TuneCore Japan (linkco.re)

Saint Harison – homies (feat. Tiana Major9) 

美しいファルセットが特徴的なSaint Harisonとソウルフルで包み込むようなTiana Major9が絶妙な絡み合いを見せていきます。誠実でソウルフルで丁寧な歌い方が好感が持てます。最後にかけてのシャウトもエモーショナルな響きにぐっときます。サウンドとしてもフレーズを変化させていきながら二人が掛け合いながら歌っていくので、あっというまに聞き終わってしまうような素敵な一曲です。

三浦大知 (Daichi Miura) / Pixelated World -Music Video-

三浦大知君の新曲は、Nao’ymtと作り出す力強くもどこか切なく繊細さが同居する衝動を掻き立てるPixelated Worldです。タイトルが表す現実が荒く無音でダンスだけを先に公開するという手法をとってどんな音がハマるのかとリスナーをそわそわさせてくれましたが、その音がハマった時のカッコよさは何倍にもさせてくれます。特に最後の靴音だけでリズムをとるところはそこまでのダンスのカッコよさもあって、その音だけに集中して聞いてしまいます。たくさんのダンサーと織り成すダンスも、見ているだけで楽曲に没頭しています。

Nao’ymtさんの作り出す音は繊細で居て、途中で鳥の鳴き声のような音や一音一音が自然な音を組み合わせたりしていて、多様さや情緒的な雰囲気がより深くなっています。大知君の歌うメロディーの力強さにも負けない丁寧な楽曲の繊細さを持つつつも芯の強さを感じさせます。

やっぱりNao’ymtさんと三浦大知君が作り出す楽曲は常に新たな可能性を感じさせる最強の布陣ですね。

Jon B. – Waiting On You ft. Tank

懐かしいJon Bの新譜はTankをfeatした一曲で、Jon Bらしいさわやかな雰囲気のR&Bになっています。Tankの濃密な歌声がJon Bと濃淡を感じさせて、より楽曲に深みを与えてくれています。安心してしっとりと聞ける曲です。